13 / 30
第13話 自覚
しおりを挟む
「もう一度瘴気の森へ行ってもらえないだろうか」
ライルはガタッと音を立て勢い良く立ち上がった。
「ライル、落ち着いて」
そう促すとライルは目の前でそう口にした男を睨みながらも大人しく座った。
そう、俺たちの目の前でもう一度瘴気の森へ行けと言ったのはシナード宰相だ。宰相から呼び出され、浄化魔法の進捗を報告していたところにあの発言だった。
「やはりあの瘴気をなんとかするには浄化魔法しかないだろう。しかも我々の浄化魔法ではおそらく役には立たない。ショーゴ殿の浄化魔法が必要だ。前回のようにまた倒れてしまうかもしれない、ということは分かっている。しかし、ショーゴ殿の浄化魔法でどうにもならないのなら、他に方法を考える必要がある。だからまず、ショーゴ殿の浄化魔法を試して欲しい」
シナード宰相は真剣な顔で訴える。
「そもそもショーゴは聖女ではないと判断されたはずだ! ショーゴが行く義務はない!」
ライルは怒りを露わにする。
「もちろんそうだね。ショーゴ殿は聖女ではない。だからこれは『お願い』だ。行くにしろ行かないにしろショーゴ殿の自由だよ」
そう言ってにこりと笑ったシナード宰相。しかし、目の奥は笑っていない気がする……。俺が断らないことを分かって言っているんだろうな……。ライルはめちゃくちゃ不機嫌そうな顔だし、これ、行くって言ったらめちゃくちゃ怒るんだろうなぁ……。
チラリとライルを見ると物凄い顔で睨まれた。「行くな」と心の声が聞こえそうだ……ハハ……。
「ライル、ごめん。俺、もう一度あの森に行くよ」
「!! おい!!」
ライルは驚愕の顔になり、俺の肩を掴んだ。
「そうか、行ってくれるか」
シナード宰相は満足そうな顔だ。
「きっと俺の浄化魔法ならなんとかなるから」
そう言ってライルに向かって笑った。ライルは俺の肩を掴みながら悲痛な顔をする。心配をしてくれているのは分かる。
でもきっとあの瘴気は俺がなんとかすべきなんだ。おそらくあれを封印なり浄化なりする力が俺にはあるはず。そう確信めいたものがある。
あのとき瘴気を取り込んでしまった。しかしその取り込んだことが俺に瘴気の正体を掴ませた。あれはあの宝石に取り込まれている多くの悪意だ。あのときには分からなかったが、しばらくして落ち着いてくるとあの倒れていたときのことを思い出した。
瘴気を取り込んだとき、酷い悪夢を見ていた。あらゆる悪意を夢に見た。様々なところからあの宝石に集まって来ているのだ。それが宝石に淀み瘴気となりそれがまた放出される。それがずっと繰り返されているんだ。
あのとき温かく優しいものに救われた。あれはライルの魔力だったんだ。ライルの俺を助けようという想いの魔力。あのおかげで俺は戻ってこられた。
「ライルが傍にいてくれたら、きっと大丈夫だから」
ライルの魔力をあてにしている訳じゃない。ライルが傍にいてくれることが俺の力になるんだ。
「あれを浄化するには俺のなかに取り込めばいい。あの宝石を取り込み、それと同時に場の浄化を……」
「そんなことさせられるわけがないだろう!!」
俺が言い終わるのを待たずに、ライルは今までに見たことがないほど大声で怒鳴った。
分かってはいたがライルは酷く怒った。心配をしてくれているのが分かり、嬉しくなってしまうズルい俺がいた。ライルの気持ちは確認していない。しかし泣き出しそうなほどの悲痛な顔でライルは怒る。その姿に愛おしさがわく。心配をされて喜ぶ自分がいる。
あぁ、俺はライルが好きなんだ……。
俺はライルが好きだ。そう認めてしまうと、勝手に心はすっきりしてしまうもので、ライルが俺のことをどう思っているかなんて、もう関係ない。俺は俺の想いを貫くだけだ。
「俺がもし倒れたら、また魔力を送ってよ」
「!!」
酷い奴だな、俺は。俺が倒れたらライルは酷く心配し悲しむことは分かっているのに、それを頼むなんて。
「間違いなんかじゃなかったんだよ。俺のこの力はきっと『聖女』の力。だから俺がやらないと」
「ショーゴ……」
「だからライルに頼みたい」
他の誰かなんて嫌だ。ライルが良い。ライルに魔力を送ってもらいたい。そんな俺の我儘。
「…………分かった」
ライルは悲痛な顔をしていたが、俺の決心を認めてくれたのか、最後は了承してくれた……。
二度目の瘴気の森へ。今回は俺が浄化に集中出来るように、ライルが俺のサポートに集中出来るように、ということで、魔導騎士団同行の許可が下りた。
基本的にはライルが俺の護衛。レオン率いる魔導騎士団が道中の魔物や魔獣退治ということらしい。
ダウバまでは特に何事もなく到着し、各々宿へと分散していくのだが、魔導騎士団の連中の視線が痛い……。
道中、俺がライルにがっしり抱き寄せられながら馬に二人乗りしているところを、恐る恐るチラ見されていることには気付いてた……。居た堪れない。
「え、お前、ショーゴと同じ部屋に泊まるのか?」
レオンが驚いた声で聞いてきた。それに釣られて他の団員たちの視線も刺さる。
「当たり前だ。護衛だからな」
「そ、そうか……」
レオンはチラリと俺を見た。「良いのか?」という心の声が聞こえる。ハハハ……顔が引き攣りそうになるが堪えろ俺!
ライルを好きだと自覚したのだから問題なし! ん? いや、逆か? 好きな相手と同じ部屋って……!! ぼふっと顔が熱くなった。
「ショーゴ?」
ライルが心配そうに覗き込む。レオンはなにかを察したのか苦笑していた。い、いやいや、ただ寝るためだからな! 明日には浄化しに行くんだしな! こんなこと考えている場合じゃないだろ!
「あー、まあとりあえず解散だな。明日のためにも早く休もう」
レオンは苦笑したままそう号令をかけた。それを聞いた団員たちは各々割り振られた部屋へと消えていく。ちらちらとこちらを見ていたことは気にしない。うん。
割り振られた部屋へと入るとライルはおもむろに背後から俺を抱き締めた。
「ライル?」
抱き締められながら、ライルは俺の肩にこてんと頭を置いた。
「行くな……そう言いたい……しかしお前は行くのだろうな」
「ライル……うん。ごめん」
「謝らなくて良い。それがお前なのだろう……」
ぎゅうっと抱き締めたライルは顔を上げ、俺の顎に手を添えたかと思うと後ろを向かせ、唇を合わせた。
くちゅっと軽く唇を合わせ、少し隙間を開けると「魔力を送る」と囁き、再び熱い舌と共に唇を深く合わせた。ライルの唾液が俺の口内に流れ込み、温かいものが喉を潤す。それと共に魔力も流れ込み、ライルが内部に入り込んできたような、そんな錯覚すら覚えた。
満たされるような、護られているような、そんな温かさ。
その日のキスは深く、しかしとても優しいものだった……。
ライルはガタッと音を立て勢い良く立ち上がった。
「ライル、落ち着いて」
そう促すとライルは目の前でそう口にした男を睨みながらも大人しく座った。
そう、俺たちの目の前でもう一度瘴気の森へ行けと言ったのはシナード宰相だ。宰相から呼び出され、浄化魔法の進捗を報告していたところにあの発言だった。
「やはりあの瘴気をなんとかするには浄化魔法しかないだろう。しかも我々の浄化魔法ではおそらく役には立たない。ショーゴ殿の浄化魔法が必要だ。前回のようにまた倒れてしまうかもしれない、ということは分かっている。しかし、ショーゴ殿の浄化魔法でどうにもならないのなら、他に方法を考える必要がある。だからまず、ショーゴ殿の浄化魔法を試して欲しい」
シナード宰相は真剣な顔で訴える。
「そもそもショーゴは聖女ではないと判断されたはずだ! ショーゴが行く義務はない!」
ライルは怒りを露わにする。
「もちろんそうだね。ショーゴ殿は聖女ではない。だからこれは『お願い』だ。行くにしろ行かないにしろショーゴ殿の自由だよ」
そう言ってにこりと笑ったシナード宰相。しかし、目の奥は笑っていない気がする……。俺が断らないことを分かって言っているんだろうな……。ライルはめちゃくちゃ不機嫌そうな顔だし、これ、行くって言ったらめちゃくちゃ怒るんだろうなぁ……。
チラリとライルを見ると物凄い顔で睨まれた。「行くな」と心の声が聞こえそうだ……ハハ……。
「ライル、ごめん。俺、もう一度あの森に行くよ」
「!! おい!!」
ライルは驚愕の顔になり、俺の肩を掴んだ。
「そうか、行ってくれるか」
シナード宰相は満足そうな顔だ。
「きっと俺の浄化魔法ならなんとかなるから」
そう言ってライルに向かって笑った。ライルは俺の肩を掴みながら悲痛な顔をする。心配をしてくれているのは分かる。
でもきっとあの瘴気は俺がなんとかすべきなんだ。おそらくあれを封印なり浄化なりする力が俺にはあるはず。そう確信めいたものがある。
あのとき瘴気を取り込んでしまった。しかしその取り込んだことが俺に瘴気の正体を掴ませた。あれはあの宝石に取り込まれている多くの悪意だ。あのときには分からなかったが、しばらくして落ち着いてくるとあの倒れていたときのことを思い出した。
瘴気を取り込んだとき、酷い悪夢を見ていた。あらゆる悪意を夢に見た。様々なところからあの宝石に集まって来ているのだ。それが宝石に淀み瘴気となりそれがまた放出される。それがずっと繰り返されているんだ。
あのとき温かく優しいものに救われた。あれはライルの魔力だったんだ。ライルの俺を助けようという想いの魔力。あのおかげで俺は戻ってこられた。
「ライルが傍にいてくれたら、きっと大丈夫だから」
ライルの魔力をあてにしている訳じゃない。ライルが傍にいてくれることが俺の力になるんだ。
「あれを浄化するには俺のなかに取り込めばいい。あの宝石を取り込み、それと同時に場の浄化を……」
「そんなことさせられるわけがないだろう!!」
俺が言い終わるのを待たずに、ライルは今までに見たことがないほど大声で怒鳴った。
分かってはいたがライルは酷く怒った。心配をしてくれているのが分かり、嬉しくなってしまうズルい俺がいた。ライルの気持ちは確認していない。しかし泣き出しそうなほどの悲痛な顔でライルは怒る。その姿に愛おしさがわく。心配をされて喜ぶ自分がいる。
あぁ、俺はライルが好きなんだ……。
俺はライルが好きだ。そう認めてしまうと、勝手に心はすっきりしてしまうもので、ライルが俺のことをどう思っているかなんて、もう関係ない。俺は俺の想いを貫くだけだ。
「俺がもし倒れたら、また魔力を送ってよ」
「!!」
酷い奴だな、俺は。俺が倒れたらライルは酷く心配し悲しむことは分かっているのに、それを頼むなんて。
「間違いなんかじゃなかったんだよ。俺のこの力はきっと『聖女』の力。だから俺がやらないと」
「ショーゴ……」
「だからライルに頼みたい」
他の誰かなんて嫌だ。ライルが良い。ライルに魔力を送ってもらいたい。そんな俺の我儘。
「…………分かった」
ライルは悲痛な顔をしていたが、俺の決心を認めてくれたのか、最後は了承してくれた……。
二度目の瘴気の森へ。今回は俺が浄化に集中出来るように、ライルが俺のサポートに集中出来るように、ということで、魔導騎士団同行の許可が下りた。
基本的にはライルが俺の護衛。レオン率いる魔導騎士団が道中の魔物や魔獣退治ということらしい。
ダウバまでは特に何事もなく到着し、各々宿へと分散していくのだが、魔導騎士団の連中の視線が痛い……。
道中、俺がライルにがっしり抱き寄せられながら馬に二人乗りしているところを、恐る恐るチラ見されていることには気付いてた……。居た堪れない。
「え、お前、ショーゴと同じ部屋に泊まるのか?」
レオンが驚いた声で聞いてきた。それに釣られて他の団員たちの視線も刺さる。
「当たり前だ。護衛だからな」
「そ、そうか……」
レオンはチラリと俺を見た。「良いのか?」という心の声が聞こえる。ハハハ……顔が引き攣りそうになるが堪えろ俺!
ライルを好きだと自覚したのだから問題なし! ん? いや、逆か? 好きな相手と同じ部屋って……!! ぼふっと顔が熱くなった。
「ショーゴ?」
ライルが心配そうに覗き込む。レオンはなにかを察したのか苦笑していた。い、いやいや、ただ寝るためだからな! 明日には浄化しに行くんだしな! こんなこと考えている場合じゃないだろ!
「あー、まあとりあえず解散だな。明日のためにも早く休もう」
レオンは苦笑したままそう号令をかけた。それを聞いた団員たちは各々割り振られた部屋へと消えていく。ちらちらとこちらを見ていたことは気にしない。うん。
割り振られた部屋へと入るとライルはおもむろに背後から俺を抱き締めた。
「ライル?」
抱き締められながら、ライルは俺の肩にこてんと頭を置いた。
「行くな……そう言いたい……しかしお前は行くのだろうな」
「ライル……うん。ごめん」
「謝らなくて良い。それがお前なのだろう……」
ぎゅうっと抱き締めたライルは顔を上げ、俺の顎に手を添えたかと思うと後ろを向かせ、唇を合わせた。
くちゅっと軽く唇を合わせ、少し隙間を開けると「魔力を送る」と囁き、再び熱い舌と共に唇を深く合わせた。ライルの唾液が俺の口内に流れ込み、温かいものが喉を潤す。それと共に魔力も流れ込み、ライルが内部に入り込んできたような、そんな錯覚すら覚えた。
満たされるような、護られているような、そんな温かさ。
その日のキスは深く、しかしとても優しいものだった……。
66
お気に入りに追加
945
あなたにおすすめの小説
信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……
鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。
そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。
これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。
「俺はずっと、ミルのことが好きだった」
そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。
お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ!
※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています
ブラッドフォード卿のお気に召すままに~~腹黒宰相は異世界転移のモブを溺愛する~~
ゆうきぼし/優輝星
BL
異世界転移BL。浄化のため召喚された異世界人は二人だった。腹黒宰相と呼ばれるブラッドフォード卿は、モブ扱いのイブキを手元に置く。それは自分の手駒の一つとして利用するためだった。だが、イブキの可愛さと優しさに触れ溺愛していく。しかもイブキには何やら不思議なチカラがあるようで……。
*マークはR回。(後半になります)
・ご都合主義のなーろっぱです。
・攻めは頭の回転が速い魔力強の超人ですがちょっぴりダメンズなところあり。そんな彼の癒しとなるのが受けです。癖のありそうな脇役あり。どうぞよろしくお願いします。
腹黒宰相×獣医の卵(モフモフ癒やし手)
・イラストは青城硝子先生です。
【完結】父を探して異世界転生したら男なのに歌姫になってしまったっぽい
おだししょうゆ
BL
超人気芸能人として活躍していた男主人公が、痴情のもつれで、女性に刺され、死んでしまう。
生前の行いから、地獄行き確定と思われたが、閻魔様の気まぐれで、異世界転生することになる。
地獄行き回避の条件は、同じ世界に転生した父親を探し出し、罪を償うことだった。
転生した主人公は、仲間の助けを得ながら、父を探して旅をし、成長していく。
※含まれる要素
異世界転生、男主人公、ファンタジー、ブロマンス、BL的な表現、恋愛
※小説家になろうに重複投稿しています
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・不定期
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜
N2O
BL
気弱で不憫属性の第三王子が、二人の男から寵愛を受けるはなし。
表紙絵
⇨元素 様 X(@10loveeeyy)
※独自設定、ご都合主義です。
※ハーレム要素を予定しています。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる