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7-1 しょんぼりワンコ
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シャワーと風呂の使い方を教えた後、俺は疲れ切った身体を早く休めたいから、と先に風呂へと入った。しかーし!! なぜかジウシードも一緒に入って来やがった!! おぃぃい!!
「おいこら!! なんで一緒に入って来る!! 出ていけ!!」
扉の取っ手をお互いが引っ張り合い、格闘するも、まあ勝てる訳がないよな。あのダビデ像だぞ? 綺麗に引き締まった筋肉が美しいですね! ってそんなことどうでもいいわ!!
またしてもジウシードの全裸を見ることになった俺は、自身の全裸も見られることになる訳で……。こんなダビデ像と比べられたくねー……とか思っていたが、それよりも……
「おぃぃいいい!!!! な、なんでまた勃ってんだよ!!!?」
ジウシードの中心ではすでにガンガンにそそり立ったモノが歩くたびに主張している。
「生理現象だ」
「いや、意味分からんわ!!!!」
生理現象ごときでいちいち勃ってたら、世の中の男、常に股間にテントじゃねーか!! 変質者で捕まるわ!!
「よ、寄るな……」
狭い風呂では逃げ場がない。ワンルームの家の風呂場などよりは余程広いだろうが、所詮風呂だ。湯船と洗い場があるだけだ。逃げられるはずもない。じりじりと後退ろうが、背後には湯船があるだけだ。
しかし、ジウシードは眉を下げながら寂しそうに言った。
「お前が許さない限り、無理矢理結ばれようなどとは思わないから心配するな。ただ、一緒にいたかっただけだ」
「…………」
な、なんだか可哀想に思ってしまったじゃないか。お、俺が悪いのか? い、いや、でもなぁ、そんな簡単に受け入れられるもんでもないんだから、仕方ないよな……。
なんだかしょんぼりワンコを虐めているような気分になるのはなぜだ。く、くそぅ、なんだか急にいじらしくしやがって……ほ、絆されねー……こんなことで俺は絆されないからな!!
「これから俺を知って行って欲しい」
ドキューン!! って、ちっがーう!! ドキッとなんてしていない!! 気のせいだ!! きっと……うん。
「俺が洗ってやろう」
ズイッと近付いて来て、さも良いことを言ったみたいな顔のジウシード。
「は!? いい!! いらん!!」
そんなことされてみろ……嫌な予感しかない!! シュンとするジウシードにうぐぐ、となるが、いやしかし、ここで流されては駄目だ!!
なんとか身体を洗われるという行為から逃げ切り、そそくさと自分で身体を洗う間……視線が鬱陶しい……。なんかやたら見られているような……。
掛け湯をさせ、先に湯船に浸からせたジウシードは俺の洗う姿を舐めるように上から下まで見ている気がする……。その視線がやたら熱っぽくぞわぞわする。なにもされていないのに、なぜか心がすり減る……こいつ、目だけで犯せそうだな……。
ジウシードの視線にぞわぞわと下半身が疼きそうになり焦る。ち、違う! 勘違い! やたら見られて緊張してるだけ! 緊張して勃起もどうかと思うが……。
ササッと洗い終え、ジウシードと交代する。
「お前も洗え」
素直に従うジウシードはザバッと湯船から立ち上がると見事な均整の取れた美しい筋肉。中心にはガンガンにそそり立ったままのアレ……おい。
「これはどう使うのだ?」
「ん? あぁ、それは……」
シャンプーやらリンスやらの説明をしようと身を乗り出し、手を伸ばすといきなり手首を掴まれグイッと引っ張られる。
「うわっ!!」
立ち上がり湯船から片足を踏み出してしまい、そのまま引っ張られジウシードの胸にスッポリ……弾力のある見事な胸筋にガッシリ支えられキュン……じゃなく!!
「おいこら!! なんで一緒に入って来る!! 出ていけ!!」
扉の取っ手をお互いが引っ張り合い、格闘するも、まあ勝てる訳がないよな。あのダビデ像だぞ? 綺麗に引き締まった筋肉が美しいですね! ってそんなことどうでもいいわ!!
またしてもジウシードの全裸を見ることになった俺は、自身の全裸も見られることになる訳で……。こんなダビデ像と比べられたくねー……とか思っていたが、それよりも……
「おぃぃいいい!!!! な、なんでまた勃ってんだよ!!!?」
ジウシードの中心ではすでにガンガンにそそり立ったモノが歩くたびに主張している。
「生理現象だ」
「いや、意味分からんわ!!!!」
生理現象ごときでいちいち勃ってたら、世の中の男、常に股間にテントじゃねーか!! 変質者で捕まるわ!!
「よ、寄るな……」
狭い風呂では逃げ場がない。ワンルームの家の風呂場などよりは余程広いだろうが、所詮風呂だ。湯船と洗い場があるだけだ。逃げられるはずもない。じりじりと後退ろうが、背後には湯船があるだけだ。
しかし、ジウシードは眉を下げながら寂しそうに言った。
「お前が許さない限り、無理矢理結ばれようなどとは思わないから心配するな。ただ、一緒にいたかっただけだ」
「…………」
な、なんだか可哀想に思ってしまったじゃないか。お、俺が悪いのか? い、いや、でもなぁ、そんな簡単に受け入れられるもんでもないんだから、仕方ないよな……。
なんだかしょんぼりワンコを虐めているような気分になるのはなぜだ。く、くそぅ、なんだか急にいじらしくしやがって……ほ、絆されねー……こんなことで俺は絆されないからな!!
「これから俺を知って行って欲しい」
ドキューン!! って、ちっがーう!! ドキッとなんてしていない!! 気のせいだ!! きっと……うん。
「俺が洗ってやろう」
ズイッと近付いて来て、さも良いことを言ったみたいな顔のジウシード。
「は!? いい!! いらん!!」
そんなことされてみろ……嫌な予感しかない!! シュンとするジウシードにうぐぐ、となるが、いやしかし、ここで流されては駄目だ!!
なんとか身体を洗われるという行為から逃げ切り、そそくさと自分で身体を洗う間……視線が鬱陶しい……。なんかやたら見られているような……。
掛け湯をさせ、先に湯船に浸からせたジウシードは俺の洗う姿を舐めるように上から下まで見ている気がする……。その視線がやたら熱っぽくぞわぞわする。なにもされていないのに、なぜか心がすり減る……こいつ、目だけで犯せそうだな……。
ジウシードの視線にぞわぞわと下半身が疼きそうになり焦る。ち、違う! 勘違い! やたら見られて緊張してるだけ! 緊張して勃起もどうかと思うが……。
ササッと洗い終え、ジウシードと交代する。
「お前も洗え」
素直に従うジウシードはザバッと湯船から立ち上がると見事な均整の取れた美しい筋肉。中心にはガンガンにそそり立ったままのアレ……おい。
「これはどう使うのだ?」
「ん? あぁ、それは……」
シャンプーやらリンスやらの説明をしようと身を乗り出し、手を伸ばすといきなり手首を掴まれグイッと引っ張られる。
「うわっ!!」
立ち上がり湯船から片足を踏み出してしまい、そのまま引っ張られジウシードの胸にスッポリ……弾力のある見事な胸筋にガッシリ支えられキュン……じゃなく!!
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