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第1章 最強最悪PKチームの異世界転生
【第13話】 一時休戦
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「おいお前ら、場所を移動しようぜ」
そして、一向は場所を宿場町オーウェンに移動する。
キングは会合の場所に、村長オーウェンの住居を提案した。
事前にキングは村長に「俺の仲間が来る、宴の準備をしておけ」と伝えていた。
天狗が神通力で見た時に村が慌ただしかったのは、その準備のためだった。
どんな仲間が何人来るかも伝えていなかったので、村民は取り返したばかりの食料を使って、村全体で料理に取り掛かっている。
やっとその声かけを終えて一息ついた村長は、盗賊の死体がなくなった部屋に腰を下ろして茶を飲んでいた。
男手を借りて柱に刺さった扉を引っこ抜いて、元の場所に付け替えたのは、つい数時間前のことだ。
「はぁ…人生で一番慌ただしい日じゃった…」
「邪魔するぜ」
「はうぁああぁ!?」
その扉が再び蹴破られる。
村長の頭の横をすり抜けて天井に突き刺さった扉を見て、村長は絶叫する。
入口を見れば、キングと三人の妖怪・魔人・人造人間がいる。
一人は顔が風呂上りのように真っ赤で鼻が長く、一人はこの村で一番大きな者の二倍はある背丈に顔がパッチワークのようにツギハギで、もう一人は絶世の美女だった。
結果、村長の三人に対する感想は。
「ぎゃあああ化け物っ!」
「誰が化け物だ、助けてやった恩を忘れたか」
「あ、あっ、あっ、あぁ…」
「…キング、それはさすがに乱暴でござるよ」
壊れた機械のように同じ言葉を繰り返す村長。
キングの後ろから顔を出したサカナは、彼を憐れむと天井に刺さった扉を慎重に抜いた。
そして綺麗に枠に嵌め直して、扉がしっかりと枠に沿って動くことを確認して振り向く。
もちろん、謝罪と笑顔を忘れない。
「仲間が失礼したでござる。
初めまして、拙者はサカナ。
こっちはキングとフォマ、それから…」
「……天狗のハルトです」
「しばらく部屋をお借りしたいのござるが、この村で一番大きな部屋はどこでござるかな?」
懇切丁寧な説明と低い物腰に、村長は人外のサカナにウルウルと瞳を向けた。
何よりキングがサカナの指示に従って大人しくしていることに、感動して涙を流す。
首輪もリードもない猛獣にも、飼い主がいたのだと。
サカナの言葉や一人称がおかしいのは、この際どうでも良かった。
村長は大柄なサカナに配慮をして、村の空き倉庫に案内した。
強盗に奪われて空になった倉庫は害獣の侵入を防ぐため地上より高く作られた高床式倉庫で、サカナが立って手を伸ばしても届かないほど天井が高い。
また村から遠いことから、密会に非常に優れた場所だった。
「飯は出来たか?」
「す、すぐに運びます。しばしお待ちを」
そこに、コの字型に長机と木製の椅子を置かれ料理が運ばれてくる。
誕生日席にサカナが座ると、両脇にフォマとハルト、ハルトの隣にキングが座り、誰が言うでもなく四人は食事を始めた。
ゲームでは食事はHPを回復する手段だ。
一流の料理人が作った料理は防御力や水属性の魔法など、一部の能力を底上げする手段にも使われる。
村の料理はそこまで優れているわけではなかったが、新たに芽生えた三人の味覚を満たすには十分だった。
「うめぇな、何の肉だ?」
「さぁ、牛肉ではないようでござるな」
「悪くないですね…ところで、何でファンタジー世界に蕎麦が?」
「制作者の一人の趣味らしいでござるよ」
「んー!岩魚の丸焼きも美味しいですね」
とにかく奴らの食欲を満たせという村長の指令に、村からは片っ端から郷土料理が振る舞われた。
自家製の粉で出来た蕎麦は厚みがあり、丸々一本突っ込まれたネギと共に食べるとさっぱりとした味わいがある。
肉は村で飼っている家畜から取れた新鮮な馬肉と鶏肉で、真っ赤な赤身が食欲をそそる。
味噌ダレは香辛料の辛味が入ってピリリと来るが、それがさらに箸を進める。
異国風の四人が箸を使えることに村民は面食らっていたが、サカナが適当に東の方向から来たというと納得したようだった。
北のアーサー王国は中世ヨーロッパを元に作られた国であるが、極東の月花の麗国はアジアを元に作られた国である。東の国はここから遠い場所にあり、文化も人種も大きく異なる。
そうした異国の人間だとわかれば、四人の仰々しい見た目もある程度理解ができるようだった。
「で?コイツはどうするんだ?」
「拙者からは同盟を提案するでござる」
「ドーメイ、ね」
食事を終えて腹を満たし平和的な空気が流れる倉庫で、キングはいきなり本題を切り出した。
即座にサカナが提案したのは、隷属ではなく対等な同盟関係だった。
さらに、エリクサーも今はいいと付け加える。
フォマはデザートで出された蕎麦団子の串を掴み小豆をすくって乗せると、何も言わずに頬張った。
「この世界で暮らすには、拙者たちは情報が足りなすぎるでござる。
千年暮らしてきたハルト殿を殺すには惜しい」
一先ずすぐに殺されることはないと、ほっと胸をなでおろすハルト。
口をハンカチで拭ったサカナは、見た目にそぐわず友好的な人物だった。
ハルトは彼がキングやフォマのように快楽や癇癪でプレイヤーを殺すタイプではないことと、それゆえに二人をまとめ上げることができることに尊敬のまなざしすら向ける。
だがそれに異議を唱えたのは、あろうことかハルトを救おうとしていたキングだった。
机に脚を乗せて、靴の裏を出口に向けたまま低い声で問い返す。
「…それで?
