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第七章 闘技大会編
勇者視点
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勇者視点
《勇者視点》
ノヴァさんと僕たち勇者一行は、今闘技大会の観戦をしている。
英雄アルベルトさんと別れてからちょっと遅れて僕たちも闘技場に来たのだ。
正直この時間帯だったら観客席は満員、入れたとしても1番上の席だと思っていた。
受付に行くと、ノヴァさんは顔見知りのようで闘技大会の話をしていた。
ノヴァさんの言うアルベルトさんと同程度の実力を持つ人の名前は出てこなかったが、ノヴァさんが惨敗したことを聞いた。
そのあと何故か観客席が空いていたのでそこに案内された。しかもVIP席だ。各国の重鎮や、王様もいた。
何故ここなのかと聞くと、ノヴァさんはSSランク冒険者1色だからVIP待遇なんだそうだ。SSランク冒険者の権力はすごいらしい。
とまあそんなわけで僕たちは観戦をしていたんだが、衝撃を受けた。
多分決勝トーナメント進出を決めている参加者たちは僕たちより強い。まず技術差が大きいと思う。葵なら【剣術《極》】があるので負けてないが、僕たち3人では程遠い。立ち回りや体の使い方が全然違う。
これは年季が関係してると思う。
魔法使いも立ち回りと魔法の選択がうまい。バトルロワイヤルだと魔法使いは完全に不利だ。それにも関わらず、決勝トーナメントに進出してる魔法使いがいる。
ノヴァさんに会うまで僕たちに勝てる者はいないと思っていたが、全然違った。
世界にはこんなにも強い人達がいるなんて思ってもみなかった。
改めて自分達の無力さを知ったから、これからも訓練を怠らないようにしないとね。
さて、観戦をしてるうちにいよいの英雄アルベルトさんの番がきた。今までの人たちもすごかったけど、ノヴァさん並みの人はいなかった。そのノヴァさんを圧倒するくらいだから、数段は格上だろう。
「いよいよね」
「ん、見て学ぶ」
「そうだな。どのくらい強いのかちゃんと見ておかないとな」
「あ、そういえばノヴァさん。アルベルトさんの戦闘スタイルはどんな感じなんですか?前に言ってた武術系なんでしょうか?」
これは僕が1番気になっていた質問だ。戦いにおいて戦闘スタイルは最も重要なことだ。魔王討伐のために共闘するにしても、アルベルトさんの戦闘スタイル次第で僕たちの戦い方が変わってくる。そしたら気になるのも当然だと思う。
ノヴァさんとの模擬戦を聞いた限りでは武術系だと思う。日本に伝わる柔拳を使ったらしいからね。
「アルの戦闘スタイル?そんなの近接戦に決まってんじゃねぇか!冒険者登録試験では剣でSSランク冒険者に勝ってたな!」
「け、剣も使えるの!?」
「チートすぎだな」
「ん、ずるい」
ノヴァさんに勝る武術に、SSランク冒険者を凌駕する剣術。完全に近接戦特化だ。
ならば葵と2人で前衛になるな。
「これで魔法も使えたら完璧だったんだろうけどな」
「…使えない…ですよね?」
「使えないだろ!使えたら人間じゃねぇな」
「よ、よかった…」
いや本当にびっくりした。魔法も使えるなんて言われたら魔王なんて楽勝な気がする。
「そういえば今思ったんだけどよ、英雄と一緒にいる男の子はノヴァさんの息子なんだろ?」
「おぉ!そうだぜ!それがどうかしたか?」
「英雄は強いからいいけどよ、その他の3人には危ないんじゃないか?どうもこの大会はレベルが高い」
「あぁそのことか。安心しろ、全員強いぞ。それにあそこには2色の《魔女》メアもいるしな!俺の息子はヤワじゃないし、もう1人は確か近衛騎士団長の娘だ」
「「「「まじか…」」」」
「何この化け物揃い…」
「すごいメンバーだな」
本当にすごいチームだ。アルベルトさんはいいとして、他の3人も強かったとは…。心配する必要は皆無だね。
『それでは第10ブロックよ試合を行います!』
お、そんなことを思っていると試合が始まりそうだ。
英雄アルベルトさんの実力、しっかりこの目に焼きつけないと!
