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4章:十八禁BLゲームの中に迷い込んだら、最愛の人が出来ました!
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「さて、目を開けてみてください」
何回かタオルを取り替えてからニコロに言われるまま目を開ける。すると、ニコロのがおれの顔を覗き込んでチェックして、「ま、大丈夫でしょう」とタオルを持って出て行った。すっかり夕方になってしまった。
おれはローテーブルに広げたミサンガと刺繍糸をひとつに纏めてクローゼットの中へと戻した。今度、シャノンさんのお店に行って刺繍糸を買おう。
そう考えていると、扉が開いた。クローゼットの前におれに気付いたルードが近付いてくる。
「おかえりなさい、ルード」
「ただいま、ヒビキ。さっきそこでニコロに会ったよ。団長がいつ帰るのか聞かれたんだけど……」
「ニコロもあのパーティーで色々吹っ切れたみたいです」
「ふふ。ヒビキには嫌な思いをさせてしまったと思うけど、参加出来て良かった」
そう言って柔らかく微笑むルード。心なしかいつもより声色も優しい。雰囲気が柔らかくなっているのをひしひしと感じた。ルードの雰囲気が変わったって前にみんなが言っていたけれど、おれにはよくわからなかった。だけど、今なら言える。わかるって。
「他の聖騎士団員さんたちに驚かれませんでしたか?」
「髪のこと? 驚かれたけど、似合っているって言ってくれたよ」
服を着替えて髪を解こうとして「あ、切ったんだった」と手を止めるルードを眺めて、なんだか可愛いなぁと笑みを浮かべると、着替え終えたルードは、おれが笑っているのを見ると近付いて来ておれの髪をわしゃわしゃ撫でた。心地よくて目元を細めると、そのままルードの顔が近付いてくる。目を閉じると、額や頬にちゅっちゅっと軽くキスをするルード。最後に唇を重ねてた。触れるだけのキス。目を開けるとルードと視線が交わった。
ふ、とふたりで笑い合う。幸せだなって思った。
「爵位のこととか、手続きがあるんですか?」
「まぁ、そうだね。色々と。ひと月もあればすべて終わるだろうけど」
「早いのか……遅いのか……」
「ああ、そうだ。ヒビキには悪いけど、ヒビキの爵位ももらうことになった」
「――はい?」
え、おれの爵位? と目を丸くすると、ルードはちょっとだけ眉を下げて微笑んだ。そしておれの手を引いてソファに座り、おれの目をじっと見つめながら話し始める。
「私の爵位とは違うけれど、メルクーシン領で精霊の祝福の話をしてしまったからね。保護の意味も兼ねて」
「あ……」
そう言えばあの時自分で宣言したんだった。なるつもりなかったのに……と肩を落とすと、ルードがぎゅっとおれを抱きしめた。だからおれもルードを抱きしめ返す。トントンと子どもをあやすみたいに背中を叩かれて、オレはルードの肩に額を押し当てるように頭を置いた。
「色々要請が来るかもしれないけど、基本的には今の生活と変わらないから」
優しい声色でそう言われて、要請? と首を傾げる。ルードは躰を離して、ソファの背もたれに寄りかかる。おれもそうしてみた。
「聖騎士団もそうだけど、教会からも来るかもしれないね」
「教会から?」
「うん。重症者の治療に手を貸して欲しいって」
「なるほど……」
確かにそれはあり得そうだ。ニコロの足を治せた実績もあるし、多分役に……立つ……立つかも? ちょっと自信はない。
「ところで、ルードの爵位ってどうなるんですか?」
「さぁ? そこら辺は陛下のご判断に掛かっているから」
「そうなんですね……」
そう言うの、陛下が決めるのか。あの時会った陛下の姿を思い浮かべて、あんなに小さい子が国を背負うってとても大変そうだなぁと思った。補佐してくれる人たちは居るだろうけど……。
「ああ、それからこれをヒビキに」
