ラガー・チルドレン

栗金団(くりきんとん)

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【第4話】即席のチーム

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 瓜坊が手を伸ばしてボールを取るより数秒早くボールの軌道上に入ると、ボールを拾い上げ、そのまま加速する。
 北虎の暴言が飛ぶ。
「ちゃんと拾えやチビすけがぁ!」
「ごめん!!」
「よっしゃぁ!行けぇ豹堂!」
「言われなくても!」
 豹堂がゴールラインへ走る。瓜坊と猿曳が後ろからタックルを仕掛けようとするが、それすらもできない、追いつかない。
 今度は、青チームの独走状態だった。球磨は鬼山の顔色を伺いながら話かけた。
「北虎は速いが、パスやタックルはまだまだだな」
「そうだね、パスを受け取るときに止まる癖がある。それに、既に警戒されていたのも大きいね。
 猪爪は猿曳が北虎にパスをするのを予測していたようだし」
「あぁ、そうだな」
(良かった、監督が機嫌を直した。怒らせたら明日の練習メニューがどうなるかわからないからな)
 自分よりも30センチ以上小さな監督の機嫌を気にする球磨を見て、水分補給をしに来た2年生の野干は呆れた顔をする。
 彼のポジションはフランカー、相手にタックルをして隙あらばボールを奪うハイエナのようなポジションだ。
 彼を含めた残りの部員は部室棟で筋トレに励んでおり、本来なら試合を見ることもなかったのだが。好奇心が抑えられなかったようだ。
「あぁ、ウズウズするぜ。俺も出たかったな」
「コンタクト中毒め、1年生が怪我をしたらどうする」
「あ?怪我をする方が悪いだろ」
「んふふ。じゃあ、誰か怪我したら野干を出すよ」
「本当か!?ラッキー、監督大好きだぜ~」
「はいはい、ちなみに部室棟の皆はちゃんと筋トレやってる?」
「やってるやってる、俺はさっき100キロ持ち上げたぜ」
「…胸はいいから脚をやりなさい」
「へいへーい」
 試合を見るまでもなく、青チームのコンバージョンキックが入る。
 キックの位置は、トライした位置の延長線上と決まっている。いくら独走状態でハイになっていても、豹堂がそこを考えずにトライをするわけもない。ポールの間の正面の位置は、どう頑張ってもキックを外す場所ではない。
「さぁて、本番はこれからだね。赤チームは確かに防御力が高い。
 ただ、俊足だけどパスが弱い北虎だけじゃ決定打には欠ける。キャプテン、あのチームが勝つためにはどうすればいいと思う?」
「そう、だな…例えば、もう一人足が速い選手がいたら北虎への注意が分散して、かつ選択肢も増えて動きやすくなると思う。
 あるいは、オフェンスがトライを決められたら」
「うちの場合は、それが猿曳なわけだけど」
「あぁ、だが今回あいつはトライをしない」
「そう!さて、赤チームは一体いつそれに気づくかな?
 それと、勢いに乗り始めた青チームをどうするかな」
 ゴールを決めた沙流と、トライを決めた豹堂の背中を他の選手が叩いて鼓舞する。
 即席のチームと一年間共に部活で苦楽を共にしたチームでは、活気も声掛けも全く違う。
「…それに、北虎の弱点はそれだけじゃないしね」
 タックルをした猪爪を振り払って立ち上がった北虎が、瓜坊に近寄る。彼は勢いそのまま、息を整える瓜坊の胸元を掴んだ。
 小さな体が簡単に宙に浮き、瓜坊も周囲も呆気に取られる。
「てめぇチビ!ちゃんと取れや!」
「え?」
「お前のせいで一点取られたじゃねぇか!」
「……」
「足を引っ張んじゃねぇよ!ボケが!」 
 本気の怒号を聞いた瓜坊の表情はベンチからは見えなかったが、呆然として委縮しているように見えた。
 ただでさえ、北虎の人相は悪い。
「勝つ気がねぇならすっこんでろ!」
「おいやめろ!瓜坊を放せ!」
「このバカ猫!めっ!」
「てめぇ猿曳!だれが猫だ!」
 そのまま殴りかねない北虎に、鹿威と猿曳が説得をする。
 象蔵は我関せずと言ったように明後日の方向を向いており、狒々島はオドオドと北虎と瓜坊の顔を交互に見ていた。
「監督、止めに行こうか?」
 球磨の質問に、鬼山は即答した。
「いや、いいよ」
「もしかして、わかっていたのか?」
「もちろん、あれが彼のもう一つの弱点だからね。噂通り、壊滅的な協調性の無さだ」
「噂というのは?」
「全国中学サッカー大会、彼はその予選にレギュラーとして出ていたそうだ」
「ほう、凄いな」
「だが、そこでチームメイトと決定的な仲たがいがあったらしい。
 後半30分、彼は一度もボールを貰えなかったと聞く」
 サッカーコートとラグビーグラウンドは、ほぼ同じ広さだ。
 その広さの真ん中で味方からパスを貰えず、一人で立ち尽くす北虎が思い浮かぶ。敵がすぐそこにいて、ゴールは見える位置にある。
 だが、ボールが無ければ得点はできない。
 あれだけの脚力があって何もできない状態で、北虎がどんな気持ちでコートに立っていたのか。想像した球磨は顔を歪めた。
「それは…酷いな」
「チームメイトが北虎を裏切ったことがかい?
 それとも、北虎が大事な試合中にそれだけのことをチームメイトにしたことがかい?」
「……」
「決定的だったのは、試合後にチームメイトに暴力行為を働いたことだ。
 結果、北虎はサッカー部を退部した。
 ついたあだ名が『猛虎』、誰も手に負えない狂暴な虎って意味だよ」
「つまり、北虎はサッカー部を追われてきたわけか」
「…そう。だから、これは復讐のつもりなのかもね」
「復讐?」
「自分を見捨てたチームメイトや監督、部活や中学校のクラスメート。彼らを見返すために、彼はラグビーをしているかも」
 竜崎が笛を鳴らして、北虎はようやく瓜坊から手を離した。
 もちろん、それで怒りが収まったわけではない。彼の走りと同じ射抜くような目で、地面を転がった瓜坊を見下ろす。
 蛇に睨まれた蛙のように、瓜坊は身動き一つせず見つめ返す。
「次はちゃんとやれよ」
「…うん、ごめん」
「ようやく離れたか、この子猫ちゃんは」
「だから、猫って言うんじゃねぇ!」
「大丈夫か?瓜坊」
 乱暴に投げ出されて芝に座り込む瓜坊に、鹿威が手を貸す。瓜坊は少しせき込んでから、鹿威の手を借りて立ち上がる。
 伸びた襟を延ばして、速やかに試合再開に向けてポジションに戻る。
「うん、大丈夫。ちょっと、びっくりしたけど」
「無理もねぇよ、あいつ無茶苦茶しやがって…」
「あぁ、そうじゃなくて」
「へ?」
「あんなに勝負に拘っている人、人生で初めて会ったから。
 僕、北虎は自分が活躍したいのかと思ってた」
「は?実際そうだろ」
「違うよ、北虎は僕がミスしてチームが負けそうになっていることを怒ってたんだ。
 ちゃんとやる…ね。トライは一回で5点だから、合計で7点か。頑張らないと」
「…は?待て待て、何の話だ?」
 竜崎が目を光らせているので、そろそろ戻らないと注意をされる。小走りで戻りながら尋ねた鹿威は、瓜坊の表情を見て困惑する。
 初対面の北虎にあれだけ言われて、さぞかし傷ついているかと思いきや。
「何って、僕が取り返さなきゃいけない点数のことだよ」
 瓜坊は、いつも通りの平和ボケした顔で笑って見せた。

 青チームのキックから、試合が開始する。
 ボールは青チームと赤チームの間、豹堂の前へと向かっていた。豹堂と北虎が同じ場所へと向かう。
 スピードは北虎の方が上だが、豹堂の顔には笑みが浮かんでいた。
 ボールが落ちる角度、スピード、どれも想定通り。
「いいぜ沙流!ばっちりだぜ!」
「どこがばっちりだ、俺のボールだぞ」
 着地地点に先に辿り着いたのは、北虎だった。
 そのまま胸で受け止めようと立ち止まった北虎、しかし豹堂は立ち止まらずに飛んだ。
 目を見開く北虎の背を追い越して、してやったりと言う笑顔で見下ろす。両手でボールをジャンピングキャッチする。
「あ!?」
「やりぃ!」
 着地と同時に走り出した豹堂に、北虎はスタートが遅れる。
 走り出した豹堂の前に、代わりに瓜坊が現れた。一瞬、目が合う。瓜坊が駆け出して、低い姿勢からタックルで迎え撃つ。
 豹堂の下半身が浮き上がるが、これも想定していたかのようにパスをする。
「猪爪!後は任せた」
「おう!囮ご苦労!」
「誰が囮だ!」
「ちっ、待てごらぁ!」
 ボールは猪爪へと渡され、超特急でゴールラインへ運ばれていった。北虎も標的を切り替えて追いかけるが、猪爪は体格に似合わぬスピードで逃げる。逃げ足に関しては、猪爪は豹堂の次に速い。
「行かせるかよ!豚ちゃん!」
「猿曳お前!誰が豚だ!」
 追い抜かされる寸前で、猿曳が猪爪に飛び掛かる。猪爪はそれに対して、スピードを緩めるどころか、加速した。体重差とスピードによって、猿曳が弾かれる。
 猿曳は猪爪の腰に捕まったまま、芝にスパイクを立てる。
「止まれやぁ!」
「へっ!止まるかよ!
 いいか?飛ばねぇ豚は只の豚だ!」
 猪爪が猿曳ごとスライディングをする。気づけば、すぐそこにゴールラインがあった。
「っしゃぁ!!」
 あっという間に連続で得点を取られ、北虎の額の皴が深くなる。
 青チームが勢いづき始めていている。赤チームの誰もが、青チームの立て直しの速さに焦り出していた。
 豚と罵られた猪爪は、すぐさま猿曳に突っかかる。
「俺に謝れ!そして称えろ!」
「お前、自分で豚って言ってたぞ」
「うるさい!
 あれは、その…言葉の綾ってやつだ!」
 瓜坊、は頬に着いた地面を手の甲で拭った。
 猪爪は、豹堂からパスが来るのがわかっていて、豹堂がボールを受け止める前から走り出していた。
 そして、豹堂も猪爪が来ているのがわかっていて倒れながらオフロードパスを出した。
(相当な信頼関係と相当な練習量がないと、こんな連携プレイは出来ない)
 そして、それは今のところ個人技頼りの赤チームにはない武器だ。
(まずいな、このまま勢いに乗せると点差を付けられる)
 14対7、赤チームが突き放されるかは次のプレイにかかっている。
 そして、青チームのキックは先ほどとほぼ同じ軌道で宙を舞う。リプレーを見ているようだ、北虎と豹堂が再び相対する。
 走り出した二人は、すぐにそのキックが前回とは少しだけ異なることに気付いた。
「さすがぁ!」
「くっそ、追いつけねぇ!」
 今度は豹堂が先に辿り着く。もちろん、飛び上がって最速で取りに行く。
 だから、決して油断していたわけではない。ただ彼は、虎が空中戦を得意していることを知らなかった。
「二度も同じ手を食らうかよ!」
「うおぁ!?」
 北虎が地面を蹴って飛び上がり、豹に襲い掛かる。身体の大きさを利用した強引な競り合いは、まるでタックルの空中戦だ。
 豹堂の身体が落下地点から反れる。
 鬼山は、北虎の行動に驚きの声を上げる。
「お、やるねぇ!」
「北虎はタックルを忌避していると思っていたが、ボールへの貪欲さの前には無意味だったな」
「いや、彼は元々サッカー部だったからね。空中での競り合いは寧ろ十八番なんだろう。
 ただ、その後はどうするんだ?子猫ちゃん」
 北虎は全力で右手を伸ばして、ボールに触れる。しかし、そのまま片手で掴んで受け取れないことは本人が一番よく理解していた。
 もたついたら、その隙に豹堂が立て直して反撃してくる。万が一でも前に落とせば反則だ。
 苦虫を食い潰したような顔で、北虎は右手でボールを振り落とした。
「おいチビ!」
「えっ、はい!」
 北虎は、ここに来て瓜坊にパスをした。ワンバウンドをして、何とかボールが味方へ繋がる。ついでに、激励が飛ぶ。
「入れなきゃ、今度こそぶん殴るからな!」
「うん!」
 豹堂は北虎が引き付けている。瓜坊の相手は、一人だけだ。
「瓜坊に渡したか、試しているのか?」
「まぁ、それしか手段がないからね。
 泣き虫くん、猪爪のタックルや北虎の脅迫がトラウマになってないといいけど」
 北虎の自己中心的な発言は、チーム一体感を失くすだけでは済まない。
 その発言に飲まれて、他のメンバーが動揺してチームが崩壊するきっかけにも成り得た。
 鬼山は、その状況で1年生が何をできるのかを見ていた。
 ボールを受け取った瓜坊が、猪爪と対峙する。
「来いよ、ウリボウ」
 鬼山の予想通り、彼は猪爪に食らった最初のタックルを思い出していた。
 
 人生で一番の衝撃を受けて、雲一つない青空を見たと思ったら瓜坊は芝に転がっていた。
 北虎がボールを持って去ると猪爪は立ち上がり、遅れて瓜坊もフラフラと身体を起こす。
 目じりに浮かんだ涙を拭いて、瓜坊は一つ上の先輩を見上げた。
(何この人…いや、何だこの生物は)
 まるで、ウリボウが初めて大人の猪を見たようだった。
 自分の腰より高い位置に股座があり、自分の頭より高い位置に肩があり、一朝一夕では身につかない技術と身体を持っている。
 すぐ傍にいるせいか、向こう側の景色がまるで見えない。
 刈り込んだ頭を撫でる手は逞しく、タックルが成功した直後だというのに、重い瞼の下の瞳は落ち着いている。
 水中に潜む魚のように静かで、だが巨体に潜むエネルギーは計り知れない。
(ラグビーを本気でしている人たちと、今日一日でもう何人にも会っている)
 中学校には優しい先輩がいた。練習に付き合ってくれる同い年の仲間も。
 だが、瓜坊には自分を全力で弾き飛ばすような敵はいなかった。何より、
『てめぇチビ!ちゃんと取れや!』
 自分のプレイに文句を言うような味方は出会ったことがない。
 それが、高校に来て全て一日で解決した。そのことが、彼は心の底から嬉しかった。この胸の高鳴りは、疲れと焦りから来るものではない。
 瓜坊は、落ち込むどころか興奮していた。そしてずっと頭を働かせていた。自分がその人たちとラグビーをするには、どうしたらいいか。
 猿曳にパスが貰えなかった時も、猪爪がトライをしたときも、瓜坊がしてきたことと言えば「観察」の一言に尽きる。
 敵の弱点、味方の長所、オフザボールの間の敵の動き、味方がどこにいて何をしているか。彼は、活躍できるチャンスを探していた。
(北虎は足が速いなぁ、多分先輩たちの誰よりも速い。でも猪爪先輩と豹堂先輩が北虎を見ている、もうマークされているんだ。猿曳先輩はパスが上手いなぁ、でもいつも敵に捕まえられる前にパスをするのは何で?狒々島は僕がタックルされたらすぐに助けに来てくれたなぁ、でも鹿威が倒れた時は行かなかったのは何故?一鷹はキックが上手かったなぁ、けれど前に出てくることが少ないのは何故?)
 そして、ボールが手元に来た。数秒もすれば、また猪爪が突進してくる。瓜坊はチラリと着地した北虎を見た。
 正面には、北虎と同じように獲物を狙うようなギラギラした目をした猪爪がいる。
 だがよく見ると、猪爪は瓜坊よりも北虎に注意を払っている。
 それは北虎に対する警戒心と、一度倒した瓜坊への慢心から来ていた。だから無闇に突っ込まない。
 ただでさえ点数的に有利な青チームは、保守に回る選択肢もある。とはいえ、瓜坊の不利は明らかだ。
「…気持ちわりぃな」
 猪爪が舌打ちをする。その状況で、瓜坊は笑っていた。その無邪気さが、猪爪をイラつかせた。 
 猪爪は先ほどと同じように体制を前傾させて、タックルの構えを取る。
 誰もが、瓜坊は恐怖でおかしくなったと。味方の猿曳すらも思っていた。
 ただ一人、鹿威だけが自慢げな笑みを浮かべていた。
「見せてやれ、瓜坊」
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