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4章:十八禁BLゲームの中に迷い込んだら、最愛の人が出来ました!

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 そっとルードがおれの頬に手を添えて顔を近付ける。目を閉じると、額、瞼、鼻先、頬、そして唇へとキスの雨が降る。くすぐったいけど気持ちいい。下唇を舐められて口を開くとすぐにルードの舌が入って来た。

 歯列をなぞり上顎をくすぐるかのように舐め、舌を絡める。ちゅくちゅくと水音が鼓膜を震わせる。



「んっ……」



 深いキスの時に鼻で息をするのも大分慣れて来たと思う。でも、キスに夢中になればなるほど頭の中がぼぅっとして息を忘れてしまいそうになるんだ。するりとルードの手が頬から首へと移動する。ぴくんと躰が跳ねた。唇が離れて、蕩けるほどに優しい瞳をしたルードがにっこりと笑って、



「ヒビキがひとりでしているところが見たいな」



 と言った。――え? と目を瞬かせると、ナイトテーブルから小瓶を取り出しておれに手渡す。……おれは渡された小瓶とルードを交互に見た。

 ルードがおれに自慰させるのは今に始まったことじゃない。始まったことじゃないけど……。やっぱり、快感に溶け切った後と理性が残っている時とじゃ羞恥の差が激しくて戸惑ってしまう。



「ダメ?」



 小首を傾げて問うルードに、うっと言葉を詰まらせる。なんだかんだで結局おれもルードに弱いのだ。しゅるりとバスローブの結び目を解いて脱ぐ。露わになった素肌に、おれはドキドキしながら小瓶の蓋を開けて中身を手のひらに出し、擦り合わせて温め、そっと胸元に塗った。温めたローションが空気に触れて冷たくなる。その感覚だけでゾクゾクとした快感が走った。



「んんぅ……」



 目を閉じて、自分で自分を焦らすように両方の乳輪を撫でる。決して乳首に触れないように。もどかし気に、それでも乳首はピンと勃ち、刺激を待っている。指の腹で乳頭に触れると、甘い痺れが走った。



「気持ちいい?」

「きもちいい……」



 頭の芯がぼーっとしてきて、快感を貪るように乳首を爪でカリカリと引っ掻いたり、くにくにと押し潰したりしていると、中心に熱が溜まっていく。



「ああ、ヒビキの可愛いものが勃ったね。トロトロに先走りが流れているの、わかる?」



 実況するように言われて、羞恥心を煽られる。はぁはぁと荒く息をすると、ルードが「目をあげてごらん」と言うから、おれはゆっくりと目を開けてルードの視線と絡ませる。ルードの目の奥に隠されていない情欲の炎を見て、ごくりと唾を飲み込んだ。

 ルードのその目を見るのが好きだ。おれを求めてやまない瞳。



「ァ、ぁんッ」



 ――ルードに見られている。熱いくらいの視線を感じて乳首を弄る手に力が入ってしまう。きゅうと摘んでビクビクと躰を震わせると、ルードが「足を広げて」と言う。おれは大きく足を広げて勃起したモノを見せつけるかのような格好になった。そのまま乳首を弄っていると、快感の波がやってくる。



「イく、イっちゃう……」

「うん、たくさん出して」



 乳首をぎゅっと強く摘まんで引っ張るのと同時におれの中心からドピュっと白濁の液体が放たれた。自分で弄った乳首でイっちゃった……。淫らになるおれの躰を愛おしそうに見られて、またムクムクと大きくなっていくのがわかった。

 もう一度小瓶からローションを手のひらに出して蕾に塗り付けて指を挿れる。昨日の今日だからか、なんの抵抗もなく指は蕾に飲み込まれた。自分で良いところを刺激するのは中々難しい。すると、ルードがナイトテーブルの引き出したからアナルビーズを取り出しておれに渡した。おれは指を抜いて、それをつぷつぷと押し込めていく。ごりごりと前立腺を刺激されて気持ちイイ……。おれが快感に耽っていると、ニュルニュルとあの蔦がおれのモノに絡みついてきた。



「え?」

「あ」



 鈴口をつついて、細くて長い蔓状に変わると尿道のナカへ入って行く。



「ひゃぁああっ!」



 媚薬を使わないで尿道を弄られるのは初めてだ。それなのにおれの躰は痛みよりも尿道のナカを擦られることに快感を覚えてしまっていた。蔓が細いのもあってか、難なく入り込みつん、と前から前立腺を刺激される。



