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第七章 闘技大会編
闘技大会開会式
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闘技大会開会式
『これより第25回闘技大会を開催します!』
「「「「「「うおぉぉお!」」」」」」
今の時刻は9時。闘技大会の参加者全員が闘技場の舞台に集まっている。
この闘技場は直径1キロほどで観客席は2万席もあるらしい。舞台の大きさは直径500mくらいですごく大きい。全部で701人いるらしい参加者たちも、舞台の大きさに驚いている。
というかすんげー盛り上がりだな。さすが4年に一度の闘技大会だ。見た感じでは観客席は満員だ。
これ1番上の席の人とか見えるのかな?
『初めに我がフリーデン王国国王陛下様からのお話です。お願いします』
数秒経って、1人の男が舞台に設置された台に上がった。
あの人がフリーデン王国の国王か。なんというか立ってるだけで王の雰囲気があるな。見た感じまだ30代くらいと若いのにすごいな。
「皆の者!余がフリーデン王国国王、サーマル・トネ・フリーデンである!」
「「「「「うぉぉおぉ!」」」」」
「国王様万歳!」
「その尊き心に祝福を!」
「税金を減らしてくれてありがとうございます!」
「「「「「国王陛下万歳!」」」」」
なんだなんだ?
国王コールが起こり始めたぞ?
普通王族や貴族は富があるから平民から嫌われる立場だ。なのにこんなに人気なのはすごいと思う。民を第一に考えて行動してる証拠だ。それにあの若さだからな。
「静まれ!余は今大会に大いに期待している!前回大会での素晴らしい剣技や魔法、戦法に魅了された。身体が真から震えるほどの興奮を初めて覚えたのだ。だから今大会もそのような試合が見れることを期待している!誠心誠意戦ってくれ!これにて終わりとする」
「「「「「うぉぉぉぉおお!」」」」」
さすが王だ。参加者を鼓舞すると共に、観客にも期待を膨らませてきた。こうすることで闘技大会の株が上がるのだろう。
『続きまして、聖女様からのお話です。お願いします』
「はい!」
台に向かって歩いているのはとんどもない美女だった。年齢は20代前半といったところだろうか。
異世界の女性は大体綺麗だが、あれは格が違う。なんというか見てるだけで緊張してくる。身体の周りには神々しい光すら見えてきそうだ。
「アル君!朝は私が1番って言ったじゃんか!」
聖女を見ているとメアがそう言ってきた。
嫉妬か?可愛いな。もちろん俺はメアの方が全然可愛いと思ってるし大好きだ。
「……可愛い」
おっと思ってることが口に出てしまった。
「な、何言ってるの!私は怒ってるの!」
「いやごめんごめん。可愛いすぎてつい…」
「も~!」
ほんと可愛いな。その怒った顔は反則すぎるぞ?
「フォヴァ、貴様も浮気するんじゃないだろうな?」
「俺は一途に決まってるだろ!」
「そうか」
フォヴァたちも言い合ってるみたいだな。ってちょっと待て。
「おいカテリーナ、僕が浮気だって?ちょっと取り消してもらおうか」
「浮気ではないのか?」
「断じて違う!」
俺たちが話している間に、聖女が台に上がった。参加者だけでなく観客までも見惚れていて誰も喋らない。故にとんでもない静かさだ。
「皆様、私は今代の聖女シリエス・エルテリエと申します。闘技大会には私が作った魔道具が使用されますが、悪用はしないでいただきたいと思ってます」
そりゃそうだ。こんなのが世に出回ったらどうなることか。
「皆様のご健闘をお祈りしてます。私の話はここまでとします」
『ありがとうございました!続きまして、今大会のルールについて説明させていただきます!試合のルールは簡単!剣、魔法、なんでもありです!勝敗は聖女様の魔道具が先に壊れた方が負けとなります!』
やっぱり剣や魔法、なんでもありなのか。これは相性も結構重要だな。
『今年の参加者は701名いますので、特別な試合形式をとりたいと思います!それは、700名を14ブロック、50名ずつに分けたいと思います!残りの1名は前回優勝者なのでシードとしました!
試合形式は50名で行われるバトルロワイヤル形式とさせてもらいました!50名のうち、勝ち残った1名のみが決勝トーナメント進出となります!』
なるほどな。それなら参加者も簡単に減るし時間もかからないな。
『番号札順に分けていますので、自身の番号に従ってください。第一試合は30分後に行います!今大会は学生も参加していますので、ハンデとしてパーティーとなっています。ご了承ください。これにて開会式を終わりといたします!』
やっと終わった。
さぁて、俺たちの番号は482番。結構先になりそうだな。
俺の対戦ブロックに楽しそうな奴がいればいいんだが…。まぁどうせ勝ち上がったら強い奴はいっぱいいるわけだから楽しめるか。
そう思うとますますワクワクしてきたぜ!
『これより第25回闘技大会を開催します!』
「「「「「「うおぉぉお!」」」」」」
今の時刻は9時。闘技大会の参加者全員が闘技場の舞台に集まっている。
この闘技場は直径1キロほどで観客席は2万席もあるらしい。舞台の大きさは直径500mくらいですごく大きい。全部で701人いるらしい参加者たちも、舞台の大きさに驚いている。
というかすんげー盛り上がりだな。さすが4年に一度の闘技大会だ。見た感じでは観客席は満員だ。
これ1番上の席の人とか見えるのかな?
『初めに我がフリーデン王国国王陛下様からのお話です。お願いします』
数秒経って、1人の男が舞台に設置された台に上がった。
あの人がフリーデン王国の国王か。なんというか立ってるだけで王の雰囲気があるな。見た感じまだ30代くらいと若いのにすごいな。
「皆の者!余がフリーデン王国国王、サーマル・トネ・フリーデンである!」
「「「「「うぉぉおぉ!」」」」」
「国王様万歳!」
「その尊き心に祝福を!」
「税金を減らしてくれてありがとうございます!」
「「「「「国王陛下万歳!」」」」」
なんだなんだ?
国王コールが起こり始めたぞ?
普通王族や貴族は富があるから平民から嫌われる立場だ。なのにこんなに人気なのはすごいと思う。民を第一に考えて行動してる証拠だ。それにあの若さだからな。
「静まれ!余は今大会に大いに期待している!前回大会での素晴らしい剣技や魔法、戦法に魅了された。身体が真から震えるほどの興奮を初めて覚えたのだ。だから今大会もそのような試合が見れることを期待している!誠心誠意戦ってくれ!これにて終わりとする」
「「「「「うぉぉぉぉおお!」」」」」
さすが王だ。参加者を鼓舞すると共に、観客にも期待を膨らませてきた。こうすることで闘技大会の株が上がるのだろう。
『続きまして、聖女様からのお話です。お願いします』
「はい!」
台に向かって歩いているのはとんどもない美女だった。年齢は20代前半といったところだろうか。
異世界の女性は大体綺麗だが、あれは格が違う。なんというか見てるだけで緊張してくる。身体の周りには神々しい光すら見えてきそうだ。
「アル君!朝は私が1番って言ったじゃんか!」
聖女を見ているとメアがそう言ってきた。
嫉妬か?可愛いな。もちろん俺はメアの方が全然可愛いと思ってるし大好きだ。
「……可愛い」
おっと思ってることが口に出てしまった。
「な、何言ってるの!私は怒ってるの!」
「いやごめんごめん。可愛いすぎてつい…」
「も~!」
ほんと可愛いな。その怒った顔は反則すぎるぞ?
「フォヴァ、貴様も浮気するんじゃないだろうな?」
「俺は一途に決まってるだろ!」
「そうか」
フォヴァたちも言い合ってるみたいだな。ってちょっと待て。
「おいカテリーナ、僕が浮気だって?ちょっと取り消してもらおうか」
「浮気ではないのか?」
「断じて違う!」
俺たちが話している間に、聖女が台に上がった。参加者だけでなく観客までも見惚れていて誰も喋らない。故にとんでもない静かさだ。
「皆様、私は今代の聖女シリエス・エルテリエと申します。闘技大会には私が作った魔道具が使用されますが、悪用はしないでいただきたいと思ってます」
そりゃそうだ。こんなのが世に出回ったらどうなることか。
「皆様のご健闘をお祈りしてます。私の話はここまでとします」
『ありがとうございました!続きまして、今大会のルールについて説明させていただきます!試合のルールは簡単!剣、魔法、なんでもありです!勝敗は聖女様の魔道具が先に壊れた方が負けとなります!』
やっぱり剣や魔法、なんでもありなのか。これは相性も結構重要だな。
『今年の参加者は701名いますので、特別な試合形式をとりたいと思います!それは、700名を14ブロック、50名ずつに分けたいと思います!残りの1名は前回優勝者なのでシードとしました!
試合形式は50名で行われるバトルロワイヤル形式とさせてもらいました!50名のうち、勝ち残った1名のみが決勝トーナメント進出となります!』
なるほどな。それなら参加者も簡単に減るし時間もかからないな。
『番号札順に分けていますので、自身の番号に従ってください。第一試合は30分後に行います!今大会は学生も参加していますので、ハンデとしてパーティーとなっています。ご了承ください。これにて開会式を終わりといたします!』
やっと終わった。
さぁて、俺たちの番号は482番。結構先になりそうだな。
俺の対戦ブロックに楽しそうな奴がいればいいんだが…。まぁどうせ勝ち上がったら強い奴はいっぱいいるわけだから楽しめるか。
そう思うとますますワクワクしてきたぜ!
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