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4章:十八禁BLゲームの中に迷い込んだら、最愛の人が出来ました!
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しおりを挟む指を引き抜かれて、代わりにルードが手を伸ばしてナカに挿れる玩具を取りあてがう。つぷぷ、となんの抵抗もなくおれの蕾は玩具を飲み込んでいき、イボイボの突起がついたバイブでナカを擦られて頭の中が真っ白になっていく。
服の上から乳首を弄っていた蔓は、しゅるりと解けて代わりに服の中に侵入してカリカリと引っ掻くように乳首を愛撫し始めた。ピンと弾いたり、吸われる感覚があって驚く。どうやらこの蔦は、えっちなことを『覚えていく』ようだ。多分、ルードの愛撫を真似している。冷たい蔓に舐められているような感覚にぞわりと肌が粟立った。
「ひぁ、ぁ、ァァあああッ!」
ルードが魔力を込めて、バイブの振動が始まった。快感で潤んだ目から涙が流れ落ちる。それを吸い取るようにルードの唇がおれの目元をちゅうっと吸った。ルードが触れる場所すべてが、性感帯に変わりそう……いや、変わっていることに、気付いている。ぐっぐっと手首を拘束している蔦を外そうとしたけど、蔦は外れない。
「や、るーど、るーど……ッ、これやだ……ッ」
「……拘束をやめなさい」
ルードがそう言うと「はーい」とばかりに蔦が解かれる。自由になった手をルードに伸ばして抱き着くと、ルードも抱きしめてくれた。やっぱりこっちのほうが良い。玩具やこの蔦で快感を得ても、ルードに抱き着けたほうが彼の体温を感じられてもっと気持ち良くなれる。……でも、ルードは服を着ているから、それを脱いで欲しくて服を引っ張ると、おれの意図を読んだかのようにぷちぷちとシャツのボタンを外していく。露わになったその胸に手を移動させて、ペタペタと触ると嬉しくて笑みがこぼれる。それを見たルードが、ずるる、とバイブを引き抜いて、ぐっとおれの足を持ち上げた。
「あまり煽らないで、ヒビキ」
ばさりとシャツを脱ぎ捨て、下着ごと穿いていた物を脱ぎ、大きくそそり勃ったモノを蕾にあてがう。ゆっくりと、ナカへ入っていくのを感じておれは息を吐いた。少しでも、ルードが入りやすいように。呼吸を合わせるようにぐぐっとナカへ入り、ぐりぐりと前立腺をルードのモノで刺激された。蔓は狙ったかのようにルードと息ぴったりに前立腺を押してくる。尿道のナカと、蕾のナカを同時に気持ち良くさせられて、躰がしなる。
「ぁ、ぁ、同時、ダメッ、ァァァあああッ、イく、イく……ッ!」
出したい、出したい……! 躰中を巡る快感におれはそれしか考えられなくなってしまい――イった、と思う。せり上がって来たものは、尿道のナカに入っている蔓が全て吸収しているようだ。
「ァッ、す、すわ、吸われてる、ぁ、ァァあああッ」
蔓は「もっとー」とばかりに吸っていく。尿道を吸われる感覚に躰がビクビクと震えた。ルードはおれの腰を掴むと、激しくピストンを始めて、ナカがルードのモノで擦られて、すごく気持ち良くてルードの背中に手を回して抱き着いた。するすると蔦がおれのチュニックをさらに捲り上げて素肌を晒す。ぴったりと躰が密着出来て、ルードの体温を感じられてドキドキした。
ぐじゅぐじゅと結合部から聞こえる水音にいやらしい気持ちになる。ルードに気持ち良くなって欲しくて、きゅ、きゅうとナカを締め付けると、ルードの口から熱い吐息がもれた。感じてくれていることが嬉しくて、ルードの後頭部に手を伸ばすと自分からキスをした。顔を固定していた蔦はいつの間にか固定をやめていて、ルードはおれがキスをしてきたことにちょっとだけ驚いたように目を瞠ったけれど、すぐに目元を細めて深く深く、キスを交わした。
「ん、んんんっ、ぁ、んぅっ」
互いを見つめ合ったまましたキスは、蕩けた表情のおれが見えて恥ずかしくなったけれど、それよりもルードの目がおれのことを『愛しい』と思っているのが伝わって来て、胸が歓喜で震えた。
もっと、もっと、とルードとのキスに夢中になりながらも快感を貪る。腰が勝手に動いてしまう。それはきっとルードも。何度目かの絶頂かわからないくらいの快感の波が襲ってきて、頭の中が真っ白になる。ただただ、ルードを求めてぎゅうっと抱き着いた。
