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番外編:電車で痴漢たちに♡(前編)
しおりを挟む「ァァぁああああっ♡♡♡♡♡」
「――ッ、ふっ……。はい、お疲れさまでした」
金曜日。いつものようにマッサージを受けていていた裕也は、物足りなさそうに施術者を見た。ペニスを引き抜いて、スキンを外すと代わりにアナルプラグを埋め込んだ。その感触に裕也はびくりと腰を震わせる。
「すみません、今日は予約で埋まっていまして。……ああ、そうだ。耳よりの情報を教えてあげますね」
そう言うと施術者は紙とペンを取り出してさらさらと文字を書いてから裕也へと手渡した。そこに書かれていたのはとある電車の車両。終電近くの時間帯も書かれている。施術者はするりと裕也の頬を撫でると、
「その紙に書かれている通りに電車に乗れば、気持ち良くしてくれますよ……?」
と耳元で囁いた。裕也がごくりと唾を飲み込むのを見て、彼の躰を支えるように施術台からおろしてシャワーを浴びるように促した。本格的に時間がないようだ。シャワーをざっと浴びて、裕也は髪をドライヤーで乾かし、着てきたスーツとコートに袖を通すと施術者に向けて「気持ち良かったです」と声を掛けてから部屋を出る。施術者が、「ありがとうございます。またのお越しをお待ちしております」と笑顔で裕也を見送り、裕也は彼の書いた紙をポケットにねじ込んだ。
(今日のマッサージも気持ち良かった……。なのに、何で……こんなに足りなく感じるんだろうか……)
裕也はマッサージ店から外へ出た。夜風を浴びてぶるりと躰を震わせると、近くにあった漫画喫茶に入り、電車の時間まで暇を潰した。もぞもぞと椅子の上でお尻を動かす。そのたびにアナルプラグが動いて裕也は声を押し殺した。金曜日になれば思う存分乱れられる――……そのことが裕也にとっては一番の楽しみになっていた。
だから、なのだろうか。いつもよりも短い時間で行われたマッサージでは、裕也の欲は発散されなかった。漫画を読んだり飲み物を飲んでいたりしたらあっという間に時間が経過した。時計を確認して、会計を済ませてから電車へと向かう。
ポケットにねじ込んだ紙を取り出して、その通りの車両へ乗り込む――と、そこは『普通の車両』ではなかった。
誰の目にも触れられないようにブラインドは全て下げられ、中に乗っている人たちは数人のグループに分けられているように見えた。戸惑っていると、電車の扉が閉まり動き出した。それと同時に、
「ァッ、ァァああああああっ♡♡♡♡♡♡」
誰かの喘ぎ声が聞こえた。驚いて視線を向けると、服を剥ぎ取られた男性のペニスが扱かれていた。周りを見れば、ひとりの全裸の男性に対して五人くらいの男性が囲んでその躰を好きなように弄っている。
ごくり、と裕也は思わず喉を鳴らした。ちらちらと見える躰を弄られている男性の表情は蕩けていて、喘ぎ声も艶があり己の欲情を煽るようだった。
「あれ、もしかして君……『裕也』ちゃん?」
「えっ……?」
己の名を呼ばれて、裕也は目を大きく見開いて声のしたほうを見ると、見知らぬ中年くらいの男性が笑顔で裕也を見ていた。
「あの、何で俺の名前……?」
「ああ、ごめんごめん。前にあのマッサージ店での配信を見ていてね。似ているなぁと思って……。……この車両に乗っているってことは、こう言うことを希望しているのかな?」
「ァんッ♡♡♡」
むぎゅっと無遠慮に尻たぶを掴まれて思わず裕也の口から甘い声が出る。それに気を良くしたように、むぎゅ、むぎゅと揉まれる。揉まれるたびにぞくぞくとした快感が走り、裕也は躰を震わせた。
「おや、新人さんですか?」
「ええ、前に話していたでしょう? 配信に可愛い子が出ていたって。その子ですよ」
「それはそれは……、楽しめそうですねぇ」
気が付けば裕也の周りにも数人の男性が集まっており、ぷちぷちとスーツのボタンやワイシャツのボタンを外され、「汚れると大変だからこのコートとスーツは預かっておくね」と手早く抜き取られた。
「ああ、えっちなアクセサリーつけているんだ、可愛いね」
ちりん、とニップルリングの鈴が可愛らしい音を立てた。男性の手がちりんちりんとニップルリングを揺らして音を立てる。そのまま裕也の乳首まで指を近付け、ちょん、と乳頭に人差し指をつけた。それだけでも、裕也はびくりと躰を震わせる。
「こっちも邪魔だから脱いじゃおうね」
「ァッ……♡♡♡♡」
するりと股間を撫でられて、裕也の口から甘い声が出る。ベルトを引き抜かれ、焦らすようにじっくりとパンツと下着を男性たちに見せつけるかのように脱がされ、それもまた別の誰かに渡された。
「電車で靴下と革靴だけになっちゃったね」
「もう感じているの? プルプルして可愛いね」
「……おや、こんなのお尻に挿れて……やっぱりえっちな子なんだねぇ」
上から下まで見られて、裕也のペニスが頭をもたげる。尻たぶを開かれてそこに埋まっているアナルプラグに男性が気付くと、裕也のことを「えっちだね」とか「変態さんかな?」とか、「写真撮ってあげるね」とか様々な言葉を掛けられる。
「さて、裕也ちゃん。どうして欲しい?」
すりすり、すりすりと際どい所を擦りながら尋ねる男性に、裕也は戸惑った。いつもなら、痴漢たちが勝手に裕也の躰を弄ってイかせてくれた。だけど、この人たちは裕也が口にしない限り手を出してこないつもりのようだ。
「ァんッ、もっとぉ、奥っ、奥まで来てぇ♡♡♡♡」
ぐちゅぐちゅとした音がして、裕也は思わずそちらへと顔を向けた。蕩けた表情の男性がねだっているのを聞いて、口を開こうとした瞬間、ぎゅむっと乳首を摘まれた。
「ああ、ごめんね。裕也ちゃんは今日が初めてだもんね。初めてくらい、おじさんたちがリードしてあげないとねぇ」
「え? え、ぁ、んんッ♡♡♡♡♡」
男性のひとりが、裕也の背後にぴったりとくっついて脇の下から躰を固定するように腕を回す。裕也の足の間に片足を入れて足を閉じられなくすると、別の男性が右から乳首へと手を伸ばしてこりこりとその感触を確かめるかのように人差し指と中指で挟んで動かす。
「ァッ、乳首ッ♡♡♡♡ こりこりだめぇッ♡♡♡♡♡♡」
「じゃあカリカリしてあげるねぇ」
左側に居る男性が左の乳首をカリカリカリカリと爪先で弾くように引っ掻く。右と左で与えられる刺激に裕也は気持ちよさそうに喘いだ。
「じゃあ、こっちはおじさんがぺろぺろしてあげるね」
すっと正面の男性が裕也の股間に顔を近付けてちゅうっと先端を吸った。裕也の躰がびくっと震えて、それを宥めるように内ももを撫でられる。ぱくりと咥えられてじゅぽじゅぽと水音を立てて男性の頭が前後に動く。舌で舐めて、カリ首のくびれまで丁寧に。ちろちろと先端の窪みを割るように舌を動かし、鈴口から溢れる先走りを舐め取る。
「ァァあッ、んぅッ……、も、イく……ッ♡♡♡♡♡」
裕也の言葉を聞いて、男性たちの手がぴたりと止まる。あと少しの刺激でイけるのに、と快感で回らない頭で男性たちを見ると、にたにたと笑みを浮かべていた。
「ごめんねぇ。新人さんはまだイかせられないんだ。そう言う決まりだからねぇ」
「その代わり、イかせないように別のところいっぱい触ってあげるから」
そう言って男性たちは裕也の性感帯から手を離して、代わりに二の腕や太もも、わき腹などを撫で始めた。くすぐるような触り方に、裕也は身を捩るも、背後からがっしりと抑えられているために動けず、ただただ男性たちの「すべすべで気持ち良いねぇ」や、「触り心地が良いなぁ」などの言葉を受けて息を荒くしていた。耳を舐められ、内ももを舐められ、くすぐるような触り方から、全身を舌で舐められた。舐められたところが空気に触れて冷たく感じる。その愛撫を受け、限界に近い裕也のペニスがぷるぷると震えていた。
「あ……♡♡♡♡」
「全身ぺろぺろされるのも気持ち良いねぇ?」
舐められていないところはないんじゃないかと思うくらい、男性たちは裕也の躰を舐める。焦らすに焦らされ、裕也の瞳が徐々に潤む。それを見て、男性たちは「可愛いねぇ」と笑った。
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