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八十一話 ステータス追加は最強だった

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ステータス追加、このスキルはその名の通り新たなステータスを追加するというものである。ゲームなどでLUKや、満腹度まど、涼太のステータス画面にはないステータスをよく見かけることがあると思う。そういった、ステータス画面にないものを新たに追加する、それがこのスキルの力だ。

「さて、何を追加しようか?」

早速使おうとしたが、いきなり追加したいステータスと言われても思い浮かばないものである。

「取り敢えず、LUKでも追加しとくか」

何も思いつかないので、俺はよくゲームで見かけていたLUKを追加する。そして、ステータス画面を追加する。

山田 涼太

Lv.12500

HP,MP,STR,DEF,AGI 8.5e+11
LUK 0

新しく追加したものだからか、LUKが0になっている。これではただの運がないやつみたいだな。そう言えば、ステータスを結合するスキルがあったな、と思い出す。

「ステータス結合」

そう唱え、俺はステータスを開く。

山田 涼太

Lv.12500

HP,MP,STR,DEF,AGI,LUK 8.5e+11

見事にLUKが8500億に増えた。こんな一瞬でステータスが上昇することに今更ながら俺は呆れて手を後ろについた。すると…

「なんだこれ?」

手を置いた場所には何か虹色に光ったものがあったのだ。俺は何なのかがきになり鑑定を使う。

神の落とした石
虹色に輝くこの石は、神が人を助けるため古代に落としたものとされており、この石は様々な形へと変化し、変化したものは世に存在するどんなものよりも高い性能を誇る。

鑑定スキルの結果だ。これは…なんとも言えないな。なぜこんなところにあるのか、とかは気になるが、ひとつ分かることはLUKを追加したからだ、ということ。

俺はステータスを無闇矢鱈に追加するべきではないな、と確信するのだった────。
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