「これは?」
「お茶会の招待状、かな?」
思い出したように立ち上がり、さっき脱いだ服のポケットから手紙のようなものを取り出しておれに渡す。おれはそれを受け取って、じっと見つめて裏を見る。差出人は……っと。――フェリクス? え? ちょっと思考が止まった。だってこの名前――……。
「陛下からのお誘いだよ」
「えええッ!」
「……そうなるだろうな」
思わず大きな声が出た。まさかのお茶会。まさかの陛下。
「え? 待ってください、なんで?」
「一度ヒビキとゆっくり話してみたかったようだ」
陛下が? おれと? なんでまた? とぐるぐる思考が回り出す。ルードは肩をすくめて、ペーパーナイフを持ってくると「開けてごらん」とおれに渡す。おれはゆっくりとペーパーナイフを滑らせる。ドキドキしながら紙を取り出して静かに文字を読む。
「あ、明後日……!?」
待って、いや本当に待って! なにこの展開! しかも明後日って早い! おれは招待状とルードを交互に見てルードは苦笑を浮かべていた。メルクーシン領から帰って来たと言うのに、まだ怒涛の展開が待っているとは思わなかった。
「陛下が楽しみにしていると伝えてくれと」
「わぁ……。マジですか……」
「ああ」
陛下とお茶会って緊張するな……。って言うか、お茶会する時間あるのか、陛下……。国王って忙しそうなイメージがあるけれど、ああでも陛下はまだ六歳だし、ゆっくり業務をこなして……いや、そもそも六歳の子が業務を行うのか? 補佐の人がやるのでは?
「えっと、これはおれだけが参加するんですか……?」
「みたいだね。護衛としてニコロは参加して良いことになっているから、連れて行くと良いよ」
ちょっとホッとした。ニコロも一緒なら心強い。そう言えばお茶会の場所はどこだ。招待状に視線を落として場所を探す。王城の裏庭? 王城って裏庭あるんだー……って、王城!? 正門から入って良いんだろうか!? ひとり焦っているおれを、ルードが落ち着かせるように肩をぽんぽんと叩いた。
「一体どんな話をすれば良いものか……悩みますね……」
「ヒビキが好きな話をすれば良いと思うよ。陛下は幼いけれど、六歳とは思えないくらいの思考力を持っているから」
「子ども扱いはしないほうが良いですね……。あ、手土産みたいなの必要ですか!?」
「いや、特に必要では……ああ、そうだ。ミサンガを持っていくと良いかもしれない」
「え、ミサンガ? 陛下に?」
「精霊の祝福の効果があるからね」
ルードのことを頼んだだけなんだけど、一体あのミサンガどんな効果があったんだろうか……。
「じゃあ明日、陛下に贈るミサンガのために刺繍糸を買ってこなきゃですね!」
意気込んでそう言うと、ルードは目を数回瞬かせて「そうだね」と微笑んだ。そんな話をしていると、扉がノックされて「夕飯の準備が出来ました」というリーフェの声が聞こえた。
「わかった、今行く」
「はーい」
同時に返事をしたおれらの声に、リーフェが「お待ちしております」って言ってから足音が消えていく。おれらは夕飯を食べるために寝室から出て、食堂につくとマルセルさんの作った美味しいパンを食べながら今後のことを話し合った。
とりあえず、明日はニコロとシャノンさんのお店に行って刺繍糸を買って、屋敷に戻ったらミサンガを作って……あ、お茶会のマナーってどうすれば良いのかな? っていう話を……。
うう、緊張してきた。それを落ち着かせるように深呼吸を繰り返す。ルードは緊張しているおれを見て、「頑張れ」と応援してくれた。応援は嬉しい、嬉しいけれど……。陛下がおれと話してみたいってどういうことなんだ……。
美味しい夕飯を食べて、ちょっと休憩してからお風呂に入って短くなったルードの髪を洗って、やっぱり短い……と思いつつ、その姿も似合っているのだから、本当イケメンすごい。……前にも思ったけど! 何度見てもそう思う! 髪を洗い終えると楽しそうにおれの髪を洗い始めた。おれの髪を洗うルードの手つきはいつも優しい。その心地よさに、おれは目を閉じた。
