113 / 114
第七章 闘技大会編
それぞれの結果
しおりを挟む
それぞれの結果
すごい。この大会はすごい!
まさかこんなにもレベルが高いとは思わなかった。予選は一瞬で終わらしてしまったから分からなかったが、強い奴がいっぱいいたんだろう。
少なくとも、決勝トーナメント進出者達に弱い奴はいない。決勝トーナメント第6戦目まで観戦してきたが、全員がSSランク冒険者上位、もしくはそれ以上の力を持っている。
特に───。
第1戦目の勝者、剣舞の達人シュミレーヌ。
第2戦目の勝者、獣人界からの使者レクジ・ガルバン。
第3戦目の勝者、正体不明の参加者セティ。
第4戦目の2人、謎の魔法使いマイトと糸魔法の使い手シャカ。
第5戦目の勝者、SSランク冒険者6色の《剛腕》クロノ。
第6戦目の勝者、謎の武器使いルイ。
──今挙げたこの人たちはその中でも規格外だ。
まず剣舞の達人シュミレーヌについてだが、この人は技術と身体の使い方がすごい。まるで踊っているかのように敵を攻撃して、翻弄する。
そして予測不能な身のこなしによって攻撃を避ける。前世でいうバレエみたいな動きだ。
まさに踊って戦うという言葉がピッタリ当てはまる。
次の対戦相手の、前回大会優勝者も相当苦戦するだろう。
獣人界からの使者レクジ・ガルバンって人と正体不明の参加者セティって人についてはよく分からなかった。
どちらも、魔法やスキルを使った気配は無く、単純な身体能力だけで試合を終わらせたからだ。
相手が弱かったわけではない。むしろ強かった。
特にレクジ・ガルバンの対戦相手、速さで成りがった男アクセルは相当強かったと思う。
カテリーナ以上の速さに、その速さを生かした剣技。側から見たら厄介な相手だ。それにレクジ・ガルバンは見たところ二刀流の大剣使いだ。素早い相手は相性が最悪なはず。
だが、そんなことは全然関係なかった。
相手の剣を全て防御しはね返す。隙を見つけて、単純な身体能力で一瞬で駆け寄り、蹴りで気絶させる。
とんでもない奴だ。下手したらノヴァさん以上かもしれない。
正体不明の参加者セティに至っては一瞬で試合を終わらせてしまった。笛が鳴った瞬間、身体能力で駆け寄り殴りを入れる。それで試合終了だ。
スキルも使ってない殴りで魔道具破壊とかヤバくね?
次の準々決勝ではレクジ・ガルバンと当たる。どちらも本気を出していないので、勝敗が楽しみだ。
次に第4戦目の謎の魔法使いマイトと糸魔法の使い手シャカだが、こちらも中々すごかった。
まず糸魔法の使い手シャカは、ごく稀に特殊な魔法を持って生まれてくるというやつだろう。
広範囲の攻撃に拘束、防御まで出来る糸魔法。万能すぎる。全てを糸魔法一つで出来てしまう。
一見すると、メリットしかないように思えるがデメリットもある。
それは扱う難しさだ。多分相当な努力とセンスが無ければあのレベルまでは辿りつかないと思う。
謎の魔法使いマイトについては本当に謎だ。Sランクの魔物デススネークが使うアシッドショットや、SSランクの魔物ブラッドサイクロプスが使う炎獄陣に類似しているが、人間が魔物のスキルを使えるわけが無いし。
謎だ。
マイトの次の対戦相手はクロノさんだ。どうか気をつけてほしい。
そのクロノさんは言わずもがな普通に強い。華麗な大剣捌きは歳を感じさせない。むしろ前よりキレがかかってる気がする。俺がいない間に鍛錬を積んでたのか?
そして最後にルイについてだ。
正直この大会で一番驚いたのはルイだ。俺が地球から転生させてまだ2ヶ月も経っていないのに、この高レベルな大会に参加して、尚且つ決勝トーナメントに進出してるのが信じられない。
そりゃまあ転生するときにチートを授けたが、それにしても成長スピードが尋常じゃない。
ルイの戦闘スタイルは武術だ。対戦相手の執事で体術使いの奴といい勝負をしていた。武術の試合というのは普通観ていてもつまらないものだが、今回は違った。色んな技に高度な技術を見れてすごい勉強になった。
と思って観ていたが、なんでルイはそんなに武術が出来るの?
もしかして地球でなんかやってたとか?
じゃなきゃSSランク冒険者上位レベルの人と渡り合えるわけがない。
そこら辺は後ほどルイに聞くとしよう。
とまぁ疑問に思ったことはコレだけではない。ルイは対戦表発表の時に、謎の武器使いと呼ばれていた。
にも関わらず第6戦目で武器は使っていない。
すなわち予選で謎の武器使いを使ったが、決勝トーナメント進出者たちに見られたくないため武術で戦った。
そういうことだと推察出来る。
謎の武器、一体何を使ったんだ?
もし、第7戦目で俺たち生徒チームが勝てば次はルイと戦うことになる。いや、勝つことは確定だな。
そうなったら嫌でもその謎の武器とやらを引き出してやるか。
とまぁそんな感じで第7戦目、俺たちの番が来たわけだ。いっちょボコすとしますか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すみません!今回は文だけで退屈だったと思いますが、説明しようとするとどうしてもこうなってしまって。
次回からは戦闘なので楽しみにしていてください!
すごい。この大会はすごい!
まさかこんなにもレベルが高いとは思わなかった。予選は一瞬で終わらしてしまったから分からなかったが、強い奴がいっぱいいたんだろう。
少なくとも、決勝トーナメント進出者達に弱い奴はいない。決勝トーナメント第6戦目まで観戦してきたが、全員がSSランク冒険者上位、もしくはそれ以上の力を持っている。
特に───。
第1戦目の勝者、剣舞の達人シュミレーヌ。
第2戦目の勝者、獣人界からの使者レクジ・ガルバン。
第3戦目の勝者、正体不明の参加者セティ。
第4戦目の2人、謎の魔法使いマイトと糸魔法の使い手シャカ。
第5戦目の勝者、SSランク冒険者6色の《剛腕》クロノ。
第6戦目の勝者、謎の武器使いルイ。
──今挙げたこの人たちはその中でも規格外だ。
まず剣舞の達人シュミレーヌについてだが、この人は技術と身体の使い方がすごい。まるで踊っているかのように敵を攻撃して、翻弄する。
そして予測不能な身のこなしによって攻撃を避ける。前世でいうバレエみたいな動きだ。
まさに踊って戦うという言葉がピッタリ当てはまる。
次の対戦相手の、前回大会優勝者も相当苦戦するだろう。
獣人界からの使者レクジ・ガルバンって人と正体不明の参加者セティって人についてはよく分からなかった。
どちらも、魔法やスキルを使った気配は無く、単純な身体能力だけで試合を終わらせたからだ。
相手が弱かったわけではない。むしろ強かった。
特にレクジ・ガルバンの対戦相手、速さで成りがった男アクセルは相当強かったと思う。
カテリーナ以上の速さに、その速さを生かした剣技。側から見たら厄介な相手だ。それにレクジ・ガルバンは見たところ二刀流の大剣使いだ。素早い相手は相性が最悪なはず。
だが、そんなことは全然関係なかった。
相手の剣を全て防御しはね返す。隙を見つけて、単純な身体能力で一瞬で駆け寄り、蹴りで気絶させる。
とんでもない奴だ。下手したらノヴァさん以上かもしれない。
正体不明の参加者セティに至っては一瞬で試合を終わらせてしまった。笛が鳴った瞬間、身体能力で駆け寄り殴りを入れる。それで試合終了だ。
スキルも使ってない殴りで魔道具破壊とかヤバくね?
