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4章:十八禁BLゲームの中に迷い込んだら、最愛の人が出来ました!
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しおりを挟むそっと、ルードがおれの手を離して、代わりに頬に手を添えて顔を近付ける。目を閉じてルードの唇を受け入れると、ぬるりとすぐに舌が口内へと入って来た。舌を絡めてぢゅっと吸われて、口内を舐め回されて、きっとおれの躰でルードが触れていない場所なんてないだろう。
「ん、んぅ……ッ」
唇を重ねながら、ルードの手が頬から首筋、肩へと下がっていく。くすぐるようなその動きにさえ、確かな熱を感じて躰が反応してしまう。優しく触れるルードの手に、おれの息が上がってしまう。肩から鎖骨へ、鎖骨から乳首へ。服の上から爪でカリカリと刺激されて、ぎゅっとルードの服を掴む。
唇が離れて、今度は首筋に吸い付かれる。舌で舐められたり、甘噛みされたりするとすぐにゾクゾクとした快感が走ってしまい、思考が快楽に染められていく。くすりと笑うルードの吐息にさえ反応してしまい、この躰ほんっとうに! 快楽に弱いな!
「ァッ……」
服の上から乳首を摘まれて艶のある声に変わる。おれが口元を押さえようとすると、ルードが「聞かせて?」とねだる。でもここ休憩室……とおれが戸惑っていると、ね? と首を傾げられた。
「鍵は掛っているから大丈夫だよ。ヒビキの感じている声が聞きたい。……ダメ?」
その聞き方におれが弱いの理解してますよね!? うう、ルードにダメ? って聞かれると反射的に否定してしまう。だって、ルードが甘えてくれるのが嬉しいから。それがたとえ、えっちなお願いだとしても。大人しくおれが手をおろすと、嬉しそうにルードが微笑んだ。服を脱がせて、汚れないところへと置く。ルードも同じように置いて、素肌と素肌が重なり合って心地良い。
「んぁっ!」
するりと胸を撫でまわされて躰が跳ねた。ルードがクニクニと乳首を弄り、もう片方の乳首を口に含んで転がす。ちろちろと先端を舌でくすぐられ、さらに指で乳輪をなぞられる。ぷっくりと膨らんだ乳首に、ルードがちょんと指の腹で乳頭に触れ小刻みに揺さぶられる。
「はぁ、ァあんっ」
「ふふ、こっちももう反応している」
ちらりと下に視線を向けて既に勃ち上がっているおれのモノに手を伸ばし、鈴口から溢れ出る先走りを掬い取り、擦りつけるように扱かれた。
「ァァああっ、ぁ、だ、めぇ……ッ、でちゃ、出ちゃう……!」
「出して、ヒビキ」
「ァァあああッ!」
優しくそう言われて、あまりにもあっさりとおれは達してしまった。ルードがおれの出したものを掬い取り、そのまま蕾へと塗り付ける。指が一本入り、おれの感じるところを的確に刺激しながら広げていく。二本目、三本目と普段ではあまり考えられないくらいの性急さで慣らされていく。
……でも、それが嬉しかったりもする。だって、それはルードがおれを早く抱きたいと思っているってことだから。ぐずぐずになるまで溶かされるのも好きだけれど、ルードにばかり余裕があるように見えてちょっと悔しかったのも事実。
「……すまない、もういいか……?」
「……はい、来てください、ルード」
そう言うとルードはベッドの端に座り、床に足を付けて対面座位の体位でぐっとナカへ熱い昂ぶりを挿れる。ナカは嬉しそうにルードのモノに絡みつくように収縮を繰り返す。
深いところまで入っているのがわかる。顔が近い。キスを求めるように唇を尖らせると、ルードが「かわいい」と呟くのが聞こえた。キスをしながらゆっくりとした動きでナカへルードのモノを慣らすように腰を動かされる。キスを終えると、ルードが「しっかり掴まっていて」と言う。ぎゅっとルードの首元に抱き着くと、ルードはそっとおれを持って立ち上がった。あまりにも軽々と持ち上げるものだから、驚いてしまう。
「んぁっ、ァァああっ」
立ち上がったことで、ルードのモノが普段当たらない場所に当たって思わず声が出た。ルードはおれのお尻を両手でしっかり持って――というかめっちゃ揉んでる! そしてなんかうっとりと息を吐いている!