何回かタオルを取り替えてからニコロに言われるまま目を開ける。すると、ニコロのがおれの顔を覗き込んでチェックして、「ま、大丈夫でしょう」とタオルを持って出て行った。すっかり夕方になってしまった。
おれはローテーブルに広げたミサンガと刺繍糸をひとつに纏めてクローゼットの中へと戻した。今度、シャノンさんのお店に行って刺繍糸を買おう。
そう考えていると、扉が開いた。クローゼットの前におれに気付いたルードが近付いてくる。
「おかえりなさい、ルード」
「ただいま、ヒビキ。さっきそこでニコロに会ったよ。団長がいつ帰るのか聞かれたんだけど……」
「ニコロもあのパーティーで色々吹っ切れたみたいです」
「ふふ。ヒビキには嫌な思いをさせてしまったと思うけど、参加出来て良かった」
そう言って柔らかく微笑むルード。心なしかいつもより声色も優しい。雰囲気が柔らかくなっているのをひしひしと感じた。ルードの雰囲気が変わったって前にみんなが言っていたけれど、おれにはよくわからなかった。だけど、今なら言える。わかるって。
「他の聖騎士団員さんたちに驚かれませんでしたか?」
「髪のこと? 驚かれたけど、似合っているって言ってくれたよ」
服を着替えて髪を解こうとして「あ、切ったんだった」と手を止めるルードを眺めて、なんだか可愛いなぁと笑みを浮かべると、着替え終えたルードは、おれが笑っているのを見ると近付いて来ておれの髪をわしゃわしゃ撫でた。心地よくて目元を細めると、そのままルードの顔が近付いてくる。目を閉じると、額や頬にちゅっちゅっと軽くキスをするルード。最後に唇を重ねてた。触れるだけのキス。目を開けるとルードと視線が交わった。
ふ、とふたりで笑い合う。幸せだなって思った。
「爵位のこととか、手続きがあるんですか?」
「まぁ、そうだね。色々と。ひと月もあればすべて終わるだろうけど」
「早いのか……遅いのか……」
「ああ、そうだ。ヒビキには悪いけど、ヒビキの爵位ももらうことになった」
「――はい?」
え、おれの爵位? と目を丸くすると、ルードはちょっとだけ眉を下げて微笑んだ。そしておれの手を引いてソファに座り、おれの目をじっと見つめながら話し始める。
「私の爵位とは違うけれど、メルクーシン領で精霊の祝福の話をしてしまったからね。保護の意味も兼ねて」
「あ……」
そう言えばあの時自分で宣言したんだった。なるつもりなかったのに……と肩を落とすと、ルードがぎゅっとおれを抱きしめた。だからおれもルードを抱きしめ返す。トントンと子どもをあやすみたいに背中を叩かれて、オレはルードの肩に額を押し当てるように頭を置いた。
「色々要請が来るかもしれないけど、基本的には今の生活と変わらないから」
優しい声色でそう言われて、要請? と首を傾げる。ルードは躰を離して、ソファの背もたれに寄りかかる。おれもそうしてみた。
「聖騎士団もそうだけど、教会からも来るかもしれないね」
「教会から?」
「うん。重症者の治療に手を貸して欲しいって」
「なるほど……」
確かにそれはあり得そうだ。ニコロの足を治せた実績もあるし、多分役に……立つ……立つかも? ちょっと自信はない。
「ところで、ルードの爵位ってどうなるんですか?」
「さぁ? そこら辺は陛下のご判断に掛かっているから」
「そうなんですね……」
そう言うの、陛下が決めるのか。あの時会った陛下の姿を思い浮かべて、あんなに小さい子が国を背負うってとても大変そうだなぁと思った。補佐してくれる人たちは居るだろうけど……。
「ああ、それからこれをヒビキに」
「これは?」
「お茶会の招待状、かな?」
思い出したように立ち上がり、さっき脱いだ服のポケットから手紙のようなものを取り出しておれに渡す。おれはそれを受け取って、じっと見つめて裏を見る。差出人は……っと。――フェリクス? え? ちょっと思考が止まった。だってこの名前――……。
「陛下からのお誘いだよ」
「えええッ!」
「……そうなるだろうな」
思わず大きな声が出た。まさかのお茶会。まさかの陛下。
「え? 待ってください、なんで?」
「一度ヒビキとゆっくり話してみたかったようだ」
陛下が? おれと? なんでまた? とぐるぐる思考が回り出す。ルードは肩をすくめて、ペーパーナイフを持ってくると「開けてごらん」とおれに渡す。おれはゆっくりとペーパーナイフを滑らせる。ドキドキしながら紙を取り出して静かに文字を読む。
「あ、明後日……!?」
待って、いや本当に待って! なにこの展開! しかも明後日って早い! おれは招待状とルードを交互に見てルードは苦笑を浮かべていた。メルクーシン領から帰って来たと言うのに、まだ怒涛の展開が待っているとは思わなかった。
「陛下が楽しみにしていると伝えてくれと」
「わぁ……。マジですか……」
「ああ」
陛下とお茶会って緊張するな……。って言うか、お茶会する時間あるのか、陛下……。国王って忙しそうなイメージがあるけれど、ああでも陛下はまだ六歳だし、ゆっくり業務をこなして……いや、そもそも六歳の子が業務を行うのか? 補佐の人がやるのでは?
「えっと、これはおれだけが参加するんですか……?」
「みたいだね。護衛としてニコロは参加して良いことになっているから、連れて行くと良いよ」
ちょっとホッとした。ニコロも一緒なら心強い。そう言えばお茶会の場所はどこだ。招待状に視線を落として場所を探す。王城の裏庭? 王城って裏庭あるんだー……って、王城!? 正門から入って良いんだろうか!? ひとり焦っているおれを、ルードが落ち着かせるように肩をぽんぽんと叩いた。
「一体どんな話をすれば良いものか……悩みますね……」
「ヒビキが好きな話をすれば良いと思うよ。陛下は幼いけれど、六歳とは思えないくらいの思考力を持っているから」
「子ども扱いはしないほうが良いですね……。あ、手土産みたいなの必要ですか!?」
「いや、特に必要では……ああ、そうだ。ミサンガを持っていくと良いかもしれない」
「え、ミサンガ? 陛下に?」
「精霊の祝福の効果があるからね」
ルードのことを頼んだだけなんだけど、一体あのミサンガどんな効果があったんだろうか……。
「じゃあ明日、陛下に贈るミサンガのために刺繍糸を買ってこなきゃですね!」
意気込んでそう言うと、ルードは目を数回瞬かせて「そうだね」と微笑んだ。そんな話をしていると、扉がノックされて「夕飯の準備が出来ました」というリーフェの声が聞こえた。
「わかった、今行く」
「はーい」
同時に返事をしたおれらの声に、リーフェが「お待ちしております」って言ってから足音が消えていく。おれらは夕飯を食べるために寝室から出て、食堂につくとマルセルさんの作った美味しいパンを食べながら今後のことを話し合った。
とりあえず、明日はニコロとシャノンさんのお店に行って刺繍糸を買って、屋敷に戻ったらミサンガを作って……あ、お茶会のマナーってどうすれば良いのかな? っていう話を……。
うう、緊張してきた。それを落ち着かせるように深呼吸を繰り返す。ルードは緊張しているおれを見て、「頑張れ」と応援してくれた。応援は嬉しい、嬉しいけれど……。陛下がおれと話してみたいってどういうことなんだ……。
美味しい夕飯を食べて、ちょっと休憩してからお風呂に入って短くなったルードの髪を洗って、やっぱり短い……と思いつつ、その姿も似合っているのだから、本当イケメンすごい。……前にも思ったけど! 何度見てもそう思う! 髪を洗い終えると楽しそうにおれの髪を洗い始めた。おれの髪を洗うルードの手つきはいつも優しい。その心地よさに、おれは目を閉じた。
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