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第3章: 三人の精霊と俺の時空ラビリンス
トランスポート
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この世界ではトランスポートと呼ばれる、
魔法の転送装置が各地に点在している。
各国の往来が盛んになりいろんな食べ物や道具や武器、魔法等が広まっている。
アーサー達がいた世界よりも魔法や文明が発達した世界のようだ。
「ここがミーナに教えてもらったキャメロットのトランスポートだな」
「ものすごく大きい扉ですわね。
ん? ア、アーサー様この紋様は!」
シルフィーがトランスポートの壁面に埋め込まれているエンブレムを指差す。
「これ神聖教の紋様じゃないか!!」
「この世界にも神聖教は存在するんだね」
「悪い奴またいるの」
リサとエルザはガックリと肩を落とした。
「ーーでも、かなり大胆にアピールしてるな。トランスポートは神聖教の所有物なのか?」
「とりあえず入ってみようよ」
リサがどんどん先に行ってしまう。
「待ってなの」と、その後をエルザが追う。
少し怪しい感じもするがこの世界ではみんな使っているらしいので心配ないだろう。
「こんな大きな扉どうやってあけるの?」
リサが扉に触れようとすると、
扉は大きな音を立て左右に割れるようにスライドして行く。
「ええ!!どうなってるの?」
「勝手に扉が開いたの」
リサとエルザは目を丸くして固まってる。
「感知型の付与魔法ですわね」
「ああ、かなり高度な魔法と技術だな」
何となく教会のような面持ちの建物。
建物の中は大きな空洞でドーム型になっている。
「凄い広ーーい!!」
リサの声が建物内に反響する。
「大きな扉がいくつもあるの」
「あれがトランスポートかな?」
建物内に入って目の前に幾つもの扉がそびえ立っていて、扉の上には国名が書かれたプレートが掛かっている。
「なるほど、これだけ大きな作りになっているのは商業者が馬車や獣車に乗ったままトランスポートを利用出来るようになっているんだ」
アーサーがトランスポートに感心しきっている。
「えっと、アストレア、セラフィム・・・
あったのホーエンハイム!!」
扉は五つあり一番左のゲートのプレートにホーエンハイムと書かれている。
エルザは自分の手柄だと言わんばかりに指を指しアピールしている。
「どーやって動かすのかな?」
リサとエルザはゲートの前に立つと建物の入り口と同じように自動で扉が開く。
中は箱型になっていて奥に魔力供給ユニットが設置されている。
「この魔力供給ユニットに自分の魔力を注ぎ込む事でトランスポートを動かしているのか」
「そのようですね」
「動かしてみよーよ!」
アーサーが魔力供給ユニットに右手を置き、魔力を供給する。
扉が自動で閉まり、ガコンと音を立てて移動を開始する。
箱型の為、外がどのようになっているのか分からないが十秒程で、チンッと大きな音が聞こえ扉が自動的に開いた。
「本当にホーエンハイムなのかな?」
リサを先頭に皆がゲートから出てみると、
先ほどほぼ変わらない建物。
「ーーでも、今私たちが降りた扉のプレートにキャメロットと書いてありますわ」
シルフィーの視線の先を確かめると、
言われた通り書いてある。
一応、移動して来たのだと思う。
「よし、外に出てみよう」
そうなると、外に出て本当にホーエンハイムなのか確かめたくなる。
急ぎ足で出入り口を抜けるとーーーー、
そこは森の中だった。
トランスポートはまさに空間移動装置だった。
「本当スゲー装置だな。
これが世界のあちこちに点在してるんだから世界中どこでも行きたい放題だよな」
「これを開発した人は天才ですわね」
「誰が作ったんだろうねえ?」
リサとシルフィーが教会型の建物を見上げていると、
「オーーイ、行くぞ」
アーサーの声に反応し二人は後を追うのだった。
ーー いざホーエンハイムへ ーー
魔法の転送装置が各地に点在している。
各国の往来が盛んになりいろんな食べ物や道具や武器、魔法等が広まっている。
アーサー達がいた世界よりも魔法や文明が発達した世界のようだ。
「ここがミーナに教えてもらったキャメロットのトランスポートだな」
「ものすごく大きい扉ですわね。
ん? ア、アーサー様この紋様は!」
シルフィーがトランスポートの壁面に埋め込まれているエンブレムを指差す。
「これ神聖教の紋様じゃないか!!」
「この世界にも神聖教は存在するんだね」
「悪い奴またいるの」
リサとエルザはガックリと肩を落とした。
「ーーでも、かなり大胆にアピールしてるな。トランスポートは神聖教の所有物なのか?」
「とりあえず入ってみようよ」
リサがどんどん先に行ってしまう。
「待ってなの」と、その後をエルザが追う。
少し怪しい感じもするがこの世界ではみんな使っているらしいので心配ないだろう。
「こんな大きな扉どうやってあけるの?」
リサが扉に触れようとすると、
扉は大きな音を立て左右に割れるようにスライドして行く。
「ええ!!どうなってるの?」
「勝手に扉が開いたの」
リサとエルザは目を丸くして固まってる。
「感知型の付与魔法ですわね」
「ああ、かなり高度な魔法と技術だな」
何となく教会のような面持ちの建物。
建物の中は大きな空洞でドーム型になっている。
「凄い広ーーい!!」
リサの声が建物内に反響する。
「大きな扉がいくつもあるの」
「あれがトランスポートかな?」
建物内に入って目の前に幾つもの扉がそびえ立っていて、扉の上には国名が書かれたプレートが掛かっている。
「なるほど、これだけ大きな作りになっているのは商業者が馬車や獣車に乗ったままトランスポートを利用出来るようになっているんだ」
アーサーがトランスポートに感心しきっている。
「えっと、アストレア、セラフィム・・・
あったのホーエンハイム!!」
扉は五つあり一番左のゲートのプレートにホーエンハイムと書かれている。
エルザは自分の手柄だと言わんばかりに指を指しアピールしている。
「どーやって動かすのかな?」
リサとエルザはゲートの前に立つと建物の入り口と同じように自動で扉が開く。
中は箱型になっていて奥に魔力供給ユニットが設置されている。
「この魔力供給ユニットに自分の魔力を注ぎ込む事でトランスポートを動かしているのか」
「そのようですね」
「動かしてみよーよ!」
アーサーが魔力供給ユニットに右手を置き、魔力を供給する。
扉が自動で閉まり、ガコンと音を立てて移動を開始する。
箱型の為、外がどのようになっているのか分からないが十秒程で、チンッと大きな音が聞こえ扉が自動的に開いた。
「本当にホーエンハイムなのかな?」
リサを先頭に皆がゲートから出てみると、
先ほどほぼ変わらない建物。
「ーーでも、今私たちが降りた扉のプレートにキャメロットと書いてありますわ」
シルフィーの視線の先を確かめると、
言われた通り書いてある。
一応、移動して来たのだと思う。
「よし、外に出てみよう」
そうなると、外に出て本当にホーエンハイムなのか確かめたくなる。
急ぎ足で出入り口を抜けるとーーーー、
そこは森の中だった。
トランスポートはまさに空間移動装置だった。
「本当スゲー装置だな。
これが世界のあちこちに点在してるんだから世界中どこでも行きたい放題だよな」
「これを開発した人は天才ですわね」
「誰が作ったんだろうねえ?」
リサとシルフィーが教会型の建物を見上げていると、
「オーーイ、行くぞ」
アーサーの声に反応し二人は後を追うのだった。
ーー いざホーエンハイムへ ーー
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