次の準々決勝ではレクジ・ガルバンと当たる。どちらも本気を出していないので、勝敗が楽しみだ。
次に第4戦目の謎の魔法使いマイトと糸魔法の使い手シャカだが、こちらも中々すごかった。
まず糸魔法の使い手シャカは、ごく稀に特殊な魔法を持って生まれてくるというやつだろう。
広範囲の攻撃に拘束、防御まで出来る糸魔法。万能すぎる。全てを糸魔法一つで出来てしまう。
一見すると、メリットしかないように思えるがデメリットもある。
それは扱う難しさだ。多分相当な努力とセンスが無ければあのレベルまでは辿りつかないと思う。
謎の魔法使いマイトについては本当に謎だ。Sランクの魔物デススネークが使うアシッドショットや、SSランクの魔物ブラッドサイクロプスが使う炎獄陣に類似しているが、人間が魔物のスキルを使えるわけが無いし。
謎だ。
マイトの次の対戦相手はクロノさんだ。どうか気をつけてほしい。
そのクロノさんは言わずもがな普通に強い。華麗な大剣捌きは歳を感じさせない。むしろ前よりキレがかかってる気がする。俺がいない間に鍛錬を積んでたのか?
そして最後にルイについてだ。
正直この大会で一番驚いたのはルイだ。俺が地球から転生させてまだ2ヶ月も経っていないのに、この高レベルな大会に参加して、尚且つ決勝トーナメントに進出してるのが信じられない。
そりゃまあ転生するときにチートを授けたが、それにしても成長スピードが尋常じゃない。
ルイの戦闘スタイルは武術だ。対戦相手の執事で体術使いの奴といい勝負をしていた。武術の試合というのは普通観ていてもつまらないものだが、今回は違った。色んな技に高度な技術を見れてすごい勉強になった。
と思って観ていたが、なんでルイはそんなに武術が出来るの?
もしかして地球でなんかやってたとか?
じゃなきゃSSランク冒険者上位レベルの人と渡り合えるわけがない。
そこら辺は後ほどルイに聞くとしよう。
とまぁ疑問に思ったことはコレだけではない。ルイは対戦表発表の時に、謎の武器使いと呼ばれていた。
にも関わらず第6戦目で武器は使っていない。
すなわち予選で謎の武器使いを使ったが、決勝トーナメント進出者たちに見られたくないため武術で戦った。
そういうことだと推察出来る。
謎の武器、一体何を使ったんだ?
もし、第7戦目で俺たち生徒チームが勝てば次はルイと戦うことになる。いや、勝つことは確定だな。
そうなったら嫌でもその謎の武器とやらを引き出してやるか。
とまぁそんな感じで第7戦目、俺たちの番が来たわけだ。いっちょボコすとしますか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すみません!今回は文だけで退屈だったと思いますが、説明しようとするとどうしてもこうなってしまって。
次回からは戦闘なので楽しみにしていてください!
0
お気に入りに追加
892
あなたにおすすめの小説
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
帝国の第一皇女に転生しましたが3日で誘拐されました
山田うちう
ファンタジー
帝国の皇女に転生するも、生後3日で誘拐されてしまう。
犯人を追ってくれた騎士により命は助かるが、隣国で一人置き去りに。
たまたま通りかかった、隣国の伯爵に拾われ、伯爵家の一人娘ルセルとして育つ。
何不自由なく育ったルセルだが、5歳の時に受けた教会の洗礼式で真名を与えられ、背中に大きな太陽のアザが浮かび上がる。。。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)
丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】
深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。
前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。
そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに……
異世界に転生しても働くのをやめられない!
剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。
■カクヨムでも連載中です■
本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。
中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。
いつもありがとうございます。
◆
書籍化に伴いタイトルが変更となりました。
剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~
↓
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる