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4章:十八禁BLゲームの中に迷い込んだら、最愛の人が出来ました!

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 その日、ルードは遅く帰って来た。本当はもう少し早く帰って来る予定だったみたいなんだけど、フェリクス陛下と式典の話し合いをしていたら遅くなってしまったらしい。夜も遅いからとパン粥のみ食べて、一緒にお風呂に入った。

 一通り洗い終わりゆっくりと湯船に浸かる。ぎゅっと抱きしめてくるルードの腕に、そっと自分の手を重ねた。



「ヒビキ?」

「あ、えっと。何だか結構急に色々決まって……ルードは混乱していませんか?」

「私は大丈夫。ヒビキには急だったね。ニコロにも」



 ニコロも急だったよなぁ。おれと同じく混乱してそう。……っと、そうじゃなくて。ルードに甘えるようにすり寄ると、ルードはそっとおれの頬を撫でてくいっと顔を上げ、そのまま顔を近付け、触れるだけのキスをした。



「……明日も仕事ですか?」

「いや、明日は休みだ。だから――」



 言わなくてもわかった。だから、おれもルードの唇にキスをする。同じ気持ちだとわかったからか、ルードは「上がろうか」と湯船から上がり、おれを抱き上げると生活魔法を使って髪と躰を乾かし、バスローブを羽織らせて寝室に向かう。

 寝室までつき、部屋の灯りを薄っすらと点け、ベッドにおれを横たわらせる。ドキドキと胸の鼓動が早くなる。ぎしりと音を立ててベッドが軋み、ルードの顔が近付いてくるのに合わせて目を閉じた。

 唇が重なり、何度も角度を変えてキスをする。求め合うように舌を絡めて飲み込み切れない唾液が口の端から零れていく。ぎゅっとルードの首に抱き着くと、短くなった髪に触れて、思わずうなじを撫でた。唇が離れて、ルードが優しく目元を細めた。



「気になる?」

「少し。……髪の長いルードも、髪の短いルードもどっちも格好良いです」

「……そうか」



 嬉しそうに笑うルード。そっとおれの躰を起こしてバスローブを脱がす。おれもルードのバスローブを脱がした。ぱさりと乾いた音を立ててバスローブが床に落ちる。そっとルードの手がおれの背中を撫でて、その感覚だけでもゾクゾクと快感が走った。

 耳たぶを食んで、耳の形に添うように舐めて、ぴちゃぴちゃという水音が鼓膜を刺激する。手が、首筋をくすぐるように優しく撫でる。指先ひとつひとつから『愛しさ』を感じた。



「ん、んぅ……」



 首筋から鎖骨へ、鎖骨から脇腹へ。くすぐるように軽いタッチで触られて思わず笑ってしまいそうになる。ガラスを取り扱う時のような繊細な動き。すっと指先が焦らすように乳輪を撫でる。ふるりと震えると、ルードがくすりと笑った。



「……ふぁ、ァァ……」



 尖り始めた乳首の乳頭を指腹で軽く押され、甘い声が出た。クニクニと乳首を摘まれて耳から唇が離れて代わりにもう片方の乳首を口に含んで舌で転がされる。



「んぁっ、ぁ、は……」



 じわじわと快感が躰中に広がる。甘い痺れが走ってルードの髪に自分の手を絡ませる。もっととねだるように胸を押し当ててしまい、それに応えるようにルードはおれの乳首を甘噛みしたり、ピンと爪で弾かれる。



「ぁ、ぁああ……ッ」

「……ふふ」



 ルードの手がおれのモノに伸びて、先端から溢れる先走りを掬い取り、ぬちゅぬちゅと言ういやらしい音を立てて扱き始めた。最近していなかったからか、限界が近い。頭の中が真っ白になって――。



「いっぱい出して」

「ぁ、ァァァああっ!」



 白濁の液体が勢い良く出てきて、ルードの手を濡らした。ルードは「たくさん出せたね」と優しく笑う。出した後の余韻で肩を大きく上下に動かす。くたりとルードの躰に寄りかかるように頭を彼の肩に押し付けると、ルードのモノが大きくなっているのが見えた。

 そっと手を伸ばしてルードのに触れると、彼は心地良さそうに吐息を漏らした。

 もっと気持ち良くなって欲しくて身を屈め、ちゅっと先端にキスをしてから口に含む。最初にこれをやった時は慌てていたルードだけど、今ではおれの好きにさせてくれている。アイスキャンディを舐めるようにぺろぺろと先端を舐めて、口に入らない部分は手で扱き、じゅっと吸ってみる。もっともっと、ルードを気持ち良くしたい。そう思って、頭を動かしながらじゅぷじゅぷと水音が響く。

 ルードのモノがおれの口を刺激して、頭の中がぼぅっとしてくる。んっ、んっ、と声が零れ落ちる。



「ヒビキ……ッ」



 ルードの限界が近いのだろう。おれを離そうとしたけれど、ルードのモノを咥えたまま見上げ、じゅうっと吸った。白濁の液体が口の中に放たれて、独特の味と匂いが広がる。数回にわけて飲み込むと、ルードがおれのことを抱きしめた。



「……気持ち良かったですか?」

「ああ。気持ち良かったよ。ヒビキ、このままの姿勢で居てね」



 ナイトテーブルから小瓶を取り出し、蓋を開けて手のひらに出して両手を擦り合わせて温める。蕾へと手を伸ばして、ローションを塗り付けるように撫で、つぷりと指を一本挿れた。

 馴染ませるようにくるくると指をナカで回し、解していく。一本目が馴染んだところで二本目を、二本目が馴染んだところで三本目を。ぐちゅぐちゅとナカを掻きまわす音が聞こえて顔が赤くなる。そして、絶対わざとだ。感じるところを全然触れてくれないのは。



「ぁぁああッ」



 全然触れなかったのに、いきなりぐりっと刺激されて嬌声が出た。ぐっぐっと押し潰すように前立腺を刺激されてまたおれのモノが勃ち始める。とろとろと先走りがシーツを濡らしていく。



「ゃぁぁあっ、そこ、ばかりは……ダメ……ッ!」



 教え込まれた快感に身を震わせる。ルードは「そろそろ挿れていい?」と聞いてきたからうなずく。三本の指が抜かれて蕾が物足りなさそうにひくつく。

 ベッドに仰向けになって足を大きく開く。膝裏を掴まれてぐっと熱い昂ぶりを一気に挿れられた。



「は、ァァああんッ!」



 挿れただけなのにイってしまった。ルードが耐えるように目を閉じ、耐えきったのか目を開けると愛しそうにおれを見た。ただ、その瞳に余裕はなく、ギラギラと欲望を隠さない目で見られてぞくりとしたものが走る。――歓喜だ。

 ルードがおれを欲しているのがわかるから。その目で見られるとなんでもしたくなるのはなぜだろう。これが惚れた弱みってやつだろうか。



「動くよ」

「……ん、奥まで……来て……ッ、ぁぁあっ!」



 ゆっくりとルードが動き出し、ナカが擦られる。ぐりっと先端で前立腺を押され、躰が跳ねる。徐々に動きが早くなり、最奥まで突かれ口からひっきりなしに喘ぎ声が出る。気持ちイイ……。蕩けた表情になっているのがわかる。それを見たルードが嬉しそうに笑っている。



「あ、ァァあんっ、ルード、ルード……!」

「ヒビキ……。私の、ヒビキ……ッ」



 ルードの言葉におれの心が歓喜に震える。躰全体が、心が、ルードを求めて手を伸ばす。ルードの首元に抱き着いて、ルードがおれの腰を掴んで動きを激しくする。肉と肉のぶつかり合う音が部屋に響き、おれとルードの荒い息が聞こえた。

 求め合うように唇が重なり、キスをしながら達してしまった。ナカに熱いものを感じる。ただ、おれは出さずにイってしまって、快感から逃れられなかった。ルードのモノを離すまいとナカを締め付けてしまい、それが余計に快感を拾ってしまってルードに縋りつく。

 すると、ナカのモノが大きくなっていくのを感じて……。結局その日は抜かずに何回ヤったんだろうか。最後にルードが抜いた時に、ナカに出されたものが溢れたのを感じた。

 その後、ルードが丁寧におれを洗ってくれて、ナカに出したものを掻き出された。すっかり綺麗になった頃にはおれの意識はもう朧気になっていて、ルードがそっとこめかみにキスを落として、



「おやすみ、可愛い私のヒビキ」



 甘く、そう囁いた。
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