「ふぁっ、ァあぁあああッ!」



 目の前が真っ白くなる感覚。あまりの快感に座っていることが出来ずにベッドに仰向けに倒れ込む。

 ずりゅ、ずりゅ、ずりゅ、と蔓が尿道内を擦る。そのたびにぞわぞわとした快感が走って思わず腰を浮かせてしまう。ぎゅうと蕾のナカを締め付けてしまい、アナルビーズが前立腺を潰す。チカチカと点滅する。



「ひゃ、ァァああああんッ!」



 ――出さないでイってしまった。それでも蔓が前立腺と尿道内を刺激するのをやめなくて、さらにはあんなに短い蔦だったのにおれの尿道から伸びて、何本も出てきて、乳首に巻き付いてシコシコと擦ったり、アナルビーズの取っ手に絡んで激しく抜き差しされてじゅぷじゅぷと音が鳴る。



「ァあぁああんッ、やっ、とま、止まってぇ……ッ!」



 ごりゅごりゅとアナルビーズが前立腺を刺激する。おれが静止の言葉を掛けても動きが一層激しくなるだけだ。乳首も、尿道も、ナカも、全部を刺激されてビクビクと躰が跳ねる。前立腺を両方から刺激されて何度もださないでイってしまった。出せなくて、快感が躰中を駆け巡る。



「アナルビーズを抜いて」



 ルードがそう言うと蔦はアナルビーズを一気に引き抜いた。



「ぅぁ、ァアアあああッ!」



 蔦がぽいとアナルビーズをどこかに投げた。そして、ルードに見せつけるかのようにおれの蕾を……トロトロに柔らかくなったソコを広げた。ナカに空気を感じてゾクゾクした。ごくり、とルードの喉が鳴った。導かれるようにおれの蕾に熱い昂ぶりを一気に挿入し、激しくピストンを始めた!



「ふぁっ、ぁっ、ァァああっ! はげ、はげし、ァんッ」

「かわいい、ヒビキ。もっと乱れて、可愛い姿を見せて」



 蔓はルードの動きに合わせるように尿道を激しく擦る。痛みはなく、快感だけしか感じない。乳首を擦る蔦のスピードも上がって、さらには蔦の吸盤が乳頭に吸い付き、ビクビクと腰を揺らし、きゅうきゅうとナカを締め付けてしまう。頭の中には気持ちイイ、ともっと、と言う言葉しか出て来ない。



「ぁぁあっ、ひぁ、ふっ、ルード、るーどぉ……ッ」



 舌が回らなくなってきた。ルードに抱き着いてキスをねだるように唇を尖らせれば、すぐに気付いてルードが唇を塞いでくれた。水音が響く。唇から、尿道から、蕾から。脳を犯す、音。きっとおれは今、蕩け切った顔をしているだろう。



「ンン――!!!!」



 やわやわと睾丸を握られてゾクゾクした。全部気持ちイイ。気持ち良くて溶けそう。腰が勝手に動いてしまう。快感を求めて何度も。パンパンパンと激しく肉と肉のぶつかり合う音。唇が離れると、ルードがおれの腰を掴んでさらに奥へと熱いモノをねじ込む。ぐりぐりとナカを掻きまわされて、口からはひっきりなしに喘ぎ声が出た。



「ァァああ――! イくッ、出させてッ~!!」

「……ヒビキッ」



 蔓が尿道から抜かれた。ビュクビュクと勢いよく透明な液体が飛び散った。とま、止まらなくて、躰がビクンビクンと跳ねる。やっと勢いがおさまって、くたりと全身の力が抜けた。ナカにはルードが出したもの。



「ふふ、ここくぱくぱしてる」



 愛しそうに鈴口を撫でてビクン! と躰が大きく跳ねた。乳首に巻き付いていたのが外れ、『気持ち良かった?』と聞くように頬にすりすりされた。



「なるほど、こういう魔物の使い方もあるのか」

「んぁっ! あ、るー……おおきく、なったぁ……」

「ヒビキのナカが気持ちいいからね」



 おれのナカで質量を増す熱い昂ぶりに、おれはきゅんと胸を高鳴らせた。何度しても気持ちいいから……。その日、結局何回したかも覚えてないくらい情事に耽った。蔦は自らコップに入り、おれとルードの情事を眺めていた、ような気がした。
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