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2章 ゴブリンバースト

第16話 VSハイゴブリン

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 目の前までやって来たハイゴブリンが片手剣を振り上げていた。
 振り下ろされた剣の先にはおばちゃん教頭先生が立っていた。
 俺は教頭先生に体当たりをする。
 おばちゃん教頭先生は転んだ。
 そのおかげでハイゴブリンが振り下ろされた剣に当たらずに済んだ。
 おばちゃん教頭先生は目を大きく開き、「早く、倒してちょうだい」と俺達に向かって叫ぶ。
 ムカつく、より先に、ハイゴブリンを前にした恐怖で足が震えている。
 だって2m近い魔物が目の前にいるのだ。
 怖いに決まってるじゃないの。
 簡単に倒せる訳ないじゃないの。
 一匹だけなの? 他にはいないの?
 どうやらはぐれハイゴブリンらしい。
 はぐれ、と言っているけどゴブリンの生態が群れで行動するものなのかも俺は知らん。
 一匹ならやれる。 
 アタイにはスーパーチートスキル吸収というモノがある。
 体に触れることさえできればズボボボっと吸い込むことができるのよ。
 あら誰こんなところにゴミを置いて行ったのは? アタイがちゃんと吸って掃除してあげるんだからね。
 
 ハイゴブリンは新庄かなを見つめていた。
 そして興奮したように、『女、女、女』と叫んでいる。
 魔物は彼女に抱きつこうと両手を広げて襲いかかった。
 これぐらいのスピードなら大丈夫。
 ハイゴブリンの後ろに回って、ハイタッチ。
「吸収」
 ?????
 全然、吸い込まん。
「早く吸収しなさいよ」
 とお嬢は言いながらハイゴブリンから逃げている。
 吸収したつもりなんだけど……。
 掃除機の穴に大きなゴミが通らないように、ハイゴブリンは吸収することができなかった。
 まさか? いや、まさかね。
 雑魚しか吸収できない、ゴミスキル?
 ドスンドスンと音を鳴らしてお嬢を追いかけるハイゴブリン、そのハイゴブリンを追いかける俺。
 そしてハイタッチ。
「あなたが鬼の番ね。吸収」
 やっぱり吸い込めない。
 完全にスキルは発動しているけど吸収は不可。
「吸収が効かん」
「どうしてよ?」
「強い魔物には効かないみたい」
「使えないわね」
 とお嬢は走りながら言った。
 ハイゴブリンのアレがアレしている。
 捕まったらアダルトビデオみたいに5秒で◯◯クスみたいなことになりかねない。
 お嬢の貞操を守らねば。いや、お嬢がそういう経験があるとかは知らないけど。
 俺は指をハイゴブリンに向けた。
「レ◯ガン」
 銃弾がゴブリンの背中に当たる。
 当たったはずなのに筋肉の鎧が邪魔して効いていない。
 四発ぐらい撃った。
 でもゴブリンは蚊が刺さったとも思っていない。
「いや、いや、いや」
 新庄かなが叫び始める。
「お嬢、外に出て」
 お嬢が外に出る。
 変態ハイゴブリン君は嫌われているとも知らず、追いかけ続ける。
「早く、何とかしなさいよ」
 とお嬢が叫ぶ。
 お嬢は陸上部もびっくりするぐらいのスピードでグラウンドを走っている。
 俺は学校にある一番大きい木に向かって走った。
「お嬢、こっち」
 新庄かなが俺の方に向かってくる。
 そして俺は木を触った。
 植物を操るスキル。近藤さんが持っていたスキルである。
 お嬢を追って俺のところまで来たハイゴブリン。興奮している魔物に向かって、枝が伸びる。
 そしてハイゴブリンを枝で羽交い締めにした。
 バギバギバギ、簡単に枝が破れて行く。
 ヤバい。
 これも効かないか?
 もうどうすることもできねぇー。
 明らかにハイゴブリンを倒すには俺にはレベル不足だった。
 保険をかけて木の根も動かしていた。
 ハイゴブリンの足を木の根が掴む。
『女、女、女』
 と新庄かなしか見ていなかったハイゴブリンがドスンとぬりかべぇの攻撃のように倒れた。
 片手剣が魔物の手から離れる。
 新庄かなが剣を拾い上げる。
 持った瞬間に炎が剣から吹き出す。
 その剣はハイゴブリンの首に向かって振り下ろされた。
 ボロン、とハイゴブリンの首が転がった。
「死ね、このクソ野郎が」
 鋭い目で新庄かなが言った。
 もう死んでますよ。
 俺はその場で座り込んだ。
 全部、使い切った。全部やりきった。
 でも俺ができたのはハイゴブリンを転ばすだけだった。
「立てる?」
 とお嬢に聞かれた。
 立ち上がろうと思ったけど、立ち上がる事ができなかった。
 頭がフランフランする。
 気分も悪い。
「魔力切れね」
 とお嬢に言われる。
 魔力切れ、ってこんな感じなのか。
 初めてだった。
 気力が湧いてこない。


