23 / 28
俺の作戦どうですか?
しおりを挟む
俺は戦いについて分からないなりに少し頭を使いフェイントをかけることにした。そんなに上手くいくわけないとは思うものの普通に攻撃するよりも攻撃が通る可能性が高そうだと考えたのだ。
まずは相手の左側に踏み込むとみせてから右側へと切り替える…恐らく避けられるから剣を往復するようにしてもう一度攻撃…
そんな誰もが建てられそうな計画を頭の中で建てたあと、全速力で男性の方へと向かっていく。予定通り男性の数歩前に着いた時に左側へと踏み込む。すると男性は少し左側へ重心を傾ける。その様子を見たあと俺は右側へと勢いよく方向を切替える。
男性は少し重心を傾けていただけなので俺の動きに着いてくるが完全には間に合わない。俺は勢いよく木剣で薙ぐ。すると男性は防御を諦めたのか重心がかかっていた左側へと勢いよく飛ぶ。
ここまで予想通りなので計画通りに全力で男性の方向へと突っ込み、(テニスのバックハンドのように)薙ぐ。
これは完全に当たった。俺はそう思った。だが俺の攻撃は当たらなかった。
男性はこちらの動きを見越していたようで姿勢を完全に立て直しており、俺の剣は下から打ち上げるように攻撃された。男性の攻撃は想像以上に強く剣が手から離れてしまう。
「よし、終わりだ。攻撃も合格だな。十分な攻撃力があるし、戦略も建てれてる。これなら簡単なダンジョンなら安全に攻略できると思う。一応合格だが剣は絶対に離したらダメだぞ。剣がなければ何も出来ないからな」
どうやら試験は終了で合格したようだ。
確かに男性の言ったとおり、剣がなければ(皐月は剣士ではないが)剣士は何も出来ない。絶対に離さないようにしないと。
「ありがとうございました」
俺は試験をしてくれた事にお礼を言った後、受付嬢に連れられて冒険者ギルドへと戻る。
「それでは、試験合格おめでとうございます。これはダンジョンに行くための資格ですので絶対に無くさないでくださいね」
そう言って受付嬢は小さい金属の板を渡してくる。これでやっとダンジョンに行けるのか。
「ダンジョンについての説明は必要ですか?」
「お願いします」
蓄魔石以外興味がなかったのでダンジョンについてはティーチャーに聞いていなかったので受付嬢から話を聞くことにした。要約すると
・ダンジョンに関する依頼は特にない
・ダンジョン内で取れた魔石が主な収入になる
・魔石の換金はダンジョン前の受付でも冒険者ギルドでも出来る
・ダンジョン内の宝を見つけた場合提出を必ずすること
・パーティーを組むことをおすすめする
だそうだ。
パーティーか。今回は発見されていない蓄魔石を取りに行くからな…
いくら危機回避があっても面倒事になりそうなので取り敢えずソロで行くことにする。いつかはパーティーを組んでみたいものだ。パーティーはメリットが多いので組みたくない、とかは特にない。
パーティーを組む時になったら誰か入ってくれるよね?
まずは相手の左側に踏み込むとみせてから右側へと切り替える…恐らく避けられるから剣を往復するようにしてもう一度攻撃…
そんな誰もが建てられそうな計画を頭の中で建てたあと、全速力で男性の方へと向かっていく。予定通り男性の数歩前に着いた時に左側へと踏み込む。すると男性は少し左側へ重心を傾ける。その様子を見たあと俺は右側へと勢いよく方向を切替える。
男性は少し重心を傾けていただけなので俺の動きに着いてくるが完全には間に合わない。俺は勢いよく木剣で薙ぐ。すると男性は防御を諦めたのか重心がかかっていた左側へと勢いよく飛ぶ。
ここまで予想通りなので計画通りに全力で男性の方向へと突っ込み、(テニスのバックハンドのように)薙ぐ。
これは完全に当たった。俺はそう思った。だが俺の攻撃は当たらなかった。
男性はこちらの動きを見越していたようで姿勢を完全に立て直しており、俺の剣は下から打ち上げるように攻撃された。男性の攻撃は想像以上に強く剣が手から離れてしまう。
「よし、終わりだ。攻撃も合格だな。十分な攻撃力があるし、戦略も建てれてる。これなら簡単なダンジョンなら安全に攻略できると思う。一応合格だが剣は絶対に離したらダメだぞ。剣がなければ何も出来ないからな」
どうやら試験は終了で合格したようだ。
確かに男性の言ったとおり、剣がなければ(皐月は剣士ではないが)剣士は何も出来ない。絶対に離さないようにしないと。
「ありがとうございました」
俺は試験をしてくれた事にお礼を言った後、受付嬢に連れられて冒険者ギルドへと戻る。
「それでは、試験合格おめでとうございます。これはダンジョンに行くための資格ですので絶対に無くさないでくださいね」
そう言って受付嬢は小さい金属の板を渡してくる。これでやっとダンジョンに行けるのか。
「ダンジョンについての説明は必要ですか?」
「お願いします」
蓄魔石以外興味がなかったのでダンジョンについてはティーチャーに聞いていなかったので受付嬢から話を聞くことにした。要約すると
・ダンジョンに関する依頼は特にない
・ダンジョン内で取れた魔石が主な収入になる
・魔石の換金はダンジョン前の受付でも冒険者ギルドでも出来る
・ダンジョン内の宝を見つけた場合提出を必ずすること
・パーティーを組むことをおすすめする
だそうだ。
パーティーか。今回は発見されていない蓄魔石を取りに行くからな…
いくら危機回避があっても面倒事になりそうなので取り敢えずソロで行くことにする。いつかはパーティーを組んでみたいものだ。パーティーはメリットが多いので組みたくない、とかは特にない。
パーティーを組む時になったら誰か入ってくれるよね?
77
お気に入りに追加
2,929
あなたにおすすめの小説
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
異世界に行ったら才能に満ち溢れていました
みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。
異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる