【完結】金曜日の秘め事マッサージ。

海里

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6回目:金曜日の秘め事マッサージ♡(後編)

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 扉を閉める施術者に、会員のひとりが軽く手を振る。それから裕也へと視線を向けてにたりと笑みを浮かべて、厚手のマットに全員が移動してから手を伸ばした。それがスタートの合図のように、無数の手が裕也の躰を弄るように動く。つつ、と脇腹を撫でられたり、乳輪をくるくると撫でられたり、会員たちは自由に裕也の躰を弄った。

「ぁ……ん、ぁ……♡♡♡♡」

 内ももを擦られて、ふくらはぎやつま先までも焦らすように触られて、裕也のペニスがぴくぴくと反応する。甘い吐息と共に艶のある声が聞こえて、会員たちはくすりと笑った。一度達していると言うのに、また反応を示し始めたペニスを褒めるように先端を撫でると、ビクンと大きく裕也の躰が跳ねた。とろとろと溢れ出す先走りを掬い取り、アナルへと塗り付ける。
 つぷりと指を入れると美味しそうに食んで、ナカを締め付ける。

「おお、これはこれは……」

 指を挿れた会員がわざとらしく音を立てながらナカを探るように動かす。他の会員が「どんな具合ですか?」と尋ねると、「すごくとろとろとしていますよ」と笑う。それを聞いて裕也のアナルに他の会員も指を挿れ始めた。

「何本くらい入るんでしょうねぇ」
「とても柔らかいですからね。そのうち細身のバイブが何本入るのか試してみたいものです」

 そんな会話を聞いて、裕也の躰がぶるりと震えた。きゅうきゅうと指を締め付ける裕也に、会員たちは言葉を浴びせた。

「おや、もしかして想像したかい?」
「ディルドでもあんなに気持ち良くなれるのなら、色んな玩具が試せるねぇ」
「んぁっ♡♡♡♡♡」

 誰かの指が前立腺に触れ、甘い声を出す裕也を褒めるようにそこばかりを執拗に刺激する。裕也のナカを擦る指が抜かれて、代わりにペニスの先端が当てられる。ひくひくとアナルが動き、今か今かとばかりに裕也の腰が揺れた。

「立っているのも疲れたねぇ」

 裕也の胸元に手を回して、自分の股間に座らせるように裕也の躰を導く。マットに座り、深く裕也を貫く。

「ひゃぁぁああああっ♡♡♡♡♡」
「良い声だ」
「俺たちも気持ち良くしてくれる?」

 ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てて揺さぶられながらも、裕也は他の会員の股間に視線を向けて手を伸ばした。タオル一枚で覆われていた下半身からは、すっかり勃ち上がっているのがわかる。会員のタオルを取って、露わになったペニスに触れるのと同時に、別の会員が裕也の乳首を引っ張った。

「ァああっ♡♡♡♡」

 その刺激できゅうとナカを締め付ける裕也に、「ちょっと痛いくらいの刺激が好きなのかい?」とくつくつ笑う。引っ張られ、こりこりと刺激を与えられて乳首からジンジンとした甘い痺れが広がった。

「ほら、気持ち良くしてくれるんだろう?」

 裕也の手に自分の手を重ねて、シュッシュッと動かす会員。それを見ていた他の会員が「あ、ずるいぞ」と裕也の手を取って自身のペニスも同じように裕也の手に手を重ねて扱く。

「じゃあ、俺は口を借りようか」

 と、また別の会員が裕也の口にペニスをねじ込んだ。動かされていた手は気が付けば自ら動かしていて、口の中に入り込んだペニスを舌で丁寧に愛撫する。

「本当、良い顔するね」

 くすっと笑う会員に、裕也は蕩けた瞳を向けた。彼の頭にはもう、気持ち良いことしか考えられないのか、自ら腰を振って快楽を貪る。手を動かし、舌で舐め、会員たちのペニスをどんどんと昂らせていく。

「んぅ、んンンンッ♡♡♡♡♡」
「――ッ、……っ、想像以上の気持ち良さだ」

 ナカで果てた会員が「気持ち良かったよ」と裕也の頭を撫でてから他の会員に視線を向けた。裕也の手を離し、口からペニスを引き抜くと三人同時に裕也に向けて白濁の液体を放った。顔や躰に掛けられたそれを、裕也はそっと指で拭ってその液体を舐めた。その表情はとても淫靡で、思わず会員たちは息を飲んだ。
 裕也の躰をマットへと寝かせ、アナルからペニスを引き抜くとまだ達していない会員たちがそこにばかりに視線を向ける。視線に気付いたのか、裕也はぐっと尻たぶを掴んでアナルを見せつけるように広げ、

「もっと気持ち良くして……?」

 甘えるような声でねだった。会員たちは笑みを深くして、「滅茶苦茶にしてあげましょう」と会員のひとりが口にした。

「ほら、お待ちかねのモノですよ」

 ぐっと会員のひとりが裕也のアナルにペニスを一気に挿れた。そして、そこから指を挿れて広がるのかを確認してから、もうひとりを呼んで挿れるように促す。スタッフたちから聞いてはいたが、本当に入るのだろうかと思いながらも会員が裕也のアナルにペニスをねじ込んだ。

「ァァああああああっ♡♡♡♡♡」

 みちみちと広がってペニスを受け入れる裕也のアナルを褒めるように尻たぶを撫でると、裕也の手が彷徨うように動く。その手首を掴んで、違うピストンのスピードで裕也のナカを擦る。前立腺を擦りあげると、ビクビクと裕也の躰が震えた。

「こっちも忘れないで」

 と、裕也の頬にペニスを押し付ける。裕也はうっとりとした表情で口を開き、そのペニスを招き入れるように舌を伸ばした。掴まれていた手は離され、代わりに勃ち上がっているペニスに導かれた。

「んンンンッ♡♡♡♡♡」

 前立腺を刺激されて裕也の頭の中が真っ白になった。ペニスは勃ち上がったまま、出さずに達した。それに気付きながらも裕也を休ませることなくナカを責める。ぐっと裕也の後頭部に手を添えて腰を打ち付けるように裕也の口内を犯すペニスに、苦しげな表情を浮かべながらも瞳の奥で快楽を訴えていた。

「エッチな子だねぇ」
「これだけ快楽を貪れるのだから、本当に良い人を見つけ出してくれたよ」
「もっともっとえっちになろうねぇ」

 くすくすと笑いながらそんなことを口にする会員たち。裕也はその会話を聞いているのかいないのか、貪欲に快楽を追っている。

「あまりに気持ち良くて、何も考えられないかな?」

 ぐちゅぐちゅと水音が響く室内で、裕也のくぐもった声が時折聞こえる。口内のペニスを傷つけないように、歯を立てないようにとしながらも、喉まで犯されて苦しげな声を上げた。そのうちにペニスから白濁の液体を放たれ、喉奥へと流し込まれた。ペニスを引き抜くと「綺麗にして?」と言われて先端に吸い付いた。ちゅ、ちゅうっと吸ってアイスキャンディを舐めるかのようにぺろぺろと舐める。

「――っ、本当、気持ち良い……」
「……ッ」

 ふたり分の白濁の液体をナカに注がれた裕也は、躰を震わせた。ゆっくりと引き抜かれ、裕也のアナルからどろりと流れた。

「……まだ頑張れるよね?」

 そう囁かれて、裕也は嬉しそうにうなずいた。




「ァァああああああああっ♡♡♡♡♡♡」

 裕也の口から甘い声が出て、浴室に響いた。あれから何時間経ったのかさえわからない。ただ、気持ち良いことがずっと続いていたことだけを覚えている。浴室にいることに気付いた時には施術者が防水バイブで裕也のナカをかき回している時だ。
 あの後、何人ものペニスを受け入れ、精液でナカを満たされた後……裕也は気を失った。そのことに気付き、会員は施術者を呼んできた。気を失った裕也を任せて各々「気持ち良かったよ」と裕也の頭を撫でて行った。全員が部屋から出て行くのを深く頭を下げて「またのお越しをお待ちしております」と見送った後、施術者は裕也を抱き上げて浴室へと向かう。
 浴室の椅子に裕也を座らせて、裕也の躰を綺麗に洗った。その後、ナカに残っている精液を掻き出している途中で裕也が目覚め、「もっと太いの……ちょうだい……?」と施術者へ視線を向けた。そして、あの嬌声へと戻る。浴室には防水の玩具が用意されていて、どこでも使えるようになっている。

「ァああんッ、そこ、そこ好きぃぃぃ♡♡♡♡♡」

 うねうねと動くバイブに前立腺を刺激されて裕也は腰を動かす。何度も達して出すものなんてもうないはずなのに、裕也のペニスは再び緩く頭をもたげた。

「気持ち良いですか?」

 こくこくとうなずく裕也に施術者はくすりと笑って激しくバイブを動かした。

「ァァァああああああああんんんんっ♡♡♡♡♡♡」

 ぷしゃぁあっと透明な液体が裕也のペニスから放たれた。くたりと躰を預けるように施術者に寄りかかる。その間にも施術者はバイブを動かして、裕也のナカを刺激していた。

「もっと……」

 と、施術者の股間に手を伸ばして掴む。「これちょうだい……?」と蕩けた表情でペニスを擦られて、施術者は笑みを刻んでバイブを抜くと「まだダメ」と焦らすようにアナルの淵を撫でる。残っていた精液を掻き出して、代わりにシャワーをアナルに当てた。洗い流すように優しく掛けると、裕也がぴくぴくと躰を震わせた。ひくつくアナルは物足りなさを訴えているようだ。シャワーで鏡を見えるようにすると、裕也に今の姿を見せた。

「今、挿れてあげますね。見ていてください……」

 そう言って裕也のアナルに自身のペニスをあてがって一気に貫いた。すっかり柔らかくなった裕也のアナルは、喜んで施術者のペニスを受け入れた。ナカが蠢き、離さないとばかりに施術者のペニスを締め付ける。

「あっあっあぁアアあッ♡♡♡♡♡♡」

 揺さぶられて裕也の口から喘ぎ声が出て、浴室に響く。ぱちゅんぱちゅんと肉と肉のぶつかり合う音も。快楽を貪る裕也に、施術者は彼の気が済むまでその躰を抱いた――……。




 次に目を覚ました時、裕也は自宅に居た。躰は綺麗に洗われていて、ゆっくりと起き上がったが怠さが勝ってそのままベッドへと沈んだ。天井を見上げて、ナイトテーブルへと視線を向けると何かが置かれているのに気付いた。ナイトテーブルにずりずりと近付いて、何があるのかを確認する。ペットボトルの水と、その下に施術者の名刺。裏を見ると、『またのお越しをお待ちしております』と書かれていた。
 それを見て、裕也の躰は熱を持ったかのように疼いた。そして裕也は艶やかな笑みを浮かべて、スマホを取り出して施術者の連絡先を登録する。どうやら裕也のマッサージ店通いは暫く続きそうだ。
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