171 / 222
4章:十八禁BLゲームの中に迷い込んだら、最愛の人が出来ました!
59
しおりを挟む指を引き抜かれて、代わりにルードが手を伸ばしてナカに挿れる玩具を取りあてがう。つぷぷ、となんの抵抗もなくおれの蕾は玩具を飲み込んでいき、イボイボの突起がついたバイブでナカを擦られて頭の中が真っ白になっていく。
服の上から乳首を弄っていた蔓は、しゅるりと解けて代わりに服の中に侵入してカリカリと引っ掻くように乳首を愛撫し始めた。ピンと弾いたり、吸われる感覚があって驚く。どうやらこの蔦は、えっちなことを『覚えていく』ようだ。多分、ルードの愛撫を真似している。冷たい蔓に舐められているような感覚にぞわりと肌が粟立った。
「ひぁ、ぁ、ァァあああッ!」
ルードが魔力を込めて、バイブの振動が始まった。快感で潤んだ目から涙が流れ落ちる。それを吸い取るようにルードの唇がおれの目元をちゅうっと吸った。ルードが触れる場所すべてが、性感帯に変わりそう……いや、変わっていることに、気付いている。ぐっぐっと手首を拘束している蔦を外そうとしたけど、蔦は外れない。
「や、るーど、るーど……ッ、これやだ……ッ」
「……拘束をやめなさい」
ルードがそう言うと「はーい」とばかりに蔦が解かれる。自由になった手をルードに伸ばして抱き着くと、ルードも抱きしめてくれた。やっぱりこっちのほうが良い。玩具やこの蔦で快感を得ても、ルードに抱き着けたほうが彼の体温を感じられてもっと気持ち良くなれる。……でも、ルードは服を着ているから、それを脱いで欲しくて服を引っ張ると、おれの意図を読んだかのようにぷちぷちとシャツのボタンを外していく。露わになったその胸に手を移動させて、ペタペタと触ると嬉しくて笑みがこぼれる。それを見たルードが、ずるる、とバイブを引き抜いて、ぐっとおれの足を持ち上げた。
「あまり煽らないで、ヒビキ」
ばさりとシャツを脱ぎ捨て、下着ごと穿いていた物を脱ぎ、大きくそそり勃ったモノを蕾にあてがう。ゆっくりと、ナカへ入っていくのを感じておれは息を吐いた。少しでも、ルードが入りやすいように。呼吸を合わせるようにぐぐっとナカへ入り、ぐりぐりと前立腺をルードのモノで刺激された。蔓は狙ったかのようにルードと息ぴったりに前立腺を押してくる。尿道のナカと、蕾のナカを同時に気持ち良くさせられて、躰がしなる。
「ぁ、ぁ、同時、ダメッ、ァァァあああッ、イく、イく……ッ!」
出したい、出したい……! 躰中を巡る快感におれはそれしか考えられなくなってしまい――イった、と思う。せり上がって来たものは、尿道のナカに入っている蔓が全て吸収しているようだ。
「ァッ、す、すわ、吸われてる、ぁ、ァァあああッ」
蔓は「もっとー」とばかりに吸っていく。尿道を吸われる感覚に躰がビクビクと震えた。ルードはおれの腰を掴むと、激しくピストンを始めて、ナカがルードのモノで擦られて、すごく気持ち良くてルードの背中に手を回して抱き着いた。するすると蔦がおれのチュニックをさらに捲り上げて素肌を晒す。ぴったりと躰が密着出来て、ルードの体温を感じられてドキドキした。
ぐじゅぐじゅと結合部から聞こえる水音にいやらしい気持ちになる。ルードに気持ち良くなって欲しくて、きゅ、きゅうとナカを締め付けると、ルードの口から熱い吐息がもれた。感じてくれていることが嬉しくて、ルードの後頭部に手を伸ばすと自分からキスをした。顔を固定していた蔦はいつの間にか固定をやめていて、ルードはおれがキスをしてきたことにちょっとだけ驚いたように目を瞠ったけれど、すぐに目元を細めて深く深く、キスを交わした。
「ん、んんんっ、ぁ、んぅっ」
互いを見つめ合ったまましたキスは、蕩けた表情のおれが見えて恥ずかしくなったけれど、それよりもルードの目がおれのことを『愛しい』と思っているのが伝わって来て、胸が歓喜で震えた。
もっと、もっと、とルードとのキスに夢中になりながらも快感を貪る。腰が勝手に動いてしまう。それはきっとルードも。何度目かの絶頂かわからないくらいの快感の波が襲ってきて、頭の中が真っ白になる。ただただ、ルードを求めてぎゅうっと抱き着いた。
