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第3章 大貴族の乗っ取り作戦

【第38話】 フォマとサカナの合流

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 「なあぁんでござるかこれはー!?」
 その最上階では、サカナが腕を振って叫んでいた。
 階段を上がっている途中からどこからか風が吹いていると思ったら、頂上はフォマの広範囲攻撃で壊滅的な状況にあった。
 廊下は焼き畑後の更地のように荒み、屋根が吹き飛び部屋が半壊し吹きさらしの屋上のようになっている。
 護衛を倒しながらほとんどスキルを使わずに進んできたサカナには、その攻撃が過剰なものだと知っていた。
 「やはり怒りで我を忘れているでござるか…?
 いやでもこれは…さすがにやりすぎでござる…!?」

 (しかし『火龍の突風』はともかく、『天界の落とし物』まで使うとは。
 考えにくいでござるが、スキルを重ねがけするほど強い敵がいた可能性も…いや、ないでござるな。
 あ!珍しい武器が落ちているでござる!)

 ハルマンの部屋に急ぐサカナ。
 その途中、廊下に倒れる護衛の死体が身に付けている装備に目を奪われて足を止めた。
 先端が舌のように狭まった剣は、ゲーム世界では見かけなかったデザインだ。
 アイテムオタクとしては、手に取って振り回してから鑑定もしてみたい。
 サカナはウロウロと左右に動いては屈伸したり伸びをしたりして、剣を舐めまわすように見る。
 だが、作戦遂行のためにハルマンに死なれても困る。
 「うぅ…しかし、フォマを止めねば…あぁでも気になるでござる…くっ…ぐうう!!」

 (後で!
 後で絶対に取りに行くでござる!)

 泣きながら駆け出したサカナは、武器や死体を見ないように目を逸らして走り出した。
 置いてきた武器のためにも気合を入れて、扉が無くなった部屋の前に滑りながら辿り着く。
 そのサカナに目掛けて、フォマが飛んできた。
 下駄の歯がサカナの顔に刺さり、フォマとフォマが抱えている三人分の体重が一人のフランケンシュタインにかかる。
 「あいたぁっ!?」
 「ぐげぇ…!?」
 「…おや?」
 直後、ハルマンの部屋が爆発した。
 火傷の男が部屋に火属性魔法を放つ前、フォマの瞳には男の手からプラズマのような青白く放電するエネルギーが映った。
 フォマは考えるより速くメイドを掴んで逃げ、ついでにハルマンを蹴り飛ばした。
 メイドを互い違いにお姫様抱っこしたフォマが、サカナの顔を蹴って廊下に着地する。
 ハルマンは腹を蹴り飛ばされて潰れたカエルのような声を上げながら、廊下の壁にぶつかった。
 サカナは蹴られて仰け反った状態から、腹筋だけで上体を起こす。
 「いててて…もう~、何でござるか~?」
 「大丈夫ですか?」
 「あぁ、拙者は…」
 「お嬢さん方」
 「そっちでござるか!?拙者は顔を蹴られたでござるが!?」
 「サカナ、こっちを見ないように」
 フォマは足で障害物を排除すると、裸のままのスミレとカスミを腕から下ろした。
 そして裸の彼女たちが異性のサカナを前に恥ずかし気に恥部を隠したのを見て、視線を遮るように立つ。
 睨まれたサカナはすぐに両手で顔を覆って、「見ていないですよ」とアピールをする。
 「私は大丈夫です…」
 「わ、私も…」
 「拙者散々な扱いでござる…別に見ないでござるし…」
 「緊急事態だったんですよ。
 服…は、うーん。これしかないです」
 廊下は風通しも良く、外からは丸見えだ。
 フォマはアイテムボックスを開いて、服の代わりになる物を探し始めた。
 コスチュームは譲渡ができず、本人しか着ることができない。
 最終的に黒マントを選んで出すと、空中からアイテムを出したフォマに二人は口を開け放って驚いた。
 「寒いでしょうが、少し待ってください。
 すぐに他の子たちと合流させてあげますからね」
 「ありがとうございます…!」
 「ありがとうございます…」
 二人で一枚の黒マントを羽織ってお辞儀をする少女たちに、フォマは満面の笑みでうんうんと頷いた。
 それでもやはり寒いのか、二人は体温を分け合うように向かい合ってくっつき、柔らかい頬同士が当たって反発する。
 少女の仲の良さを目の当たりにしたフォマは、さらに声を漏らして歓喜する。
 「ふふふっ…かわいいですねぇ…」
 その声でサカナはセルフ目隠しを取った。
 「…もういいでござるか?」
 「駄目です」
 「何だ、マントを身に付けているではないでござるか…で、この男がハルマンでござるな?」
 「恐らくは」
 「おーい、無事でござるかー?」