プレイヤーと会うたびにこんなことをするのか?」
「不満でござるか?」
「そんなクソゲー、俺は嫌だね。
戦闘してこそ俺らだろうが」
「拙者は謎解きアドベンチャーゲームもスローライフゲームも好きでござるよ。
これを機にPK卒業も良いと思うでござる」
「あひゃひゃひゃ!!
ねぇだろ!お前が?」
(え…?)
上品とは言えない笑い声をあげて手を叩くキング。
二人のやり取りを聞いていたハルトは、飲んでいた茶から口を離して顔を上げた。
フォマと目を合わさないようにしてサカナの顔を伺うと、キングにギャグが受けて嬉しそうに温和な笑みを浮かべている。
だが、ハルトには何一つ笑いどころがわからない。
目が合うとサカナはにっこり笑って人の良い笑みを返すが、同時にどこか底知れない恐ろしさも感じる。
ハルトは、笑顔を作る口角がひきつるのを感じた。
「それで、エリクサーまでいらないと言うのはどういう考えなので?」
「うむ、実はエリクサーを使って試したいことがあるのでござる。
例えば、いざという時に使えるかどうかなどなど」
「…あぁ、そういう」
フォマとサカナが符丁のようなもので話を進めて、互いに了承し合う。
フォマは既にハルトへの興味を失っているらしく、最後の団子に噛みつくと器用に串から外して食べた。
キングは笑い終えると、扉の方を見つめて指を一本立てて見せた。
何かの挨拶だろうかとハルトが首を傾げていると、フォマはサカナに首を振った。
耳についたピアスが遠心力で揺れて、瑠璃色のエメラルドがキラキラと反射する。
サカナは静かに立ち上がると、音を消して扉へ向かっていった。
引き戸ではなくノブがついた開き戸に近づくと、取っ手を握り勢いよく扉を引いた。
「うわぁ!?」
「…何か用でござるか?」
その衝撃で、扉に寄っかかっていた小さな子供が中に転がってきた。
サカナはそれを見届けると、外に顔を出して少年が一人なのを確認する。
子供の柔らかい身体でも前転したときに頭を打ち付けたらしく、頭を小さな手で押さえたまま子供が声を上げた。
「いったぁーい!」
「あ、お前は…」
室内の灯りに反射して輝くブロンドの髪にリンゴのように赤い瞳、村の子供か新手の敵かと全員が顔を険しくする中で、キングが気づく。
最初に盗賊を殺したとき、近くにいた少年だ。
サカナは少年がキングの顔見知りだとわかると、身体を優しく抱き上げて立たせ、頭を撫でた。
「すまないでござった。
だが何故ここに?料理ならもう…」
「あのね、お母さんがお礼を言いなさいって。
黒いお兄ちゃん、ありがとう」
「…別に、俺の気まぐれだ。
助けた覚えはねぇよ」
村長には助けた恩義がどうと言ったのに、子供には気にするなというキング。
わざわざお礼を言いに来たという少年は入り口でもじもじと服の裾を握っており、恐らく中に入る勇気がなく扉の外で聞き耳を立てていたのだろう。
ほっこりしたハルトが顔をほころばせて少年とサカナを見つめていると、キングがその横で舌打ちをした。
「おい、何見てんだ」
「え、あ、ご、ごめんなさい…!」
「違うお前じゃない」
「え?」
すぐにハルトが顔を引き締めて扉に向いていた身体を直すと、キングは否定をして立ち上がった。
キングは机に勢いよく手を叩きつけて、子供の前でも容赦なく暴力をちらつかせる。
思わずキングの顔を見上げその視線を辿ったハルトは、恐怖で体を震わせた。
腰を上げたソーサレスの椅子が後ろに倒れて、音を立てて倒れる。
「お前だ、フォマ」
そして、一向は場所を宿場町オーウェンに移動する。
キングは会合の場所に、村長オーウェンの住居を提案した。
事前にキングは村長に「俺の仲間が来る、宴の準備をしておけ」と伝えていた。
天狗が神通力で見た時に村が慌ただしかったのは、その準備のためだった。
どんな仲間が何人来るかも伝えていなかったので、村民は取り返したばかりの食料を使って、村全体で料理に取り掛かっている。
やっとその声かけを終えて一息ついた村長は、盗賊の死体がなくなった部屋に腰を下ろして茶を飲んでいた。
男手を借りて柱に刺さった扉を引っこ抜いて、元の場所に付け替えたのは、つい数時間前のことだ。
「はぁ…人生で一番慌ただしい日じゃった…」
「邪魔するぜ」
「はうぁああぁ!?」
その扉が再び蹴破られる。
村長の頭の横をすり抜けて天井に突き刺さった扉を見て、村長は絶叫する。
入口を見れば、キングと三人の妖怪・魔人・人造人間がいる。
一人は顔が風呂上りのように真っ赤で鼻が長く、一人はこの村で一番大きな者の二倍はある背丈に顔がパッチワークのようにツギハギで、もう一人は絶世の美女だった。
結果、村長の三人に対する感想は。
「ぎゃあああ化け物っ!」
「誰が化け物だ、助けてやった恩を忘れたか」
「あ、あっ、あっ、あぁ…」
「…キング、それはさすがに乱暴でござるよ」
壊れた機械のように同じ言葉を繰り返す村長。
キングの後ろから顔を出したサカナは、彼を憐れむと天井に刺さった扉を慎重に抜いた。
そして綺麗に枠に嵌め直して、扉がしっかりと枠に沿って動くことを確認して振り向く。
もちろん、謝罪と笑顔を忘れない。
「仲間が失礼したでござる。
初めまして、拙者はサカナ。
こっちはキングとフォマ、それから…」
「……天狗のハルトです」
「しばらく部屋をお借りしたいのござるが、この村で一番大きな部屋はどこでござるかな?」
懇切丁寧な説明と低い物腰に、村長は人外のサカナにウルウルと瞳を向けた。
何よりキングがサカナの指示に従って大人しくしていることに、感動して涙を流す。
首輪もリードもない猛獣にも、飼い主がいたのだと。
サカナの言葉や一人称がおかしいのは、この際どうでも良かった。
村長は大柄なサカナに配慮をして、村の空き倉庫に案内した。
強盗に奪われて空になった倉庫は害獣の侵入を防ぐため地上より高く作られた高床式倉庫で、サカナが立って手を伸ばしても届かないほど天井が高い。
また村から遠いことから、密会に非常に優れた場所だった。
「飯は出来たか?」
「す、すぐに運びます。しばしお待ちを」
そこに、コの字型に長机と木製の椅子を置かれ料理が運ばれてくる。
誕生日席にサカナが座ると、両脇にフォマとハルト、ハルトの隣にキングが座り、誰が言うでもなく四人は食事を始めた。
ゲームでは食事はHPを回復する手段だ。
一流の料理人が作った料理は防御力や水属性の魔法など、一部の能力を底上げする手段にも使われる。
村の料理はそこまで優れているわけではなかったが、新たに芽生えた三人の味覚を満たすには十分だった。
「うめぇな、何の肉だ?」
「さぁ、牛肉ではないようでござるな」
「悪くないですね…ところで、何でファンタジー世界に蕎麦が?」
「制作者の一人の趣味らしいでござるよ」
「んー!岩魚の丸焼きも美味しいですね」
とにかく奴らの食欲を満たせという村長の指令に、村からは片っ端から郷土料理が振る舞われた。
自家製の粉で出来た蕎麦は厚みがあり、丸々一本突っ込まれたネギと共に食べるとさっぱりとした味わいがある。
肉は村で飼っている家畜から取れた新鮮な馬肉と鶏肉で、真っ赤な赤身が食欲をそそる。
味噌ダレは香辛料の辛味が入ってピリリと来るが、それがさらに箸を進める。
異国風の四人が箸を使えることに村民は面食らっていたが、サカナが適当に東の方向から来たというと納得したようだった。
北のアーサー王国は中世ヨーロッパを元に作られた国であるが、極東の月花の麗国はアジアを元に作られた国である。東の国はここから遠い場所にあり、文化も人種も大きく異なる。
そうした異国の人間だとわかれば、四人の仰々しい見た目もある程度理解ができるようだった。
「で?コイツはどうするんだ?」
「拙者からは同盟を提案するでござる」
「ドーメイ、ね」
食事を終えて腹を満たし平和的な空気が流れる倉庫で、キングはいきなり本題を切り出した。
即座にサカナが提案したのは、隷属ではなく対等な同盟関係だった。
さらに、エリクサーも今はいいと付け加える。
フォマはデザートで出された蕎麦団子の串を掴み小豆をすくって乗せると、何も言わずに頬張った。
「この世界で暮らすには、拙者たちは情報が足りなすぎるでござる。
千年暮らしてきたハルト殿を殺すには惜しい」
一先ずすぐに殺されることはないと、ほっと胸をなでおろすハルト。
口をハンカチで拭ったサカナは、見た目にそぐわず友好的な人物だった。
ハルトは彼がキングやフォマのように快楽や癇癪でプレイヤーを殺すタイプではないことと、それゆえに二人をまとめ上げることができることに尊敬のまなざしすら向ける。
だがそれに異議を唱えたのは、あろうことかハルトを救おうとしていたキングだった。
机に脚を乗せて、靴の裏を出口に向けたまま低い声で問い返す。
「…それで?
