ラガー・チルドレン

栗金団(くりきんとん)

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【第6話】チームの穴

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 追いかける瓜坊と北虎、それに猿曳を背に豹堂が後半最初のトライを決めた。
「誰が子猫だ…ぶん殴ってやる…」
「うひょー!怖っ!今の聞いた、猪爪?」
「…お前、怖がるなら挑発すんなよ」
 コンバージョンキックを決めた大狼が、沙流にボールを渡す。
「頼んだぞ、沙流」
「頼む?誰に言ってんの」
「本当にノリが悪いなぁ、お前は」
「頼まれるまでもないよ、こんなの」
 沙流はボールを手中で回転させながら、ハーフタイムの会話を思い出していた。

 同点で前半戦を終えた青チーム2年生だが、状況を楽観的に見ることはできない。しかし会話はあくまで淡々と、1年生相手でも全国大会と同じように行われた。選手の感想も早々に、相手の弱点を探していく。
 後方で見ていた沙流が仲間に訪ねる。
「で、どうする?
 見ての通り、監督がかなりお怒りだ」
 誰もがベンチを見ないようにして、視線を四方八方に散らしていた。
 怒気を発しながら腕を組む監督、握っているペンが今にも折れそうだ。監督が望んでいるのは、圧倒的大差による勝利。今の結果に相当にご不満らしい。このままでは試合後にスクワット100回とか、走り込みで山を登れだとか、体力テストで限界まで走らせるとか。
 やりかねない、この監督は。
 沙流以外のバックスの三人、豹堂・猪爪・大狼が背筋を震わせた。猪爪が責任の所在を隣の豹堂に押し付ける。
「監督と目が合わせられねぇよ。
 豹堂、お前ウィングだろうが。もっと頑張れよ」
「うるせぇ、お前も1年に抜かれてんじゃねぇか。
 しかも同じ猪の名前入ってる奴に」
「猪?瓜坊だろ?」
「馬鹿、瓜坊は猪爪の子供のことだよ。」
「だりぃなぁ、お前らボール渡すから適当に点入れてくれよ」
「沙流は相変わらずだな」
「これでさらっとトライするから憎めないんだよな」
 フォワードでは、別の意味で震えている男達がいた。
 鰐口と一角はベンチに近いポジションで、試合中ももろに鬼山の殺気を浴びていた。現在も、監督の仲間に向けていいものではない不機嫌そうな顔がよく見える。思わず、大狼と一角が声を上げる。
「見ろよ!監督が俺らを虫の死骸でも見るような顔で見ているぜ!」
「あぁ、あの蔑むような視線…たまらん」
 一方で、斎条は監督の方を一度も見られずにいた。
 彼もまた前半は活躍の場が少なかったため、負い目があった。隣で腰に手を当てて欠伸をする沙流に、助けを求める。
「なぁ、沙流…俺にも挽回のチャンスをくれぇ…」
「はいはい、俺はいざとなったらお前らに全責任を押し付けて逃げるからな」
「この薄情者ぉ!」
「…で、どうする?」
 沙流が真面目な顔でもう一度、尋ねる。その一言で、チームが引き締まった。
 最初に口を開いたのは、意外な人物だった。
「狒々島って奴、恐らくだが押し勝てる」
「…鰐口。そういえば、一度猿曳を挟んで押し合ってたか」
「あぁ、あのとき僅かに押せていた感覚がした。それに、」
 耳まで裂けそうな大口から、上下に不揃いな鋭い犬歯が除く。三白眼が窄まって、獲物を見つけた鰐のように線となる。チーム随一の人相の悪さを誇る鰐口だが、この顔をするときは悪いことを考えている時だ。
