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第28話 愛してる
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浄化結界を発動! 体内の魔力を全て放出するように手に集中させた。
浄化と結界の魔法はお互いが融合し、金色の光り輝く膜となり黒い霧を包み込む。
『うがぁぁぁぁぁあああ!!!!』
まるで断末魔のような、苦しそうな声が聞こえる。これは……剣から聞こえる……?
金色の光り輝く膜を維持するために、物凄い勢いで魔力が消費されていく。黒い霧は消えていくのかと思えば、次第に形を作っていった。
「!?」
それは目を疑う光景だった。黒い霧は次第になにかの形を作っていく。禍々しくはあるが、それはあの少年のときと同じように、徐々に人の形となった。
黒い人。影のようだった。真っ黒であの少年のように姿がはっきりと分かる訳ではない。しかし人だと分かる。
『あ……あぁ……いやだ……苦しい……あいつを殺した……俺は……独りだ……』
黒い影の人は苦しみを吐露した。顔は分からない。しかしそれでも涙を流しているのが分かる。苦しい想いが分かる。
愛する人を殺され、独りになり、そして自分も殺される。この人はどれだけ苦しんだのだろう。想像しただけで自分も苦しくなってしまう。
浄化結界を解除するわけにはいかない。今もずっと発動したままだ。でも、でも寄り添ってやりたい。君の愛する人は誰も恨んでいないことを伝えたい。
黒い影にと近付いた。
「ショーゴ!!!!」
ライルが叫び、俺の前へと飛び出した。
「ライル!?」
やめろ!! ライルを二度と危ない目に遭わせたくない!! ライルを押し退けようと前へと踏み出すと、ライルは黒い影に背を向け、俺を真正面から抱き締めた。
「ライル!! ライル!! 離せ!!」
「嫌だ!!」
なんで!? 俺のことを忘れているんじゃないのか!? なんで抱き締めるんだよ!! なんで俺を庇うんだよ!!
黒い影が俺たちに向かって手を伸ばす。
「やめてくれ!! 俺はもう二度とライルを失いたくないんだ!!!!」
そう叫んだ瞬間、俺のなかにある全ての魔力が爆発した!!
金色の光り輝く膜は一瞬にして消し飛び、それと同時に俺のなかから金色に輝く少年が再び姿を現した。そして黒い影は……
『あぁ……やっと……やっと会えたね……ずっと……ずっと君が解放されることを待ち望んでいた……』
少年が真っ直ぐに見据え言葉を紡いだその相手は……あの黒い影……いや、それはもう黒い影ではなかった。
力を放出し、魔力が尽きてしまった俺は崩れ落ち、地面に座り込んでしまった。ライルに抱き締められ、支えられながら少年を見る。
黒い影は人の姿となり、少年よりも少し歳が上そうな青年の姿となっていた。真面目そうで綺麗な顔をしたその青年は驚いた顔になり、そしてその少年を目にすると、涙が溢れた。
『あ、あ……俺は今まで……』
その青年は泣き崩れた。
『俺は……俺は……どれだけの人を……』
あぁ、この人は今までのことを全部知っているんだな……。自分が呪いとなってからどれだけの人々の命を奪って来たかを知っていて苦しんでいるんだ……。
少年はゆっくり俺から離れるとその青年を抱き締めた。
『一緒にやり直そう……ずっと、ずっと待ってたんだ……』
そう言って少年も涙を流した。青年は声を上げて泣いた。
泣いて、泣いて……そして……
「き、消えていく!?」
二人の身体はさらさらと砂のように崩れ落ちていく。
『ありがとう、ショーゴ。ようやく、僕たちも幸せになれるよ……君も幸せに……』
そう言いながらこちらに向けた少年の顔はとても晴れやかなものだった。
「あ、待って!! 君たちの名前は!?」
そう問いかけたとき、少年は少しだけ驚いた顔をしたがにこりと微笑んで、ふわりと俺の耳元に声を乗せた。
そして二人は消え去った……。
少年も青年もキラキラと輝く粒となり天へと消えていった。その場には朽ちた骸だけが残り、剣はどこへ行ったのか全く見当たらなかった。
「この骸はあの少年と一緒に埋葬してあげたい」
「そうだな……」
レオンが国に報告をし、ちゃんとした墓を作り埋葬することを約束してくれた。
「ショーゴ殿! レオン副団長!! ご無事ですか!?」
ダウバ騎士団の皆が駆けつけてくれた。すでに色々片付いてしまったことに驚きの顔だった。
骸からはもう邪気も呪いも瘴気も感じることはなく、瘴気を放っていた剣もなくなり、この場には清浄な空気が漂い出していた。
これで全てが終わったんだな…………いや、ちょっと待て! 肝心なことを忘れてる!!
「ライル!! ライルの記憶は!?」
慌ててライルに向き直り、胸倉を掴む。そしてライルの顔を覗き込むと……。
「むぐっ」
背中と後頭部をがっしりとホールドされ、唇を貪られた。
「「「「「!!!!」」」」」
レオンを含め、その場にいた全員が驚愕の顔になり、そして言葉に出来ないまま真っ赤な顔になり、皆そーっと視線を逸らしていた。
「んん!! んんんん!!!!」
完全に身動きが取れない状態で、口を合わされ無理矢理舌でこじ開けられたかと思うと、ライルの熱い舌が口内に侵入してきた。そしてそのまま口内のあらゆるところを舌でなぞられ、ぞわぞわとする。
「んふ……んん……」
ライルの背中をバシバシと叩き訴えるが、それには全く応えない。ひたすら口内を攻められ、舌を誘われ甘噛みされる。くちゅくちゅと卑猥な水音が響きだし、俺の頭はパニックから朦朧とし出し、もう何も考えられなくなってしまった。
ちゅぱっと音を立てながら口を離されると、お互い荒い息に透明の糸が顎を伝った。
「ショーゴ……」
ライルは泣きそうな顔で俺を見詰めたかと思うと強く抱き締めた。
「ライル? 思い出したのか……?」
力強く抱き締められ、その背中に腕を回す。ライルは震えていた……。
「あぁ……あぁ……ショーゴ……すまない……」
「あ……あ……、ライル……ライル……あぁぁぁぁぁあああ!!!!」
ライルの背中に爪を立て、激しく抱き締めた。
「ライル!!!! ライル!!!!」
涙が止まらなかった。
思い出してくれた。ライルが思い出してくれた。俺のことを!!
ダウバ騎士団の皆は意味が分からないといった顔だが、俺とライルが恋人同士なのだということは理解したようで、頬を赤らめ見てはいけないものを見てしまった、といった微妙な顔をし、レオンは目を逸らしながらも嬉しそうな顔をしてくれていた。そしてダウバ騎士団を促しつつ、「後処理は任せろ」と言って、魔力切れの俺は先に戻れと言ってくれた。
ライルは俺をお姫様抱っこで抱えると颯爽とダウバの宿まで連れていった。
宿の部屋へと戻ると、ベッドに俺を下ろし再び唇を貪る。
「ライル……ライル……」
「ショーゴ」
唇を合わせ、魔力が送られてくる。あぁ、温かいライルの魔力。涙が溢れた。ライルに抱き締められている。それだけでこんなに涙が溢れる。
ライルは俺の名を何度も何度も呼びながら、額に瞼に鼻先に頬にと口付けを落としていく。涙をぺろりと舌で拭い、唇を合わせる。そしてそのまま首筋に唇を這わせ、ちゅっと音を立てながら、徐々に下へと下がっていく。
上着を剥ぎ取られ、露わになった上半身に唇を這わされ、胸の突起を舌でピンと跳ねられた。
「んんあ……」
久しぶりの感触にぞわぞわとし、一気に身体は火照る。ライルにいじられていると思うだけで下半身が疼く。俺の身体はどうなっちゃったんだよ。こんな簡単に疼き出すなんて。
「はぁぁあ……ライル……もっと触って……」
「!!」
ライルはガバッと顔を上げると驚いた顔をし、顔を真っ赤にすると自身の上着を脱ぎ棄て、俺のズボンを剥ぎ取った。
露わになった俺の分身はすでに固さを持ち始め、ライルに触って欲しいと主張していた。
ライルは片方の胸の突起をまさぐりながら、もう片方を舌で転がし、もう一方の手は俺の分身を握った。
「んふぅ……はっ……はっ……」
ダメだ……ライルの手が嬉し過ぎて、すぐに果ててしまいそうだ……。
「ライル……ライル……ダメ、すぐに出ちゃう……」
しかしライルは俺のモノをそのまましごき続ける。
「一度出しておけ」
そう耳元で囁かれ、あっという間に俺は果ててしまった。
俺の欲でまみれたライルの手はそのまま後孔に伸び撫でる。
「んあっ」
ぐちゅっと音を立てながら、後孔をほぐされる。久しぶりの感覚にヒクヒクと反応しているのが自分でも分かった。
「あぁ……んん……んふ……ライル……ライル」
嬉しくて涙が溢れる。
「ライル……ライル……」
「ショーゴ……好きだ……好きだ……ショーゴ」
そう言いながら涙を舐め取り、唇を合わせた。そして指がちゅぽんと抜かれると、ライルは唇を離さないまま自身の分身を取り出し、俺の孔へと当てがった。
ぐぐぐっと挿入され、久しぶりの圧迫感にさらに涙が溢れた。苦しさが嬉しい。この下半身の圧迫感が愛おしい。ライルに抱かれている幸福感。ようやくライルが戻ってきたという実感。
「あぁ……ショーゴ……ショーゴ……」
ずちゅっと音を立てながら、激しく抽送を繰り返され息が上がる。
「はっ……はっ……あ、あ、ライル!! ライル!! 愛してる!!」
「!!」
ライルはさらに激しく腰を打ち付けた。ベッドがギシギシと音を立てる。
「ショーゴ!! ショーゴ!! 私もお前を愛している!! 愛しているんだ!! もう二度と離れない!!」
「あぁぁぁぁああ!!!!」
ずちゅっずちゅっと音を立てながら、激しい動きのままライルは俺をぎゅうっと抱き締め、俺のなかで果てた……。
浄化と結界の魔法はお互いが融合し、金色の光り輝く膜となり黒い霧を包み込む。
『うがぁぁぁぁぁあああ!!!!』
まるで断末魔のような、苦しそうな声が聞こえる。これは……剣から聞こえる……?
金色の光り輝く膜を維持するために、物凄い勢いで魔力が消費されていく。黒い霧は消えていくのかと思えば、次第に形を作っていった。
「!?」
それは目を疑う光景だった。黒い霧は次第になにかの形を作っていく。禍々しくはあるが、それはあの少年のときと同じように、徐々に人の形となった。
黒い人。影のようだった。真っ黒であの少年のように姿がはっきりと分かる訳ではない。しかし人だと分かる。
『あ……あぁ……いやだ……苦しい……あいつを殺した……俺は……独りだ……』
黒い影の人は苦しみを吐露した。顔は分からない。しかしそれでも涙を流しているのが分かる。苦しい想いが分かる。
愛する人を殺され、独りになり、そして自分も殺される。この人はどれだけ苦しんだのだろう。想像しただけで自分も苦しくなってしまう。
浄化結界を解除するわけにはいかない。今もずっと発動したままだ。でも、でも寄り添ってやりたい。君の愛する人は誰も恨んでいないことを伝えたい。
黒い影にと近付いた。
「ショーゴ!!!!」
ライルが叫び、俺の前へと飛び出した。
「ライル!?」
やめろ!! ライルを二度と危ない目に遭わせたくない!! ライルを押し退けようと前へと踏み出すと、ライルは黒い影に背を向け、俺を真正面から抱き締めた。
「ライル!! ライル!! 離せ!!」
「嫌だ!!」
なんで!? 俺のことを忘れているんじゃないのか!? なんで抱き締めるんだよ!! なんで俺を庇うんだよ!!
黒い影が俺たちに向かって手を伸ばす。
「やめてくれ!! 俺はもう二度とライルを失いたくないんだ!!!!」
そう叫んだ瞬間、俺のなかにある全ての魔力が爆発した!!
金色の光り輝く膜は一瞬にして消し飛び、それと同時に俺のなかから金色に輝く少年が再び姿を現した。そして黒い影は……
『あぁ……やっと……やっと会えたね……ずっと……ずっと君が解放されることを待ち望んでいた……』
少年が真っ直ぐに見据え言葉を紡いだその相手は……あの黒い影……いや、それはもう黒い影ではなかった。
力を放出し、魔力が尽きてしまった俺は崩れ落ち、地面に座り込んでしまった。ライルに抱き締められ、支えられながら少年を見る。
黒い影は人の姿となり、少年よりも少し歳が上そうな青年の姿となっていた。真面目そうで綺麗な顔をしたその青年は驚いた顔になり、そしてその少年を目にすると、涙が溢れた。
『あ、あ……俺は今まで……』
その青年は泣き崩れた。
『俺は……俺は……どれだけの人を……』
あぁ、この人は今までのことを全部知っているんだな……。自分が呪いとなってからどれだけの人々の命を奪って来たかを知っていて苦しんでいるんだ……。
少年はゆっくり俺から離れるとその青年を抱き締めた。
『一緒にやり直そう……ずっと、ずっと待ってたんだ……』
そう言って少年も涙を流した。青年は声を上げて泣いた。
泣いて、泣いて……そして……
「き、消えていく!?」
二人の身体はさらさらと砂のように崩れ落ちていく。
『ありがとう、ショーゴ。ようやく、僕たちも幸せになれるよ……君も幸せに……』
そう言いながらこちらに向けた少年の顔はとても晴れやかなものだった。
「あ、待って!! 君たちの名前は!?」
そう問いかけたとき、少年は少しだけ驚いた顔をしたがにこりと微笑んで、ふわりと俺の耳元に声を乗せた。
そして二人は消え去った……。
少年も青年もキラキラと輝く粒となり天へと消えていった。その場には朽ちた骸だけが残り、剣はどこへ行ったのか全く見当たらなかった。
「この骸はあの少年と一緒に埋葬してあげたい」
「そうだな……」
レオンが国に報告をし、ちゃんとした墓を作り埋葬することを約束してくれた。
「ショーゴ殿! レオン副団長!! ご無事ですか!?」
ダウバ騎士団の皆が駆けつけてくれた。すでに色々片付いてしまったことに驚きの顔だった。
骸からはもう邪気も呪いも瘴気も感じることはなく、瘴気を放っていた剣もなくなり、この場には清浄な空気が漂い出していた。
これで全てが終わったんだな…………いや、ちょっと待て! 肝心なことを忘れてる!!
「ライル!! ライルの記憶は!?」
慌ててライルに向き直り、胸倉を掴む。そしてライルの顔を覗き込むと……。
「むぐっ」
背中と後頭部をがっしりとホールドされ、唇を貪られた。
「「「「「!!!!」」」」」
レオンを含め、その場にいた全員が驚愕の顔になり、そして言葉に出来ないまま真っ赤な顔になり、皆そーっと視線を逸らしていた。
「んん!! んんんん!!!!」
完全に身動きが取れない状態で、口を合わされ無理矢理舌でこじ開けられたかと思うと、ライルの熱い舌が口内に侵入してきた。そしてそのまま口内のあらゆるところを舌でなぞられ、ぞわぞわとする。
「んふ……んん……」
ライルの背中をバシバシと叩き訴えるが、それには全く応えない。ひたすら口内を攻められ、舌を誘われ甘噛みされる。くちゅくちゅと卑猥な水音が響きだし、俺の頭はパニックから朦朧とし出し、もう何も考えられなくなってしまった。
ちゅぱっと音を立てながら口を離されると、お互い荒い息に透明の糸が顎を伝った。
「ショーゴ……」
ライルは泣きそうな顔で俺を見詰めたかと思うと強く抱き締めた。
「ライル? 思い出したのか……?」
力強く抱き締められ、その背中に腕を回す。ライルは震えていた……。
「あぁ……あぁ……ショーゴ……すまない……」
「あ……あ……、ライル……ライル……あぁぁぁぁぁあああ!!!!」
ライルの背中に爪を立て、激しく抱き締めた。
「ライル!!!! ライル!!!!」
涙が止まらなかった。
思い出してくれた。ライルが思い出してくれた。俺のことを!!
ダウバ騎士団の皆は意味が分からないといった顔だが、俺とライルが恋人同士なのだということは理解したようで、頬を赤らめ見てはいけないものを見てしまった、といった微妙な顔をし、レオンは目を逸らしながらも嬉しそうな顔をしてくれていた。そしてダウバ騎士団を促しつつ、「後処理は任せろ」と言って、魔力切れの俺は先に戻れと言ってくれた。
ライルは俺をお姫様抱っこで抱えると颯爽とダウバの宿まで連れていった。
宿の部屋へと戻ると、ベッドに俺を下ろし再び唇を貪る。
「ライル……ライル……」
「ショーゴ」
唇を合わせ、魔力が送られてくる。あぁ、温かいライルの魔力。涙が溢れた。ライルに抱き締められている。それだけでこんなに涙が溢れる。
ライルは俺の名を何度も何度も呼びながら、額に瞼に鼻先に頬にと口付けを落としていく。涙をぺろりと舌で拭い、唇を合わせる。そしてそのまま首筋に唇を這わせ、ちゅっと音を立てながら、徐々に下へと下がっていく。
上着を剥ぎ取られ、露わになった上半身に唇を這わされ、胸の突起を舌でピンと跳ねられた。
「んんあ……」
久しぶりの感触にぞわぞわとし、一気に身体は火照る。ライルにいじられていると思うだけで下半身が疼く。俺の身体はどうなっちゃったんだよ。こんな簡単に疼き出すなんて。
「はぁぁあ……ライル……もっと触って……」
「!!」
ライルはガバッと顔を上げると驚いた顔をし、顔を真っ赤にすると自身の上着を脱ぎ棄て、俺のズボンを剥ぎ取った。
露わになった俺の分身はすでに固さを持ち始め、ライルに触って欲しいと主張していた。
ライルは片方の胸の突起をまさぐりながら、もう片方を舌で転がし、もう一方の手は俺の分身を握った。
「んふぅ……はっ……はっ……」
ダメだ……ライルの手が嬉し過ぎて、すぐに果ててしまいそうだ……。
「ライル……ライル……ダメ、すぐに出ちゃう……」
しかしライルは俺のモノをそのまましごき続ける。
「一度出しておけ」
そう耳元で囁かれ、あっという間に俺は果ててしまった。
俺の欲でまみれたライルの手はそのまま後孔に伸び撫でる。
「んあっ」
ぐちゅっと音を立てながら、後孔をほぐされる。久しぶりの感覚にヒクヒクと反応しているのが自分でも分かった。
「あぁ……んん……んふ……ライル……ライル」
嬉しくて涙が溢れる。
「ライル……ライル……」
「ショーゴ……好きだ……好きだ……ショーゴ」
そう言いながら涙を舐め取り、唇を合わせた。そして指がちゅぽんと抜かれると、ライルは唇を離さないまま自身の分身を取り出し、俺の孔へと当てがった。
ぐぐぐっと挿入され、久しぶりの圧迫感にさらに涙が溢れた。苦しさが嬉しい。この下半身の圧迫感が愛おしい。ライルに抱かれている幸福感。ようやくライルが戻ってきたという実感。
「あぁ……ショーゴ……ショーゴ……」
ずちゅっと音を立てながら、激しく抽送を繰り返され息が上がる。
「はっ……はっ……あ、あ、ライル!! ライル!! 愛してる!!」
「!!」
ライルはさらに激しく腰を打ち付けた。ベッドがギシギシと音を立てる。
「ショーゴ!! ショーゴ!! 私もお前を愛している!! 愛しているんだ!! もう二度と離れない!!」
「あぁぁぁぁああ!!!!」
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