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3章 偶然の再会
偶然の再会 13-1
しおりを挟む――まるで嵐のようだった。陸矢が満足するまで、なんて。こいつの精力、本当にどうなってんの? と悪態をつきたい気分になるのも仕方ないだろう。
「ぁ、ぁあ……ン、は、ぁ……」
あれから何時間経った? 明るかった空が暗くなるまで、何度も何度も求められて、ナカに注がれて、俺が気絶しないように気を付けながら陸矢が満足するまで続けられていた、ハズだ。
どうして風呂の中でも挿れられているんだろう? っていうかなんで勃つの。そっちに驚く。パシャパシャと水が跳ねる音が聞こえる。
何度も彼のモノを受け入れた後孔は、すっかりと柔らかくなり、どん欲に彼の欲望を飲み込んでいる。ベッドの中だけじゃ足りなかったのか? と少し恨みがましい視線を向けると、陸矢は恍惚の表情を浮かべてキスを仕掛けてきた。
一度してしまったから、拒むのも違うな、と思ってしまう。
触れるだけのキスから、舌を絡め合う濃厚なキスへと。その間にも緩やかにいろいろなところを触られて、正直ちょっとしんどい。いろんな意味で。
今日だけで、陸矢が触れていないところなんてもうないんじゃないかってくらい、いろいろなところにキスを落された。上半身も下半身も、陸矢のつけた痕が残っている。
躰を起こすのも、歩くのも無理そうだった俺を抱き上げて、浴室に連れて行き、後処理をしてくれた。ナカで出されたから。ただ、後処理をしながら、陸矢の欲望が再び頭をもたげたのが問題だった。
挿れられるのは勘弁してほしかった。でも、疼いてしまった。口でしようか、と尋ねたが陸矢は「流羽さんのナカがいい」と譲らなかった。それで、今に至る。
「……すごいよ、流羽さん、ナカ、熱くてトロトロで……」
「……んぁっ、あっ、ああ……ッ」
せっかく湯船に浸かっているのに、このままではのぼせてしまいそうだ。
「りくや、のぼせそ……」
「待って、それじゃあ……」
躰が離れていく。その感覚にもぞくりとした快感が走り、俺は甘い吐息を吐いた。陸矢は浴槽から上がり、脱衣所に向かうとなにかを持ってきた。防水性のあるマットのようだ。……こんなのも置いてあるのか、と感心してしまう。
「流羽さん、立てますか?」
「……たぶん。っていうか、まだヤるの?」
「もちろん」
あまりにも爽やかな笑顔で言われて、「……そう」としか言えなかった。陸矢の下半身に視線を向けると、さっきまで俺のナカに入っていたモノが萎えずに上を向いたままだった。……本当、こいつの精力どうなってんの?
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