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2章:1週間、ルードと一緒です!
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しおりを挟む今までは息苦しさが勝っていたから、酸欠で頭がぼうっとするのかと思っていたけど……。性感帯多すぎだろおれの躰! どうなっているんだ! と混乱しているおれの様子をルードが首を傾げて見ていた。
「考え事?」
「あ、いえ……えっと。溶けそうだなって」
そしておれはなにを口走っているんだろうか……。確かにそう思ってはいたけれど! おれの言葉にくすりと笑うと、そのまま額に唇を落とす。ちゅっと軽いリップ音を立てながら顔にキスの雨を降らす。くすぐるように耳たぶをふにふにと指で擦られる。くすぐったいのに、それが堪らなく気持ちいい。ルードがおれの服を脱がして、自分の服も脱いで共にベッドの下に落とした。ぱさり、と軽い音がして、それからするりと首筋を撫でられる。躰のラインを確かめるように、首筋から肩、肩から腕、それから指へと手を滑らせるルード。優しく撫でられているだけなのに、ルードが触るところ全てから甘い痺れを感じてしまう。おれの手を取って、ちゅっちゅっと指全部にキスを落とし、ぴちゃぴちゃとわざとらしく音を立てて指を舐める。指をこんなに丹念に舐められたことはない。なんかすっごく変な感じ……。ルードが指を舐めるたびに、ゾクゾクしたものが走る。指、舐められているだけなのに!
「ァッ」
おれが指の刺激に耐えていると、ルードはもう片方の手でおれのわき腹を撫でる。思わず小さな声が出た。下から上へと撫でられて、わき腹から胸へと手が移動する。鎖骨を撫で、胸元を弄り、乳輪を何度も指の腹で撫でる。これ絶対焦らされている……!
刺激に期待するように乳首が尖るのを感じた。それを見たルードが嬉しそうに口角を上げて指から唇を離すと片手で乳首を摘まみ、もう片方の乳首を口に含んで舌で転がす。
「ん……ぁ、ふっ……」
口から堪えきれずに喘ぎ声が零れると、それを聞いたルードが楽しそうに乳首をクリクリと捏ねたり、吸ったりと乳首だけの愛撫に集中し始めた。乳首からの快感で、おれの中心はもう反応を示していて先走りで濡れているのがわかる。
それに気付いているハズなのに、ルードは乳首にばかり刺激を与える。そして、ナイトテーブルに手を伸ばして引き出しの中からいつもの小瓶と――
「なっ、なんでソレが!?」
「隠していたつもりはないのだが……」
ピンクローターがルードの手に四つ……。いつから入れてあったんだろう。ルードがベッドにローターを置いて、それから小瓶の蓋を開けて手のひらに液体を垂らす。両手を擦り合わせて温めてからおれの躰に塗って、乳首を入念に刺激する。ピンクローターを両方の乳首に挟むようにくっつけて、にこりと微笑みを浮かべる彼に、まさか、と口を開くのと同時にローターが振動を始めた!
「ひぁぁァああっ」
最初から強めの振動で躰が跳ねる。ブルブルと震えるローターがおれの乳首を責め立てる。ジンジンとした痺れが躰中に広がって、目がチカチカするような感覚。イきたくて中心に手を伸ばすと、ルードがおれの手を取ってちゅっ、ちゅっとキスを落とす。ちょっと擦るだけでイけそうなのに、決してそうはしないルード。さらに振動を強めると、おれの耳元で声を低くして囁く。
「乳首だけでイってごらん」
「んっ、ぁ、ァァァああっ」
そんな無茶な! と思ったけど、ルードの低音に躰が勝手に反応して目まぐるしい快感が走った。ああ、この感覚は――……。
「ドライでイけたね。かわいい、ヒビキ」
「ァッ、まっ、待って……!」
乳首への刺激で出さないでイったことに呆然としてしまう。ただ快感が残っていて苦しい。乳首のローターを止めてポロポロと張り付いていたのがベッドに転がる。するりとルードが蕾へと指を這わせる。皺を伸ばすように触れて、つぷっと指を蕾に挿れた。
「ふぁっ!」
「もっと気持ち良くなろうね」
ルードの指が前立腺を的確に捉え、ぐにぐにとソコばかりを刺激する。ドライの後にそんなことをされると、快感がぐるぐると躰を巡って口から喘ぎ声ばかりが出てしまう。指を増やしてナカを解すルードの手に翻弄されていると、ルードがニヤリと口角を上げているのが見えた。
そして蕾から指を抜き、ナイトテーブルの引き出しからなにかを取り出す。てっきりあの前立腺を刺激するヤツかと思ったら、男性器を模様したモノを取り出した。それにローションをたっぷりと掛けてつん、とおれの蕾にあてがった。
「細いから大丈夫だとは思うけど」
「えっ? え? んァァああっ!」
ぐっとナカにソレを挿れられて、甲高い声が上がった。じわりじわりとソレが熱を帯びるのと同時に、小さく振動し始めた! あの前立腺を刺激するヤツよりも奥へと入っていく……。
「バイブって知ってるかな。ヒビキの世界にもあった?」
「ァッ、あ、んッ!」
こくこくとうなずく。ルードは楽しそうにバイブの根元を持ってぐちゅぐちゅ音を立てながらバイブをギリギリ抜いたり押し込んだりしてる。
「ひぁッん、ァあああああッ」
ナカをブルブルと振動で責め立て、ルードがぐりぐりと前立腺に押し当てたり奥を突いたりとものすごく楽しそうにバイブを動かしている。二回目のドライは予想以上に早く来て、出していないから快感の熱がぐるぐると躰に回った。ずっと気持ちいいのが続いてツライ。
「どちらでもドライでイけたね」
いい子とばかりに額にキスを落として、バイブを抜くとおれの膝裏を持ってぐっと一気に貫いた。
「ァァぁああああッ!」
「三回目? ふふ、たくさん感じて可愛いね、ヒビキ」
イイ声でそういう事言わないで! と口にしたくてもおれの口から出てくるのは喘ぎ声だけで、ルードはナカを堪能するようにゆっくりと腰を動かす。ゆっくりと前立腺を刺激し、ゆっくりと最奥へ入っていく。それを繰り返して、もう少しで抜けるってところまで動かされて、思わずきゅうと締め付けた。
「――ッ、ヒビキ?」
「ぬいちゃやだ……」
「抜かないよ、もっともっと、ヒビキを堪能させて」
ルードはおれの腰を掴んで、一気に最奥へと貫いた。結合部から水音が響いて、動きの激しさを知る。口からは細かく「あっあっあっ」って甘い声が出て、ルードの動きに合わせるように腰が動いてしまう。
「ァッ、ァん、ふっ、ぁああッ」
気持ち良くてなにも考えられない。キスをねだるように唇を突き出すと、ルードがふっと笑ったような気がした。唇が重なって舌を吸われる。口の中も気持ちいい……。うっとりとしていると、ルードの動きがさらに激しさを増す。
「――ヒビキ……」
最奥を何度も突かれてまたあの狂おしいほどの快感が躰を巡る。ルードの唇でおれの唇が塞がれていなかったら、いっそう甲高い声が出ていただろう。ぢゅっと舌を吸ってからルードがおれを抱きしめてナカに出したのを感じた。
ルードの精液を搾り取るようにナカを締め付けると、ルードのモノが大きくなった。そして、抱きしめたままおれの額にキスをして、「まだ付き合ってね」と一度抜いておれをうつ伏せにさせると尻を高く持ち上げぱちゅんと勢いよく挿れた。ルードの精液でナカが滑りやすくなっているみたいだ。ナカでどんどんと大きく、硬くなっていくのを感じてゾクゾクと快感が回る。もっと気持ち良くなりたくて、もっと気持ち良くなって欲しくてナカをきゅうきゅうと締める。ルードの吐息が聞こえるのが堪らなく嬉しい。
背後から抱きしめられて、ルードの手がおれの胸を弄り乳首に触れると引っ張った。
「んぁッ! ぁ、そこ、ひっぱっちゃ……!」
「引っ張るのはダメ? これは?」
引っ張っていた乳首を今度はクリクリと捏ね回す。じんじんと甘い痺れがソコから広がって、頭が真っ白になった。
「ぁ、出る、来ちゃうッ、ふ、ァァあああああんッ」
「良いよ、いっぱい出して」
耳元で囁かれるのと同時に、勢いよく白濁の液体を放った。……おれ、一度も触られてないのに出した……? どうなっているんだ、この躰……と考えているとルードがおれのモノに手を伸ばして先端ばかりを刺激した。出したばかりでソコを弄られるのはきつくて、逃げるように身を捩るけれどルードの手は離れない。離れないどころかナカを責めながら先端を弄られるもんだからまた大きくなってしまった。
「ほら、ヒビキ。前みたいにしてごらん?」
「ぁあッ、て、とめっ……ぁう、また来る、ひ、ァァあああッ」
先端の窪みをぐりぐりと爪で責められて、最奥を突かれて、熱が一気に爆発するかのように尿道を駆け巡り透明な液体を勢いよく放つ。それと同時にぎゅうっとナカを無意識に締め付けるとルードは二度目の精を放った。どこにこんなにあったんだろうってくらい長く、透明な液体が出て行く。
「とま、とまらな……」
「潮吹きするヒビキも可愛いなぁ……」
甘く囁かれて余計に止まらなくなってしまう。耳を舐められて、甘い言葉を囁かれて――おれの意識はそこで途切れた。
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