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第24話 ダウバ騎士団
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レオンと共にダウバの街までやって来た。レオンの馬に乗せてもらってやって来たが、もう慣れたもので朝から出発し昼過ぎには到着した。
ライルに初めて連れて来てもらったときには、馬にも慣れず相当疲れたうえにほぼ一日かかっていたな。
でもあれって、ライル一人なら今日のように半日で着いただろうに、俺に合わせてくれていたんだなぁ。
あのときなんだか子供みたいな嫌がらせをされて、思わず喧嘩腰でタメ口になったんだっけ。それからライルはキレながら普通に話せって言ったんだよな。ハハ。
あの日のことを色々思い出して笑ってしまう。そんな俺を見てレオンはなんのことか分からずとも、嬉しそうに聞いた。
「なにか面白いことでもあったのか?」
「ん、ライルと初めてダウバに来た日のことを思い出した。フフ」
もうライルを思い出しても悲しくはならない。いや、少しは悲しくなるけれど。でもそれ以上に楽しかったこと、嬉しかったこと、ライルと過ごした日々を思い出すと、胸が熱くなる。
あぁ、俺はやっぱりライルが好きなんだ、と再認識する。
それを嬉しく思えるようになった。悲しさよりも、悔しさよりも、ずっと……。
レオンと共に遅めの昼食を取り、まずはダウバ騎士団に聞いてみよう、となった。
ダウバ騎士団の見張り棟。そこにレオンと共に向かうと、俺の姿を見た団員たちが群がってきた。
「ショーゴ殿! お待ちしておりました! 瘴気の浄化、本当にありがとうございました!」
多くの団員から労いや感謝の言葉が投げかけられる。
「あ、いえ、そんな……」
浄化といってもまだ完全に解決していないうえに、ライルの記憶を奪ってしまったという失態もあるため、素直に喜べない。
「今日はライル団長は一緒ではないのですか?」
一人の団員が聞いた。その言葉にぎくりとしてしまい、レオンが苦笑しながら俺とその団員の間に立った。
「あー、ライルは今騎士団の仕事に戻っていてな。今は俺がショーゴ殿の護衛をしている」
「そうなんですね」
団員達はこそこそとなにやら話している。漏れ聞こえて来た言葉は「別れちゃったのか?」といったような内容がちらほらと……。
な、なんでダウバ騎士団の団員たちが俺たちのことをそんな目で見てるんだよ! あのときはまだ付き合ってなかったし! ん? いや、あのとき手を繋いでいたのか……あがっ。
予想していなかったダウバ騎士団の反応にダメージが……。
「ううん、それでだな……」
レオンは苦笑しながら大きく咳払いをして話を続けた。
「ちょっと調べたいことがあるんだ」
「調べたいことですか?」
「あぁ、この街で昔のことや瘴気の森について詳しい人物がいたり、文献があったりとかしないか?」
「昔のことや瘴気の森について……」
皆がうーん、と考え込んでしまった。
誰もなにも知らないのか!? 誰も分からないならお手上げじゃないか……どうしたら……。
内心焦っていると、一人の団員が声を上げた。
「あの……詳しい人物や文献は知らないのですが……」
「なんだ?」
レオンがその団員に声を掛ける。その団員は少し前へ出てくると話を続けた。
「もしかしたら全く関係はないのかもしれないのですが……」
「うん、なんでもいい。少しでも情報が欲しいんだ。話してくれ」
団員はおずおずと話し出す。
「はい……、街の外れ……というか、外なんですが……いつの時代からあるか分からない墓石のようなものがあるのです」
「墓石……」
「その墓石には誰が埋葬されているのかも分からないのですが、相当古そうだ、ということだけは分かるのです」
「なぜだ?」
「私の父、祖父もその墓石を知っていますが、祖父の父やその祖父もまた知っていたそうです。いつの頃からあるのか知らないが、その墓石を壊したり移動させてはならない、と言われていました」
「移動させてはならない?」
「はい。災いが起きるから、と」
「「災い……」」
レオンと俺は顔を見合わせた。
「あ、災いといえば……」
また別の団員が手を上げた。
「なんだ?」
「俺もなんだかそんな感じの昔話を聞いたことがあります」
「どんな話だ?」
「遥か彼方昔、まだこの王国が出来る前、この地に災いがもたらされた。一つの災いが多くの災いを呼び、人間は滅んだ」
「「「あぁ、それなら俺も聞いたことがある」」」
何人かの団員が声を上げた。
「いわゆる子供に聞かせるお伽噺のようなものですがね。この街に昔から住んでいる人間ならば、なにかしらこのような話は聞いたことがあるのではないかと思います」
「昔話に墓石か……その昔話の災いで死んだ人間の墓石……?」
「その昔話、最終的には聖女の言い伝えに繋がるんですけどね」
「?」
俺にはさっぱりだが、レオンは「あぁ」と納得したような顔だ。
レオンは俺に説明するように話す。
「聖女は瘴気が溢れるたびに現れるんだ。それはいつの頃からか分からないほど昔からずっとそうやってきたらしい。瘴気が溢れると聖女が現れて人々を救う、ってな」
「あぁ、そういえばそんな文献を見たような……」
あれは確か瘴気の森と聖女を調べているときに読み漁った文献のどれかに載っていたはず。遥か彼方昔から災いが瘴気となり溢れかえるころ、聖女が現れ人々を救う。
「うーん、じゃあそれは聖女の言い伝えと同じ話なのか、そうでないのか……」
「とりあえずその墓石を見に行ってみたいな。なにか分かるかもしれない」
全く関係がなかったにしても、なにも分からないで悶々としているよりも、なにかしら動いていたい。
「そうだな。じゃあ明日にでもその墓石に案内してくれないか?」
レオンは墓石の話をした団員に交渉した。団員は頷き、明日同行案内してくれることになった。
その日の晩、レオンが手配してくれた部屋に泊まる。部屋はレオンとは別々だ。なにかあったらすぐに呼べ、と言われ別れた。
一人で眠るということにいまだに寂しさを覚える。ライルと出逢う前はずっと一人で眠っていたというのに……今やライルのぬくもりが欲しくてたまらない。寂しい。
悲しさや悔しさ辛さはもう今は感じないが、それでもやはり寂しいものは寂しいんだ。
「ライル……」
ライルと愛し合った日のことを思い出すと身体が疼いてしまう。ライルが欲しいと身体が求めてしまう。
男に抱かれたことなど今までなかったくせに、今やライルに愛された日を思い出すと後ろが疼き出し恥ずかしくなる。
こんなことを考えているなんてライルが知ったらどう思うだろう。笑うだろうか。引くだろうか。それとも、喜ぶだろうか……。
そんなことを考えているとますますライルが恋しくなり、俺は元気になってしまった自分の分身をなんとか落ち着かせるのに必死になったのだった。
ライルに初めて連れて来てもらったときには、馬にも慣れず相当疲れたうえにほぼ一日かかっていたな。
でもあれって、ライル一人なら今日のように半日で着いただろうに、俺に合わせてくれていたんだなぁ。
あのときなんだか子供みたいな嫌がらせをされて、思わず喧嘩腰でタメ口になったんだっけ。それからライルはキレながら普通に話せって言ったんだよな。ハハ。
あの日のことを色々思い出して笑ってしまう。そんな俺を見てレオンはなんのことか分からずとも、嬉しそうに聞いた。
「なにか面白いことでもあったのか?」
「ん、ライルと初めてダウバに来た日のことを思い出した。フフ」
もうライルを思い出しても悲しくはならない。いや、少しは悲しくなるけれど。でもそれ以上に楽しかったこと、嬉しかったこと、ライルと過ごした日々を思い出すと、胸が熱くなる。
あぁ、俺はやっぱりライルが好きなんだ、と再認識する。
それを嬉しく思えるようになった。悲しさよりも、悔しさよりも、ずっと……。
レオンと共に遅めの昼食を取り、まずはダウバ騎士団に聞いてみよう、となった。
ダウバ騎士団の見張り棟。そこにレオンと共に向かうと、俺の姿を見た団員たちが群がってきた。
「ショーゴ殿! お待ちしておりました! 瘴気の浄化、本当にありがとうございました!」
多くの団員から労いや感謝の言葉が投げかけられる。
「あ、いえ、そんな……」
浄化といってもまだ完全に解決していないうえに、ライルの記憶を奪ってしまったという失態もあるため、素直に喜べない。
「今日はライル団長は一緒ではないのですか?」
一人の団員が聞いた。その言葉にぎくりとしてしまい、レオンが苦笑しながら俺とその団員の間に立った。
「あー、ライルは今騎士団の仕事に戻っていてな。今は俺がショーゴ殿の護衛をしている」
「そうなんですね」
団員達はこそこそとなにやら話している。漏れ聞こえて来た言葉は「別れちゃったのか?」といったような内容がちらほらと……。
な、なんでダウバ騎士団の団員たちが俺たちのことをそんな目で見てるんだよ! あのときはまだ付き合ってなかったし! ん? いや、あのとき手を繋いでいたのか……あがっ。
予想していなかったダウバ騎士団の反応にダメージが……。
「ううん、それでだな……」
レオンは苦笑しながら大きく咳払いをして話を続けた。
「ちょっと調べたいことがあるんだ」
「調べたいことですか?」
「あぁ、この街で昔のことや瘴気の森について詳しい人物がいたり、文献があったりとかしないか?」
「昔のことや瘴気の森について……」
皆がうーん、と考え込んでしまった。
誰もなにも知らないのか!? 誰も分からないならお手上げじゃないか……どうしたら……。
内心焦っていると、一人の団員が声を上げた。
「あの……詳しい人物や文献は知らないのですが……」
「なんだ?」
レオンがその団員に声を掛ける。その団員は少し前へ出てくると話を続けた。
「もしかしたら全く関係はないのかもしれないのですが……」
「うん、なんでもいい。少しでも情報が欲しいんだ。話してくれ」
団員はおずおずと話し出す。
「はい……、街の外れ……というか、外なんですが……いつの時代からあるか分からない墓石のようなものがあるのです」
「墓石……」
「その墓石には誰が埋葬されているのかも分からないのですが、相当古そうだ、ということだけは分かるのです」
「なぜだ?」
「私の父、祖父もその墓石を知っていますが、祖父の父やその祖父もまた知っていたそうです。いつの頃からあるのか知らないが、その墓石を壊したり移動させてはならない、と言われていました」
「移動させてはならない?」
「はい。災いが起きるから、と」
「「災い……」」
レオンと俺は顔を見合わせた。
「あ、災いといえば……」
また別の団員が手を上げた。
「なんだ?」
「俺もなんだかそんな感じの昔話を聞いたことがあります」
「どんな話だ?」
「遥か彼方昔、まだこの王国が出来る前、この地に災いがもたらされた。一つの災いが多くの災いを呼び、人間は滅んだ」
「「「あぁ、それなら俺も聞いたことがある」」」
何人かの団員が声を上げた。
「いわゆる子供に聞かせるお伽噺のようなものですがね。この街に昔から住んでいる人間ならば、なにかしらこのような話は聞いたことがあるのではないかと思います」
「昔話に墓石か……その昔話の災いで死んだ人間の墓石……?」
「その昔話、最終的には聖女の言い伝えに繋がるんですけどね」
「?」
俺にはさっぱりだが、レオンは「あぁ」と納得したような顔だ。
レオンは俺に説明するように話す。
「聖女は瘴気が溢れるたびに現れるんだ。それはいつの頃からか分からないほど昔からずっとそうやってきたらしい。瘴気が溢れると聖女が現れて人々を救う、ってな」
「あぁ、そういえばそんな文献を見たような……」
あれは確か瘴気の森と聖女を調べているときに読み漁った文献のどれかに載っていたはず。遥か彼方昔から災いが瘴気となり溢れかえるころ、聖女が現れ人々を救う。
「うーん、じゃあそれは聖女の言い伝えと同じ話なのか、そうでないのか……」
「とりあえずその墓石を見に行ってみたいな。なにか分かるかもしれない」
全く関係がなかったにしても、なにも分からないで悶々としているよりも、なにかしら動いていたい。
「そうだな。じゃあ明日にでもその墓石に案内してくれないか?」
レオンは墓石の話をした団員に交渉した。団員は頷き、明日同行案内してくれることになった。
その日の晩、レオンが手配してくれた部屋に泊まる。部屋はレオンとは別々だ。なにかあったらすぐに呼べ、と言われ別れた。
一人で眠るということにいまだに寂しさを覚える。ライルと出逢う前はずっと一人で眠っていたというのに……今やライルのぬくもりが欲しくてたまらない。寂しい。
悲しさや悔しさ辛さはもう今は感じないが、それでもやはり寂しいものは寂しいんだ。
「ライル……」
ライルと愛し合った日のことを思い出すと身体が疼いてしまう。ライルが欲しいと身体が求めてしまう。
男に抱かれたことなど今までなかったくせに、今やライルに愛された日を思い出すと後ろが疼き出し恥ずかしくなる。
こんなことを考えているなんてライルが知ったらどう思うだろう。笑うだろうか。引くだろうか。それとも、喜ぶだろうか……。
そんなことを考えているとますますライルが恋しくなり、俺は元気になってしまった自分の分身をなんとか落ち着かせるのに必死になったのだった。
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