13 / 120
7-1 しょんぼりワンコ
しおりを挟む
シャワーと風呂の使い方を教えた後、俺は疲れ切った身体を早く休めたいから、と先に風呂へと入った。しかーし!! なぜかジウシードも一緒に入って来やがった!! おぃぃい!!
「おいこら!! なんで一緒に入って来る!! 出ていけ!!」
扉の取っ手をお互いが引っ張り合い、格闘するも、まあ勝てる訳がないよな。あのダビデ像だぞ? 綺麗に引き締まった筋肉が美しいですね! ってそんなことどうでもいいわ!!
またしてもジウシードの全裸を見ることになった俺は、自身の全裸も見られることになる訳で……。こんなダビデ像と比べられたくねー……とか思っていたが、それよりも……
「おぃぃいいい!!!! な、なんでまた勃ってんだよ!!!?」
ジウシードの中心ではすでにガンガンにそそり立ったモノが歩くたびに主張している。
「生理現象だ」
「いや、意味分からんわ!!!!」
生理現象ごときでいちいち勃ってたら、世の中の男、常に股間にテントじゃねーか!! 変質者で捕まるわ!!
「よ、寄るな……」
狭い風呂では逃げ場がない。ワンルームの家の風呂場などよりは余程広いだろうが、所詮風呂だ。湯船と洗い場があるだけだ。逃げられるはずもない。じりじりと後退ろうが、背後には湯船があるだけだ。
しかし、ジウシードは眉を下げながら寂しそうに言った。
「お前が許さない限り、無理矢理結ばれようなどとは思わないから心配するな。ただ、一緒にいたかっただけだ」
「…………」
な、なんだか可哀想に思ってしまったじゃないか。お、俺が悪いのか? い、いや、でもなぁ、そんな簡単に受け入れられるもんでもないんだから、仕方ないよな……。
なんだかしょんぼりワンコを虐めているような気分になるのはなぜだ。く、くそぅ、なんだか急にいじらしくしやがって……ほ、絆されねー……こんなことで俺は絆されないからな!!
「これから俺を知って行って欲しい」
ドキューン!! って、ちっがーう!! ドキッとなんてしていない!! 気のせいだ!! きっと……うん。
「俺が洗ってやろう」
ズイッと近付いて来て、さも良いことを言ったみたいな顔のジウシード。
「は!? いい!! いらん!!」
そんなことされてみろ……嫌な予感しかない!! シュンとするジウシードにうぐぐ、となるが、いやしかし、ここで流されては駄目だ!!
なんとか身体を洗われるという行為から逃げ切り、そそくさと自分で身体を洗う間……視線が鬱陶しい……。なんかやたら見られているような……。
掛け湯をさせ、先に湯船に浸からせたジウシードは俺の洗う姿を舐めるように上から下まで見ている気がする……。その視線がやたら熱っぽくぞわぞわする。なにもされていないのに、なぜか心がすり減る……こいつ、目だけで犯せそうだな……。
ジウシードの視線にぞわぞわと下半身が疼きそうになり焦る。ち、違う! 勘違い! やたら見られて緊張してるだけ! 緊張して勃起もどうかと思うが……。
ササッと洗い終え、ジウシードと交代する。
「お前も洗え」
素直に従うジウシードはザバッと湯船から立ち上がると見事な均整の取れた美しい筋肉。中心にはガンガンにそそり立ったままのアレ……おい。
「これはどう使うのだ?」
「ん? あぁ、それは……」
シャンプーやらリンスやらの説明をしようと身を乗り出し、手を伸ばすといきなり手首を掴まれグイッと引っ張られる。
「うわっ!!」
立ち上がり湯船から片足を踏み出してしまい、そのまま引っ張られジウシードの胸にスッポリ……弾力のある見事な胸筋にガッシリ支えられキュン……じゃなく!!
「おいこら!! なんで一緒に入って来る!! 出ていけ!!」
扉の取っ手をお互いが引っ張り合い、格闘するも、まあ勝てる訳がないよな。あのダビデ像だぞ? 綺麗に引き締まった筋肉が美しいですね! ってそんなことどうでもいいわ!!
またしてもジウシードの全裸を見ることになった俺は、自身の全裸も見られることになる訳で……。こんなダビデ像と比べられたくねー……とか思っていたが、それよりも……
「おぃぃいいい!!!! な、なんでまた勃ってんだよ!!!?」
ジウシードの中心ではすでにガンガンにそそり立ったモノが歩くたびに主張している。
「生理現象だ」
「いや、意味分からんわ!!!!」
生理現象ごときでいちいち勃ってたら、世の中の男、常に股間にテントじゃねーか!! 変質者で捕まるわ!!
「よ、寄るな……」
狭い風呂では逃げ場がない。ワンルームの家の風呂場などよりは余程広いだろうが、所詮風呂だ。湯船と洗い場があるだけだ。逃げられるはずもない。じりじりと後退ろうが、背後には湯船があるだけだ。
しかし、ジウシードは眉を下げながら寂しそうに言った。
「お前が許さない限り、無理矢理結ばれようなどとは思わないから心配するな。ただ、一緒にいたかっただけだ」
「…………」
な、なんだか可哀想に思ってしまったじゃないか。お、俺が悪いのか? い、いや、でもなぁ、そんな簡単に受け入れられるもんでもないんだから、仕方ないよな……。
なんだかしょんぼりワンコを虐めているような気分になるのはなぜだ。く、くそぅ、なんだか急にいじらしくしやがって……ほ、絆されねー……こんなことで俺は絆されないからな!!
「これから俺を知って行って欲しい」
ドキューン!! って、ちっがーう!! ドキッとなんてしていない!! 気のせいだ!! きっと……うん。
「俺が洗ってやろう」
ズイッと近付いて来て、さも良いことを言ったみたいな顔のジウシード。
「は!? いい!! いらん!!」
そんなことされてみろ……嫌な予感しかない!! シュンとするジウシードにうぐぐ、となるが、いやしかし、ここで流されては駄目だ!!
なんとか身体を洗われるという行為から逃げ切り、そそくさと自分で身体を洗う間……視線が鬱陶しい……。なんかやたら見られているような……。
掛け湯をさせ、先に湯船に浸からせたジウシードは俺の洗う姿を舐めるように上から下まで見ている気がする……。その視線がやたら熱っぽくぞわぞわする。なにもされていないのに、なぜか心がすり減る……こいつ、目だけで犯せそうだな……。
ジウシードの視線にぞわぞわと下半身が疼きそうになり焦る。ち、違う! 勘違い! やたら見られて緊張してるだけ! 緊張して勃起もどうかと思うが……。
ササッと洗い終え、ジウシードと交代する。
「お前も洗え」
素直に従うジウシードはザバッと湯船から立ち上がると見事な均整の取れた美しい筋肉。中心にはガンガンにそそり立ったままのアレ……おい。
「これはどう使うのだ?」
「ん? あぁ、それは……」
シャンプーやらリンスやらの説明をしようと身を乗り出し、手を伸ばすといきなり手首を掴まれグイッと引っ張られる。
「うわっ!!」
立ち上がり湯船から片足を踏み出してしまい、そのまま引っ張られジウシードの胸にスッポリ……弾力のある見事な胸筋にガッシリ支えられキュン……じゃなく!!
43
お気に入りに追加
267
あなたにおすすめの小説
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
【完結】僕はキミ専属の魔力付与能力者
みやこ嬢
BL
【2025/01/24 完結、ファンタジーBL】
リアンはウラガヌス伯爵家の養い子。魔力がないという理由で貴族教育を受けさせてもらえないまま18の成人を迎えた。伯爵家の兄妹に良いように使われてきたリアンにとって唯一安らげる場所は月に数度訪れる孤児院だけ。その孤児院でたまに会う友人『サイ』と一緒に子どもたちと遊んでいる間は嫌なことを全て忘れられた。
ある日、リアンに魔力付与能力があることが判明する。能力を見抜いた魔法省職員ドロテアがウラガヌス伯爵家にリアンの今後について話に行くが、何故か軟禁されてしまう。ウラガヌス伯爵はリアンの能力を利用して高位貴族に娘を嫁がせようと画策していた。
そして見合いの日、リアンは初めて孤児院以外の場所で友人『サイ』に出会う。彼はレイディエーレ侯爵家の跡取り息子サイラスだったのだ。明らかな身分の違いや彼を騙す片棒を担いだ負い目からサイラスを拒絶してしまうリアン。
「君とは対等な友人だと思っていた」
素直になれない魔力付与能力者リアンと、無自覚なままリアンをそばに置こうとするサイラス。両片想い状態の二人が様々な障害を乗り越えて幸せを掴むまでの物語です。
【独占欲強め侯爵家跡取り×ワケあり魔力付与能力者】
* * *
2024/11/15 一瞬ホトラン入ってました。感謝!

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
婚約破棄されて捨てられた精霊の愛し子は二度目の人生を謳歌する
135
BL
春波湯江には前世の記憶がある。といっても、日本とはまったく違う異世界の記憶。そこで湯江はその国の王子である婚約者を救世主の少女に奪われ捨てられた。
現代日本に転生した湯江は日々を謳歌して過ごしていた。しかし、ハロウィンの日、ゾンビの仮装をしていた湯江の足元に見覚えのある魔法陣が現れ、見覚えのある世界に召喚されてしまった。ゾンビの格好をした自分と、救世主の少女が隣に居て―…。
最後まで書き終わっているので、確認ができ次第更新していきます。7万字程の読み物です。
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~
兎森りんこ
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。
そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。
そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。
あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。
自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。
エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。
お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!?
無自覚両片思いのほっこりBL。
前半~当て馬女の出現
後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話
予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。
サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。
アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。
完結保証!
このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。
※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる