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17-2 異世界転移!
しおりを挟む「ハッハッハッ……アキラ!! アキラ!! 俺のものだ!! 愛してる!!」
「あっあっ、ジ、ジウシード……」
俺も、と答えようとしたのに、あまりに激しい抽送に言葉が出ない。息を吸う間もなく、激しい刺激に、荒く吐き出されるだけの呼吸で息苦しい。ズルンズルンと内壁が擦られ、痛みを感じていたのが嘘のように、次第に気持ち良くなってくる。
ジウシードとの身体の間に挟まれた俺のモノもゴリゴリと刺激され、再び固さを持ち出していることが分かるが、もうそんなことはどうでもいい。気持ち良さのせいなのか、酸欠のせいで意識が朦朧とし出しているのか、俺はジウシードの背に腕を回ししがみついた。
そのことに気付いたジウシードは俺の耳を舐め、熱く荒い呼吸を耳に浴びせながら、耳元で俺の名を何度も呼ぶ。その声にぞわりとし、さらにジウシードのモノを絞め付ける。その瞬間、さらにジウシードのモノがデカくなった気がした。馴染んできたかと思った後孔は再びギチッと圧迫され、ビクリとする。
「ぐっ、アキラ……可愛い」
絞め付けたことが嬉しかったのか、耳元で何度も「可愛い」と言われ、俺の後孔はさらに一層ぎゅうっと絞まってしまった。
「くっ、絞め過ぎだ……も、もう出てしまう……良いか?」
「や、やだ……もっと……」
抱かれていることへの気持ち良さ、愛されていることへの喜び。あまりの満たされた心地好さに、思わず口から恥ずかしい言葉が漏れてしまった。
「お、お前はっ!!」
ジウシードの喉からぐっと変な音が聞こえ、しかし、子供をあやすように優しい声音で呟いた。
「何度でも気持ち良くさせてやるから」
そう呟いたかと思った瞬間、ジウシードの動きが一気に早くなった。激しく抽送を繰り返し、バチンバチンッ!! と、肌のぶつかる音が響き渡る。
「あぁぁぁああ!!」
「アキラ!! アキラ!! イクぞ!!」
ちょっと待て、とは言えなかった。息も絶え絶えになり言葉を紡ぐことが出来なかった。なにか聞き忘れているような気がして、ジウシードに声を掛けようとしたが、それは嬌声にしかならなかった。
「アキラ!!」
「あぁぁぁああん!!」
ドピュッドピュッとジウシードの体液が、俺の身体のなかへと吐き出されたのを感じた。それと同時に俺のモノからも白濁した液体が吐き出され、ジウシードと俺の身体をぬるりと濡らす。
そして、ジウシードの体液が俺の身体を熱くさせる。心臓が早鐘を打つ。それが激しい動きのあとのせいなのか、酸欠のせいなのか、それともなにか別の……? なにやら不思議な感覚を覚えながらも、酸欠のせいで頭が働かない。ジウシードの体液は俺の身体へ浸透していくような気がした。
「ハァ……ハァ……ハァ……?」
荒い呼吸のままなにやら身体が熱いことを感じる。するとなにやら急に辺り一面が輝き出す!? 紫色に輝く眩い光が俺たちを包んだ。はっ!? な、なに!?
「ジ、ジウシード!!」
ジウシードは俺の首元に顔を埋めたまま、自身が注いだモノが漏れ出ないようにとばかりに俺の後孔に栓をするかの如く、ピッタリと腰をくっつけ挿入したままだ。
荒い呼吸のまま、ジウシードを呼ぶがジウシードは俺を抱き締めたまま身体を離さない。それどころか、俺を抱き締める腕にさらに力が籠った気がした。
ぎゅうっと抱き締められながら、辺り一面の景色が見えなくなるほどの眩い光に思わず目を瞑る。そして……
「ワァァ!! ジウシード様のご帰還だ!!」
「おかえりなさいませ!!」
「ジウシード様!! おめでとうございます!!」
多くの人々のジウシードを称賛する声……はっ?
恐る恐る目を開くと、見知らぬ天井に見知らぬ床。ベッドにいたはずの背中はひんやりと冷たい……。そして辺りはただっ広い見知らぬ部屋。そこには大勢の見知らぬ人々が遠巻きにではあるが、こちらを見下ろしていた……。
うぅぇぇぇぇええええ!!!?
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