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料理人で冒険者もやってるお話~出会い編~
料理人はでかいモンスターには勝てるらしいです。
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「え?あ、あの・・・。スライムの倒し方ですか?普通に剣で切るだけですけど・・・。」
男の子は俺の質問に戸惑いつつも答える。しかし、そんなんで倒せるなら苦労はしない。きっと何か種が・・・
「いやいやいや、切っても倒せないって!切り傷がすぐに再生されて倒れないって!」
俺の必死な反論に、男の子はなんでだろう・・・、と悩み、そして何かに閃いたように顔を上げた。
「あ!ひょっとしてお兄さん。ダガー使いです?それならスライムを倒すには難しいですよ?私の長剣以上の大きさの武器じゃないと倒せないと思います。」
Sランク冒険者でもない限り、と言葉を続けたので、俺は冷や汗を掻く。
「へ、へー。そうなんだ。教えてくれてありがとうね。」
俺が男の子に感謝して、スライム討伐を諦めようとした時、
ドシン、ドシン、ドシン・・・。
大きな足音が聞こえた。またドラゴンかな?と、思ったけど少し違ったので、その足音が鳴っている方を見る。
その先には、青い皮膚、大きな1つ目、そして5mはあるであろう巨大な筋肉質の肉体。そんなでかい奴がこっちに向かって歩いていた。
「ムンド、速く逃げて!あれはサイクロプスよ!ランクBモンスターだから私たちにどうこうできる相手ではないわ!」
男の子と一緒に行動していた女の子が叫んだ。どうやらあの子モンスターは危険らしい。
「わかった!そっちに行くよ!おい、お兄さん!速く逃げようよ!あれは俺たち初心者冒険者がどうこうできるモンスターじゃないよ。ほら、速く!」
ムンドと呼ばれた男の子が俺の袖を引っ張り、逃げることをお勧めする。しかし、俺は、あの巨大な体だったら、俺の攻撃を避けれないんじゃね?と思い、男の子の手を振り払い、サイクロプスと呼ばれた巨大なモンスターに向かって歩く。
「お兄さん!」
男の子が青い顔をして俺のことを呼んでいるが気にしない。
そして、俺はサイクロプスのすぐそばまで歩いた。サイクロプスは、俺が近くに来るのを見て、手に持っている棍棒を俺に向かって思いっきり振り下ろす。
俺はそれを交わし、サイクロプスの懐に入る。サイクロプスは動かない。それを見て俺はニヤッと笑い、包丁でサイクロプスの腹を切った。サイクロプスの胴体は真っ二つに切れ、黒い煙となって消える。
俺はその様子を見て、あれ?ドラゴンの時は黒い煙なんて出なかったのにと疑問に思った。
消えたサイクロプスの死体のところには、巨大な石、でかい角が残されていた。俺はその石と角をそれぞれ片手で持つ。そして、先ほどの男の子のところに歩いて行った。
「なあ、この石と角ってどうすればいいの?」
男の子は、口をぽかーんと開けて、俺の方を見る。
「ん?おい、大丈夫か?」
俺は男の子の足元に一旦角と石を置いて、男の子の顔のまえで片手を振って見る。
「お、おお。・・・ねえ、お兄さんって一体何者?」
意識を取り戻した男の子はそう俺に聞いてきた。
「あ?王様の専属冒険者だけど?」
俺はそう言って頭をかいた。そして、頭をかいた方の手につけられているギルドリングの宝石を見て男の子は目を大きくする。
「Sランク冒険者じゃないか!」
男の子はそう叫んだ。
男の子は俺の質問に戸惑いつつも答える。しかし、そんなんで倒せるなら苦労はしない。きっと何か種が・・・
「いやいやいや、切っても倒せないって!切り傷がすぐに再生されて倒れないって!」
俺の必死な反論に、男の子はなんでだろう・・・、と悩み、そして何かに閃いたように顔を上げた。
「あ!ひょっとしてお兄さん。ダガー使いです?それならスライムを倒すには難しいですよ?私の長剣以上の大きさの武器じゃないと倒せないと思います。」
Sランク冒険者でもない限り、と言葉を続けたので、俺は冷や汗を掻く。
「へ、へー。そうなんだ。教えてくれてありがとうね。」
俺が男の子に感謝して、スライム討伐を諦めようとした時、
ドシン、ドシン、ドシン・・・。
大きな足音が聞こえた。またドラゴンかな?と、思ったけど少し違ったので、その足音が鳴っている方を見る。
その先には、青い皮膚、大きな1つ目、そして5mはあるであろう巨大な筋肉質の肉体。そんなでかい奴がこっちに向かって歩いていた。
「ムンド、速く逃げて!あれはサイクロプスよ!ランクBモンスターだから私たちにどうこうできる相手ではないわ!」
男の子と一緒に行動していた女の子が叫んだ。どうやらあの子モンスターは危険らしい。
「わかった!そっちに行くよ!おい、お兄さん!速く逃げようよ!あれは俺たち初心者冒険者がどうこうできるモンスターじゃないよ。ほら、速く!」
ムンドと呼ばれた男の子が俺の袖を引っ張り、逃げることをお勧めする。しかし、俺は、あの巨大な体だったら、俺の攻撃を避けれないんじゃね?と思い、男の子の手を振り払い、サイクロプスと呼ばれた巨大なモンスターに向かって歩く。
「お兄さん!」
男の子が青い顔をして俺のことを呼んでいるが気にしない。
そして、俺はサイクロプスのすぐそばまで歩いた。サイクロプスは、俺が近くに来るのを見て、手に持っている棍棒を俺に向かって思いっきり振り下ろす。
俺はそれを交わし、サイクロプスの懐に入る。サイクロプスは動かない。それを見て俺はニヤッと笑い、包丁でサイクロプスの腹を切った。サイクロプスの胴体は真っ二つに切れ、黒い煙となって消える。
俺はその様子を見て、あれ?ドラゴンの時は黒い煙なんて出なかったのにと疑問に思った。
消えたサイクロプスの死体のところには、巨大な石、でかい角が残されていた。俺はその石と角をそれぞれ片手で持つ。そして、先ほどの男の子のところに歩いて行った。
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意識を取り戻した男の子はそう俺に聞いてきた。
「あ?王様の専属冒険者だけど?」
俺はそう言って頭をかいた。そして、頭をかいた方の手につけられているギルドリングの宝石を見て男の子は目を大きくする。
「Sランク冒険者じゃないか!」
男の子はそう叫んだ。
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