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番外編:ホテルでたくさん♡♡♡(前編)
しおりを挟む裕也たちはホテルの一室に入って、男性たちが裕也のコートのボタンを焦らすように外していく。ぱさりと落ちるコートを、ひとりの男性が拾ってハンガーに掛けた。それを吊るしている間に、他の男性たちが裕也の手首にハンカチを巻き、その上からどこから取り出したのか鎖のついた手枷を見せる。つま先立ちするくらいの高さで吊るされて、裕也は身を捩った。
「勃ってる。こう言うのも好きなんだ?」
「しらな……ァあんッ♡♡♡♡」
裕也が答える前に、アナルに挿れられたバイブが大きく動いた。ナカで暴れるバイブが前立腺を刺激してビクンっと裕也の躰が揺れた。男性がさらにバイブの振動を強める。裕也が甘く喘ぐのを見ながら、彼らはバスルームへと足を進めた。
「俺らちょっとシャワー浴びて来るね。それまでバイブ落としちゃダメだよ」
裕也の耳元でそう囁き、「落としたらお仕置きね」と楽しそうに笑う男性たちに、裕也は身を震わせた。それは恐怖から来るものだったのか、それとも――期待から来るものだったのか、裕也にもわからなかった。
バスルームからはシャワーの音が聞こえた。それと、何かを話し合っているような声。だが、聞き取ることは出来ずにただ強い振動で裕也を翻弄するバイブを落とさないことに集中することしか出来なかった。
シャワーの時間は十分だったかもしれないし、三十分だったかもしれない。時間の経過がどのくらいだったのかわからなかった。
裕也はただ目を閉じて快感を外に流すように呼吸を繰り返していた。ガチャリ、と浴室の扉が開く音がして、裕也が薄っすらと目を開けて男性たちの姿を見た瞬間、気が抜けたのか裕也のアナルからバイブが抜け落ちた。
床の上で暴れるバイブを見た男性たちは、にやりと口角を上げて裕也に近付き、男性のひとりが裕也の顎を掴んで「落としちゃったねぇ」と笑いながら言った。
裕也は息を飲んで周りを見渡す。周りの人たちも「お仕置きが必要だね」と話し合っていた。ぞくりと裕也が身を震わせると、ひとりの男性が裕也の後ろに回って軽くお尻を叩いた。ぺちん、と軽い音が部屋に響く。
「ああ、お仕置きと言えば『お尻ぺんぺん』が一般的かな?」
「それじゃあ、一発ずつ左右に叩きますか」
「お仕置きだからね。ほら、裕也ちゃん、言うことがあるでしょう?」
裕也は口元を震わせながら声を出す。その声は、恐怖よりも懇願に近く、男性たちの欲望を煽った。
「バイブを落した……悪い子に、お仕置き……お願いします……♡♡♡♡♡」
「ちゃんと言えて良い子だね。それじゃあ、痛くても我慢するんだよ」
「はい……♡♡♡♡」
うっとりとした恍惚の表情を浮かべて裕也はうなずいた。それを見て、男性たちは左右の尻たぶに一発ずつ平手打ちをはじめ、徐々に裕也のお尻が赤くなって来た。裕也は打たれるたびに「くぅ♡♡♡」と言葉を零し、お尻を叩かれると痛みの他にぞくぞくとした快感が走り今にも弾けそうなくらいにペニスを大きく膨らませた。
「裕也ちゃん、お尻叩かれるのも気持ち良いのかい?」
「お仕置きで感じちゃうなんて、敏感な躰なんだね、可愛いよ」
「んぁっ♡♡♡♡」
ぺちん、と少し強めに叩かれて、裕也の躰がびくんと震えた。今にも達しそうな裕也に、男性たちが言葉を掛ける。
「イけるんならイっても良いよ。ほら、どう?」
「ァァああああっ♡♡♡♡♡♡」
何人目か、裕也のお尻を思い切り叩く男性の刺激に裕也は甘い声を上げながら絶頂を迎えた。裕也が息を整える暇を与えず、ぺしんぺしんと後の人たちが裕也のお尻を叩く。そして、そのたびに裕也のペニスはゆっくりと頭をもたげていった。
「イっちゃうのはお仕置きに入るのかなぁ?」
「うーん、でももうお尻真っ赤ですよ。可哀想だからクリームを塗ってあげましょう」
全員が裕也のお尻を叩き終わり、真っ赤に腫れた裕也のお尻を慰めるようにすりすりと手のひらで撫でられて裕也はビクビクと躰を震わせた。ジンジンと痛いはずの場所から生まれる快感に、頭の芯が溶けていく。
男性が鞄からクリームを取り出して、裕也のお尻に塗り広げていく。赤いお尻に白いクリームが塗られることでよりいやらしらを感じ、男性たちはごくりと唾を飲んだ。
「ホテルに来てからもイっちゃいましたし、そろそろ我々も気持ち良くなりたいですねぇ」
「イヤイヤ、お仕置きが終わっていませんよ。どうせならもっとお仕置きしてからにしましょうよ」
「ははは、それはあなたがしたいだけなのでは?」
「そうとも言うかもしれませんが……。ほら、わざわざ用意してきたんですよ。もしも裕也ちゃんに会ったら、こう言うのを使ってあげようと思ってね?」
もうひとりの男性が自分の鞄から尿道責めの道具と乳首責めの道具を取り出した。
「わざわざ買ったんですか?」
「ええ、まさかこんなに早くチャンスが巡って来るとは思いませんでした」
楽しそうに笑う男性たち。「早速使ってみましょう」と微笑みながらまずは乳首責めの道具を持ち裕也に近付いて行く。裕也がつけていたニップルリングを外して別の男性に渡し、代わりに洗濯ばさみのように挟む形のローターを裕也の乳首につけた。
「ァん♡♡♡♡」
甘噛みのような痛みに裕也の口から甘い声が出た。ローターに繋がっているリモコンを操作し、弱い振動を与えると裕也は躰を大きく跳ねさせた。
「気持ちよさそうな顔しているねぇ。それじゃあ、次はこっちに蓋をしてあげるね」
そう言って尿道責めの道具を用意し、マッサージ店で使われた物よりも一回り大きくデコボコとしている棒を取り出す。
「尿道が傷つきませんかね?」
「その時は、責任を持って私が裕也ちゃんの面倒を見ますよ」
そんな会話をしながら男性がローションを取り出し、たっぷりとローションをつけ、亀頭にもローションをかけると鈴口を開いて、ゆっくりと尿道ブジーを挿れていく。体験したことのない大きさに、裕也の躰が強張る。尿道に与えられる刺激に裕也の瞳に涙の膜が浮かび上がる。それに気付いた男性たちが、裕也の躰をリラックスさせるように躰を弄った。
全身を愛撫されて裕也の息が上がっていく。はぁ、と甘く、熱く吐息が出ると、力が抜けた瞬間を見計らって尿道ブジーを挿れ、それを数回繰り返すうちに裕也のナカのイイトコまで尿道ブジーが辿り着いた。とん、とそこを突くと裕也は、
「ひァァあああッ♡♡♡♡♡」
とより一層甘い声を上げて躰をくねらせた。まるで電流が走るような快感に、後ろが物足りなくなっていく。裕也は男性たちに甘えるようにこう言った。
「ベッドでいっぱい……俺を可愛がって……?」
その言葉を聞いて、男性たちはふっと表情を和らげた。裕也の望み通りに手枷を外してベッドまで運び、裕也はベッドで四つん這いになって自らの尻たぶを掴んでアナルを広げた。
「ね、たくさん俺のナカにちょうだい……♡♡♡♡♡」
「お口でも出来るかな?」
「出来る、出来るから早く……っ」
お尻を振ってねだる裕也に、男性のひとりがペニスを裕也に見せた。裕也は両手を尻たぶに置いたまま、男性のペニスへと舌を伸ばしてぺろぺろとソフトクリームを舐めるかのように舌を動かす。既にその男性のペニスは勃ち上がっていて、ベッドに四つん這いになっている裕也にとっては舐めにくかったが、裕也は愛しそうに男性のペニスを舐め、口に含んで愛撫した。
「……それじゃあ、俺はこっちを使っても良いですかねぇ?」
「ふふ、裕也ちゃんのお腹がパンパンになるくらい、注いであげましょうね」
ねっとりとした口調で言われ、自分のナカが精液で満たされるのを想像したのか裕也はうっとりとした表情で目を閉じた。
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