 新庄かなに肩を借りて体育館に連れて行かれた。
「アナタ達」と声をかけられた。
 顔を上げるとおばちゃん教頭先生が立っていた。
 さっきは悪かったわね、と言われると思った。
 嫌な事を言われてムカついたけど、別に死ぬようなことでもないのだ。
「死んだ先生をどうにかしなさい。また近隣の人も集まるし、生徒達も集まるのよ。アソコに死体があると、みんな怯えるわよ」
 何も言う気にはなれなかった。
 これも魔力切れのせいかもしれない。
「ふざけるな。何で私達が処理しないといけないのよ」
「アナタ達が冒険者だからでしょ?」
「冒険者にそんな義務はない。助けてもらった礼も言えないのかよ。死ねババァ」
 誰がババァですって? とおばちゃん教頭先生が怒鳴っている。
「アナタ達の義務じゃない」
 義務? なにそれ?
「だからそんな義務は無いって言ってるじゃないの」と新庄かなが発狂している。
「お嬢、死んでる先生のところまで連れて行ってください」
 新庄かなは教頭先生を睨みながら、俺を死体のところまで運んでくれた。
 吸収。
 俺は先生の頭と体を吸収した。
「そっちで血は掃除してください。それと死んだ先生のご家族にはダンジョンバーストが終われば骨はお返ししますので連絡ください」
 と俺は教頭先生に言った。
 おばちゃん教頭先生は礼を言わず、外を指差した。
 教頭先生が指差した先にはハイゴブリンの首チョンバした死体があった。
「アンタね。いいかげんにしなさいよ、光太郎は魔力切れで早く休ませないといけないのよ」
 とお嬢が怒っている。
「とりあえず、吸収しに行こう」
「クソババァ」
 お嬢に肩を借りてハイゴブリンのところに向かう。
 後ろでおばちゃん教頭先生が、「そんな芸当ができるなら文句言わずに早くやりなさいよ」と言って舌打ちしていた。

 生きている時は吸収できなかった。
 だけど首チョンバされたハイゴブリンの死体は吸収できた。

『ゴブリンの固有スキル、好色を使えるように成長しました』

 神様の声が聞こえた。
 ハイゴブリンじゃなく、ただのゴブリン。
 こんなに大きくても本当にゴブリンなのね。
 ハイゴブリン、というのは政府のおじさんが会見で勝手に名付けただけである。
 それに好色、という固有スキル。
 好色ってどんなスキルだよ?
 肩借りている新庄かなを見る。
 女性の甘い匂いが強くなったような気がした。
 フェロモンなのかな? 
 綺麗な黒髪。
 彼女の肩は細くて柔らかかった。
 女だぁー、女だぁー。
「なによ?」
「なんでもねぇー」
 これ以上、近づいていたら襲ってしまいそう。
 俺は彼女から離れる。
「大丈夫なの?」
「大丈夫だよ」
 えっ? もしかしてコレがスキル? エッチな気分になるだけ? なんちゅうスキルだ。
 さっきまで魔力切れで自分の力で立つ事もできなかったのに、自分の足で体育館まで向かった。


