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危なくないですか?
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闘技場の中央にいた二人の男は俺と受付嬢に気づきこちらに手を振っている。
「試験に来たのか?」
「はい、お願い出来ますか?」
受付嬢が少し身長が低い方へ向いてお願いをする。正直どっちもほぼ同じ身長で同じぐらいの筋肉量だからどっちと当たっても同じような気がする。
「お願いします」
俺が身長の低い方にペコっと頭を下げると男性はおう、と言って距離を取り木剣を構え始める。俺もすかさず木剣を構える。
そして戦う前にもう一度危機回避能力を確認する。
…よし、オンになってるな。
「準備出来ましたか?」
「準備出来ました」
「こっちも出来てるぜ」
二人の返事を聞いた受付嬢は手を上にあげる。
「それでは、試合開始!」
受付嬢が手を振り下ろしながら大きな声で宣言した瞬間、男性が踏み出してくる。
「取り敢えず耐えてみろ!」
まずは俺が責められる番だ。
男性はまず大きく振りかぶり俺の頭上に振り下ろす。いくら木剣とは言えこの攻撃が直撃すれば死にそうだ。そんなことを考えながら力を込めて木剣で受け止める。
ーーーガンッ
木剣と木剣がぶつかった音が鳴り響く。
俺は相手の力に思わず膝をつきかけるが何とか踏ん張る。
「なかなかやるじゃねぇか」
正直ギリギリだった。もう少し力が強ければ危なかった。なんて思っていると次は横からの攻撃が来る。俺は木剣で攻撃を少し逸らしながら反対方向へと飛ぶ。横からの攻撃のガード方法は考えていなかったので反射的な行動だ。考え無しに動いたがさっきの攻撃よりもダメージが低く感じられる。
その後数回の攻撃を受けたところで相手の動きが止まった。
「防御は合格だな。次は攻撃してみろ」
次は俺が攻撃か。正直攻撃の仕方なんて分からないので力技ぐらいしか出来なさそうだ。
でもこの男性に力技なんて通じるんですか?
「試験に来たのか?」
「はい、お願い出来ますか?」
受付嬢が少し身長が低い方へ向いてお願いをする。正直どっちもほぼ同じ身長で同じぐらいの筋肉量だからどっちと当たっても同じような気がする。
「お願いします」
俺が身長の低い方にペコっと頭を下げると男性はおう、と言って距離を取り木剣を構え始める。俺もすかさず木剣を構える。
そして戦う前にもう一度危機回避能力を確認する。
…よし、オンになってるな。
「準備出来ましたか?」
「準備出来ました」
「こっちも出来てるぜ」
二人の返事を聞いた受付嬢は手を上にあげる。
「それでは、試合開始!」
受付嬢が手を振り下ろしながら大きな声で宣言した瞬間、男性が踏み出してくる。
「取り敢えず耐えてみろ!」
まずは俺が責められる番だ。
男性はまず大きく振りかぶり俺の頭上に振り下ろす。いくら木剣とは言えこの攻撃が直撃すれば死にそうだ。そんなことを考えながら力を込めて木剣で受け止める。
ーーーガンッ
木剣と木剣がぶつかった音が鳴り響く。
俺は相手の力に思わず膝をつきかけるが何とか踏ん張る。
「なかなかやるじゃねぇか」
正直ギリギリだった。もう少し力が強ければ危なかった。なんて思っていると次は横からの攻撃が来る。俺は木剣で攻撃を少し逸らしながら反対方向へと飛ぶ。横からの攻撃のガード方法は考えていなかったので反射的な行動だ。考え無しに動いたがさっきの攻撃よりもダメージが低く感じられる。
その後数回の攻撃を受けたところで相手の動きが止まった。
「防御は合格だな。次は攻撃してみろ」
次は俺が攻撃か。正直攻撃の仕方なんて分からないので力技ぐらいしか出来なさそうだ。
でもこの男性に力技なんて通じるんですか?
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