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ボクを妻にしてほしい
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ドレスの色には意味が含まれている。たしかオレンジ色は太陽の色だから明るさや楽しさを表していた。
その意味も含めてナナナにオレンジ色は似合っていた。ドレスに合うように宝石も付けられていて貴族のようにも見えた。だけどナナナは獣人である。
この子がこんなに綺麗になるんだ、と感動するぐらいにナナナは美しかった。
ナナナが俺を見る。
ただ俺のことだけを彼女は見ていた。
「領主様。ボク綺麗かな?」
と彼女が尋ねた。
「すごく綺麗だよ」
と俺は言った。
「よかった」と彼女がニッコリと笑った。
その笑い方も含め、洗練された女性にすら見えた。
何人かの獣人がコチラに気づいている様子だった。
気づいているけど城壁を作り続けている。
「獣人達のところに行こうか?」
と俺が言った。
ポクリのナナナが頷く。
俺はアニーを見た。
「私はココで待っています」とアニーが言った。
頑張って、と小さい声でアニーがナナナにエールを送る。
その言葉をナナナは聞いて、「うん」と小さく頷いた。
彼女は緊張している様子だった。
「飛んで行くよ」
と俺は言って、ナナナの手を握った。
魔法で空を飛ぶ。
そして獣人達が仕事をしている城壁前までやって来た。
獣人達は手を止めて空を見上げた。
ドレスを着た獣人の女の子が上空にいる。誰だって見上げてしまうだろう。
「王族は殺されたんだよ。みんな奴隷から解放されたんだよ」
とナナナが言った。
何度もナナナは王族が殺されて奴隷から解放されたことを獣人に伝えた。作業をしていた獣人達が次々と手を止めてコチラを見た。
「看守がいないぞ」と誰かが呟いた。
奴隷が仕事をサボらないか見張り役がいたんだろう。だけど看守はココにはいない。
仕事の手を止めて、ようやく獣人達は仕事をしなくても処罰されないことに気づいたらしい。互いの目を見つめ合ったり、看守を探したりしている。
男性ばかりが城壁作るの仕事をしているイメージだったけど半分は女性だった。若い子もいる。
もしかしたらココで生まれて一生をココで過ごす獣人もいるのかもしれない。
自分達が奴隷から解放されたという情報は電波するように隣の人から隣の人へ伝達しいく。
みんな歓喜ではなく、呆然としていた。
自分が奴隷から解放された、という現状がわかっていないみたいだった。
もしかしたら使命を失ったように感じている獣人もいるかもしれない。
獣人達は引力に吸い込まれるように俺達のところに集まり始めた。気づいたら夏フェスのライブぐらいの人数が俺達のことを取り囲んでいた。5000人はいると思う。
俺達の真下だけドーナツのようにぽっかりと人がいなかった。真下に来られたらナナナのスカートの中が見えてしまう。もしかしたら気遣ったのか、それとも真下に来てしまったら俺達の顔が見えないから避けたのか。
彼女が俺を見た。
獣人達が注目しているのはドレスを着た美しいナナナだった。獣人達は同じ種族の彼女の言葉を待っていた。
「みんなナナナの言葉を待っているよ」
と俺は言う。
「でもボク……」
「大丈夫」と俺は言った。
「俺達の街に来て家を建ててほしいことと、俺達の街に住んでほしいことを伝えればいいだけだから」
「ボクには難しいよ」
「ナナナの言葉だから伝わることもあるんだよ」
と俺が言った。
さっき馬車で言われた彼女の言葉を思い出す。
一生悲しいのなら一生寄り添いたい。
俺の言葉より、獣人達にはナナナの言葉が必要だろう。
「ナナナの思うように伝えればいいんだよ」と俺は言った。
彼女が俺の手をギュッと握った。
そして観衆を見た。
みんなナナナの発言を待っていた。
「みんなにはボクの街に来てほしい」
と彼女が言った。
獣人達はナナナの言葉を一言も漏らさないように、耳を立てて聞いていた。
「ボクには大切な家族がいた。大切な仲間がいた。だけど、みんな殺されたり、奴隷になったりしたよ。そのたびにボクは祈ったんだ。来世では彼等や彼女等が幸せでありますように。次生まれて来る時はお腹いっぱいご飯が食べれますように」
獣人達は息をすることすらやめて、ナナナの言葉を聞いていた。
「だけど死んでいった家族が、死んでいった仲間が、生まれ変わったとしても、きっとまた同じように苦しい思いをする。生まれ変わっても殺される。オモチャにされる子もいる。死ぬほど辛い労働をさせられる子もいる。そんなのボクは嫌だ。死んでいった神子《みこ》達が、次生まれて来る時は幸せに生きてほしい。家族と一緒に過ごしてほしい。お腹いっぱいにご飯を食べてほしい。明日殺される心配も、明日奴隷にされる心配もせずに生きてほしい」
獣人達はナナナを見上げて泣いていた。
ただただ泣いていた。
みんな死んでいった家族や仲間に来世では幸せでありますように、と祈ってきたんだろう。
「ボク達は生まれてくる神子達のために生きていかないといけない。ボク達の使命は明日生まれ変わってくる神子達がお腹いっぱいにご飯が食べれて安全な場所を作ることなんだ」
そんなの無理だよ、と卑屈な声が聞こえた。
ナナナが俺の手をギュッと握った。
「無理じゃない」とナナナが叫んだ。「無理じゃないんだ。やるんだよ」
彼女が獣人達を見渡す。
「だからボクの街に来てほしい」
と彼女が言った。
「ボクの街に来て仕事をしてほしい。家を建ててほしい。そして一緒に生きてほしい。……ボクの夢はね、みんながお腹いっぱいご飯を食べれるようになることなんだよ。みんなでボクの夢を叶えてほしいんだ」
獣人達が次々に床に正座して、土下座するように頭のテッペンを俺達に見せた。
「これは?」
と俺はナナナに尋ねた。
「このポーズはアナタに従います、っていうポーズだよ」
とナナナが教えてくれた。
そうか、と俺は呟いた。
「うまくいったんだね。よかった」
「領主様」
とナナナが言った。
覚悟を決めた目で彼女が俺を見ていた。
「ボクを妻にしてほしい」
とナナナが言った。
あまりにも彼女が美しすぎて、あまりにも彼女が凛々しすぎて、「はい」と俺は頷いてしまった。
その意味も含めてナナナにオレンジ色は似合っていた。ドレスに合うように宝石も付けられていて貴族のようにも見えた。だけどナナナは獣人である。
この子がこんなに綺麗になるんだ、と感動するぐらいにナナナは美しかった。
ナナナが俺を見る。
ただ俺のことだけを彼女は見ていた。
「領主様。ボク綺麗かな?」
と彼女が尋ねた。
「すごく綺麗だよ」
と俺は言った。
「よかった」と彼女がニッコリと笑った。
その笑い方も含め、洗練された女性にすら見えた。
何人かの獣人がコチラに気づいている様子だった。
気づいているけど城壁を作り続けている。
「獣人達のところに行こうか?」
と俺が言った。
ポクリのナナナが頷く。
俺はアニーを見た。
「私はココで待っています」とアニーが言った。
頑張って、と小さい声でアニーがナナナにエールを送る。
その言葉をナナナは聞いて、「うん」と小さく頷いた。
彼女は緊張している様子だった。
「飛んで行くよ」
と俺は言って、ナナナの手を握った。
魔法で空を飛ぶ。
そして獣人達が仕事をしている城壁前までやって来た。
獣人達は手を止めて空を見上げた。
ドレスを着た獣人の女の子が上空にいる。誰だって見上げてしまうだろう。
「王族は殺されたんだよ。みんな奴隷から解放されたんだよ」
とナナナが言った。
何度もナナナは王族が殺されて奴隷から解放されたことを獣人に伝えた。作業をしていた獣人達が次々と手を止めてコチラを見た。
「看守がいないぞ」と誰かが呟いた。
奴隷が仕事をサボらないか見張り役がいたんだろう。だけど看守はココにはいない。
仕事の手を止めて、ようやく獣人達は仕事をしなくても処罰されないことに気づいたらしい。互いの目を見つめ合ったり、看守を探したりしている。
男性ばかりが城壁作るの仕事をしているイメージだったけど半分は女性だった。若い子もいる。
もしかしたらココで生まれて一生をココで過ごす獣人もいるのかもしれない。
自分達が奴隷から解放されたという情報は電波するように隣の人から隣の人へ伝達しいく。
みんな歓喜ではなく、呆然としていた。
自分が奴隷から解放された、という現状がわかっていないみたいだった。
もしかしたら使命を失ったように感じている獣人もいるかもしれない。
獣人達は引力に吸い込まれるように俺達のところに集まり始めた。気づいたら夏フェスのライブぐらいの人数が俺達のことを取り囲んでいた。5000人はいると思う。
俺達の真下だけドーナツのようにぽっかりと人がいなかった。真下に来られたらナナナのスカートの中が見えてしまう。もしかしたら気遣ったのか、それとも真下に来てしまったら俺達の顔が見えないから避けたのか。
彼女が俺を見た。
獣人達が注目しているのはドレスを着た美しいナナナだった。獣人達は同じ種族の彼女の言葉を待っていた。
「みんなナナナの言葉を待っているよ」
と俺は言う。
「でもボク……」
「大丈夫」と俺は言った。
「俺達の街に来て家を建ててほしいことと、俺達の街に住んでほしいことを伝えればいいだけだから」
「ボクには難しいよ」
「ナナナの言葉だから伝わることもあるんだよ」
と俺が言った。
さっき馬車で言われた彼女の言葉を思い出す。
一生悲しいのなら一生寄り添いたい。
俺の言葉より、獣人達にはナナナの言葉が必要だろう。
「ナナナの思うように伝えればいいんだよ」と俺は言った。
彼女が俺の手をギュッと握った。
そして観衆を見た。
みんなナナナの発言を待っていた。
「みんなにはボクの街に来てほしい」
と彼女が言った。
獣人達はナナナの言葉を一言も漏らさないように、耳を立てて聞いていた。
「ボクには大切な家族がいた。大切な仲間がいた。だけど、みんな殺されたり、奴隷になったりしたよ。そのたびにボクは祈ったんだ。来世では彼等や彼女等が幸せでありますように。次生まれて来る時はお腹いっぱいご飯が食べれますように」
獣人達は息をすることすらやめて、ナナナの言葉を聞いていた。
「だけど死んでいった家族が、死んでいった仲間が、生まれ変わったとしても、きっとまた同じように苦しい思いをする。生まれ変わっても殺される。オモチャにされる子もいる。死ぬほど辛い労働をさせられる子もいる。そんなのボクは嫌だ。死んでいった神子《みこ》達が、次生まれて来る時は幸せに生きてほしい。家族と一緒に過ごしてほしい。お腹いっぱいにご飯を食べてほしい。明日殺される心配も、明日奴隷にされる心配もせずに生きてほしい」
獣人達はナナナを見上げて泣いていた。
ただただ泣いていた。
みんな死んでいった家族や仲間に来世では幸せでありますように、と祈ってきたんだろう。
「ボク達は生まれてくる神子達のために生きていかないといけない。ボク達の使命は明日生まれ変わってくる神子達がお腹いっぱいにご飯が食べれて安全な場所を作ることなんだ」
そんなの無理だよ、と卑屈な声が聞こえた。
ナナナが俺の手をギュッと握った。
「無理じゃない」とナナナが叫んだ。「無理じゃないんだ。やるんだよ」
彼女が獣人達を見渡す。
「だからボクの街に来てほしい」
と彼女が言った。
「ボクの街に来て仕事をしてほしい。家を建ててほしい。そして一緒に生きてほしい。……ボクの夢はね、みんながお腹いっぱいご飯を食べれるようになることなんだよ。みんなでボクの夢を叶えてほしいんだ」
獣人達が次々に床に正座して、土下座するように頭のテッペンを俺達に見せた。
「これは?」
と俺はナナナに尋ねた。
「このポーズはアナタに従います、っていうポーズだよ」
とナナナが教えてくれた。
そうか、と俺は呟いた。
「うまくいったんだね。よかった」
「領主様」
とナナナが言った。
覚悟を決めた目で彼女が俺を見ていた。
「ボクを妻にしてほしい」
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あまりにも彼女が美しすぎて、あまりにも彼女が凛々しすぎて、「はい」と俺は頷いてしまった。
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