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1章:十八禁BLゲームの中に迷い込みました!

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 もう一回おれの頭を撫でて、それからおれの姿をまじまじと見つめる。隠しきれない情欲の視線に耐え切れなくて、下を向くと、ハッとした。そうだ、下着のことを言わないと……!

「あ、あのっ! 下着がなかったんですけど……」

 意を決して顔を上げ、そう訴えると……ルードはキョトンとした表情になってから、おれの下半身に視線を向ける。

「ああ、わざとだ」

 わざとかよ!
 がくりと肩を落とすと、ルードはおれの頬に手を添えた。まるで肌の感触を確かめるように。

「下着がなければ屋敷の外に出ようとも思うまい?」

 心底楽しそうに目元を細めて、声まで心なしか弾んでいるような気がする。そもそも屋敷の外に出ようとも思わなかったおれに、自分でびっくりだ。いやだって、今朝魔物がどうのとか言っていたし……。

「……ルードは、おれを外へ出したくない?」
「今朝も言ったがここは本当にギリギリ結界内だ。ヒビキは魔物と戦う術を持っていなそうだしな。それに……」

 頬に添えた手がどんどんと下がってくる。おれの臀部へと手を置いて、服の上からスリスリと撫でるのはなんでですかね……!?
 それからあっという間にチュニックを捲くり上げ直接触れる。尻の感触を楽しむように揉む。いや待って待って……!? どういう状況だこれ!?

「すぐにこうして触れられる」

 楽しそうな声が頭の上から降ってくる。尻を思う存分に揉んでいるルードはめっちゃ嬉しそうで困惑する。なにに困惑するって、揉まれることにすらなんだかゾクゾクとしたものが走るコト。
 おれの躰ってこんなに敏感だったっけ……!?

「ヒビキの躰は本当に可愛いな」

 尻の割れ目をなぞり、奥にある蕾へ触れるルードの指の感触に、思わず「ぁ」と声が出た。ぎゅっと彼の服を掴むと、蕾を優しく指で擦られる。

「……ふふ」
「……ルード?」
「いや、なんでもない。それよりも先に夕食と風呂を済ませてしまおう。ヒビキを可愛がるのは、その後だ」

 パチンとウインクしてみせるルード。というか、おれはまた流されそうになってなかったか……!? どうなっているんだ、おれの思考。快感に弱すぎるだろう、おれの躰!
 おかしい。日本に居た頃は割と淡白だったのに……。この世界に来てから躰がおかしい気がする。
 ルードは考え込むおれの手を取って寝室まで向かうと、昨日と同じようにそこで夕食を摂って(テーブルマナーについて褒められた)、お風呂に一緒に入って(今回は風呂場でのいたずらは事前になしでお願いしますと懇願した)、ベッドの上で正座しているおれを見て、ルードは首を傾げる。

「難しそうな顔をしているぞ、ヒビキ。なにを考えている?」
「……いや、やっぱりおれを抱いても楽しくないんじゃないかって」

 考えていたことは全然違うけれど、昨日からずっと思っていたことを告げた。ルードはそんなおれを見て、こつんと額を合わせた。
熱を測るような仕草にびっくりして目を丸くすると、そんなおれの表情をどうとったのか、ルードは額を合わせたままゆっくりと言葉を紡ぐ。

「……ヒビキの表情はくるくると変わって、見ていて飽きない」
「そ、そうですか」
「それに――……、初めてだと言っていただろう? こういう行為が。私はそれが嬉しい」
「うれしい……?」
「ああ。だから、そんなことを考えなくてもいいんだ。ヒビキはただ、私の愛撫に溺れていればいい」

 そう言ってルードはおれの額から離れるとにっこりと微笑んだ。イケメンが微笑むと本当眩しく見えるな……! いやそうじゃない。それでそっかーってなるほうがおかしいよな!? なのになんでだろう。このまま流されたままでいいんじゃないかって、思えてしまう。

「ヒビキに触れられるのが、私にとって一番重要なことだから。だから、なにも考えず、快感だけを追いなさい」

 ルードはそのままおれをベッドへ押し倒す。ルードの目に宿っている情欲を見て、心音がドクンと跳ねた。
バスローブを脱がされて、首筋の辺りに唇を落とされると思考がうまく纏まらなくなっていく。軽いリップ音を響かせながら、ルードがおれの躰に痕を残していく感覚。ピリッとした痛みの中に、確かに腰に響く快感があった。
 舌で躰を舐められると、その舌の温かさと唾液で濡れたところが空気に触れて冷える感覚にゾクリとしたものが走る。

「ああ、もうこんなにぷっくりとしているぞ」
「ァァあッ」

 嬉しそうにおれの乳首を弄る。ルードの舌と指先で両方の乳首を弄られて、腰に甘い痺れが広がっていく。ピンと天井を向くそこを重点に、口の中に含んで舌で丁寧に舐められたり、軽く甘噛みされたり、もう片方の乳首は指で捏ねられたり引っ張られたり。その度におれの口からは甘い嬌声が上がる。
 快感だけ追えと言われても、快感しかわからない場合どうしたらいいんだ……!?
 グリグリと親指で押しつぶされるように乳首を刺激されて、もう片方は強く吸われて、もうおれのモノから先走りが溢れていることに気付いているだろうに、ルードは乳首への愛撫をやめない。

「やはり、敏感な躰のようだ」
「ぁっ、ん……!」

 今度は反対側を舌で愛撫される。ジンジンと広がっていく甘い痺れ。下半身に熱が集まっていく。乳首だけでこんなになっちゃうなんて、やっぱり日本に居た時じゃ考えられない。そりゃ、やる時に弄ったりしたことないけど!

「ひゃ、ァァん!」

 乳首を吸われたのと同時におれのモノに触れるルードの指に、自分でも驚くくらいの高い声が出た。

「可愛い声だ」
「ぁ、待って、……ンンッ」

 グチュグチュという水音が響く。上下に扱かれるだけでも、頭の中が真っ白になっていく。自分でやる時よりも気持ちいい……でも、昨日あんなに出したのに……、なんて考えていると、ぐりゅっと先端の窪みを押された。

「ひゃぁあっ」
「また難しい顔をしていたぞ」

 こっちに集中しろとばかりに責められて、躰が跳ねる。ルードはあまり面白くなさそうにそう呟きながらも、責める手を止めない。ダメだ、やっぱり思考が溶ける。この状況で考え事をするほうが無理だ……!
 おれが目を閉じて快感を追い始めると、それに気付いたのかルードは一度ぴたりと手を止める。それからきゅぽんとなにかの蓋を開ける音が聞こえた。するりと足を撫でられてびくっと躰が震えた。
 そっと目を開けると、ルードがじっとこっちを見つめていて、驚く。だって、ルードの瞳の中に映るおれは、彼に負けないくらいの情欲の目をしていたから。

「……いいな、その表情」

 ぎらりとルードの目が輝いたように見えた。それからルードはおれの足を曲げるとその奥の蕾へと指を這わせる。彼の手が濡れているのは、きっとさっきの音がローションを開ける音だったからだろう。すり込むように蕾を弄って、ぐっと中へ入ってくる感覚に肌が粟立つ。
 昨日見つけた中で感じる場所を、ルードはしっかりと覚えていたようでそこを責める。口からは嬌声が出て、シーツを握り締めた。

「ヒビキ、深呼吸が出来るか?」

 ぎゅうぎゅうに締め付けるからか、ルードはおれに力を抜けとばかりにそう言う。深呼吸を数回繰り返す。その間、ルードは中を弄ったりしなかった。おれの躰が少し慣れたのか中が緩んだのを見計らって、彼は二本目の指をおれの中に挿れた。

「――っ、ぅ、ぁッ!」
「痛みは?」
「な、いけど……ぁぁあっ」

 二本の指で中をかき混ぜられる。一本の時よりもキツくはあるのに、すんなりと躰がルードの指に馴染んでいく感覚があった。多分、ルードもそれを感じている。
おれの中を傷つけないように、丁寧に丁寧に中を解していく感覚に、ゾクゾクした快感が生まれる。どれに対する快感なのかがわからない。――いや、きっとわからなくていい。

「あっ、ン!」

 二本の指が前立腺に触れると、そこばかりを責める。ひっきりなしに溢れる嬌声に、ルードは楽しげに前にも触れて来た。

「ここはどうだ? 気持ち良いか?」

 言わなくても躰の反応見ればわかるだろう……!
 だけど、多分言わなきゃイかせてもらえない気がする。だって彼はおれの感じるところを触れるけれど、昨日のように激しくしたりしない。おれの反応を楽しんでいるのがよくわかる。

「きもちいい、から……ッ」
「から?」
「もう、イきたい……!」

 懇願するように彼のバスローブを引っ張る。ルードはおれのその仕草にふっと笑みを浮かべると前立腺を責めながらおれのモノを扱く力を強めた。目の前がチカチカと星が見えるような感覚が襲い、おれは呆気なく彼の手の中に白濁の液体を放った。
 ――イったばかりの脱力感。昨日あれだけ出したのに、まだ出るとは……。

「ヒビキ、もう少し頑張れるな?」
「……?」

 中に入ったままのルードの指を無意識に締め付けてしまい、ビクンと躰が跳ねた。彼は指を引き抜くと、おれの躰を起こす。そして、手を取って自分の昂ぶりに触れさせた。
 そうだ、ルードはまだイってない……!

「ど、どうすれば……?」

 人のモノになんて触れたことがない。オロオロするおれに、ルードはクスクス笑いながらバスローブを脱いだ。彼のモノはやっぱりでかくて、これが本当に……おれの中に入るのか!? って思ってしまう。

「ヒビキはいつも、自分でする時はどうしている?」

 やってごらん、と言われて、おれはそっと彼のモノに直接触れる。ルードは、おれが感じている姿を見るだけでこんなになるのか……。おれがいつもやっているように……って言っても、やっぱり上下に扱くくらいなんだけど……あまりにもでかくて片手じゃ足りない。両手で彼のを扱くと、ルードの口から「ん」と甘い声が聞こえた。
 ――なるほど、これはちょっと楽しい。先走りを掬って彼のモノに撫で付けるようにして扱いていく。どんどんと彼の息が荒くなっていくのを聞いて、なんだか妙な気分になってしまうのはなぜだろうか。
 すると、彼はおれの手を掴んでしまった。多分、もうちょっとでイきそうだったと思う。
 なんで――?

「……ヒビキ、緩く勃ってる」
「えっ!?」

 おれは自分のモノに視線を向ける。確かに頭をもたげていて、頬に熱が集まっていくのを感じた。ルードは嬉しそうに目元を細めると、おれのモノと自分のモノを合わせて彼の大きな手で扱き始める。

「んぁっ、あぁああっ」
「――気持ちいいな、ヒビキ?」

 コクコクうなずくと、ルードは更に扱く手を早くする。二度目の絶頂を迎えるのと同時に、やっぱりおれは意識を失った。
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