 (彼がハルマン、そして彼女たちは娼婦ではなく恐らくメイド。
 ということは、予想通り彼は幼女に手を出したでござるな。
 このまま放っておいたら、そこのバーサーカーに殺されてしまうでござる)

 「う…あ……」

 (け、蹴られた…?
 この僕が…?ハーバー家に対する何たる不敬…)

 ひっくり返って痙攣するハルマンを、上からのぞき込むサカナ。
 それを差し置いてフォマが脇から、文字通りハルマンの首根っこを掴んで持ち上げた。
 サカナは、全裸で矮小な男を宰相アルマン侯爵の息子と断言できなかった。
 だが、散々瞬殺してきたか弱い人間が寒さからか恐怖からか青ざめて震えていることを危惧する。
 瓦礫を落としながら高く持ち上げられていくハルマン、それを持って廊下の端に向かうフォマに説得を試みる。
 「落ち着くでござるフォマ!
 それ…それを、ゆっくり地面に置くでござるよ!」
 「それ…?それって僕のことか…?」
 「駄目です、コレは出来るだけ苦しめて殺さなければ」
 「これ…?
 おい、おい!そこの男!
 僕を助けろ!そうすれば金でも何でも…」
 「お前は黙っているでござる」
 「……」
 ハルマンは、自分の顔すら知らない無礼者に噛みつく元気もなかった。
 ただ護衛も服も取り上げられて殺されかけている今の状況を救ってくれるなら、もはや神でも貴族でなくても良かった。
 サカナはフォマを刺激しないように、じりじりと距離を詰めていく。
 だがフォマが断崖絶壁を目指していることがわかると手を伸ばして、ハルマンの足を掴んだ。
 ハルマンが乙女のような悲鳴を上げた。

 (ハルマンを殺されても最悪アルマンを傀儡にすれば良いのでござるが…
 ここまで事を荒立ててしまった以上、ハルマンは道具として隠蔽に使いたいでござる)

 「きゃああぁっ!?
 いたっ、いたいっ!痛いっ!?」
 「…ハルマンは計画に必要でござる、殺すのは良くないでござる」
 「別に私だって殺したくないですよ。
 ただ、計画の前に罪を償うべきです」
 首をフォマに、足首をサカナに掴まれてハルマンが目を左右に動かす。
 歩き続けるフォマと立ち続けるサカナの間に挟まれ伸ばされたハルマンは、背中の骨と筋肉がギチギチと軋む音を聞いた。
 ひたすらに痛みを訴えるが、二人はまるでハルマンの悲鳴が聞こえていないという様子だった。
 お互いから目を離さず刀光剣影の雰囲気を保っているにも関わらず、相手のことなど気にしていないかのようにサカナは身じろぎ一つせず、フォマは足を止めない。
 「おい!!痛いっ!放せ!やめろっ!いたたたたっ!」
 「…罪というと?」
 「少女を傷つけたこと、怖がらせたこと、純潔を奪ったこと、自由を奪ったこと……あと無断で私に触ったことです」
 「あぁあ!!千切れる!足がもげる!!
 悪かった!だから放せ!」
 「…困るでござるな」
 「あなたが困っても私は別に困りませんが」
 サカナは振り返って少女たちの距離を確認する。
 少女を人質にする方法も考えるが、どのみちハルマンは助からず、フォマの恨みを買うだけだと思い直す。
 彼女とサカナでは、この世界における倫理観が違う。
 何があっても自分を曲げず障害など退けてしまえばいいというのがフォマの考えであり、見えている障害は避けて平穏にいたいというのがサカナの考えだ。
 だが、だからこそサカナは

 (本当に、拙者を飽きさせないでござるな…!)

