【完結】異世界転移で落ちて来たイケメンからいきなり嫁認定された件

りゆき

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番外編

国王選定の儀 リョウ×ジェイク編②

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 詰め寄るジェイクの必死の表情にリョウは目を見開き、一瞬固まった。ジェイクの必死さも理解は出来た。しかし、だからと言ってリョウからすると、自身の人生を否定されるのはなんとも腹立たしい。ジェイクほど多くの人々の期待を背負っている訳ではない。しかし、リョウにも家族がいる。友達もいる。簡単に捨てられるものではない。比べられるものではないことを天秤にかけ、自分のほうが責任が重いからと口にするジェイクに怒りが湧く。

 リョウは怒りに任せ、ジェイクの胸倉を掴んだ。今までリョウは誰かに対してキレたことなどない。いつも冷静に俯瞰して見る主義だ。それなのに今のリョウはジェイクに対して今までになく腹立たしかった。初対面の人間にこれほど怒ることなどない。それなのになぜ。

 出逢ってまだ数時間だがリョウはなんとなくジェイクの人となりを把握し始めていた。だからこそジェイクの言葉はリョウが発言したことに対して売り言葉に買い言葉で発してしまっただけだろう、ということは理解していた。しかし、なぜだか「領民がいる」「お前とは違う」という言葉に酷く苛立った。

 リョウは怒りのままに、強引にジェイクの唇に自身の唇を重ねた。

「なっ!?」

 驚き目を見開いたジェイクに対し、リョウはなにやらぞくりと奇妙な感情が沸き立つ。胸倉を掴んだ手でそのままベッドに押し倒し、腹の上に跨った。

「お、おい!! ちょっ、お、お前、なにするつもりだ!?」

 ジェイクは慌てて起き上がろうとするが、リョウは腹の上でジェイクを見下ろしフッと笑った。

「ヤりたいんだろ? ヤって国に帰りたいんだろ?」
「えっ、いや、まあそうだが、お、お前は嫌だったんじゃ……」
「なにぬるいことを言ってんだ。俺の人生や感情を無視してまでお前の人生に巻き込むなら、俺を惚れさせるくらいの根性見せろ。身体の関係以上のものを差し出せよ」

 リョウは再び唇を合わせると、ジェイクの口内に強引に舌を挿入させる。リョウは自身で発した言葉になにやらフッと内心笑った。「運命の相手」と言いながら、リョウ自身をないがしろにされている気がして腹が立ったのだ。そう自分自身を理解した。ならば、主導権を握ってやる。いつもは冷静なリョウがキレた瞬間だった。

「んぐっ」

 ジェイクは戸惑いを隠せず、圧し掛かるリョウの肩を掴み押し返そうとするが、口内をまさぐられ舌を絡ませられ思うように力が入らない。圧倒的にジェイクの力のほうが強いことは歴然だろう。それなのに抵抗する力がどんどんと抜けていく。

 そんなジェイクの姿に薄く目を開いたリョウはフッと口角を上げた。眉間に皺を寄せ、きつく瞼を閉じるジェイクの姿がなんとも初心な童貞のように見え笑いそうになる。

 唇を合わせたまま、リョウはジェイクの上着の裾を捲り手を差し込む。するりと滑らせた手はジェイクの固い筋肉を確かめるように脇腹を這い、胸の突起を押した。

「うおっ!!」
「ブッ、もう少し色気のある声は出ないのかよ」

 合わせていた唇が離れ、そこから漏れ出た声がまるで雄叫びのような声にリョウは思わず噴き出した。それがなにやらツボに入ったのか、笑いが止まらない。先程まで怒りしかなかったのだが、毒気を抜かれたように肩を揺らす。そして笑いながらもジェイクの胸を撫で続ける。

「ふぐっ、や、やめろ!! お、俺は胸なんか感じねーんだよ!!」
「そうなのか?」

 リョウはククッと未だ笑い続けたまま、ジェイクの上着を捲り上げ、露わになった半裸を見下ろす。
 均整の取れた筋肉は美しく、男でも惚れ惚れするようなそんなジェイクの上半身に感心する。しかし、リョウはそんな雄臭い身体のなか主張する、ぷくりと尖った突起にフッと笑った。

「ここはなにやら主張しているようだが?」

 そう言い、リョウは突起に舌を伸ばした。ぷくりと主張している先端を舌でチロッと舐める。

「んぐぅ」

 ビクッと身体を震わせたジェイクから、またしても唸り声のような低い声が響き、再び噴き出すリョウ。

「ブフッ。いや、だから、もうちょい色っぽい声をだな……」

 笑いを堪え切れないまま、チロチロと突起を舐めるリョウに、ジェイクはまるで人を殺しそうな勢いの鋭い目で睨む。しかし、その目には若干涙が滲む……。

「だ、だから!! 俺は胸は……あっ!!」

 ジタバタと反抗するジェイクを無視し、リョウはもう片方の突起をグニッと押す。それと同時にもう片方の手は下半身を撫でた。
 胸に吸い付き、舌で突起を転がされ、反対側の突起は親指でクニクニと弄られ続け、そして、下半身はすでに半勃ちになりつつあった中心を揉みしだかれる。

「お、おい!! あがっ……」

 相変わらず色気のない声にリョウは先程からずっと笑いを堪え切れていない。それがなにやら次第に楽しくなってきてしまっていることに気付く。
 しかし色気のない声も楽しいのだが、なにやら啼かせてみたくなる。リョウはジェイクの胸の突起に舌を這わせながら、ジェイクの顔を見上げた。そして、顔を赤らめ眉間に皺を寄せ涙目になっているジェイクの姿にぞわぞわと高揚する。

 ドクドクと脈打つ心臓の音がどちらのものなのか、それともお互いになのか。次第に熱を帯びてくるお互いの視線は絡み合い、呼吸は荒くなっていく。

 リョウはジェイクの上着を強引に剥ぎ取りベッドの下へと投げ捨てた。そしてそのまま唇を合わせ、お互いの舌が絡み合う。お互いの荒い吐息と、くちゅくちゅと卑猥な水音だけが室内に響き渡り、間近で合わされる視線は瞳にお互いの姿を映す。

 我を忘れるように唇を貪り合い、そして、リョウはジェイクの中心を再び握った。

「んあぁっ!!」

 すでにガチガチになっていたジェイクの中心は、ビクンと跳ねたかと思うとドクドクと脈打ち、そしてなにやらズボン越しにも感じるじっとりとした湿り気……。

「ん? もうイったのか?」

 目を見開き驚いた顔になったリョウはジェイクの顔を見詰めた。ジェイクは一気に顔が真っ赤に染まり、腕で顔を隠す。

「う、うるせー!! ひ、久しぶりだったんだよ!!」
「ブフッ……そりゃ良かったな。そんなにキスが気持ち良かったのか」

 ニヤッと笑ったリョウは再び胸の突起に舌を這わせた。

「んあっ!!」

 ビクリと身体を震わせたジェイクは、ガバッと自身の胸へと視線を寄越し、ニヤリと口角を上げながら舌を突き出すリョウに目をやった。チロチロと突起を弄られ、そしてそのまま唇は上半身を這う。ジェイクの鍛えられた筋肉の筋に沿い舐め上げていく。腹や脇腹を唇が這い、そのたびにジェイクは身悶え唸り声を上げる。

 ジェイクは今まで男と付き合ったことなどない上に、相手から翻弄され攻められたことなどない。初めての感覚にぞわぞわと訳が分からなくなり、頭は完全に真っ白になっていた。

「ふぐっ……はっ……」

 リョウはジェイクの顔を眺めながら反応を楽しむように、次第に下半身へと唇を降ろしていく。そして、ジェイクのベルトに手を掛け、朦朧としているジェイクを他所に一気にズボンを剥ぎ取った。

「お、おいっ!!」

 ズボンと共に下着も剥ぎ取られ、ブルンと飛び出たジェイクの中心はムワッと男臭い匂いを発し、ぐっしょりと濡れていた。

「ズボンにまで染み出るくらいぐっしょりで気持ち悪かっただろ?」

 ニヤッと笑ったリョウはそのままジェイクの中心を握った。

「んあっ! や、やめっ」

 ぬるりと湿ったジェイクの中心は依然ガチガチにそそり立ったまま。先端を親指でぐにっと押すと、ジェイクはビクンと背を仰け反らせた。

「あぁ!! い、今触るな!!」
「なんで? まだガチガチじゃないか」
「い、イッたばかりだから!! や、やめろっ!! うぁ!!」

 ジタバタと暴れようとするジェイクを無理矢理抑え込み、リョウは先端をぐにぐにと攻め続け、そして竿をしごく。ぬるぬるとした竿は滑り良く、次第にぐちゅぐちゅと音を響かせ泡立ち始めた。
 ぬるぬるとなった手をリョウはそのままするりと滑らせ、ジェイクの後孔をさわっと撫でる。

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