喘ぎ声を吸い込むみたいに、ルードがおれの舌を強く吸った。
「んんんんぅ――――ッ」
「ッ」
ルードのモノから熱い液体が出てきて、ナカを満たす。同時に果てて、それを美味しそうに蔓が吸収していて、そう言えばこの蔦、魔物だったと薄っすら思い出す。ルードは抜かないでそのままキスをして、尿道に入り込んでいた蔓は細くなってニュルニュルと引き抜かれていく。それにもぞくぞくとした快感が走って、ぎゅっとナカに入ったままのルードのモノを締め付けてしまう。そこから、どんどんルードのモノが大きく、硬くなっていくのがわかった。
「ヒビキ、チュニック脱げる?」
「ぁ、いま、ちょっと、むりです……」
おれがそう言うと、蔦が「お仕事? お仕事?」とばかりにするするおれのチュニックを脱がしに掛かった。抱き着いていた腕を外すと、そこからチュニックを脱がしてベッドの外へと。蔦は「後は? 後は?」とばかりにくねくね動いていた。それを見たルードが小さく笑みを浮かべて蔦の葉っぱを撫で、
「後はおやすみ」
というと、「終わり?」とばかりに蔦を曲げる。そして、しゅるしゅるコップの中に戻っていった。ぱちゃぱちゃコップの水の中で泳いでいるのを見て、ルードがぐいっとおれの腕を掴んで引き寄せる。繋がったまま体位を変えられて、おれの口から嬌声が出た。
「私にも、ここを可愛がらせてね」
と、対面座位になって、ルードの唇がおれの乳首を吸った。熱いルードの口内に含まれて、びくんと腰が跳ねる。ルードが出したものが下がっていく感じがして、思わずナカを締め付ける。ルードはふっと笑い声を上げると、口に含んでいないほうの乳首の先端をカリカリと爪で引っ掻き、その後労わるように乳頭に指の腹を軽く当てて撫でるように動かす。
チロチロと舌で舐められ、押し潰すようにぐにっとされ、カリっと甘噛みされ……堪えきれない喘ぎ声が上がる。
「ぁ、ァァあああッ、る、ルードッ、ルード……ッ!」
ルードの頭を抱えるように抱きしめて、彼の名前を何度も呼んだ。それに応えるように、ルードがおれのナカを突き上げる。――気持ちいい。ルードが触れるところ全部、気持ちいい……!
「……可愛い、かわいい、ヒビキ。――愛している」
「ふぁ、ぁ、ァァァあああッ!」
愛を囁かれてドクンと胸が高鳴った。と、同時にビュクビュクと勢いよく透明な液体が出て躰を濡らす。おれと同時にルードも達したようでまた熱いものを感じた。はぁ、はぁ、と荒い息を整えるように息を繰り返す。視線が交わって、唇を重ね――また、快楽を貪った。
ちゃぷん、と湯船のお湯が跳ねた。意識が戻って、ルードの胸の中に背を預けていることに気付いて顔を向けると、ルードが優しく微笑んだ。
「気が付いた?」
「……おれ、また意識飛びましたね……?」
「すごく感じてくれていた証拠だよ」
そう言って笑うルードの姿は、とても満たされているように見えた。――ああ、本当に彼は、おれの感じる姿を見ることで満たされるのか、と改めて思ってちょっと顔が赤くなってしまった気がする。慌てて前を向くと、ルードがおれの頭を撫でた。心地良くて目を細めると、「大丈夫?」と聞かれた。
「……はい、多分……。あ、でもちょっと動けるかは……」
「私がちゃんと運んでいくよ」
「……お願いします……」
尿道も痛くないし……。アデルの言っていた言葉を思い出して、小さく息を吐く。確かに粘膜を傷つけない尿道責め用の植物……魔物? みたいだ。尿道以外にも興味を示していたような気がするのは気のせいではないだろう。
おれのお腹に手を回していたルードがぎゅっと強く抱きしめて来た。おれはルードの手に自分の手を重ねて目を閉じる。
「……やっぱりおれ、ルードにされるほうが気持ち良いなぁ……」
ぽつりと呟くと、思っていた以上に声が浴室に広がった。ルードは小さく「そうか」と、嬉しさを滲ませた声を出した。
「ヒビキ」
「はい?」
名前を呼ばれて振り返ると、愛しそうにおれを見るルードと唇が重なった。キスも好き。……違うな、キスも、というより、ルードにされること、全部が好き。……なんて言ったら、気を失うほどの快楽を頻繁に与えられそうだから、今は黙っておこうっと。
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