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第七章 闘技大会編
闘技大会
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闘技大会
「カノン王国学校対抗戦優勝パーティーですね。アルベルト様、メア様、フォヴァ様、カテリーナ様、参加するにあたってこちらの腕輪をつけてください」
俺たちはノヴァさんたちと別れて、受付に来ていた。
猛ダッシュで来たためなんとか間に合った。
朝から婚約の話や勇者一行との出会いなど色々あったが、今は気持ちを切り替えよう。
なんせノヴァさんの忠告した人が本当に俺より強い可能性だってなくはない。俺に負けたノヴァさんがあそこまで言うのだから、ノヴァさんより数段は格上と思った方がいいだろう。
そのため気を引き締めていかないと痛い目を見るかもしれない。
とまあそんな感じで今は受付をしている。観客だけでなく、出場者もものすごい数がいるらしく、参加受付にも長蛇の列ができていた。
やっとの思いで俺たちの順番が来たってわけだ。
「この腕輪には聖女様の即死回避魔法が刻まれています。効果は、重症を負う攻撃や死に至らしめる攻撃を一回だけ無効化します。効果が発揮されるとこの腕輪は消滅します」
聖女か。聞いたことはある。
回復魔法や神聖属性に絶対的な適性を持っていて、その力は凄まじいと本に書いてあった。
だが思ってもみなかった。まさかこんな魔道具を作れるとは…。
この魔道具はとんでもない代物だ。これさえつけとけば一回死んでも大丈夫ってことだろ?やばくね?
そもそも普通にこの世界で生まれて育った人間がこんな魔道具を作れることに驚きを隠せない。転生者や転移者ならまだしも、この世界で生まれた人間がここまでするとはな。
まったく…これだから異世界は楽しい!
「闘技大会の勝敗は、この腕輪を先に壊した方が勝ちとなっています。壊れた時点で試合終了です」
俺もやろうと思えばこの魔道具は作れると思う。だが難しそうだ。付与は魔法の価値が高いほど難しくなる。死を回避するくらいだからとんでもなく難しいだろう。
それをこんなに量産できることがすごいな。
「また、優勝者には景品としてこの腕輪が送られます」
マジかよ。闘技大会とんでもねぇな。
そりゃ隠れていた化け物がぞろぞろ出てくるわけだ。ノヴァさんもこの腕輪狙いだったのかな?
いや違うな。ノヴァさんは俺と同じで戦闘狂っぽいから、多分強い奴を求めて参加したんだと思う。
「この闘技大会は個人戦ですが、ハンデとして皆様はパーティーで出場することとなっています」
ハンデとかいらないんですけど。逆に俺は強すぎるから他の人にハンデを与えて欲しかったなぁ。
だって俺たちSSランクという冒険者の頂点だぜ?
それが4人もいたら勝負にならねぇだろ。まあ念には念をでよしとしとくか。
「これが皆様の番号札です」
え……482番!?
そんなに参加するの?
大きい大会とは思ってたけど、こんなに力自慢の奴らがいるなんてな。予想以上だぜ。
「試合のルールなどは開会式で発表されるので今は説明しません。最後に、この大会はあなたたち子供が出るような場所じゃないの。危ないと思ったらすぐに棄権しなさいね」
「てんめッ───」
おーい!フォヴァ君何をやってんの!
子供扱いされてイラつくのは分かるけど、殴りかかるのはやめようか!流石に初対面で殴りかかっちゃダメよ?
俺が止めなきゃ確実にお姉さんの頭粉砕してたよ?
そもそもこのお姉さんだって悪気はないと思うよ?
そりゃイラつくけど、この大会はほんとに子供が出るようなものじゃないから多分心配してくれたんだと思う。
「フゥー…」
「冷静になれフォヴァ!」
「わ、分かった」
ほんと危機一髪だった。
俺たちは受付が終わったので選手控え室に向かった。
◇◇◇
《アル達が受付をする3時間前》
「うわぁー…まだ開始4時間前なのに人がいっぱいいるねぇ」
「そーだね。これじゃ見えるか分からないよぉ」
女性2人が闘技大会開催の4時間前にフリーデン王国の王都を歩いていた。
まだ朝の5時にも関わらず、人がたくさん歩いている。理由は闘技大会の観戦だ。
「すみません。あなたたちも闘技場に向かってるのですか?もしよろしければ案内を願いたい」
そこに1人の男が話しかけてきた。180はあると思われる高身長に、エルフ特有の長い耳。キリッとした目に整った顔立ちは通る人達を魅了する。
「ん?ッ!あなたは前回大会優勝者のッ───」
「その通りです。最近物忘れが酷くて場所を忘れてしまったので」
「もちろんです!」
女性2人とその男は闘技場の受付に向かって歩き出した。歩いてる途中女性2人には、ずっと嫉妬の視線が送られていた。理由は言うまでもない。
しばらくすると、受付に着き、男と女性2人は別れた。
「はぁ…今年はあの男は参加するのか?」
男は溜息をつきながら受付に向かった。
「あなたはッ!今年も参加されるのですね!」
「…あぁ」
「分かりました!ルールや勝敗の決し方は前回と同様です。あなた様の番号札は1番となっています。シードですので予選及び1回戦は無しとなっています」
「そうか。1つ聞きたいことがある」
「なんでしょう?」
「あの男は今年も参加するか?」
「《拳王》ノヴァ様のことでしょうか?」
「そうだ」
「噂によると参加されないそうです。冒険者の仕事が忙しいみたいで」
「……そうか」
あの男が参加するなら楽しめそうだと思ってたのだがな。なんせあの男は私が戦ってきた中で4番目に強かったしな。
参加しないとなると、今年は難なく優勝できそうだ。
次回は参加することを祈るとしよう。
男は控え室に向かって歩き出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうでしたでしょうか?
ノヴァの言うアイツがちょっと出てきましたね!まだ名前は伏せてますが特徴は出しました!
今後の展開にご期待ください!
感想など待ってます!
「カノン王国学校対抗戦優勝パーティーですね。アルベルト様、メア様、フォヴァ様、カテリーナ様、参加するにあたってこちらの腕輪をつけてください」
俺たちはノヴァさんたちと別れて、受付に来ていた。
猛ダッシュで来たためなんとか間に合った。
朝から婚約の話や勇者一行との出会いなど色々あったが、今は気持ちを切り替えよう。
なんせノヴァさんの忠告した人が本当に俺より強い可能性だってなくはない。俺に負けたノヴァさんがあそこまで言うのだから、ノヴァさんより数段は格上と思った方がいいだろう。
そのため気を引き締めていかないと痛い目を見るかもしれない。
とまあそんな感じで今は受付をしている。観客だけでなく、出場者もものすごい数がいるらしく、参加受付にも長蛇の列ができていた。
やっとの思いで俺たちの順番が来たってわけだ。
「この腕輪には聖女様の即死回避魔法が刻まれています。効果は、重症を負う攻撃や死に至らしめる攻撃を一回だけ無効化します。効果が発揮されるとこの腕輪は消滅します」
聖女か。聞いたことはある。
回復魔法や神聖属性に絶対的な適性を持っていて、その力は凄まじいと本に書いてあった。
だが思ってもみなかった。まさかこんな魔道具を作れるとは…。
この魔道具はとんでもない代物だ。これさえつけとけば一回死んでも大丈夫ってことだろ?やばくね?
そもそも普通にこの世界で生まれて育った人間がこんな魔道具を作れることに驚きを隠せない。転生者や転移者ならまだしも、この世界で生まれた人間がここまでするとはな。
まったく…これだから異世界は楽しい!
「闘技大会の勝敗は、この腕輪を先に壊した方が勝ちとなっています。壊れた時点で試合終了です」
俺もやろうと思えばこの魔道具は作れると思う。だが難しそうだ。付与は魔法の価値が高いほど難しくなる。死を回避するくらいだからとんでもなく難しいだろう。
それをこんなに量産できることがすごいな。
「また、優勝者には景品としてこの腕輪が送られます」
マジかよ。闘技大会とんでもねぇな。
そりゃ隠れていた化け物がぞろぞろ出てくるわけだ。ノヴァさんもこの腕輪狙いだったのかな?
いや違うな。ノヴァさんは俺と同じで戦闘狂っぽいから、多分強い奴を求めて参加したんだと思う。
「この闘技大会は個人戦ですが、ハンデとして皆様はパーティーで出場することとなっています」
ハンデとかいらないんですけど。逆に俺は強すぎるから他の人にハンデを与えて欲しかったなぁ。
だって俺たちSSランクという冒険者の頂点だぜ?
それが4人もいたら勝負にならねぇだろ。まあ念には念をでよしとしとくか。
「これが皆様の番号札です」
え……482番!?
そんなに参加するの?
大きい大会とは思ってたけど、こんなに力自慢の奴らがいるなんてな。予想以上だぜ。
「試合のルールなどは開会式で発表されるので今は説明しません。最後に、この大会はあなたたち子供が出るような場所じゃないの。危ないと思ったらすぐに棄権しなさいね」
「てんめッ───」
おーい!フォヴァ君何をやってんの!
子供扱いされてイラつくのは分かるけど、殴りかかるのはやめようか!流石に初対面で殴りかかっちゃダメよ?
俺が止めなきゃ確実にお姉さんの頭粉砕してたよ?
そもそもこのお姉さんだって悪気はないと思うよ?
そりゃイラつくけど、この大会はほんとに子供が出るようなものじゃないから多分心配してくれたんだと思う。
「フゥー…」
「冷静になれフォヴァ!」
「わ、分かった」
ほんと危機一髪だった。
俺たちは受付が終わったので選手控え室に向かった。
◇◇◇
《アル達が受付をする3時間前》
「うわぁー…まだ開始4時間前なのに人がいっぱいいるねぇ」
「そーだね。これじゃ見えるか分からないよぉ」
女性2人が闘技大会開催の4時間前にフリーデン王国の王都を歩いていた。
まだ朝の5時にも関わらず、人がたくさん歩いている。理由は闘技大会の観戦だ。
「すみません。あなたたちも闘技場に向かってるのですか?もしよろしければ案内を願いたい」
そこに1人の男が話しかけてきた。180はあると思われる高身長に、エルフ特有の長い耳。キリッとした目に整った顔立ちは通る人達を魅了する。
「ん?ッ!あなたは前回大会優勝者のッ───」
「その通りです。最近物忘れが酷くて場所を忘れてしまったので」
「もちろんです!」
女性2人とその男は闘技場の受付に向かって歩き出した。歩いてる途中女性2人には、ずっと嫉妬の視線が送られていた。理由は言うまでもない。
しばらくすると、受付に着き、男と女性2人は別れた。
「はぁ…今年はあの男は参加するのか?」
男は溜息をつきながら受付に向かった。
「あなたはッ!今年も参加されるのですね!」
「…あぁ」
「分かりました!ルールや勝敗の決し方は前回と同様です。あなた様の番号札は1番となっています。シードですので予選及び1回戦は無しとなっています」
「そうか。1つ聞きたいことがある」
「なんでしょう?」
「あの男は今年も参加するか?」
「《拳王》ノヴァ様のことでしょうか?」
「そうだ」
「噂によると参加されないそうです。冒険者の仕事が忙しいみたいで」
「……そうか」
あの男が参加するなら楽しめそうだと思ってたのだがな。なんせあの男は私が戦ってきた中で4番目に強かったしな。
参加しないとなると、今年は難なく優勝できそうだ。
次回は参加することを祈るとしよう。
男は控え室に向かって歩き出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうでしたでしょうか?
ノヴァの言うアイツがちょっと出てきましたね!まだ名前は伏せてますが特徴は出しました!
今後の展開にご期待ください!
感想など待ってます!
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