プレイヤーと会うたびにこんなことをするのか?」
「不満でござるか?」
「そんなクソゲー、俺は嫌だね。
戦闘してこそ俺らだろうが」
「拙者は謎解きアドベンチャーゲームもスローライフゲームも好きでござるよ。
これを機にPK卒業も良いと思うでござる」
「あひゃひゃひゃ!!
ねぇだろ!お前が?」
(え…?)
上品とは言えない笑い声をあげて手を叩くキング。
二人のやり取りを聞いていたハルトは、飲んでいた茶から口を離して顔を上げた。
フォマと目を合わさないようにしてサカナの顔を伺うと、キングにギャグが受けて嬉しそうに温和な笑みを浮かべている。
だが、ハルトには何一つ笑いどころがわからない。
目が合うとサカナはにっこり笑って人の良い笑みを返すが、同時にどこか底知れない恐ろしさも感じる。
ハルトは、笑顔を作る口角がひきつるのを感じた。
「それで、エリクサーまでいらないと言うのはどういう考えなので?」
「うむ、実はエリクサーを使って試したいことがあるのでござる。
例えば、いざという時に使えるかどうかなどなど」
「…あぁ、そういう」
フォマとサカナが符丁のようなもので話を進めて、互いに了承し合う。
フォマは既にハルトへの興味を失っているらしく、最後の団子に噛みつくと器用に串から外して食べた。
キングは笑い終えると、扉の方を見つめて指を一本立てて見せた。
何かの挨拶だろうかとハルトが首を傾げていると、フォマはサカナに首を振った。
耳についたピアスが遠心力で揺れて、瑠璃色のエメラルドがキラキラと反射する。
サカナは静かに立ち上がると、音を消して扉へ向かっていった。
引き戸ではなくノブがついた開き戸に近づくと、取っ手を握り勢いよく扉を引いた。
「うわぁ!?」
「…何か用でござるか?」
その衝撃で、扉に寄っかかっていた小さな子供が中に転がってきた。
サカナはそれを見届けると、外に顔を出して少年が一人なのを確認する。
子供の柔らかい身体でも前転したときに頭を打ち付けたらしく、頭を小さな手で押さえたまま子供が声を上げた。
「いったぁーい!」
「あ、お前は…」
室内の灯りに反射して輝くブロンドの髪にリンゴのように赤い瞳、村の子供か新手の敵かと全員が顔を険しくする中で、キングが気づく。
最初に盗賊を殺したとき、近くにいた少年だ。
サカナは少年がキングの顔見知りだとわかると、身体を優しく抱き上げて立たせ、頭を撫でた。
「すまないでござった。
だが何故ここに?料理ならもう…」
「あのね、お母さんがお礼を言いなさいって。
黒いお兄ちゃん、ありがとう」
「…別に、俺の気まぐれだ。
助けた覚えはねぇよ」
村長には助けた恩義がどうと言ったのに、子供には気にするなというキング。
わざわざお礼を言いに来たという少年は入り口でもじもじと服の裾を握っており、恐らく中に入る勇気がなく扉の外で聞き耳を立てていたのだろう。
ほっこりしたハルトが顔をほころばせて少年とサカナを見つめていると、キングがその横で舌打ちをした。
「おい、何見てんだ」
「え、あ、ご、ごめんなさい…!」
「違うお前じゃない」
「え?」
すぐにハルトが顔を引き締めて扉に向いていた身体を直すと、キングは否定をして立ち上がった。
キングは机に勢いよく手を叩きつけて、子供の前でも容赦なく暴力をちらつかせる。
思わずキングの顔を見上げその視線を辿ったハルトは、恐怖で体を震わせた。
腰を上げたソーサレスの椅子が後ろに倒れて、音を立てて倒れる。
「お前だ、フォマ」
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