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五十九話 謎階層は危険だった
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落ちた先の階層には、特に何かがあるというわけではなく、ひたすら道が続いているだけだった。俺はその道を今までにないぐらい注意を払いながら進んでいく。50階層の閻魔はかなり強かったのだ(瑞希視点)、油断していては怪我をする可能性もある。
まあ、俺1人だけしかいないから多分大丈夫だと思うが。そんなことを思いながらただひたすらに進むが、進んでも進んでもただただ変わらない道が続くだけだ。
「何も無いのか?」
結構な時間歩き続けているが、本当にただただ道が続いているだけなので、俺は何も無いのでは、と疑い始めている。だが、精霊によれば100階層まであるので何かはあるだろう。俺はそう信じてひたすら道を進み続ける。
しばらくした頃、今までとは違う空間が見えてきた。今までは一本道だったのに対して、そこは大きなホールのようになっていた。俺は喜びの声をあげながらその部屋へと向かっていく。久しぶりにダンジョン探索をした気分だ。
その大きなホールへ着いて辺りを見回すと何かがいるというわけでもなく、ただ広い闘技場のような場所だった。奥には下へと続く階段が見えた。
「やっと階段か。それ以外は...何も無いのか?」
ここまで来て、階段しかないとなるとそれはそれで悲しい。せめて何か出てきてほしいな、と心では思いつつも、もう何も出てこないだろうとどこかで決めつけて少し心の緊張を解いてしまった。
俺はそのまま何も考えずにその階段へと向かう。この部屋が階層主と戦う時の部屋と似ていることにも気づずに。
俺は階段に向かって一直線に歩き、丁度半分まで来たという所で後ろからギギギギという音が聞こえてきた。俺はそんな音を立てるようなものなんてあったかな?と不思議に思い後ろを振り返ると、俺が通ってきた一本道がどこからか現れた扉に封鎖されたていた。俺はそこでやっとここが階層主がいた部屋に似ていることに気づく。
「やべぇ」
俺は焦りの声を漏らしながら、一気に部屋の端へと飛び退く。すると飛び退いた直後、俺が元いた場所を大きな鎌がブン、と音を立てながら通り過ぎる。もちろん、敵の攻撃だ。避けていなかったら俺でも流石に危なかっただろう。
俺は部屋の端から敵をじっくりと見る。
敵は鎌を持ち、ボロボロの黒いマントを被り、体は白骨化している、the死神という見た目だった。
俺が敵の容姿を確認し終えたところでちょうど敵が俺へと向かって飛んできた。さて、戦闘開始だ。
まずは俺の方へ向かってきている敵へ本気で走って近づく。敵は俺が見えていないそうで、少し動揺しつつも未だに止まる気配はない。その動揺している間に俺は敵の頭の真上に飛び上がり、思い切り拳を頭に叩き込む。
すると敵の頭はバキバキと音を立てボロボロに割れていく。勢いがあまり、そのまま俺の拳は敵の足まで突っ切る。その後、敵は何かをドロップすることもなく消えていった。
そして、敵を倒した直後、脳内に直接
『レベルが353になりました』
省略
『異常的 1がLv.8になりました』
『レベルが401になりました』
省略
『異常的 1がLv.9になりました』
『レベルが451になりました』
『称号 【神殺し 2】を入手しました』
『神殺しの特権 2を入手しました』
『地下を統べる者を入手しました』
と響いた。
神殺しもシリーズがされたよ...。
普通ならツッコンだりするだろうが、俺は今1人だし、もうそんな気力はないのでもう何もツッコまないでおこう。
俺はいきなり出てきた敵を対処し終えたので、地面にへたりこんだのだった───。
まあ、俺1人だけしかいないから多分大丈夫だと思うが。そんなことを思いながらただひたすらに進むが、進んでも進んでもただただ変わらない道が続くだけだ。
「何も無いのか?」
結構な時間歩き続けているが、本当にただただ道が続いているだけなので、俺は何も無いのでは、と疑い始めている。だが、精霊によれば100階層まであるので何かはあるだろう。俺はそう信じてひたすら道を進み続ける。
しばらくした頃、今までとは違う空間が見えてきた。今までは一本道だったのに対して、そこは大きなホールのようになっていた。俺は喜びの声をあげながらその部屋へと向かっていく。久しぶりにダンジョン探索をした気分だ。
その大きなホールへ着いて辺りを見回すと何かがいるというわけでもなく、ただ広い闘技場のような場所だった。奥には下へと続く階段が見えた。
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ここまで来て、階段しかないとなるとそれはそれで悲しい。せめて何か出てきてほしいな、と心では思いつつも、もう何も出てこないだろうとどこかで決めつけて少し心の緊張を解いてしまった。
俺はそのまま何も考えずにその階段へと向かう。この部屋が階層主と戦う時の部屋と似ていることにも気づずに。
俺は階段に向かって一直線に歩き、丁度半分まで来たという所で後ろからギギギギという音が聞こえてきた。俺はそんな音を立てるようなものなんてあったかな?と不思議に思い後ろを振り返ると、俺が通ってきた一本道がどこからか現れた扉に封鎖されたていた。俺はそこでやっとここが階層主がいた部屋に似ていることに気づく。
「やべぇ」
俺は焦りの声を漏らしながら、一気に部屋の端へと飛び退く。すると飛び退いた直後、俺が元いた場所を大きな鎌がブン、と音を立てながら通り過ぎる。もちろん、敵の攻撃だ。避けていなかったら俺でも流石に危なかっただろう。
俺は部屋の端から敵をじっくりと見る。
敵は鎌を持ち、ボロボロの黒いマントを被り、体は白骨化している、the死神という見た目だった。
俺が敵の容姿を確認し終えたところでちょうど敵が俺へと向かって飛んできた。さて、戦闘開始だ。
まずは俺の方へ向かってきている敵へ本気で走って近づく。敵は俺が見えていないそうで、少し動揺しつつも未だに止まる気配はない。その動揺している間に俺は敵の頭の真上に飛び上がり、思い切り拳を頭に叩き込む。
すると敵の頭はバキバキと音を立てボロボロに割れていく。勢いがあまり、そのまま俺の拳は敵の足まで突っ切る。その後、敵は何かをドロップすることもなく消えていった。
そして、敵を倒した直後、脳内に直接
『レベルが353になりました』
省略
『異常的 1がLv.8になりました』
『レベルが401になりました』
省略
『異常的 1がLv.9になりました』
『レベルが451になりました』
『称号 【神殺し 2】を入手しました』
『神殺しの特権 2を入手しました』
『地下を統べる者を入手しました』
と響いた。
神殺しもシリーズがされたよ...。
普通ならツッコンだりするだろうが、俺は今1人だし、もうそんな気力はないのでもう何もツッコまないでおこう。
俺はいきなり出てきた敵を対処し終えたので、地面にへたりこんだのだった───。
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