 邪悪な笑みに、臆病な斎条が「ひっ」と声を上げた。
「あいつ、俺らにビビってるぜ」
 試合中、観察をしていたのは瓜坊だけではない。鰐が湖畔から獲物を狙うように、鰐口は獲物の行動を静かに観察していた。タックルを受けた時、ふと視線があった時、狒々島は怯えた顔をしていた。

 沙流がボールを蹴り上げる。ボールは空中にふわりと浮かびあがり、その後ゆっくりと落ちた。
 落ちた先には、
「ぎゃはっ!」
「っ!?」
 狒々島と鰐口がいた。鰐口がボールを受け取り、真っすぐに狒々島の元へ走る。
 鋭利な刃物をこすり合わせたような不快な笑い声を聞いて、狒々島は自分が目を付けられていると察した。
 しかし、逃げることは許されない。斎条や鬼山ですら、鰐口と対峙する狒々島に同情して全員が同じことを口にする。
「ぎゃははは!」
「「鰐口お前、笑い方…」」
「笑い方、怖っ」
(でもタックルを仕掛ければボールを回すはず。
 それに、青チームにこれ以上突き放されるわけには行かない)
 狒々島が正面から鰐口にタックルをする。衝撃の瞬間、さすがの鰐口も閉口した。
 狒々島は経験者で、スポーツ推薦を受けるほど技術もフィジカルもある。わかっていても、体当たりを受けるということはそれだけの痛み   を受ける。
 だが、体格は鰐口が一回り上だ。そして、タックルをされて技術を確認し終えたところで鰐口が笑う。
「やっぱりな、このチームの穴はてめぇだ」
「なんっ…で」
 狒々島の顔から血の気が引いていく。恐怖で腰が抜けそうだった。鰐口はボールを出さない。
 どころか、そのまま一歩全身をした。狒々島が少しずつ押され始めた。こうなったら、もう狒々島に鰐口を止める手段はない。
 そこへ、狒々島の背中を押す手が現れる。鰐口の前進が停止する。
「助太刀致す」
「鹿威!」
「おっと、そいつはまずい」
 鰐口は沙流へボールを戻した。だが、青チームが前進したことには変わりない。
 沙流が前進しようとして猿曳に止められ、ボールはさらに猪爪に渡る。そこへ、瓜坊が眼前に走りこんだ。
「来たな、おチビちゃん」
 瓜坊の顔は晴れやかで、自分より体の大きな人間を相手にする恐怖など一欠けらもないようだ。
 狒々島ですら、相手にタックルすることへの恐怖は完全には消えないというのに。
 それなのに何故、自分より小さな瓜坊が迷わずに猪爪へ向かっていけるのか。狒々島は瓜坊の思考が理解できなかった。
(何で、そんな当たり前のように向かっていけるんだ)
 だが、当の本人も決して思考を停止させてがむしゃらに敵に向かっているわけではない。
 一鷹が言った、「入部テストに合格するのが目的」という言葉。瓜坊はその言葉ではっとした。
 合格条件が先輩たち青チームに勝つことという推理は、的を得ている。
 だがそれは一人で何得点をするという意味でも、ボールを持つ敵に片っ端からタックルするという意味でもない。
(ラグビーは集団競技、僕がチームにできることを考えろ。
 僕の仕事、それはまず同じポジションの猪爪先輩を止めることだ)
「行くぜ、瓜坊!」
「お願いします!」
 普通にぶつかっては勝てない相手、一度弾かれた相手の正面に瓜坊は立つ。
 それは「真っすぐぶつかってこい」という挑発であり、猪爪はもちろんそれに乗った。ボールを胸と腕の間に挟んで背中を丸める。
 また瓜坊をはじき返すつもりだ。瓜坊の狙いは一つだけ。
(ただぶつかるだけじゃ駄目だ、倒して止めなきゃ!)