『始め!』
その試合は一瞬だった。
審判の合図がかかった瞬間全員が気絶した。見逃すまいと瞬きはしてなかったが、見えなかった。いや、正確には何が起きたのかすらも分からない。
最初は魔道具の不具合かと思ったが、それで選手が気絶するはずがない。
すなわち、これは人工的に気絶させられたということ。
どういうことだ?何が起こった?
「み、見えたか?」
「…全く見えなかった」
「…何が起こったの?」
「ん、多分魔法」
「「「「魔法!?」」」」
魔法だと!?
魔法でこんな効果を生み出すことが出来るのか?
そもそも誰も詠唱をしていない。渚と同じ【詠唱破棄】か?
魔法だとしたら2色のメアさんだ。まだ10歳でそんな人間のレベルを超えた魔法を?
だとしたら10色と呼ばれる人達は僕が思ってた以上に化け物だ。
「メアさんってすごい人なんですね…」
「…違う」
「何が?」
「魔法を使ったのは英雄。2色じゃない」
「「「「は!?」」」」
「おいおいマジかよ」
「アルって魔法も使えたのか!?」
アルベルトさんが魔法を使える!?
それも高度な魔法をだ。
大体この魔法はなんだ?どの属性でもこんな魔法は無いぞ?
「一瞬だけ英雄の魔力が凄まじく高まった」
「マジかよ…」
「俺が思ってた以上にアルは化け物だな」
「これが英雄の力…」
僕たちは英雄アルベルトという存在を整理しながら、観戦を続けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回は休憩回です!
ノヴァはイルス魔導国に仕事に行ってしまったので、アルが魔法を使えることを知りません!
もちろん魔族との戦争のことは知ってますが、噂で聞いたくらいなので認識があやふやです!
メアが2色なのは、アルがSSSランク冒険者になったため、一段上に繰り上がったからです!
分かりにくかったらすみません。感想待ってます。
これからも応援よろしくお願いします。
《勇者視点》
ノヴァさんと僕たち勇者一行は、今闘技大会の観戦をしている。
英雄アルベルトさんと別れてからちょっと遅れて僕たちも闘技場に来たのだ。
正直この時間帯だったら観客席は満員、入れたとしても1番上の席だと思っていた。
受付に行くと、ノヴァさんは顔見知りのようで闘技大会の話をしていた。
ノヴァさんの言うアルベルトさんと同程度の実力を持つ人の名前は出てこなかったが、ノヴァさんが惨敗したことを聞いた。
そのあと何故か観客席が空いていたのでそこに案内された。しかもVIP席だ。各国の重鎮や、王様もいた。
何故ここなのかと聞くと、ノヴァさんはSSランク冒険者1色だからVIP待遇なんだそうだ。SSランク冒険者の権力はすごいらしい。
とまあそんなわけで僕たちは観戦をしていたんだが、衝撃を受けた。
多分決勝トーナメント進出を決めている参加者たちは僕たちより強い。まず技術差が大きいと思う。葵なら【剣術《極》】があるので負けてないが、僕たち3人では程遠い。立ち回りや体の使い方が全然違う。
これは年季が関係してると思う。
魔法使いも立ち回りと魔法の選択がうまい。バトルロワイヤルだと魔法使いは完全に不利だ。それにも関わらず、決勝トーナメントに進出してる魔法使いがいる。
ノヴァさんに会うまで僕たちに勝てる者はいないと思っていたが、全然違った。
世界にはこんなにも強い人達がいるなんて思ってもみなかった。
改めて自分達の無力さを知ったから、これからも訓練を怠らないようにしないとね。
さて、観戦をしてるうちにいよいの英雄アルベルトさんの番がきた。今までの人たちもすごかったけど、ノヴァさん並みの人はいなかった。そのノヴァさんを圧倒するくらいだから、数段は格上だろう。
「いよいよね」
「ん、見て学ぶ」
「そうだな。どのくらい強いのかちゃんと見ておかないとな」
「あ、そういえばノヴァさん。アルベルトさんの戦闘スタイルはどんな感じなんですか?前に言ってた武術系なんでしょうか?」