喘ぎ声を吸い込むみたいに、ルードがおれの舌を強く吸った。
「んんんんぅ――――ッ」
「ッ」
ルードのモノから熱い液体が出てきて、ナカを満たす。同時に果てて、それを美味しそうに蔓が吸収していて、そう言えばこの蔦、魔物だったと薄っすら思い出す。ルードは抜かないでそのままキスをして、尿道に入り込んでいた蔓は細くなってニュルニュルと引き抜かれていく。それにもぞくぞくとした快感が走って、ぎゅっとナカに入ったままのルードのモノを締め付けてしまう。そこから、どんどんルードのモノが大きく、硬くなっていくのがわかった。
「ヒビキ、チュニック脱げる?」
「ぁ、いま、ちょっと、むりです……」
おれがそう言うと、蔦が「お仕事? お仕事?」とばかりにするするおれのチュニックを脱がしに掛かった。抱き着いていた腕を外すと、そこからチュニックを脱がしてベッドの外へと。蔦は「後は? 後は?」とばかりにくねくね動いていた。それを見たルードが小さく笑みを浮かべて蔦の葉っぱを撫で、
「後はおやすみ」
というと、「終わり?」とばかりに蔦を曲げる。そして、しゅるしゅるコップの中に戻っていった。ぱちゃぱちゃコップの水の中で泳いでいるのを見て、ルードがぐいっとおれの腕を掴んで引き寄せる。繋がったまま体位を変えられて、おれの口から嬌声が出た。
「私にも、ここを可愛がらせてね」
と、対面座位になって、ルードの唇がおれの乳首を吸った。熱いルードの口内に含まれて、びくんと腰が跳ねる。ルードが出したものが下がっていく感じがして、思わずナカを締め付ける。ルードはふっと笑い声を上げると、口に含んでいないほうの乳首の先端をカリカリと爪で引っ掻き、その後労わるように乳頭に指の腹を軽く当てて撫でるように動かす。
チロチロと舌で舐められ、押し潰すようにぐにっとされ、カリっと甘噛みされ……堪えきれない喘ぎ声が上がる。
「ぁ、ァァあああッ、る、ルードッ、ルード……ッ!」
ルードの頭を抱えるように抱きしめて、彼の名前を何度も呼んだ。それに応えるように、ルードがおれのナカを突き上げる。――気持ちいい。ルードが触れるところ全部、気持ちいい……!
「……可愛い、かわいい、ヒビキ。――愛している」
「ふぁ、ぁ、ァァァあああッ!」
愛を囁かれてドクンと胸が高鳴った。と、同時にビュクビュクと勢いよく透明な液体が出て躰を濡らす。おれと同時にルードも達したようでまた熱いものを感じた。はぁ、はぁ、と荒い息を整えるように息を繰り返す。視線が交わって、唇を重ね――また、快楽を貪った。
ちゃぷん、と湯船のお湯が跳ねた。意識が戻って、ルードの胸の中に背を預けていることに気付いて顔を向けると、ルードが優しく微笑んだ。
「気が付いた?」
「……おれ、また意識飛びましたね……?」
「すごく感じてくれていた証拠だよ」
そう言って笑うルードの姿は、とても満たされているように見えた。――ああ、本当に彼は、おれの感じる姿を見ることで満たされるのか、と改めて思ってちょっと顔が赤くなってしまった気がする。慌てて前を向くと、ルードがおれの頭を撫でた。心地良くて目を細めると、「大丈夫?」と聞かれた。
「……はい、多分……。あ、でもちょっと動けるかは……」
「私がちゃんと運んでいくよ」
「……お願いします……」
尿道も痛くないし……。アデルの言っていた言葉を思い出して、小さく息を吐く。確かに粘膜を傷つけない尿道責め用の植物……魔物? みたいだ。尿道以外にも興味を示していたような気がするのは気のせいではないだろう。
おれのお腹に手を回していたルードがぎゅっと強く抱きしめて来た。おれはルードの手に自分の手を重ねて目を閉じる。
「……やっぱりおれ、ルードにされるほうが気持ち良いなぁ……」
ぽつりと呟くと、思っていた以上に声が浴室に広がった。ルードは小さく「そうか」と、嬉しさを滲ませた声を出した。
「ヒビキ」
「はい?」
名前を呼ばれて振り返ると、愛しそうにおれを見るルードと唇が重なった。キスも好き。……違うな、キスも、というより、ルードにされること、全部が好き。……なんて言ったら、気を失うほどの快楽を頻繁に与えられそうだから、今は黙っておこうっと。
5
お気に入りに追加
2,360
