弱い犬ほどよく吠える、追放された冒険者は自業自得で

栗金団(くりきんとん)

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【第22話】 ダンジョン脱出後

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千段あると言われる階段を、ロロンは一段一段踏みしめるようにして上っていた。
断崖絶壁に沿ってできた只の石段には、山脈から降りてきた風が吹きつけ、気を抜くと装備や衣服が持っていかれそうだ。
上ってきた段が増えれば増えるほど、踏み外したら無傷では済まない。
ロロンは最後の階段の上に足を乗せると、ようやく顔を上げた。
雲から顔をのぞかせた太陽に焼かれないよう手で覆いを作る。
足元では朝日が徐々にジンジャー王国全体を照らしていき、人々が目を覚ましたのか、いくつかの家々の煙突から煙が立ち上っている。
ジンジャー王国に朝が来る。
ダンジョン初踏破から、半日が経過していた。

「風魔法を司る上位精霊にして世界の秩序を保つ執行官、
フリーグス・カタッルースです。
ようこそ、小さき弟子よ」
「お久しぶりです、師匠」
ロロンが訪れた場所は、かつての師匠である風の女神、フリーグスの宮殿だ。
絶世の美女と言われる美貌と遜色ない宮殿は聖地と呼ばれる場所であり、ここでロロンと妹のリリィは冒険者になるための修行を積んだ。
それも、一般人の子供がAランクギルドに入れるだけの修行である。ポチが施した修行とは比にならない苦痛は、未だにロロンのトラウマとなっている。
ここに来るまでの足取りが重かったのも、人魚の洞窟でリヴァイアサンと闘った後だから…だけではない。
そしてその元凶は、見慣れた玉座に座ったまま頬杖をついている。
彼女は、かつての弟子の姿を一目見て。ロロンの二か月の努力や成長、葛藤や挫折を理解する。
「うふふ、随分と成長したようですね。
ダンジョンの初踏破はいかがでしたか?」
「さすが、全てお見通しですか」
風が吹くところ全てに彼女の耳や目がある。
今更それに驚く弟子でもない。
それだけに、彼女はロロンがほとんど唯一敬語を使い尊敬を表する相手だ。
「…えぇ、もちろん。
昨日は随分、お楽しみのようでしたね。
仲間と祝杯を上げた後に真っすぐここに来たときは驚きましたが…
それで、どうでしたか?」
「俺一人では、とても達成できませんでした。
昔の俺でも、難しかったと思います」
「そうでしょうね」
「悔しいですが、コウガ…ギルドマスターのお陰です」
「そうでしょうとも!」
「……?」
見たことのないくらい食いつきの良い師匠の姿に、ロロンが困惑を浮かべる。
コウガと彼女に接点があったことを知っているのは、ランタンくらいである。
彼女がコウガの猛烈なファンであることを、ロロンは知らない。
そしてこの後、じっくりと彼女のコウガに対する熱量を知ることになる。
「ごほんっ、いえその話は後で聞くとして…
今日はどういったご用で?
まぁ、聞くまでもないですが」
「はい、リリィに会いに来ました」

『はぁ…はぁ…くっそ!』
ゴールドハンマーが「人魚の洞窟」で初踏破に失敗した直後、
ロロンは一人妹の死体を背負って千段階段を上った。
それもトラウマを想起してゆっくり歩く暇もないくらい、全力疾走で。
女神の領域は聖域、そのため死体が腐ることもゾンビになることもない。
それを知っていたからだ。
リリィは、今も神域の一画のベッドでロロンが寝かせたときと同じ表情で眠っている。
「…ただいま、リリィ」
たった一人の家族の頬は、氷のように冷たい。
妹の頭を撫でるロロンの手は、彼の普段の粗暴さが全て抜け落ちたように思えるほどの自愛と兄弟愛に満ちていた。
死後も定期的に訪れて声をかけ続けたり、ベッドのシーツを変えたり、部屋の空気を入れ替えていた。ロロンは、かつて病気で伏していた母親にしていたことと同じことを妹に行った。
その背後から、フリーグスが顔を覗かせる。
「それで、第二の心臓は得られたのかい?」
「あ…えっと、」
ロロンはハッとして、革袋の中からアイテムを取り出した。
一瞬引っかかるものがあったが、すぐに頭の片隅に追いやる。
フリーグスは、ロロンが産み落とされたばかりの卵のように手に持つ球体を興味深げに眺めた。
ウミガメの卵のような大きさで、光源が無くとも自ら赤く発光する鉱石。しかし、光は水面のように常に躍動している。否、心臓のように脈動している。
「コウガが言うには、「第二の心臓」の本物で間違いないそうです」
「…ほう、これが」
「正直、俺はまだ疑っているんですが…」
「彼が言うなら間違いないです」
「いやでも、」
「間違いありません」
「え?あ、はい…
ん?彼…?」
世俗に興味を持たない女神が、感情的になって強く言い切るのも珍しい。
しかし、コウガの鑑定眼は無機物のアイテムにも有効だ。彼の鑑定に狂いはない。
もし鑑定結果が異なるというなら、それは本人が嘘をついているということだ。
ロロンが疑っているのは、コウガ以外でもこうした嘘はよくあることからだった。
ダンジョン踏破後にアイテムを分けている際に
知識のあるメンバーが初心者を騙したり、はたまた力づくでアイテムを奪う。
そうした冒険者同士の衝突は、よくあることだ。
何故なら、冒険者の報酬はそのアイテムの換金結果に左右される。
ましてやそのダンジョンで怪我を負っていたら、治療やその間の生活にも金がかかる。
だが、
「んふふ、それよりも貴重なものなのだから大切に扱いなさいな」
(私の知っているあの方は、知的でミステリアスな策士。
そんな方が下らない嘘や見間違い、ミスをするはずがありませんわ)
「はい、ただ使い方がわからなくて…丸のみできる大きさでもないし」
「それを割って小さくしたものを、口に入れなさい」
「え、は…はい!」
「慎重に」
「はい!」
(私が第二の心臓の使用方法を知っていることも、どうせわかっているのでしょう?)
第二の心臓はレアアイテムの中のレアアイテム、
使用方法を知ろうと研究をするとしたら、何百年かかるかわからない。
それにそれだけのアイテムとなれば、一介の冒険者に渡すわけにはいかない。
遅かれ早かれ、王国の所有物となるだろう。
周囲に知られず極秘に使用するなら、第二の心臓が見つかったことを知る前だ。
そして、風の女神の知識と知恵は王国の研究機関や書庫を凌駕する。
(全てが彼の手のひらの上…たまりませんわぁ…)
フリーグスは両脚を合わせて震わせ、豊かな胸を揺らして顔を火照らせた。
歯をカチカチと鳴らしながら不安な笑い声をあげる師匠から溢れる邪悪なオーラに、
ロロンは絶対に後ろを振り返ってはいけないと自分に言い聞かせる。
そして、砕いた第二の心臓を妹の口に運ぶ。
「…リリィ、」
ロロンはもうずっと、妹の澄んだ青空のような瞳を見ていない。
全知に最も近い場所にいるフリーグスだが、ロロンが今何を考えているのかまではわからなかった。何故なら彼女は女神であり、風が存在する限り不老不死の存在。
さらに、家族と名の付く同列の存在がいない唯一無二の存在だからだ。
命ある弟子はいつか必ず死にいく、それがフリーグスの常識だ。だから、才ある弟子だからといってロロンに同情をしたり哀れんだり声をかけることはない。
「…ロロン」
「…っ!」
故に、この場でその名を呼ぶのは一人だけだ。
途端にロロンが目元を抑えて顔をそらした。フリーグスがクスクスと笑う。
「修行でも泣かなかったのに、妹が生き返ったら泣き出すとはね」


外から舞い込んだ風がカーテンを揺らす。
ランタンはカーテンの陰を眺めながら、ベッドの上で横になっていた。
修行中やダンジョンの踏破の間は床や木の上に眠っていたので、降ったばかりの雪のように柔らかいクッションも羽毛の掛け布団も居心地が悪い。
おまけに、部屋にはランタン一人ではなかった。
隣に椅子を置いて座る大男は、身体に見合わぬ手先の器用さで暖色の果物の皮を小刀で向いていく。
皮の向こう側に太陽の光が透けて見えることから、刃物の扱いにも慣れているのがよくわかる。
「デザートはイイロエの実ですよ。
南国のアロエ地方の活火山で育った植物で、一年中熟れていて年を経るごとに甘みが増すフルーツです。
あまりに栄養豊富なものだから、果汁一滴で千里走れるとか」
「気持ちは嬉しいけど、もうお腹いっぱいなのだ…」
「そうですか?
では本でも読みますか、良ければその…私が読み聞かせましょうか」
「自分で読めるのだ!子供扱いはやめるのだ!」
ダンジョンから自力で脱出したランタンたちだったが、魔法は万能ではない。
表面上怪我が治っているように見えても、筋肉の疲労や精神上の疲れを治すには時間が必要だ。そのため、ランタンはこうして療養中だった。
といっても、ランタンたちには拠点がない。
故に拠点以外で、史上初のAランクダンジョン初踏破ギルドとして注目を集めている中でも極秘に療養でき、高度な医療を受けることができる場所が必要だった。
そこでコウガが手配したのが、ゴールドハンマーの拠点の一室だ。
「むぅ、ここだったら修行も出来て一石二鳥だと思ったのに…」
「駄目ですよ、しばらくは絶対安静です」
「やだ~!身体が鈍るのだ~!」
 手足をバタバタと動かして子供のようにぐずるランタンを見て、ゴールドハンマーの団長・モサンエンがほほ笑む。小さな口を精一杯開いてイイロエの実を頬張るランタンは、頬袋にエサをため込むハムスターのようだ。
もちろん、コウガは彼がランタンに抱く好意込みでランタンの休養依頼をしている。
傷が治りかければ、ランタンは興味の赴くままに外に出て肩慣らしにどこかのモンスター狩りにでも行く。
そこでモサンエンの元に預けることで、ランタンの潜伏技術を上回る最高の見張りと護衛をつけることに成功した。彼の理性と倫理観も信用して。
「ふふふ」
「その笑みをやめるのだー!」
「ふふふ、まぁまぁ。
もういっそ、次のダンジョンが出現するまでずっとここにいたら良いじゃないですか」
「それはさすがにやだ…じゃない、出来ないのだ。
もう次のダンジョンは決まっているのだ」
が、モサンエンの笑みが凍り付く。
「…何?
ですが、この国にはもう高ランクダンジョンはないはずです。
まさか、」
「そのまさかなのだ、来週にはこの国を出て別の国のダンジョン踏破に向かうのだ」
「その国の名前は?」
「ドワーフ王国、ワシの故郷なのだ!」
ばっ、と手を上げたランタンの動きに合わせて、毛布が舞う。
毛布と一緒に舞い上がったホコリからデザートを避けつつ、モサンエンの顔に再び深い皴が刻まれていく。ここからドワーフ王国までに行くとしたら、遠い旅路になるだろう。
それでも、拠点も家族も持たないランタンたちを縛り付けるものはない。
「そうですか、久々の帰省ですか
がんば…いえ、応援しています」
頑張ってください、そう言おうとしてランタンの服の下から覗く包帯が目に入る。
ダンジョンは危険と隣り合わせだ。ベテランの冒険者でも、ほんの一瞬の油断が命取りになる。だから、旅立つ冒険者にこれ以上鼓舞する言葉はいらない。
それに「イラクサ」は、自分たちのギルドが失敗したダンジョンから帰還したギルドなのだから。
「帰省の方はともかく、きっとお土産沢山で帰ってくるのだ。
楽しみにしてるのだ」
「お土産…?」
「うん?」
つまり、また会いに来てくれるということか。それとも、特に意味のない社交辞令なのか。
尋ねて確かめたくなる気持ちを抑えて、モサンエンはほほ笑んだ。
危険と隣り合わせなのは、ランタンだけではない。それでも、今は束の間の休息期間だ。
「ふふふ、では美味しいデザートを用意しておきますね」
ふにゃっ、と柔らかい笑みを浮かべたランタンと顔を赤くするモサンエン。
しかし、ふとモサンエンは彼女から目を逸らして扉を見つめた。
遅れてランタンも扉の向こう側から足音が近づいてきていることに気づく。誰かが走って向かってきている。
数秒後、足音が扉の前で止まった。
不安げな表情を浮かべるランタンに対して、モサンエンは足音の主がわかっているようだった。
「…モサンエン!報告がある」
「エオーレ、入室のときくらいはノックをしろ」
ノックもなしに扉が開いて、大きなつばのついた魔法帽を被った女性が現れる。
猫のように鋭いアーモンド形の瞳と西洋人形のような顔立ち、ゴールド・ハンマー唯一の黒魔法使いでネクロマンサーのエオーレだ。
涼し気な表情と冷たい視線が、今は走ってきた疲れと焦りで歪んでいた。
「緊急事態、もうすぐここに王国騎士団が来る」
「…どういうことだ?
ランタンさん、ここにいてください。
しばらく席を外します」
「その必要はない、彼女も当事者だから」
「…ランタンさんが?」
「な、何があったのだ?」
ランタンの胸がざわつく。
エオーレの視線は、扉が開いた瞬間からランタンに向けられていた。それに、魔法使いが箒を使わずに走ってきた。
箒で飛ぶと人目を集めるからか、それとも魔法の痕跡を残したくないのか。
いずれにせよ、
「コウガが王国反逆罪を起こした、
ギルドイラクサは重罪ギルドとして指名手配された」
「…え?」
嫌な予感は、悲しくも的中する。


数時間前、ジンジャー王国の王城では授賞式が開かれていた。
ダンジョンの初踏破が国にもたらすものは多い。
初踏破に成功したギルドには富と名誉、経験が、国にはさらなる活気と優秀な人材が集まっていく。下手をすれば、一冒険者が王よりも崇められるほどに。
それだけに王から冒険者へダンジョンの初踏破を祝って称える場は、王国の面子と専制君主制を支えるために必要不可欠な行為だった。
イラクサの代表として、正装で身を整えたコウガがしゃがみこみ膝をつく。
彼の正面で玉座に座るのは、この王国を納める王ジンジャー・キャメル・ディスティリだ。
初老の身体を持ちながらも背中は全く曲がっておらず、国民の頂点に立つ気迫と気品を感じる。立ち上がって歩み寄る足元もふらついていない。
「Aランクダンジョン人魚の洞窟の初踏破、ご苦労だった。
民の平和を守るために尽力し、命を懸けて戦ったことを心から称える。
この国の慣例により、そなたには王国騎士の位を授ける」
「…ありがたき幸せ」
コウガの左右に並んだ騎士や衛兵、各大臣から拍手が上がる。
王国騎士という名ばかりの位を持って、ギルドマスターのコウガは形式上国王直下の騎士とされる。絶対的な階級を覆して、平民の冒険者ですら貴族と同じ扱いを受けることになる。
国王が立ち上がり、腰元の剣を抜く。
日の光に反射して輝く瑠璃色の刀身は魔素を含んでおり、一流の鍛冶職人が作り上げた国宝だ。
ロロンの持つミスリルの剣よりも鋭い切れ味を持ち、
純度の高い魔鉱石を超高温で溶かして精錬した玉魔鋼から作られている。
「……」
王国騎士の授与の儀式は、王直々に授与相手に行われる。
国王は孔雀の羽のように鮮やかな青と緑の真剣をコウガの肩に置き、コウガは恭しくそれを受ける。刀身の重みによって、国家の権威と期待がコウガの身に刻まれる。
刀を両肩に置いて持ち上げると、王が一歩離れる。
その瞬間、コウガが立ち上がった。
「『光の矢』」
ジンジャー国王ジンジャー・キャメル・ディスティリの手を光属性の矢が貫いた。
王は痛みと驚きでのけぞり、その拍子に手から剣が落ちる。玉魔鋼が大理石の床に落ちた衝撃で、鐘のような音が鳴り響いた。
その剣の柄に手を触れて、コウガが拾い上げる。
「貴様、何を…」
「失礼、国王。これも世界平和のためです」
誰もがその場から動けずにいた。
この国の国王に、Aランクダンジョンを初踏破したギルドマスターが攻撃をした。
最初に動いたのは、正義感の強い若い衛兵だった。
「捕らえろ!王国反逆罪だ!」
「…失礼な、私は誰よりも王国を思ってますよ
『光の盾』」
衛兵か観客の誰かが放った魔法攻撃を防御すると、コウガは剣を持って窓へ走り出した。
国王とコウガと、それ以外では距離がある。遠距離攻撃の魔法を放ったのが良い例だ。
コウガは観客を盾にして一番近い窓ガラスへ向かい、体当たりでガラスを割る。
彼が離れたことで、側近が王のもとに駆け寄って手当を施す。
犯罪者の捕縛よりも、王の安全確保が優先されるのは織り込み済みだ。
「『飛行』」
コウガは王が睨みつける姿を横目に、地上13階の高さへと飛び出す。
そして、そのまま飛行魔法で逃走を図る。

太陽暦1120年、前代未聞の冒険者による王国反逆罪が起きる。
犯人の名前は、ギルド「イラクサ」のギルドマスター・コウガ。
王への傷害罪と国宝の奪取により、すぐに犯人は王国指名手配されることとなる。
なお、犯人は現在も逃走中である。
犯人を取り逃した王国騎士団と国王の権威のため、
王国裁判所が犯人不在のまま法廷を開廷。
結果、満場一致でギルドイラクサの解散及び犯人の「王国追放」が下された。

第一章「追放された冒険者は自業自得」終

ps.ここまで読んで頂き、本当にありがとうございます!
お気に入り登録や感想もお待ちしております、創作の励みになります。
2023年11月は「プレイヤーキラー~PKギルドの世界征服~」の毎日投稿を行います。
「弱い犬ほどよく吠える、追放された冒険者は自業自得で」もご要望が多くあれば続編を投稿致しますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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