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【第10話】 矢倉家の血
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家に帰ると、おじさんは作業着のまま冷凍のチャーハンをフライパンに取り出して強火で焼き出した。手伝おうか迷ったけど、二人で行うような内容でもないし僕は黙ってソファに座って乾いた洗濯物を畳んでいた。
しばらくして、僕の前に2人分のチャーハンが乗った皿が置かれた。いくら何でも多すぎると思ったら、おじさんの皿にも同じ量が乗っていた。そういえば、おじさんの器は家族の中で一番大きかった。今さら減らすのももったいないので、気合を入れて手を合わせる。
「いただきます」
「…いただきます」
熱々の湯気立ち上る米をレンゲに乗せて頬張る。慣れない作業で腹を空かせていた僕にとって、それは冷凍だったことなんかどうでも良くなるくらいに十分なおいしさだった。
御飯を掻っ込んで熱くなった口内を冷たい麦茶で中和していると、頭が痛くなりそうな冷たさに思わず声が出た。
「おいしい」
「俺はこの後、稲の方を見てくるが。
お前はどうする?」
「うーん、もう少し雑草抜いてようかな」
「そうか、助かる。それと、」
「うん?」
「もし転校したいなら、してもいいからな」
「…ありがとう。
でも、僕結構この村を気にいってるんだよね」
ここには龍神神社があって、タツミがいる。それに北斗たちやおじさん、おばさんもいる。
おじさんは、僕の言葉に少し驚いたように目を丸くした。おじさんもおじさんなりに、僕のことを気にかけていてくれたらしい。この不器用な優しさは、北斗と似ているものがある。
「だから、大丈夫だよ」
「…お前は少し良い奴すぎる。
いざという時には、ちゃんと大人を頼れ」
「うん」
「神様はちゃんと見てるもんだ。心配しすぎるなよ」
「うん」
おじさんは、それ以上僕のことを聞かなかった。その距離感と気遣いが、僕はとても心地よかった。
相手が聞いて欲しくないことを聞かないことは、相手に聞かなきゃいけないことを聞くことよりも難しい。僕は、タツミの出自も北斗の忠告の意味も聞けなかった。
午後の草むしりは日が高く昇っている中の作業だったので、日差しがピリピリと肌を貫くのを感じた。
血管を流れる血の温度が上がって頬や首が熱くなってからはこまめに水分を補給したのだけれど、一向に下がりそうにないので、僕は身体の中で冷たい場所を探して手の甲を額に当てた。
「一角!」
自転車に乗った北斗が声をかけてくれたのは、それから数時間もしなかった。
帰ってきてすぐに来てくれたのだろう。制服のまま暑さで前髪を濡らした北斗の顔も、少し赤かった。昼食後にも熱中症にならないうちに戻れと言われていたこともあり、僕は素直に腰を上げた。
「北斗、もう学校終わったの?」
「うん、お父さんが家に戻りなって」
「わかった、ありがとう」
雑草取りは僕の性に合っていたのか、里芋の傍に生えていた雑草はほとんど抜いてしまった。
手袋を取りながら家に戻ろうとすると、北斗は自転車を家とは反対方向に向けてペダルの上に脚を乗せた。てっきり一緒に帰るものだと思っていた僕は、咄嗟にどこに行くのか尋ねた。
「北斗、帰らないの?」
「天女美さんの家におすそ分けしてくる」
「天女美さん?」
「紅葉の家」
近くまで行くと、自転車のカゴの中には新聞紙にくるまれた野菜が見えた。多分、午前中に収穫した里芋だろう。そういえば、以前僕がタツミにあげた果物も誰かのおすそ分けなのだと後から聞いた。
そして、意外なことに北斗は僕の質問に対して嫌味や不快感も見せずに応えた。あまりにも自然な会話だったので、自分でも後からそのことに気づいたくらいだ。話しかけにくいと思っていたのは、僕の方だけだったのかもしれない。
「そっか、いってらっしゃい」
自転車をこぎだした北斗の背中を見ながら、僕は一人で家に帰った。
外で土を落としてから玄関に入ると、まだおじさんは帰っていないと靴の数でわかった。洗面所で手を洗い汚れた軍手や靴下を脱ぐと、水分を補給するためにリビングに向かった。
中に入ってすぐに、足が止まった。
「だ、誰だ…!」
「ん?
なんだおめぇ、人に向かって失礼な」
風が吹いてカーテンが大きく翻った。
窓が全開になるまで開かれて、その室内と室外の間で座り込んでいたお婆さんが僕を睨みつけた。
曲がった腰や低い背に見合わぬ迫力のある眼光と、方言交じりの口の悪さ。空き巣にしては堂々としている彼女は、硬直した僕のことを知っているようだった。
「居候のくせにもう我が物顔か、矢倉の息子のしつけはどうなっとるんじゃ」
「矢倉の息子って…あ」
目元の皴が三角州のように大きく垂れた瞳は老いてもなお鋭くて、だからこそ見た目の年齢との違和感が不気味さを引きたてていた。その感覚で思い出した。
僕はこの人を知っている。
昔、北斗と一緒に隣家の柿を盗み食いしたときのことだ。柿の木に登っていると突然窓がガラリと開いて、彼女が中から同じような口調で僕らを𠮟りつけた。
「ここのところ雨が降らずに駄目になったからの、せめてもの情けで持ってきてやったというのに…」
「あの、来るとは聞いていなくて…ありがとうございます」
お婆さんは両手で帽子をひっくり返したような籠を持っていて、その中には瑞々しい果物がいくつも入っていた。
北斗が農家ではない紅葉の家に里芋をおすそ分けしに行ったように、果物を育てていない僕らの家におすそ分けをしに来てくれたのだろう。都会にはない地域的なコミュニケーションの一種だが、僕もその一員だということをすっかり忘れていた。
数日前から果物が台所に転がっているとは思って、勝手に持って行ってタツミにあげたりはしたが、まさか彼女が届けたものだとは思いもしなかった。
しかし窓から入らず素直に玄関から入ればいいものを、何故庭から入って窓を開けて侵入したのだろう。線を引いたように口を引き締めた老婆の姿に何か後ろめたさを感じて、僕はピンときた。
そうか、彼女は誰の許可もなく思い付きでここを訪ねてきたのだ。暗黙の了解で許されてきた不法侵入だが、外部から来た僕がそれを指摘したことで、少なからず動揺しているのだろう。
柿を盗み食べたあの頃の僕の気持ちが再燃する。
「いやぁ、事前に聞いていたら驚かされることもなかったんですけどね」
「けっ、一々事前に伝えることもないじゃろうが…これくらい…」
「ふーん、でも一応不法侵入ですけどねぇー」
「へ理屈なところも矢倉の血かの?
相変わらず陰気でがめつくて小賢しいの」
「え…?」
少しからかうはずが、想定以上に言い返されて驚いた。どこか棘のある言い方は自分よりも年下の男子中学生に図星を指摘されたにしてはやりすぎだ。
僕が驚いて黙り込むと、老婆は自分の優勢を確信したのかさらに饒舌にしゃべりだした。
「どうせ村の不作も日照りもお主らのせいじゃろうが、何せ矢倉は呪われているからの」
「呪われて…?」
「何じゃ知らんのか!あやつは小心者じゃからな!
はっはっは!無理もないのぉ」
「一体、何の話をして」
「…そういえば、お主が来てからじゃの。
龍神様が仕事納めをしぶっておるのも、健太郎の倅が雷に当たったのも、不気味な川も…」
「雷?仕事納め?一体…」
「奴もそうじゃったの、ワシの大事な息子の指に噛みつくわ、鎌を振り居まわすわで迷惑ばかりかける」
呪いも雷も僕にはわからなかったけれど、おじさんや僕を含んだこの家に対して彼女が屈折した思いを抱いているのがわかった。
言語も単語も完全には理解できないのに、大事な家族が散々な物言いをされていることもわかる。悔しさや怒りよりも、何故こんなことをされなければいけないのかという困惑と恐怖が僕の身体を包み込んだ。
「僕が、僕らが何をしたっていうんだ」
「何を!?
100年前、あんたんとこが龍神祭をしっかり行わんから、龍神様はお怒りになったんじゃろうが!」
「だから、何の話をして」
ヒートアップしていく老婆は寧ろ生気に満ちていて、まるで子供を殺された親のように僕を責め続けた。
思わず後退する。腰の曲がった彼女が部屋まで追ってくるのではないかと感じた。そういえば、学校でもそうだった。億人や取り巻きたちは僕のことを初めから良く思っていない様子で、寧ろ恨めしそうな視線を向けてきた。
反対に紅葉は僕のことをやたら気にかけてきたけれど、彼らはそれぞれ妙なことを言っていた。
『…矢倉さんの家は、前に色々あったからね』
『また村八分にされたくなきゃ、金輪際紅葉には関わるな』
「この村から子供が減って衰退したのも、全部あんたらが子供かわいさに村を犠牲にしたからじゃろうが!
もう一度、あんたんとこの子供が生贄になりゃ全部解決すんだ!」
老婆の瞳には憎しみが篭っていた。
唯一僕を責める理由があるとすれば神域に入ったことくらいだろうが、僕はまだそれを誰にも言っていないし紅葉に見つかった時も未遂で終わっている。
しかしそれを全て知っていてもなお余りある非難の瞳を僕は以前にもどこかで見たことがある気がした。もっと沢山の人に、殺人も厭わない殺意を込めて。
だが、確かに龍神村で。
「何だこの感覚は…いや、何だこの記憶は」
しばらくして、僕の前に2人分のチャーハンが乗った皿が置かれた。いくら何でも多すぎると思ったら、おじさんの皿にも同じ量が乗っていた。そういえば、おじさんの器は家族の中で一番大きかった。今さら減らすのももったいないので、気合を入れて手を合わせる。
「いただきます」
「…いただきます」
熱々の湯気立ち上る米をレンゲに乗せて頬張る。慣れない作業で腹を空かせていた僕にとって、それは冷凍だったことなんかどうでも良くなるくらいに十分なおいしさだった。
御飯を掻っ込んで熱くなった口内を冷たい麦茶で中和していると、頭が痛くなりそうな冷たさに思わず声が出た。
「おいしい」
「俺はこの後、稲の方を見てくるが。
お前はどうする?」
「うーん、もう少し雑草抜いてようかな」
「そうか、助かる。それと、」
「うん?」
「もし転校したいなら、してもいいからな」
「…ありがとう。
でも、僕結構この村を気にいってるんだよね」
ここには龍神神社があって、タツミがいる。それに北斗たちやおじさん、おばさんもいる。
おじさんは、僕の言葉に少し驚いたように目を丸くした。おじさんもおじさんなりに、僕のことを気にかけていてくれたらしい。この不器用な優しさは、北斗と似ているものがある。
「だから、大丈夫だよ」
「…お前は少し良い奴すぎる。
いざという時には、ちゃんと大人を頼れ」
「うん」
「神様はちゃんと見てるもんだ。心配しすぎるなよ」
「うん」
おじさんは、それ以上僕のことを聞かなかった。その距離感と気遣いが、僕はとても心地よかった。
相手が聞いて欲しくないことを聞かないことは、相手に聞かなきゃいけないことを聞くことよりも難しい。僕は、タツミの出自も北斗の忠告の意味も聞けなかった。
午後の草むしりは日が高く昇っている中の作業だったので、日差しがピリピリと肌を貫くのを感じた。
血管を流れる血の温度が上がって頬や首が熱くなってからはこまめに水分を補給したのだけれど、一向に下がりそうにないので、僕は身体の中で冷たい場所を探して手の甲を額に当てた。
「一角!」
自転車に乗った北斗が声をかけてくれたのは、それから数時間もしなかった。
帰ってきてすぐに来てくれたのだろう。制服のまま暑さで前髪を濡らした北斗の顔も、少し赤かった。昼食後にも熱中症にならないうちに戻れと言われていたこともあり、僕は素直に腰を上げた。
「北斗、もう学校終わったの?」
「うん、お父さんが家に戻りなって」
「わかった、ありがとう」
雑草取りは僕の性に合っていたのか、里芋の傍に生えていた雑草はほとんど抜いてしまった。
手袋を取りながら家に戻ろうとすると、北斗は自転車を家とは反対方向に向けてペダルの上に脚を乗せた。てっきり一緒に帰るものだと思っていた僕は、咄嗟にどこに行くのか尋ねた。
「北斗、帰らないの?」
「天女美さんの家におすそ分けしてくる」
「天女美さん?」
「紅葉の家」
近くまで行くと、自転車のカゴの中には新聞紙にくるまれた野菜が見えた。多分、午前中に収穫した里芋だろう。そういえば、以前僕がタツミにあげた果物も誰かのおすそ分けなのだと後から聞いた。
そして、意外なことに北斗は僕の質問に対して嫌味や不快感も見せずに応えた。あまりにも自然な会話だったので、自分でも後からそのことに気づいたくらいだ。話しかけにくいと思っていたのは、僕の方だけだったのかもしれない。
「そっか、いってらっしゃい」
自転車をこぎだした北斗の背中を見ながら、僕は一人で家に帰った。
外で土を落としてから玄関に入ると、まだおじさんは帰っていないと靴の数でわかった。洗面所で手を洗い汚れた軍手や靴下を脱ぐと、水分を補給するためにリビングに向かった。
中に入ってすぐに、足が止まった。
「だ、誰だ…!」
「ん?
なんだおめぇ、人に向かって失礼な」
風が吹いてカーテンが大きく翻った。
窓が全開になるまで開かれて、その室内と室外の間で座り込んでいたお婆さんが僕を睨みつけた。
曲がった腰や低い背に見合わぬ迫力のある眼光と、方言交じりの口の悪さ。空き巣にしては堂々としている彼女は、硬直した僕のことを知っているようだった。
「居候のくせにもう我が物顔か、矢倉の息子のしつけはどうなっとるんじゃ」
「矢倉の息子って…あ」
目元の皴が三角州のように大きく垂れた瞳は老いてもなお鋭くて、だからこそ見た目の年齢との違和感が不気味さを引きたてていた。その感覚で思い出した。
僕はこの人を知っている。
昔、北斗と一緒に隣家の柿を盗み食いしたときのことだ。柿の木に登っていると突然窓がガラリと開いて、彼女が中から同じような口調で僕らを𠮟りつけた。
「ここのところ雨が降らずに駄目になったからの、せめてもの情けで持ってきてやったというのに…」
「あの、来るとは聞いていなくて…ありがとうございます」
お婆さんは両手で帽子をひっくり返したような籠を持っていて、その中には瑞々しい果物がいくつも入っていた。
北斗が農家ではない紅葉の家に里芋をおすそ分けしに行ったように、果物を育てていない僕らの家におすそ分けをしに来てくれたのだろう。都会にはない地域的なコミュニケーションの一種だが、僕もその一員だということをすっかり忘れていた。
数日前から果物が台所に転がっているとは思って、勝手に持って行ってタツミにあげたりはしたが、まさか彼女が届けたものだとは思いもしなかった。
しかし窓から入らず素直に玄関から入ればいいものを、何故庭から入って窓を開けて侵入したのだろう。線を引いたように口を引き締めた老婆の姿に何か後ろめたさを感じて、僕はピンときた。
そうか、彼女は誰の許可もなく思い付きでここを訪ねてきたのだ。暗黙の了解で許されてきた不法侵入だが、外部から来た僕がそれを指摘したことで、少なからず動揺しているのだろう。
柿を盗み食べたあの頃の僕の気持ちが再燃する。
「いやぁ、事前に聞いていたら驚かされることもなかったんですけどね」
「けっ、一々事前に伝えることもないじゃろうが…これくらい…」
「ふーん、でも一応不法侵入ですけどねぇー」
「へ理屈なところも矢倉の血かの?
相変わらず陰気でがめつくて小賢しいの」
「え…?」
少しからかうはずが、想定以上に言い返されて驚いた。どこか棘のある言い方は自分よりも年下の男子中学生に図星を指摘されたにしてはやりすぎだ。
僕が驚いて黙り込むと、老婆は自分の優勢を確信したのかさらに饒舌にしゃべりだした。
「どうせ村の不作も日照りもお主らのせいじゃろうが、何せ矢倉は呪われているからの」
「呪われて…?」
「何じゃ知らんのか!あやつは小心者じゃからな!
はっはっは!無理もないのぉ」
「一体、何の話をして」
「…そういえば、お主が来てからじゃの。
龍神様が仕事納めをしぶっておるのも、健太郎の倅が雷に当たったのも、不気味な川も…」
「雷?仕事納め?一体…」
「奴もそうじゃったの、ワシの大事な息子の指に噛みつくわ、鎌を振り居まわすわで迷惑ばかりかける」
呪いも雷も僕にはわからなかったけれど、おじさんや僕を含んだこの家に対して彼女が屈折した思いを抱いているのがわかった。
言語も単語も完全には理解できないのに、大事な家族が散々な物言いをされていることもわかる。悔しさや怒りよりも、何故こんなことをされなければいけないのかという困惑と恐怖が僕の身体を包み込んだ。
「僕が、僕らが何をしたっていうんだ」
「何を!?
100年前、あんたんとこが龍神祭をしっかり行わんから、龍神様はお怒りになったんじゃろうが!」
「だから、何の話をして」
ヒートアップしていく老婆は寧ろ生気に満ちていて、まるで子供を殺された親のように僕を責め続けた。
思わず後退する。腰の曲がった彼女が部屋まで追ってくるのではないかと感じた。そういえば、学校でもそうだった。億人や取り巻きたちは僕のことを初めから良く思っていない様子で、寧ろ恨めしそうな視線を向けてきた。
反対に紅葉は僕のことをやたら気にかけてきたけれど、彼らはそれぞれ妙なことを言っていた。
『…矢倉さんの家は、前に色々あったからね』
『また村八分にされたくなきゃ、金輪際紅葉には関わるな』
「この村から子供が減って衰退したのも、全部あんたらが子供かわいさに村を犠牲にしたからじゃろうが!
もう一度、あんたんとこの子供が生贄になりゃ全部解決すんだ!」
老婆の瞳には憎しみが篭っていた。
唯一僕を責める理由があるとすれば神域に入ったことくらいだろうが、僕はまだそれを誰にも言っていないし紅葉に見つかった時も未遂で終わっている。
しかしそれを全て知っていてもなお余りある非難の瞳を僕は以前にもどこかで見たことがある気がした。もっと沢山の人に、殺人も厭わない殺意を込めて。
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「何だこの感覚は…いや、何だこの記憶は」
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