 体育館の壁にもたれた。
 新庄かなが俺の隣に座る。
 彼女の匂いを嗅ぐ。
 いい匂いである。
 腕が触れる。
 彼女の存在を感じる。
 もしかしたら好色、というスキルが女性を敏感に感じる、というゴミスキルなら、ハイゴブリンを吸収しなければよかった。
 魔物をほいほい吸収するのも考えものである。
「どれぐらいで魔力は回復するもんなの?」
「人による。二、三時間の人もいれば、1日かかる人もいる」
 たぶん俺は早い。
 だって、もう気力が戻って来ている。
「少し休憩したら、俺は〇〇市に行こうと思う」
「どうして?」
「友達を助けに行く」
 高田ミクを助けに行きたい。彼女からのラインが来ていない。不安だった。
 ハイゴブリンが彼女の学校に来ていたら、と思うと彼女の元に行きたかった。
「私も行く」
「危ないよ」
「お母さんが心配なのよ」
「お母さんが〇〇市にいるの?」
「職場なのよ。……お母さんが死んだらどうしよう?」
 そう言った彼女はお母さんを心配する少女だった。
 可愛い、と思った。 


 体育館から抜け出した生徒達や近所の人達が戻って来た。
 中からバリケードを作るらしく、教室から机と椅子を持って来ている。
「ココにいると外に出れなくなる。行こう」
 俺は言って、立ち上がった。
「もういいの?」
「うん。大丈夫みたい」
「……すごいわね」
 体育館から出ようとした。
「ちょっと」と呼び止められる。
 振り返ると、アイツだった。
 おばちゃん教頭先生。
「アナタ達どこに行くのよ?」
「友達を助けに行こうと思います」
 と俺は言った。
 喋りかけられただけなのに、もう新庄かなはイライラしている。
「アナタ達は冒険者なんでしょう? ココを守りなさいよ。それがアナタ達の義務よ」
「義務って何よ。私達には、そんな義務は無い」
 とお嬢が怒鳴った。
 俺はお嬢の肩をトントンと叩いた。
 周りを見ると生徒達や近隣の人達が俺達のことを見ている。
 その目は、守ってもらえるのが当然だと思っている目だった。
 その目は、どこかに俺達が行くことを非難しているような目だった。
 
 ようやく俺は理解した。
 おばちゃん教頭先生だけが特別ムカつく事を言っているんだと思っていた。
 だけど違うのだ。
 冒険者と一般人には、あまりにも大きすぎる考えの溝があるのだ。
 俺は新人冒険者である。
 だけどダンジョンに入れば自分の身は自分で守らなければいけない事を知っている。
 死んでも文句も言えないことを知っている。
 だけど彼等は違うのだ。
 彼等は強い者が守ってくれて当然だと思っているのだ。
 さっきからおばちゃん教頭先生が義務と言っているのは、強い者が弱い者を守るのが義務、だと言っているのだ。
 ゾッとした。
 ココで何かあったら全ての責任をなすり付けようとしているのだ。
 この日本で俺TUEEEEEEEEをやってもキャーーーーカッコイィィィ素敵大好き、モテモテ人生がやってくる訳じゃなく、責任をなすり付けられるのだ。
 俺達は〇〇市に行かなければいけなかった。
 俺は高田ミクを助けるために。
 お嬢はお母さんを助けるために。
「俺達は弱いのでアナタ達を守りきれません」と俺はハッキリ言った。
「だから政府の要請に応じた強い冒険者を呼んできます」
「それまでココをどうするつもり? 無責任じゃないの?」
 おばちゃん教頭先生が尋ねた。
 イラ、っという文字が新庄かなから溢れ出す。
 俺達にはココを守る義務があるわけじゃない。
 クラスメイトの顔を見た。助けを求めているような目で俺を見ている。
 俺がココにいてもハイゴブリンを倒せないよ? 
 戦ってみてわかったこと。俺はハイゴブリン一匹よりも弱い。
 次ハイゴブリンがココに来ても倒せる自信がなかった。
「ココがハイゴブリンに入られないように外から扉を頑丈に強化します」
 扉に植物を巻きつければ、それなりに扉を強化することができるだろう。
「みなさん大丈夫です。俺達がすぐに強い冒険者を呼んで来ます。必ず、みなさんは助かります」
 死んだら文句を言う人間に対して、俺達が外に出るメリットだけを俺は口にしていた。 
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