努力しても平均的だった俺が異世界召喚された結果

八十八話 地球の玩具は異世界でも楽しいものだった

しばらくして戦闘訓練も終え、当初の予定通り迷宮を目指す。だが予定通りに進むと後2日もかかる。なので暇な時間を潰すためのものを用意しようと思う。そのために早速ステータス売買と売店を使用する。

｢何がいいかな？｣

地球のものも何でも買えるから悩んでしまう。簡単に遊べるものがいいだろうからやはりトランプであったりオセロであったりになりそうだな。

｢ん？これ面白そうじゃないか？｣

そう言って売店で商品を購入する。

｢それじゃあ早速…｣

そう言って早速コントローラーを操縦する。

｢おぉ…初めて操作したけどドローンってすごいな…｣

そう、俺が購入したのはカメラ付きのドローンだ。電気で動くものだがどうやら元から充電されているみたいなので良かった。その後他にもいくつか購入して馬車へと乗り込む。

｢なぁ瑞希、ドローン買ったんだけどいらない？｣

｢え？ドローン？どうしたのそれ？欲しいけど｣

｢買った｣

｢昨日もこんな話したような？｣

｢まあまあ、取り敢えずあげる。エリスもあげるよ｣

そう言って2人にドローンを渡す。だが異世界人のエリスは何これ？と言った感じなので空飛ぶ玩具で目がついていると言った感じに説明した。初めは何言ってるの？みたいな目を向けられたが操作し始めると直ぐに楽しそうにあそび始めた。
カメラ付きのドローンなので異世界をカメラから一望できるのだがそれがとても素晴らしい景色なのだ。ちなみに御者は俺がしている。

こうして馬車での移動は楽しく進むのだった───。