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3章:その出会いはきっと必然

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※十五歳ルード×十六歳ヒビキの本番有。
同一人物だけど年齢が違うからちょっと……という方は10話の投稿をお待ちください。




 毛布を剥ぎ取って、改めてルードの身体を観察する。耳まで赤くなって、瞳は濡れていて媚薬の効果か息を切らしていて……あのいつも余裕があるルードとは違うんだなって、実感する。苦しそうにしているルードの首元に手を伸ばして、ゆっくりとボタンをはずしていく。聖騎士団の服は綺麗に畳まれて、サイドテーブルの上に置いてあった。このシャツは下に着ていたものなのかな? 一番上のボタンまでとめてあるのがルードらしい。



「苦しかったでしょう」

「……」



 答えたくないのかな? って思ったけど、答える余裕がないのだろう。目を閉じて内側の熱に耐えているように見えた。……おれがリードするって初めてだからなんか緊張する。いつもルードにしてもらっていることを思い出しながらボタンを全てはずし、服をはだけさせた。

 ……二十三歳の彼と比べると薄いんだなぁと思ってしまった。それでもおれより厚いのはどういうことか。年齢そんなに変わらないのに! 鍛え方が違うから?



「……ホシナ?」

「あ、ごめん。見惚れてた」



 おれの言葉にルードはぽかんと口を開けてしまった。ごめんってば。……気を取り直して……。もう一度ルードの額にキスをする。額から瞼に、瞼から頬に、頬から鼻先へ。鼻先からもう片方の頬へ、そして――ちゅっと軽く、唇へ。軽いキスだったからか、ルードからの抵抗はなかった。そのまま耳たぶを甘噛みして、首へと舌を這わせる。

 そのたびにぴくぴくとルードの躰が跳ねて、ちょっと楽しくなった。ルードもこういう気持ちだったのかなぁと考えつつ、そっと手を下に……優しくルードの股間を撫でると、一層大きく躰が跳ねた。



「脱がしますね」



 ベルトを引き抜いて一気に脱がせる。大きくそそり立っているルードのモノ。トロトロと先走りで濡れていて、ルードは恥ずかしそうに顔を逸らした。媚薬の効果か躰を動かすのも辛そうだし……。準備は自分でしないといけない。……その前に、一度抜いたほうが良いのかな?

 ゆっくりとルードのモノを握って上下に扱く。



「な、なにを……!」

「痛くない? 大丈夫?」



 二十三歳のルードと比べると大きさが違う気がする。……それでもおれよりデカいってどういうことでしょうか。身長は同じくらいなのに! そしていつもルードがおれの声を聴きたがる理由がわかったような気がした。



「ッ、ぅ……」



 耐えなくても……って思ったけど、考えてみればおれも最初は耐えている。そのうちに快感で理性が飛ぶから……。……十五歳のルードと、二十三歳のルードの感じるところって同じなのかな?

 そりゃあ男だから、ここが感じるのはわかる。……ぴたりと扱く手を止めて、代わりにルードの股間に頭を埋めた。先端にちゅっとキスをして、口に含む。その刺激にルードがびくりと震えた。舌で丁寧に舐める。



「だ、ダメだ、離せ……!」



 じゅっと強く吸うと口の中に独特の味が広がる。それをごくりと飲み込んでから、チュニックの下に穿いているショートパンツを脱ぐ。そして、一度出したルードのモノに視線を落とすと……めちゃくちゃ元気に勃っていた。ファンタジーな薬だな!



「ほ、ホシナ……」

「準備するから、えっと、目を閉じてもらっていても良い……?」

「……?」



 もしかして、十五歳のルードは知らないのだろうか。と言うか凝視してきた。



「見ていないほうが……」

「なぜ?」

「なぜって……ええと。気持ち的に萎えませんか……?」



 躰は媚薬の効果で萎えないだろうけど、気持ち的にはどうだろうか。って思ったんだけど、なんだかルードの瞳が輝いているように見える。……そう言えば二十三歳のルードはたまにおれが自分で準備するのを楽しそうに見ている。……その性癖もう持っていたのか! むくりと起き上がるルードに、おれは首を傾げる。半端に脱いでいたシャツを脱ぎ捨てて、ベッドであぐらをかく。



「あのぅ……」

「どうやって準備するのか、興味がある」

「……そ、ソウデスカ……」



 チュニックに手を伸ばすルード。



「る、ルード?」

「ホシナが抜いてくれたから、大分楽になった。それで、どうやって準備するんだ?」

「えっと、まずは指を濡らして……」



 なんか一気に積極的になって来た! ルードの心情の変化に呆気に取られてしまう。それでも、ルードが見えやすいように足を立てて大きく開いた。おれは自分の指をたっぷり唾液で濡らして中指を蕾にくるくると唾液を塗り付ける。



「指を、挿れて……ッ」



 ぐっと中指を蕾に入れると広げるように動かす。その様子を熱いくらいの視線にドキドキと心臓の鼓動が早くなる。柔らかくなった蕾にもう一本指を挿れて同じように広げていく。わざと前立腺には触れない。だって目的はおれがイくことじゃない。ルードがナカでイくことだし……。……と考えつつ、つい服の上から乳首を弄ってしまう。



「……ぁ、ンッ……、ふっ……」

「……ここが感じるのか?」



 ルードがすっともう片方の乳首に触れて来た。ビリビリとした快感が躰を巡る。



「ふぁッ、ちょ、る、待っ……ッ」

「……」



 その沈黙はナンデスカ!?

 おれの反応が楽しいのか、服の上からくにくにと乳首を摘んでは離し、摘んでは離し……。とろとろと先走りが流れ、蕾にまで垂れて来た。トロトロになったソコに今は準備中……と頭の中で唱えて、三本目の指を挿れた。……我ながら自分の躰が恐ろしい。ルードに触れられるだけでこんなに感じるのか……!



「こんなに広がるのか……」

「ゆ、指が三本入れば、ルードのも入ると思うので……」



 準備が終わり、指を引き抜く。蕾が期待しているようにクパクパと動いているのを感じた。

 ルードを寝転ばせ、彼のモノを掴んで蕾にあてがい、ゆっくりと腰を落とす。大分楽になったとは言っていたけど、多分まだ辛いんだろう。快感に歪む表情を見て、可愛いなと感じる。



「んッ、ぁあっ」

「――ッ」



 全部、入った。きゅっとナカを締めて腰を動かし始める。とはいえ、こういうのあまりしないからテクニックは拙いだろう。それでも十五歳のルードにとっては刺激が強いらしい。堪えきれない喘ぎ声が聞こえる。かわいい。愛しい。おれの動きに合わせるようにルードも腰を動かし始めた。



「んッ、ぁ……」

「ホシナ……ッ」

「ひぁ、ぁああっ」



 ぐっとおれの腰を掴んで激しく突き上げる。いきなりのことにびっくりして……ルードのモノがおれの前立腺を掠めた。当たらないように気をつけていた場所だったから、不意に掠られて高い声が出た。あ、コレ……おれの理性のほうが怪しいかもしれない。



「さっきのところは、なんだ? ここだったか?」

「ァあああッ、だ、ダメです、ソコばかりはダメ……!」



 おれの躰は前立腺ばかり刺激されるとドライでイってしまう。出さないでイくから狂うくらいの快感で理性が飛んでしまう。ルードが快感に歪みつつも気になるのか疑問の視線をおれに向ける。聞きたかったらその動きを止めてください……! と思いつつ、おれの口からは嬌声しか出て来ない。



「ひゃぁあ、ぁあんッ! あ、来る、来ちゃう……!」

「?」

「あ、ァァああああっ!」



 ――結局、出さずにイってしまった……。そのことにルードは相当驚いたようだった。そうだろう、普通はイくと出すもんな……! ルードはなにかを考えるように動きを止めて、それから――ぐるりと体勢を変えた。



「ぇ、ぁ、ァァァあああッ!」



 気が付くと体位が正常位に……。ルードはおれの頬に手を添えて、それから反対側の頬にちゅっとリップ音を響かせて「すまない」と一言だけ謝り、おれの腰を掴むと動き始めた。ドライでイった後の快感の余韻がまだ残っていて、その快感に上乗せされる快感になにも考えることが出来なくなる。



「ぁ、ァん!」

「――ッ、ふふ……」



 ルードが笑ったような気がしたけれど、なぜなのかはわからない。ただ快感に翻弄されてしまう。最奥を何度も突かれて甘い声が出る。ナカはねだるようにルードのに絡みついている、気がする。きゅうっとナカを締め付けるのと同時にルードがおれのナカで果てたのを感じた。

 ――ナカで出したら効果が抜けるって、シリウスさん言っていたよな……?

 確かにちょっと……と思ったけれど、すぐに大きくなっていくのをリアルに感じてビクンと腰が跳ねた。



「……どうやら、まだ抜けていないようだ……」

「そ、そう、みたい、デスネ……?」



 ……ああ、そうだ。シリウスさん、一回で効果が抜けるとは言っていない……!



「すまん、もう少し付き合ってくれ……」



 ずんっと奥を抉られた。それでも一度ナカで出して大分楽になったのか、ルードは笑みを浮かべる余裕も出来たようだった。おれの感じるところを探るようにルードのモノが動く。ナカで出したからか、濡れて動きがスムーズになっていた。その代わりにぐちゅぐちゅと言う卑猥な水音が結合部から聞こえてくる。それすら興奮の材料になってしまう。



「ホシナはどこが好きなんだ?」

「ァアッ、んッ、ふぁ……!」



 余裕が出来たからか、ゆっくりと腰を動かしながらするりとおれの胸元に手を置いて、マッサージをするように手を動かす。決して乳首には触れないように。じわじわと広がる胸元の快感と、火花が散るようなナカの快感が混ざり合ってスパークしそうだ。



「ここ? それともこっち?」

「ぁ、ァあああッ」



 ぐりっと前立腺を刺激され、さらにピンと乳首を弾かれた。どっちの刺激でなのかはわからないけれど、またイってしまった。一度出さずにイくと何度も繰り返してしまう。もう出したい、としか考えられなくなって来た。ぐるぐると渦巻く熱を出して、解放されたいって。



「人肌が……、こんなに気持ちいいものだとは、知らなかったな……」

「ひぁああンン!」



 脳裏に焼き付けるようにルードがおれのことをじっと見ている、気がした。リズミカルに腰を動かして、ぱんぱんになっているおれのモノに手を添えてきゅっと包み込んだ。その刺激だけでもイきそうになる。上下に扱かれて絶頂まで導かれた。

 ほぼ同時に達した、と思う。嬌声はルードの唇に飲み込まれていった。



「……もう、平気なようだ」

「……よか、った……」

「ホシナ!?」



 意識がブラックアウトする瞬間、焦ったようなルードの声が聞こえた。
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