あなたにおすすめの小説
異世界で騎士団寮長になりまして
円山ゆに
BL
⭐︎ 書籍発売‼︎2023年1月16日頃から順次出荷予定⭐︎溺愛系異世界ファンタジーB L⭐︎
天涯孤独の20歳、蒼太(そうた)は大の貧乏で節約の鬼。ある日、転がる500円玉を追いかけて迷い込んだ先は異世界・ライン王国だった。
王立第二騎士団団長レオナードと副団長のリアに助けられた蒼太は、彼らの提案で騎士団寮の寮長として雇われることに。
異世界で一から節約生活をしようと意気込む蒼太だったが、なんと寮長は騎士団団長と婚姻関係を結ぶ決まりがあるという。さらにレオナードとリアは同じ一人を生涯の伴侶とする契りを結んでいた。
「つ、つまり僕は二人と結婚するってこと?」
「「そういうこと」」
グイグイ迫ってくる二人のイケメン騎士に振り回されながらも寮長の仕事をこなす蒼太だったが、次第に二人に惹かれていく。
一方、王国の首都では不穏な空気が流れていた。
やがて明かされる寮長のもう一つの役割と、蒼太が異世界にきた理由とは。
二人の騎士に溺愛される節約男子の異世界ファンタジーB Lです!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
異世界に転移したら運命の人の膝の上でした!
鳴海
BL
ある日、異世界に転移した天音(あまね)は、そこでハインツという名のカイネルシア帝国の皇帝に出会った。
この世界では異世界転移者は”界渡り人”と呼ばれる神からの預かり子で、界渡り人の幸せがこの国の繁栄に大きく関与すると言われている。
界渡り人に幸せになってもらいたいハインツのおかげで離宮に住むことになった天音は、日本にいた頃の何倍も贅沢な暮らしをさせてもらえることになった。
そんな天音がやっと異世界での生活に慣れた頃、なぜか危険な目に遭い始めて……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
異世界で王子様な先輩に溺愛されちゃってます
野良猫のらん
BL
手違いで異世界に召喚されてしまったマコトは、元の世界に戻ることもできず異世界で就職した。
得た職は冒険者ギルドの職員だった。
金髪翠眼でチャラい先輩フェリックスに苦手意識を抱くが、元の世界でマコトを散々に扱ったブラック企業の上司とは違い、彼は優しく接してくれた。
マコトはフェリックスを先輩と呼び慕うようになり、お昼を食べるにも何をするにも一緒に行動するようになった。
夜はオススメの飲食店を紹介してもらって一緒に食べにいき、お祭りにも一緒にいき、秋になったらハイキングを……ってあれ、これデートじゃない!? しかもしかも先輩は、実は王子様で……。
以前投稿した『冒険者ギルドで働いてたら親切な先輩に恋しちゃいました』の長編バージョンです。
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
愛していた王に捨てられて愛人になった少年は騎士に娶られる
彩月野生
BL
湖に落ちた十六歳の少年文斗は異世界にやって来てしまった。
国王と愛し合うようになった筈なのに、王は突然妃を迎え、文斗は愛人として扱われるようになり、さらには騎士と結婚して子供を産めと強要されてしまう。
王を愛する気持ちを捨てられないまま、文斗は騎士との結婚生活を送るのだが、騎士への感情の変化に戸惑うようになる。
(誤字脱字報告は不要)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
大魔法使いに生まれ変わったので森に引きこもります
かとらり。
BL
前世でやっていたRPGの中ボスの大魔法使いに生まれ変わった僕。
勇者に倒されるのは嫌なので、大人しくアイテムを渡して帰ってもらい、塔に引きこもってセカンドライフを楽しむことにした。
風の噂で勇者が魔王を倒したことを聞いて安心していたら、森の中に小さな男の子が転がり込んでくる。
どうやらその子どもは勇者の子供らしく…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる