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2章 不幸は幸運とともに
不幸は幸運とともに 10-1
しおりを挟む三本の指が抜かれ、陸矢が口を使ってスキンの個装を破り、自分のモノに被せた。ぴたり、とソレを後孔にくっつけて、余裕のなさそうな表情で「いい?」と聞かれた。
「はやく……ッ」
ねだるように口にすると、陸矢はぐっとナカへ入って来た。彼の顔に汗がにじんでいるのが見えて、本当に余裕がないんだなって思って少し嬉しくなった。
俺は膝裏から手を離して、代わりに陸矢の肩に手を置いた。驚いたような陸矢を、そっと押した。
「流羽さん?」
「俺が、上になる」
少しだけ入っていたモノが抜けて、陸矢を横にならせた。驚いている陸矢に乗っかり、固く反り立つ大きなモノを掴み、後孔にあてがいゆっくりと息を吐きながら少しずつ陸矢のモノをナカへ埋め込むように挿れていく。
「……はっ、ァん……ッ、やっぱ、でか……っ」
「……なんというか、絶景ですね……」
うっとりとした表情を浮かべて、下から俺を見る陸矢。デカくてなかなか思うように入らない。
「……奥まで、良いですか?」
こくり、とうなずくと俺の腰を両手で掴み、そのまま突き上げるようにピストンを始めた。
「ひゃ、ァァあッ、ん、ァァああっ」
「流羽さん……」
甘く、俺の名を呼ぶ陸矢。彼の動きに合わせるように動いた。奥まで陸矢を感じる。ぎゅっと締め付けてしまう。陸矢は腰から手を離し、代わりに乳首を摘まんだ。
両方の乳首を揉むように指を動かされ、ジンジンとした甘い痺れを感じた。
「ァあっ!」
下から突き上げられ、最奥を突かれたことで、声がこぼれた。その間にも陸矢の手はいろいろなところを触っていた。触って、俺の躰がどう反応するのかを確かめていたようだ。
「流羽さん……ッ」
陸矢を感じさせようと後孔を締め付ける。ローションをたっぷりと使われたから、動きやすい。はっ、はっ、と浅い息を繰り返しながら必死に腰を振る。
「……ッ、く、ぅ……ッ」
陸矢が俺のモノを掴み、上下に扱く。いろんなところからの刺激に、「もう、イく……!」と絶頂が近いことを伝えると、陸矢はとろりとした瞳をこちらに向けて、「オレも」と微笑む。ナカの感じるところを重点的に攻められて、あっという間に白濁の液体を放つ。
「ァァあああッ!」
「――くぅ、……ッ」
ふたり、同時に果てたようだ。俺は快感の余韻で自分の躰を支えられず、陸矢の胸に落ちるように躰を倒した。一度達したのに、陸矢のモノは大きいままだ。
「流羽さん……」
ぎゅっと抱きしめられて、背中を擦られる。その手つきが、やっぱりやらしい。
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