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2章:1週間、ルードと一緒です!
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「……本当に、ニコロは……」
ぽつり、とサディアスさんが呟く。ニコロは、に続く言葉は唇を結んで息を飲み、眉を下げて微笑んだ。――ああ、きっとサディアスさんは、ニコロのこういうところが好きなんだなって思った。
「ねえ、ニコロ」
「なんですか」
「愛しているよ」
――おおう、食堂の前で、いきなり告白したぞサディアスさん。ニコロはサディアスさんの顔をマジマジと見つめて、重いため息をひとつ吐いてからサディアスさんに近付いて額に手を当てた。熱を測っているようだ。
「熱はねぇな……寝不足で変なテンションになってんじゃねぇの……」
ぶつぶつ独り言を呟くニコロ。――昼時で結構人が見ているんだけど、サディアスさんはにこにことニコロを見ている。――まさか、今の告白わざと? ニコロの名前を呼んでいたし。この人外堀埋めていくタイプ?
周囲がざわざわとしていることに気付いて、ニコロはハッとしたようにサディアスさんの額から手を離す。まぁ、そのままサディアスさんに手を掴まれたけど。
サディアスさんの心配をするくらいだし、ニコロってやっぱり嫌ってはいないよなぁ。本当、頑なにサディアスさんの好意を受け取らない理由はなんなんだろ。
「ちなみにサディアスさんとニコロってどっちが強かったんですか?」
「団長」
ルードが即答した。……うーん、サディアスさんが聖騎士団の中で一番強いのかな。ニコロは今、走れないわけだから不利でもある。……どうしよう、と助けを求めるようにルードを見上げると、彼は緩やかに首を横に振った。
「……人が増えてきたな」
「だってものすごく目立ってますもの。ニコロとアシュリーさま」
「……あのおふたりは、どういう関係なの……?」
シャノンさんが首を傾げてリーフェに尋ねる。そう言えば、ニコロに似合いそうな服を作ってもらったって言っていたけど、三年間会っていないのによくニコロの服のサイズがわかったなぁ。
「えーと、アシュリーさまはニコロの恋人」
「恋人同士の会話には思えないんだけど……」
シャノンさんに一票。聖騎士団時代、どれくらい甘い関係だったんだろうかと、手を離せ、離さないと攻防を繰り返すふたりに視線を向ける。が、食堂からソニアさんがバンっと扉を乱暴に開けて
「ここで騒ぐんじゃなーい!」
と、尤もなことを言い放ったのでおれらはこそこそと食堂から離れた。しっかりとニコロを掴まえているサディアスさんは流石だなと感心する。そこからは別行動になってしまったので、サディアスさんとニコロ、リーフェとシャノンさんがどこに行ったかはわからない。なんせ人が多すぎた。
しっかりとルードと手を繋いでいなかったら、流されるんじゃないかってくらい人が集まっていたからな……。
これは明日、色々な噂が出来ていそうだ。サディアスさん有名人みたいだし。
「……サディアスさんって、結構オープンな人なんですね?」
「わざとだろうけどね」
やっぱり……?
「良くも悪くも、あの人を止められるのはニコロしかいないんじゃないかな……」
どういう意味だろう、それ。気になるけれど、それよりも……思いっきりアデルと目が合ってしまった。なんでここに居るんだろう。いや、そもそもここどこだ、商店街? 商店街ならまぁ、会ってもおかしくはないか。
「ヒビキ、と、ルード」
アデルがぽつりとおれらの名前を呼んだ。ルードはアデルに視線を向けると、おれの手をぎゅっと握った。おれも強く握り返す。
アデルはきょろきょろとなにかを警戒するように辺りを見渡すと、おれの服を掴んだ。びっくりしてアデルを凝視すると、ルードがおれを庇うように一歩出る。アデルはそんなルードににっこりと微笑んで見せた。
「そんなに警戒しなくても、この子にはなにもしないよ?」
「……それを私が信じるとでも?」
バチバチと火花が見えるのは気のせいか。それにしてもおれの服を掴んでどうするつもりだアデル。
「まぁ、ハグくらいはするけどね」
服を離してぎゅっとおれを抱きしめるアデル。なんでおれ、アデルに抱きしめられているんだ!? と混乱していたら、アデルがぼそりと呟いた。
「シリウスに気を付けなよ」
「え?」
おれにだけ聞こえるようにそう言って、そのままアデルは離れていった。……なんだったんだ、今の。シリウスって――アデルと一緒に居た、シリウスさんのこと、だよな?
わけがわからない忠告に、おれが首を傾げるとルードが逃げるように走るアデルを睨みつけていた。
「なんなんだったんだ、一体……」
呆然としていると、心配そうにルードがおれを見た。抱きしめられた以外、変なことはされなかったしおれが「大丈夫ですよ」と笑顔を見せると、安堵したように息を吐いた。
そして、今度はアデルを探しているであろう人たちを見つけた。アデルはあの人たちから逃げていたのかな?
――でも、なんで逃げているんだろう。アデル、ハーレムを築いていたんじゃなかったっけ?
