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第一章
届いた想い 1 ※
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アレンはシャワーを浴びながら、疼く身体を抑えられないでいた。エクスタシーの効果は5~6時間持続する。
(クソッ…)
心とは裏腹に、今すぐめちゃくちゃに抱かれたいと身体が渇望していた。
(ディーンなら…受け入れてくれるだろうか…)
一方、ディーンはコーヒーを飲みながら気持ちを落ち着かせようとしていた。
アレンの白い首筋についた赤い跡が目にちらつく。悔しかった。あんな最低な奴にアレンが汚されるなんて許せなかった。
アレンが好きなのはアイツじゃない…なら、一体誰なんだ?
そう考えているところに、風呂場からアレンが出て来た。
ディーンは目を見張った。
アレンの目は熱っぽく潤み、頬は火照って息づかいが荒い。あまりの色っぽさにディーンは自分の身体が反応してしまうのを隠すようにアレンに声をかけた。
「アレン、大丈夫か?体調が悪そうだ。疲れただろ…。ベッドでゆっくり休むといい。歩けるか?」
「ああ…」
ディーンはアレンに付き添って、アレンの部屋のベッドに寝かせるのを手伝ってやった。
「それじゃ…ゆっくりお休み。っていっても今は昼だけどな。カーテンを閉めておくよ。昼ごはんを作っておくから」
そう言って行こうとしたディーンに、突然アレンは手をディーンの首に回して抱きついた。
不意をつかれたディーンは、バランスを崩してアレンの上に倒れ込んだ。
「アレン…?」
アレンはそのままディーンに激しく口付けた。舌をディーンの舌に絡めてくる。
「!?」
目の前にアレンの整った顔がある。そのアレンが俺にキスしてる…?
ディーンはわけがわからないまま固まっていた。
「ん…はぁっ」
アレンが口を離すと、透明な液が伝った。
「あ…アレン…?どうしたっ」
「ディーン…俺…アイツにクスリ飲まされて…。エクスタシー…MDMAだと思う…俺らも昔やっただろ?」
「な…んだって…?!」
なるほど…アレンの様子がおかしかったのはこのせいか…。
「俺…身体が疼いてたまらなくて…お前にしか頼めないんだ…俺のこと…めちゃくちゃにしてくれないか?」
宝石のような潤んだブルーの瞳に懇願されて、ディーンは自分の理性が吹っ飛ぶのを感じた。ずっと片思いして、何度も想像の中で犯してきた相手にそんなことを言われてはたまらない。
「ほ…本当に…いいのか?」
声が震えた。クスリのせいだ、クスリで困ってるアレンを助けるためだ、と自分に言い聞かせて。
(クソッ…)
心とは裏腹に、今すぐめちゃくちゃに抱かれたいと身体が渇望していた。
(ディーンなら…受け入れてくれるだろうか…)
一方、ディーンはコーヒーを飲みながら気持ちを落ち着かせようとしていた。
アレンの白い首筋についた赤い跡が目にちらつく。悔しかった。あんな最低な奴にアレンが汚されるなんて許せなかった。
アレンが好きなのはアイツじゃない…なら、一体誰なんだ?
そう考えているところに、風呂場からアレンが出て来た。
ディーンは目を見張った。
アレンの目は熱っぽく潤み、頬は火照って息づかいが荒い。あまりの色っぽさにディーンは自分の身体が反応してしまうのを隠すようにアレンに声をかけた。
「アレン、大丈夫か?体調が悪そうだ。疲れただろ…。ベッドでゆっくり休むといい。歩けるか?」
「ああ…」
ディーンはアレンに付き添って、アレンの部屋のベッドに寝かせるのを手伝ってやった。
「それじゃ…ゆっくりお休み。っていっても今は昼だけどな。カーテンを閉めておくよ。昼ごはんを作っておくから」
そう言って行こうとしたディーンに、突然アレンは手をディーンの首に回して抱きついた。
不意をつかれたディーンは、バランスを崩してアレンの上に倒れ込んだ。
「アレン…?」
アレンはそのままディーンに激しく口付けた。舌をディーンの舌に絡めてくる。
「!?」
目の前にアレンの整った顔がある。そのアレンが俺にキスしてる…?
ディーンはわけがわからないまま固まっていた。
「ん…はぁっ」
アレンが口を離すと、透明な液が伝った。
「あ…アレン…?どうしたっ」
「ディーン…俺…アイツにクスリ飲まされて…。エクスタシー…MDMAだと思う…俺らも昔やっただろ?」
「な…んだって…?!」
なるほど…アレンの様子がおかしかったのはこのせいか…。
「俺…身体が疼いてたまらなくて…お前にしか頼めないんだ…俺のこと…めちゃくちゃにしてくれないか?」
宝石のような潤んだブルーの瞳に懇願されて、ディーンは自分の理性が吹っ飛ぶのを感じた。ずっと片思いして、何度も想像の中で犯してきた相手にそんなことを言われてはたまらない。
「ほ…本当に…いいのか?」
声が震えた。クスリのせいだ、クスリで困ってるアレンを助けるためだ、と自分に言い聞かせて。
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