「ぁ、そん、ぅぅ、ぁ、そこぉ……ッ」
「気持ち良い? ヒビキ」
「ん、んっ、きもち、いい……ッ、ぁ、おっきいぃ……ッ」
ぐんとルードのモノが大きくなった気がした。慣らしたとは言え、ミチミチとルードの大きさに広がっている蕾はぐじゅぐじゅと卑猥な音を立てる。すりすりとお尻を撫でられて、ビクビクと躰が揺れる。だけど、立っていて不安定なはずなのに、ルードの手だと思うと絶対に安心できるのはなんでなんだろう。
「ふ、ァ、ぁあっ! る、ルード、なんでッ、そこ、ばっかり……!」
「すべすべしていて気持ち良いから」
ムニムニとお尻を揉まれてぞくぞくする。ナカと一緒に揉まれると快感の波がすごい。打ち付けられる肉と肉の音、結合部から溢れ出す水音。与えられる快感にくらくらする。
「あっあっあっあっ!」
ルードのモノが奥へ奥へと入り込む。ぎゅっと足も使ってルードに抱き着くと、ルードが熱っぽくまた「かわいい」と囁く。さっき出したばかりだと言うのにもう既にパンパンに勃ち上がっているおれのモノは、今にも達してしまいそうになっている。頭の中が真っ白になるくらいの、快感。
「ぁ、ァァああああっ!」
「――ヒビキ……ッ」
ナカだけで達してしまった。おれが締め付けてしまったからか、ルードも達した。でも、ドライでイっちゃったみたいでまだ快感が躰の中に残っている。苦しい、苦しい。抜け出せない快感の波が苦しいのに――……。
「……もっと、もっとぉ……ッ」
「本当に……かわいいな、ヒビキ」
ルードのモノは全然萎えていなくて、むしろ硬さを取り戻していた。ルードはおれを抱っこしたまま……と言うか挿れたまま歩いて、今度は抜いてしまった。歩くときに予期してないところがナカで擦れてきもちよか……なんでもない。
「壁に手をついて、そう。挿れるよ」
「ぁ、ァああんっ」
壁に手をついてお尻を突き出す姿勢。恥ずかしいのに、早くとばかりにお尻を揺らしてしまう。そっと蕾に昂ぶりがあてがわれ、ルードが出したものでさっきよりもスムーズに入っていく。
おれの背中にぴったりくっつくように抱きしめられ、前に回った手が的確に乳首を刺激する。
「ぁ、だめ、それ、きもち、よくて、ダメ……ッ!」
ナカを突きながら乳首をカリカリと爪で引っ掻かれる。ふふ、と背後でルードが笑った気配がした。
「じゃあもっと弄ってあげる」
ゆっくりとした動きで奥を突かれながら、乳首はカリカリと引っ掻かれ、ぎゅむっと摘まれ、さらにぐんと伸ばされた。おれの弱いところばかりを狙っているかのようにルードが動き、それに翻弄されてしまう。快感が躰中を巡る、感覚。
「んぁ、ぁ、い、イく、出ちゃう……ッ」
「ヒビキ、かわいい、私の――ヒビキ」
ルードの言葉を聞くのと同時に白濁の液体を放った。はぁはぁと荒い息を繰り返すと、ルードはちゅっちゅっとおれのうなじにキスを降らせる。くすぐったいけれど、気持ち良い……。
「ルード、キスしたい……」
「ん、いっぱいしよう」
くるりと挿れたまま反転させられて、ルードとキスを交わす。そっと目を開けると、ルードの情欲の炎は消えていなくて、今日はこれから何回抱かれるんだろうと密かに心を震わせた。
――休憩室だということを、おれはすっかり忘れてしまうくらいルードとの行為に溺れてしまったのは、内緒だ。
それにしても……前々からちょっとだけ思っていたんだけど、ルードってもしかして、臀部を……お尻を撫でまわすのが好きなんだろうか……。今日だってムニムニ揉んでいたし。……まぁ、そんなことを考える余裕が出来たのはもう数時間後なんだけど、さ。
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