 「痛いっ!本当に痛いんだって!ごめんなさい!ごめんなさい!」
 「…なら、少女たちはどうでござるか?」
 「……どういうことですか?」
 「なぁ聞いてくれ!僕の話を聞いてくれ!?
 ああぁ!?父上えええ!!……がくっ」
 「一番被害を受けているのは彼女たちでござるよ。
 勝手に殺して全部終わりにして良いでござるか?」
 「それは…ふぅ、それもそうですね」
 「そこで提案でござる」
 サカナから作戦を聞いたフォマは、心なしか背が伸びたハルマンを連れて来た道を引き返した。
 手を放したサカナを通り過ぎて足を止めたのは、一つの毛布に包まって座り込む少女たちの元だ。
 彼女たちの目の前に気絶したハルマンを吊るすと、小さく悲鳴が上がった。
 顔中から体液という体液を垂らしたハルマンには、もはや貴族のプライドも弱者に威張る覇気もない。
 フォマは彼女たちから何歩か下がって距離を取ると、サカナの方を見る。
 「では、行くでござるよ」
 「いつでもどうぞ」
 アイテムボックスから好感度ポーションを取り出したサカナは、コルクを引き抜いて栓を開ける。
 そしてハルマンの顎を片手で掴んで固定すると、その口に液体を注ぎ始めた。
 滝のように激しい水音を立ててポーションがハルマンの口に注がれていく。数秒立って、ハルマンが跳ね起きた。
 「ぶくぶくぶく…がぶっ!?がぼがぼっ!?」
 「ちゃんと全部飲むでござる」
 「吐いたら舐めさせますよ」
 「がぼがっ!ばぼばっ!!がぐっ!」
 手足をバタつかせながらポーションに溺れるハルマン。
 気にせずポーションを傾けるサカナとそれを抑えつけるフォマ。
 自分たちが怖れていた存在がふらっと現れた美女と美男子に痛めつけられている様子に、少女たちはクスクスと笑い声を上げた。
 それを見てフォマは釣られたように声を殺して笑い、サカナは緊張が解けたように息をつき、ハルマンは恐怖で叫び声を上げる。
 やっとポーションが空になると、同時にハルマンも静かになった。
 「げほっ…がはっ……」
 「さて、どうなることやら」
 「うまく行けば、拙者に大量の好感度アイテムが振り分けられるはずでござるが…」
 ふいに顔を上げたハルマンが、涙で潤んだ瞳でサカナを見つめた。
 空のポーションをアイテムの指定場所に片していたサカナと、無言で目が合う。
 サカナがフォマにハルマンを下ろすよう手で示して、首を横に振られる。
 同様のやりとりが二回繰り返された後、痺れを切らしたサカナが口を開いた。
 「えー…ハルマン、どの?」
 「何だサカナ、今日も美しいな」
 「美しい…!?ひぃ!?」
 「ぐっ…!」
 フォマが噴出して顔をそむけた。
 ハルマンの瞳の中にはいかがわしい色のハートが浮かび、サカナに尊敬と愛情を抱いているのは見ているだけでわかった。
 ハルマンは恋する乙女のように惚けた表情でサカナに手を伸ばし、サカナは異様な恐怖を感じて彼の手が届かない場所まで後ずさる。
 好感度ポーションの効果は見て明らかだった。とろけるように甘い声でハルマンはサカナに愛を囁く。
 「ハルマン殿だなんて言うな、僕とサカナの仲ではないか」
 「…では、ハルマン?」
 「あぁ、何だサカナ。僕の子猫ちゃん」
 「子猫…!?
 …な、何故、拙者の名前を知っているのでござる?」
 「貴様のことなら何でも知っているぞ、本名は魚@くそ雑魚侍参上!だろう?
 それがどうした?」

 (システムが勝手に教えたでござるか?
 とすると、彼らはNPCとして扱うことができるということ。
 すなわちこの状態もずっと続くのでござろうか…)

 「お願いだからハンドルネームをフルで呼ばないで欲しいでござる…むっ!?」
 「おわっ…!」
 ふいに、フォマがハルマンを掴んでいた手を放した。
 まさにそのサカナによって足を痛めていたハルマンは無抵抗に地面に落下していき、反射的にサカナは彼を腕に受け止めていた。
 何をするのだとフォマを見るが、ニヤニヤするばかりで答えない。
 サカナは、ハルマンの一部が硬くなって足に当たっていることに気づいた。一気に鳥肌が立った。
 「サカナ…僕のことを守ってくれたのか…!?」
 「ううっ!?
 嫌、そう、でござるが…違うでござる!」
 「やはり僕達は愛し合って…」
 「うわあああ!?」
 下を見ると、ハルマンはサカナの筋肉質な腕に蛇のように肌を摺り寄せ腕を絡めていた。
 全裸のままであったため、直に体温が伝わってサカナの顔が強張っていく。
 サカナは思わずハルマンを強く突き放して立ち上がると、焼け焦げた部屋の前まで離れて忍者のように壁に身体を寄せた。
 好感度ポーションの報酬を得た効果音など、もはやどうでも良かった。
 サカナはハルマンから向けられる眼差しと共に、好感度を限界まで上げるということを確信した。
 だがアイテムを確認する以前に、良く知らない相手から恋人として見られるということに吐き気を催す嫌悪感を覚える。
 「ははは、照れるでない。
 貴様は優しいのだな…」
 「あぁ…!!背筋がゾクゾクする…!
 フォマ!!わかっててやったでござるな!?」
 「ふふふ、お陰で面白い物が見られました」
 「ぐぬぬ…」
 「しかし、罰は受けて貰わねば」
 「……あぁ、そうでござるな」
 くるりと裏面が表面になるように、フォマの表情が切り替わった。
 四つん這いでサカナに這いよるハルマンを跨ぐと、しゃがみ込んで少女たちと同じ視線で尋ねる。
 サカナの作戦はこうだ。まず、ハルマンに好感度ポーションを飲ませる。
 そしてもし好感度上昇に失敗したときは、黙ってフォマに身柄を引き渡す。
 しかしもし好感度が限界まで上がった時は、好感度に物を言わせてハルマン自身に自分への罰を与えるように命令する。
 それも少女たちの要望通りに。
 好感度の効果を確かめる実験もかねた提案を、フォマは罪人が自ら罪を償う点が気に入って承諾した。
 決して、ハルマンを許したわけではない。
 「さぁ、お嬢さん方。この男を、どうしたいですか?」
 「…へ」
 「殺すでも足を潰すでも、好きにすることができますよ」
 「…え」
 「あなたたちの手は煩わせません。しかし彼に罰を与えることができるのです」
 「……」
 少女たちは、フォマの問いかけが理解できないようだった。
 二人でお互いの身体を抱きしめ合うばかりで、困惑した表情を浮かべる。
 サカナは近寄るハルマンを足先で牽制しながら、彼女たちに同情をする。
 彼女たちに話しかけるフォマの声色は、とても優しく穏やかだ。
 だがその裏表を間近に見たら、誰だって差し出された甘い蜜にも裏があるのではないかと疑う。
 そもそもどこにも所属もしていない、騎士団でもない、強盗からの提案ではなおさらだ。その結果、
 「まだ怖がっているのかもしれませんね。
 サカナ、この件は保留にしましょう」
 「わかったでござる」
 「サカナ…!サカナ…!」
 フォマは結論を先送りにした。
 少女たちも憎い相手に何をしていいのか、わからずにいるのだろう。
 時間帯も相まって、眠たげな瞳で舟を漕いでいる。
 サカナは足元まで接近したハルマンの頭に足を置いて遠ざけながら、フォマの提案に乗った。
 そして、ようやく作戦が終わりつつあることに胸をなでおろす。
 だが、舞踏会で来た時はあんなに綺麗に思えた邸宅が一夜にして廃材の塊となったことで先が思いやられる。
 「…それにしても、廊下や部屋をここまで痛めつける必要があったでござるか?」
 「心外な。
 廊下はともかく、部屋は私のせいではありませんよ」
 「え?では誰が?まさか…?ハルマン…!?」
 「いや全然違うぞサカナ!」
 「お主には聞いてないでござる!」
 既に護衛を全滅させたと思っていたサカナは、足に擦り寄るハルマンを手で押さえながらフォマに尋ねる。
 当主を手中に収めたとはいえ、計画ではメイド以外を逃がす予定はない。
 特に冒険者組合に所属して身分を証明していることから、組合からの信頼が厚いベテラン冒険者の護衛に逃げられ不都合な噂を流されるのは最も避けたいことだった。
 だが、それはあくまでサカナの目的と理由である。
 フォマは少女たちを抱き上げると、他のメイドたちと合流するため階段へ向かう。
 「いえ、護衛の一人の仕業です」
 「護衛?」
 「ハルマンの部屋に護衛が一人いて、彼がハルマンごと攻撃をしたのです」
 「待つでござる…ひょっとしてでござるが、その護衛は攻撃した後」
 「はい、窓から逃げました」
 「なぁんでそれを…!
 先に!
 言わないでござるかあぁ!!」
 「どうしたんだ!?サカナ!
 寡黙な貴様が大声を上げるなんて…」
 「だからお主は黙っているでござる!!」
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