これは僕が1番気になっていた質問だ。戦いにおいて戦闘スタイルは最も重要なことだ。魔王討伐のために共闘するにしても、アルベルトさんの戦闘スタイル次第で僕たちの戦い方が変わってくる。そしたら気になるのも当然だと思う。
ノヴァさんとの模擬戦を聞いた限りでは武術系だと思う。日本に伝わる柔拳を使ったらしいからね。
「アルの戦闘スタイル?そんなの近接戦に決まってんじゃねぇか!冒険者登録試験では剣でSSランク冒険者に勝ってたな!」
「け、剣も使えるの!?」
「チートすぎだな」
「ん、ずるい」
ノヴァさんに勝る武術に、SSランク冒険者を凌駕する剣術。完全に近接戦特化だ。
ならば葵と2人で前衛になるな。
「これで魔法も使えたら完璧だったんだろうけどな」
「…使えない…ですよね?」
「使えないだろ!使えたら人間じゃねぇな」
「よ、よかった…」
いや本当にびっくりした。魔法も使えるなんて言われたら魔王なんて楽勝な気がする。
「そういえば今思ったんだけどよ、英雄と一緒にいる男の子はノヴァさんの息子なんだろ?」
「おぉ!そうだぜ!それがどうかしたか?」
「英雄は強いからいいけどよ、その他の3人には危ないんじゃないか?どうもこの大会はレベルが高い」
「あぁそのことか。安心しろ、全員強いぞ。それにあそこには2色の《魔女》メアもいるしな!俺の息子はヤワじゃないし、もう1人は確か近衛騎士団長の娘だ」
「「「「まじか…」」」」
「何この化け物揃い…」
「すごいメンバーだな」
本当にすごいチームだ。アルベルトさんはいいとして、他の3人も強かったとは…。心配する必要は皆無だね。
『それでは第10ブロックよ試合を行います!』
お、そんなことを思っていると試合が始まりそうだ。
英雄アルベルトさんの実力、しっかりこの目に焼きつけないと!
『始め!』
その試合は一瞬だった。
審判の合図がかかった瞬間全員が気絶した。見逃すまいと瞬きはしてなかったが、見えなかった。いや、正確には何が起きたのかすらも分からない。
最初は魔道具の不具合かと思ったが、それで選手が気絶するはずがない。
すなわち、これは人工的に気絶させられたということ。
どういうことだ?何が起こった?
「み、見えたか?」
「…全く見えなかった」
「…何が起こったの?」
「ん、多分魔法」
「「「「魔法!?」」」」
魔法だと!?
魔法でこんな効果を生み出すことが出来るのか?
そもそも誰も詠唱をしていない。渚と同じ【詠唱破棄】か?
魔法だとしたら2色のメアさんだ。まだ10歳でそんな人間のレベルを超えた魔法を?
だとしたら10色と呼ばれる人達は僕が思ってた以上に化け物だ。
「メアさんってすごい人なんですね…」
「…違う」
「何が?」
「魔法を使ったのは英雄。2色じゃない」
「「「「は!?」」」」
「おいおいマジかよ」
「アルって魔法も使えたのか!?」
アルベルトさんが魔法を使える!?
それも高度な魔法をだ。
大体この魔法はなんだ?どの属性でもこんな魔法は無いぞ?
「一瞬だけ英雄の魔力が凄まじく高まった」
「マジかよ…」
「俺が思ってた以上にアルは化け物だな」
「これが英雄の力…」
僕たちは英雄アルベルトという存在を整理しながら、観戦を続けた。
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今回は休憩回です!
ノヴァはイルス魔導国に仕事に行ってしまったので、アルが魔法を使えることを知りません!
もちろん魔族との戦争のことは知ってますが、噂で聞いたくらいなので認識があやふやです!
メアが2色なのは、アルがSSSランク冒険者になったため、一段上に繰り上がったからです!
分かりにくかったらすみません。感想待ってます。
これからも応援よろしくお願いします。
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