 真正面から向かってくる猪爪に、瓜坊は正面から反れて斜め前に移動する。逃げるような動きに、猪爪の顔が曇る。
「はぁ?おい逃げてどうす…r」
 瓜坊は猪爪の足元を見つめる。右足、左足が前に出る。そして、重心が乗った左足が片足をつく瞬間。
 右足が付く前に、頭から突っ込む。蛇が猪爪の足元に絡みついた。
「ここ!」
「…るっ!?」
 左足にしがみついて持ち上げるようにして、横へ倒す。猪爪のタックルは受けず、文字通り足をすくう超低空タックルを決める。
 転ぶようにして猪爪が倒れた。
 沙流も豹堂も猿曳も猪爪本人すら、一度敗北した相手に猪爪が止められることを予想できなかった。
 倒れた猪爪は頭から突っ込む前に、手をついて受け身を取る。それによって、腕の間に挟んでいたボールが落ちた。
 ボールは猪爪の前で、地面に着地する。竜崎が笛を吹いた。
「ノックオン」
「…くっそ」
 ボールを前に落とす、あるいはパスをするのは反則行為だ。青チームの勢いに影が差す。
 ノックオンの再開は、スクラムから始まる。スクラムに参加するため、ボールが落とされた地点にフォワードが集まる。
 青チームの鰐口・一角・斎条は通り過ぎざまに、猪爪に声をかける。
「へっ、油断するからだ」
「ドンマイ猪爪、鰐口の言うことは気にすんな」
「切り替えろよ」
「…あぁ、わかってる」
 猪爪の顔には余裕や自信が無くなり、代わりに慎重さが宿った。
 赤チームのフォワードもバックスとすれ違う。鹿威が手を上げて、瓜坊はハイタッチで返した。
「惜しかったな、瓜坊」
「ありがと、任せたよ鹿威」
「あぁ、任せとけ」
「あ、狒々島!」
「えっ!?なに?」
「狒々島も、頑張って!」
「あっ、うん、その、ごめん…」
 瓜坊に名前を呼ばれた狒々島は、ビクリと小動物のように震えた。すぐに瓜坊から視線を逸らすと、芝を見つめて両手を握る。
 咄嗟に狒々島の頭によぎったのは、鰐口を止められなかった失態だ。
 瓜坊は猪爪を止めたというのに、守備の要である自分は一人では何もできなかった。
 結果的には鹿威に助けられたとはいえ、責められてもおかしくない。
 自責の念に駆られる狒々島に、瓜坊がびっくりしたように顔を上げた。
「え?何で謝るの?」
「い!?だって、俺さっき鰐口先輩を止められなくて」
「だから?」
「だから…でも、瓜坊は猪爪先輩を止めたのに」
「それで?」
 だから、俺のことを責めているんだろう言いたげな狒々島。
 口を閉ざしてしまった狒々島に、瓜坊は彼の言いたい事を察した。
「……」
 竜崎は、試合中に私語を続ける1年生に注意をしようと笛を咥える。
 だが、遠くから鬼山が手を動かしたのを見て笛を吐き出した。
 腕を腹の前に来るように折り曲げて、指を揃えて顎まで引き上げる仕草。監督が「待て」と命じている。
 球磨は竜崎と同じ表情を浮かべる。
「いいのか?監督。進行妨害だが」
「妨害というか、遅延かな。
 けれど、赤チームは即席のチーム。
 少しくらい話し合いをする猶予をやってもいいさ。それに休憩も兼ねてね」
 ラグビーには、タイムアウトが存在しない。前半後半の間のハーフタイム以外に休憩時間はなく、試合が始まれば15人制ラグビーは40分間、7人制ラグビーは7分間ほぼボールを追い続けることになる。
「狒々島…」
 鹿威も、狒々島が先輩に恐れをなしていることはわかっていた。
 鰐口は狒々島より体格も身長も技術も上の存在であり、完全な上位互換だ。それをあのタックルで思い知ったのだとしたら、かける言葉など見つからない。
(気持ちはわかるけど、ここで戦意喪失をされたらチームとして成り立たないぞ)
 それでも、またタックルをしなくてはいけない。誰もがその恐怖心を抱えている。
 鹿威は、今日会ったばかりの自分が狒々島に掛けられる言葉を探す。迷っている鹿威に、瓜坊は全く関係のない話を始めた。
「狒々島は『ワンフォーオール、オールフォーワン』って言葉、知ってる?」
「…よく、ラグビーで言われるやつでしょ?
 みんなは一人のために、一人はみんなのためって意味の」
「あれ、偶に一人じゃなくて一つの目的のためだとか言われるけどさ。
 僕は半分合ってて、半分違うと思うんだ」
「どういうこと?」
「僕は、自分のためにラグビーしてる。
 みんなには付き合わせて悪いなぁって思ってるし、今も一緒にプレイできる人ができるのが信じられないくらいだよ」
「えっと?」
 日本では、ラグビーはマイナースポーツだ。
 瓜坊の言葉には、人数が足りず一度も試合ができなかった中学3年間が含まれている。
 そして先輩たちが卒業した孤独な2年間、それは瓜坊に大きな影響を与えた。
「ラグビーができるのは、当たり前じゃないから」
 全てを話されずとも、瓜坊の言葉に含まれる重みは狒々島にも伝わっていた。
 ボールを持った時、瓜坊は試合が楽しくて楽しくてたまらないという顔をしている。
「……」
「だから、僕が最初に吹っ飛ばされた時。
 狒々島が来てくれて、すっごく嬉しかったんだよ」
 狒々島が顔を上げると、夕日を背にした瓜坊の太陽よりも眩しい笑顔が目に入る。
 作り笑顔でも、励ましでもなく、本心から言っている言葉だ。
 思えば、出会ったときからそうだ。瓜坊は遅刻したことを誤魔化したり、嘘をついたりしなかった。
 鹿威は自分の出番がないことを悟ると、先に持ち場に歩き始めた。
「だから狒々島が負けそうになったら、次は僕が助けるよ」
 狒々島が人生で一度も貰った事のない言葉だった。
 自分より身体が大きな猪爪を止めた瓜坊は、同じく自分より大きな狒々島を本気で助けるつもりだ。
 狒々島の心に巣くっていた自責の念は、そのたった一言で晴れた。瓜坊は、仲間を責めるような男ではない。
「…うん」
「大丈夫、狒々島なら出来るよ」
 フォワードが三人横に並び、仲間の背中に腕を回す。向かい合うと、赤チームと青チームのフォワードの差がありありと伝わる。
 最も身長が高い鹿威がいるのは赤チームだが、最も身体が出来上がっている三人がいるのは青チームだ。
 寄せ集めの赤チームはどうしても不揃いな印象を受ける。
「よぉ、狒々島くん」
 鰐口は狒々島と目が合うと、タックルを受けた時と同じ笑みを浮かべた。斎条が悲鳴を飲み込む。
 どうやら、鰐口はまだ狒々島をターゲットにしているらしい。蛇のようにしつこい男だ。鹿威が苦笑する。
「…1年生をいじめないでくださいよ、鰐口先輩」
「は?逆だろ、何年だろうが全力でぶっ飛ばしてやるのが礼儀だろうが。
 …おっと」
「ぴゅ~~ひゅるる」
 赤チームと青チームの間に立つ竜崎が、笛を咥えたままハムスターのように頬を膨らませている。
 ため息が漏れて、笛からヒョロヒョロと音が出た。
 ジト目で見上げられた鰐口はようやく口を閉じた。
「わかってるっての、さっさとやろうぜ」
 スクラムは、いわば集団戦のタックルだ。相手を押しながら、両チームの間に入ったボールを足で後ろへ掻き出す。
 ボールを投げ入れるのは、スクラムハーフの一鷹の仕事だ。
 一鷹か、大狼か、投げ入れたボールを先に奪った方が仲間へボールを繋ぐことができる。
「クラウチ」
 竜崎が一つ目の掛け声をかける。
 フォワードが胸を張り腰を屈めてしゃがみ込む、相手にお辞儀をするように、頭突きをするように頭を向ける。
「バインド」
 二つ目、端にいる選手が相手の身体を掴む。すぐに相手を押し合える密着状態だが、まだ動かない。
「セット」
 最後、一斉に押し合いが始まる。膝をつかずに行われる単純な力と力の押し合い、熱気はバックスにも伝播する。
 押している本人はそれ以上の熱さと押され合いの中にある。
 呻き声とも自分を鼓舞する声とも取れる声が聞こえる。中にいる狒々島は全身に圧力を受けて、骨が軋む音すら聞こえる。
「ぐぅあ…」
『僕が最初に吹っ飛ばされた時。狒々島が来てくれてすっごく嬉しかったんだよ』
(初対面なのに、バックスなのに、フォワードの俺の働きを認めてくれた)
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