「アデルさま……、どうして逃げるのでしょうか」
「シリウスも見ませんし……まさか、駆け落ち!?」
アデル親衛隊の人が話している内容が耳に入る。おれはちらっとルードを見上げると、ルードも訝しむように彼らを見ていた。アデルとシリウスさんが駆け落ち?
……いや、駆け落ちって。
「ルード? どうかしましたか?」
「……ヒビキ、教会に行こうか」
「え?」
ぐいっとおれの手を引いて歩き出すルード。なんでいきなり教会に? と思ったけれど、ルードが険しい表情になっていたから、なにか理由があるのだとは思う。でも、なんで急に……?
「ここからだと少し遠いな……。こっちにおいで、ヒビキ」
「え? あ、はい……?」
ぴたりと足を止めて、それから細い道へ入るとそこにワープポイントがあって驚いた。至る所に置いてあるんだな、本当に。ルードが行き場所を設定すると、すぐにそこを通り教会へとついた、みたい?
「ワープポイントって色んなところにあるんですね」
「ああ、使うのはほとんど限られているがな」
全部覚えている人ってどのくらいいるんだろう……。ルードに連れられて教会の扉をくぐると、神父さまっぽい老人がおれらを見て微笑んだ。
「おや、メルクーシンさま。今日はどのようなご用件で?」
「この子のスキルを調べたい」
ぐいっとおれを前に出してそう宣言する。神父さまは「そうですか」と一言呟いて、おれらを別室へと案内した。どうやらスキルはこの部屋で調べるらしい。
「ここなら情報が洩れることはありませんから」
そう言って水晶玉を取り出すと、テーブルに置いておれを手招いた。ルードを見上げると、こくりとうなずいたのでおれは神父さまに近付く。
「水晶玉に両手を翳してください」
「はい」
言われたとおりに水晶玉に両手を翳す。すると、透明だった水晶玉が七色に光り出した! まるで昨日見た噴水広場のようだ。……って言うか、これでわかるもんなの? ちらりと神父さまに視線を向けると、彼は驚いて目を見開いていた。
「……これは、また……。稀なスキルですね……」
「え?」
もう結構ですよ、と言われたのでおれは水晶玉から離れる。神父さまは水晶玉を手に取り元の場所へと返すと、おれの顔をじっと見つめてから微笑んだ。
「あなたは精霊に愛されているのですね」
「――えーっと……?」
精霊に愛されているのとスキルってなにか関係があるんだろうか……。
おれの戸惑いに気付いたのか、ルードがおれの肩に手を置いてぎゅっと掴む。痛くはないけどどうしたんだろうと見上げると、ルードは少しだけ切なそうにおれを見た。
ぽつり、とサディアスさんが呟く。ニコロは、に続く言葉は唇を結んで息を飲み、眉を下げて微笑んだ。――ああ、きっとサディアスさんは、ニコロのこういうところが好きなんだなって思った。
「ねえ、ニコロ」
「なんですか」
「愛しているよ」
――おおう、食堂の前で、いきなり告白したぞサディアスさん。ニコロはサディアスさんの顔をマジマジと見つめて、重いため息をひとつ吐いてからサディアスさんに近付いて額に手を当てた。熱を測っているようだ。
「熱はねぇな……寝不足で変なテンションになってんじゃねぇの……」
ぶつぶつ独り言を呟くニコロ。――昼時で結構人が見ているんだけど、サディアスさんはにこにことニコロを見ている。――まさか、今の告白わざと? ニコロの名前を呼んでいたし。この人外堀埋めていくタイプ?
周囲がざわざわとしていることに気付いて、ニコロはハッとしたようにサディアスさんの額から手を離す。まぁ、そのままサディアスさんに手を掴まれたけど。
サディアスさんの心配をするくらいだし、ニコロってやっぱり嫌ってはいないよなぁ。本当、頑なにサディアスさんの好意を受け取らない理由はなんなんだろ。
「ちなみにサディアスさんとニコロってどっちが強かったんですか?」
「団長」
ルードが即答した。……うーん、サディアスさんが聖騎士団の中で一番強いのかな。ニコロは今、走れないわけだから不利でもある。……どうしよう、と助けを求めるようにルードを見上げると、彼は緩やかに首を横に振った。
「……人が増えてきたな」
「だってものすごく目立ってますもの。ニコロとアシュリーさま」
「……あのおふたりは、どういう関係なの……?」
シャノンさんが首を傾げてリーフェに尋ねる。そう言えば、ニコロに似合いそうな服を作ってもらったって言っていたけど、三年間会っていないのによくニコロの服のサイズがわかったなぁ。
「えーと、アシュリーさまはニコロの恋人」
「恋人同士の会話には思えないんだけど……」
シャノンさんに一票。聖騎士団時代、どれくらい甘い関係だったんだろうかと、手を離せ、離さないと攻防を繰り返すふたりに視線を向ける。が、食堂からソニアさんがバンっと扉を乱暴に開けて
「ここで騒ぐんじゃなーい!」
と、尤もなことを言い放ったのでおれらはこそこそと食堂から離れた。しっかりとニコロを掴まえているサディアスさんは流石だなと感心する。そこからは別行動になってしまったので、サディアスさんとニコロ、リーフェとシャノンさんがどこに行ったかはわからない。なんせ人が多すぎた。
しっかりとルードと手を繋いでいなかったら、流されるんじゃないかってくらい人が集まっていたからな……。
これは明日、色々な噂が出来ていそうだ。サディアスさん有名人みたいだし。
「……サディアスさんって、結構オープンな人なんですね?」
「わざとだろうけどね」
やっぱり……?
「良くも悪くも、あの人を止められるのはニコロしかいないんじゃないかな……」
どういう意味だろう、それ。気になるけれど、それよりも……思いっきりアデルと目が合ってしまった。なんでここに居るんだろう。いや、そもそもここどこだ、商店街? 商店街ならまぁ、会ってもおかしくはないか。
「ヒビキ、と、ルード」
アデルがぽつりとおれらの名前を呼んだ。ルードはアデルに視線を向けると、おれの手をぎゅっと握った。おれも強く握り返す。
アデルはきょろきょろとなにかを警戒するように辺りを見渡すと、おれの服を掴んだ。びっくりしてアデルを凝視すると、ルードがおれを庇うように一歩出る。アデルはそんなルードににっこりと微笑んで見せた。
「そんなに警戒しなくても、この子にはなにもしないよ?」
「……それを私が信じるとでも?」
バチバチと火花が見えるのは気のせいか。それにしてもおれの服を掴んでどうするつもりだアデル。
「まぁ、ハグくらいはするけどね」
服を離してぎゅっとおれを抱きしめるアデル。なんでおれ、アデルに抱きしめられているんだ!? と混乱していたら、アデルがぼそりと呟いた。
「シリウスに気を付けなよ」
「え?」
おれにだけ聞こえるようにそう言って、そのままアデルは離れていった。……なんだったんだ、今の。シリウスって――アデルと一緒に居た、シリウスさんのこと、だよな?
わけがわからない忠告に、おれが首を傾げるとルードが逃げるように走るアデルを睨みつけていた。
「なんなんだったんだ、一体……」
呆然としていると、心配そうにルードがおれを見た。抱きしめられた以外、変なことはされなかったしおれが「大丈夫ですよ」と笑顔を見せると、安堵したように息を吐いた。
そして、今度はアデルを探しているであろう人たちを見つけた。アデルはあの人たちから逃げていたのかな?
――でも、なんで逃げているんだろう。アデル、ハーレムを築いていたんじゃなかったっけ?
「アデルさま……、どうして逃げるのでしょうか」
「シリウスも見ませんし……まさか、駆け落ち!?」
アデル親衛隊の人が話している内容が耳に入る。おれはちらっとルードを見上げると、ルードも訝しむように彼らを見ていた。アデルとシリウスさんが駆け落ち?
……いや、駆け落ちって。
「ルード? どうかしましたか?」
「……ヒビキ、教会に行こうか」
「え?」
ぐいっとおれの手を引いて歩き出すルード。なんでいきなり教会に? と思ったけれど、ルードが険しい表情になっていたから、なにか理由があるのだとは思う。でも、なんで急に……?
「ここからだと少し遠いな……。こっちにおいで、ヒビキ」
「え? あ、はい……?」
ぴたりと足を止めて、それから細い道へ入るとそこにワープポイントがあって驚いた。至る所に置いてあるんだな、本当に。ルードが行き場所を設定すると、すぐにそこを通り教会へとついた、みたい?
「ワープポイントって色んなところにあるんですね」
「ああ、使うのはほとんど限られているがな」
全部覚えている人ってどのくらいいるんだろう……。ルードに連れられて教会の扉をくぐると、神父さまっぽい老人がおれらを見て微笑んだ。
「おや、メルクーシンさま。今日はどのようなご用件で?」
「この子のスキルを調べたい」
ぐいっとおれを前に出してそう宣言する。神父さまは「そうですか」と一言呟いて、おれらを別室へと案内した。どうやらスキルはこの部屋で調べるらしい。
「ここなら情報が洩れることはありませんから」
そう言って水晶玉を取り出すと、テーブルに置いておれを手招いた。ルードを見上げると、こくりとうなずいたのでおれは神父さまに近付く。
「水晶玉に両手を翳してください」
「はい」
言われたとおりに水晶玉に両手を翳す。すると、透明だった水晶玉が七色に光り出した! まるで昨日見た噴水広場のようだ。……って言うか、これでわかるもんなの? ちらりと神父さまに視線を向けると、彼は驚いて目を見開いていた。
「……これは、また……。稀なスキルですね……」
「え?」
もう結構ですよ、と言われたのでおれは水晶玉から離れる。神父さまは水晶玉を手に取り元の場所へと返すと、おれの顔をじっと見つめてから微笑んだ。
「あなたは精霊に愛されているのですね」
「――えーっと……?」
精霊に愛されているのとスキルってなにか関係があるんだろうか……。
おれの戸惑いに気付いたのか、ルードがおれの肩に手を置いてぎゅっと掴む。痛くはないけどどうしたんだろうと見上げると、ルードは少しだけ切なそうにおれを見た。
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