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第六章 勇者編
優勝景品
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優勝景品
古代竜と戦ってから半月が経った。結局あれからルイにも会いに行って古代竜の名前はミラになった。
ここ半月は魔道具作りに力を入れた。どうやら俺は自分で物を作るのが好きらしい。その結果、魔力隠蔽の指輪や気配遮断の指輪、物理攻撃無効になる指輪などたくさんの魔道具が作れた。どれも指輪だが。
そして夏休みが終わり、今日は9月1日、学園が始まる日だ。
約1ヶ月半ぶりにメアと一緒に学園に向かった。
「アル君あまり家に全然居ないからちょっと寂しいんだからね!」
「はい…ごめんなさい…」
「もう!いつもそれしか言わない!今度デートに付き合ってもらうから!」
「分かったよ。ならデートはデザイア公爵領でしようよ!あそこはいい場所だから僕がエスコートするよ!」
「アル君がそう言うならいいけど」
「うん!」
メアは最近構ってアピールをいっぱいしてくる。なんでも俺を補充出来ないだとか。すごい可愛いし、いい匂いするから俺としてはご褒美だ。
なので最近、事あるごとに抱きついてくる。メアも成長していて胸がちょっとずつ膨らんできてるので、いきなり抱きつかれるとちょっと恥ずかしい。
そんな話をしていると学園に着いた。
「ようアル、メア!」
「おはようフォヴァ!あれから宿題終わったか?」
「さ、流石に終わったよ!俺はそんなにバカじゃねぇ!」
「2人とも久しいな」
「カテリーナちゃん!久しぶり!」
「うん」
「2人ともってことはフォヴァ君とは会ってたんでしょ?進展はどんな感じ?」
「な!そ、そんなんではない!私はフォヴァが寂しいと思ったから会っていただけだ!そういうメアはどうなんだ?」
カテリーナが顔を赤くして言った。どうやらフォヴァのことが好きらしい。
「私はアル君とあまり会ってなかったからなー?」
え、なんで俺の方向くのさ。
あ、目が怖い。
「ご、ごめんって…僕だって寂しかったけど仕事だからしょうがなかったんだよ?」
「本当に寂しかったの?」
「本当だよ!僕だってメアのことが好きなんだ」
「そ、そう。ならしょうがないかもしれないけど…」
なんだその反応は!可愛いすぎる!
だ、ダメだ。心臓が苦しいぜ!
「ん?なんの話してるんだ?」
「フォヴァ、お前鈍感かよ」
「え」
「「「え…」」」
「ど、鈍感じゃねーし!とっくにカテリーナの気持ちには気付いてるし!てかもう将来を見越して付き合ってるし!」
「な!い、今そんなことを言うな~!」
「「え…えぇぇえ!」」
なんだよそれ!聞いてない!いつの間にそんな進展してたの!?
鈍感どころか積極的じゃねぇーか!
「マジですかい」
俺の独り言は誰にも聞こえることは無かった。そんなこんなで教室に着いたら、もうすでに遅刻寸前だったようで先生は来ていた。立ち話しすぎたか。
「みんなおはよう!久しぶりだね!」
「「「「おはようございます!」」」」
「じゃあ席ついてー。ホームルーム始めるわよー」
と言っても毎回学園来る時はホームルームだけしかないけどね。
「今日は重大発表があります!なんでしょう?」
宿題を提出し終わったあと、サリー先生がみんなに問いかけるように聞いてきた。
「対抗戦でしょうか?」
「それしか無くないか?」
「けど重大発表とは言えないよ」
「正解は……なんと!学校対抗戦で優勝した学校及び学園にはフリーデン王国で開かれる闘技大会に参加することが決まりました!」
「それって色んな強い人が集まるってことか?」
「私はその優勝景品が気になる」
「カテリーナちゃんの言う通り!優勝チーム、生徒の場合は先生も、景品としてサンライズ西王国への3泊4日旅行券が賜れます!しかも宿、食事付き!」
「宿、食事付きだと!」
「ちなみにどこの町ですか?」
「港町ハーレです!」
「「「「海だ!」」」」
「なので皆さんには優勝していただきたいのです!」
「よっしゃー!絶対優勝するぜー!」
「楽しみだね!」
「うん!」
港町ハーレは海があるためリゾート観光地としては有名で1度は聞いたことがなきゃおかしいレベルだ。これは楽しみだ!僕がいる限り絶対に負けることはないし、このチームは全員SSランク冒険者だもんね!
「明日から学園内対抗戦、2週間後に学校対抗戦、1ヶ月後に闘技大会が行われます!まず負けないと思いますが気合入れておきましょう!」
「「「「はい!」」」」
「明日は9時に教室に来てください!今日はこれで終わります、さようなら!」
「「「「さようなら!」」」」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
次回、勇者視点に戻ります!色々伏線は立ててたつもりなのでうまく回収出来るよう頑張ります!
これからも応援よろしくお願いします!
古代竜と戦ってから半月が経った。結局あれからルイにも会いに行って古代竜の名前はミラになった。
ここ半月は魔道具作りに力を入れた。どうやら俺は自分で物を作るのが好きらしい。その結果、魔力隠蔽の指輪や気配遮断の指輪、物理攻撃無効になる指輪などたくさんの魔道具が作れた。どれも指輪だが。
そして夏休みが終わり、今日は9月1日、学園が始まる日だ。
約1ヶ月半ぶりにメアと一緒に学園に向かった。
「アル君あまり家に全然居ないからちょっと寂しいんだからね!」
「はい…ごめんなさい…」
「もう!いつもそれしか言わない!今度デートに付き合ってもらうから!」
「分かったよ。ならデートはデザイア公爵領でしようよ!あそこはいい場所だから僕がエスコートするよ!」
「アル君がそう言うならいいけど」
「うん!」
メアは最近構ってアピールをいっぱいしてくる。なんでも俺を補充出来ないだとか。すごい可愛いし、いい匂いするから俺としてはご褒美だ。
なので最近、事あるごとに抱きついてくる。メアも成長していて胸がちょっとずつ膨らんできてるので、いきなり抱きつかれるとちょっと恥ずかしい。
そんな話をしていると学園に着いた。
「ようアル、メア!」
「おはようフォヴァ!あれから宿題終わったか?」
「さ、流石に終わったよ!俺はそんなにバカじゃねぇ!」
「2人とも久しいな」
「カテリーナちゃん!久しぶり!」
「うん」
「2人ともってことはフォヴァ君とは会ってたんでしょ?進展はどんな感じ?」
「な!そ、そんなんではない!私はフォヴァが寂しいと思ったから会っていただけだ!そういうメアはどうなんだ?」
カテリーナが顔を赤くして言った。どうやらフォヴァのことが好きらしい。
「私はアル君とあまり会ってなかったからなー?」
え、なんで俺の方向くのさ。
あ、目が怖い。
「ご、ごめんって…僕だって寂しかったけど仕事だからしょうがなかったんだよ?」
「本当に寂しかったの?」
「本当だよ!僕だってメアのことが好きなんだ」
「そ、そう。ならしょうがないかもしれないけど…」
なんだその反応は!可愛いすぎる!
だ、ダメだ。心臓が苦しいぜ!
「ん?なんの話してるんだ?」
「フォヴァ、お前鈍感かよ」
「え」
「「「え…」」」
「ど、鈍感じゃねーし!とっくにカテリーナの気持ちには気付いてるし!てかもう将来を見越して付き合ってるし!」
「な!い、今そんなことを言うな~!」
「「え…えぇぇえ!」」
なんだよそれ!聞いてない!いつの間にそんな進展してたの!?
鈍感どころか積極的じゃねぇーか!
「マジですかい」
俺の独り言は誰にも聞こえることは無かった。そんなこんなで教室に着いたら、もうすでに遅刻寸前だったようで先生は来ていた。立ち話しすぎたか。
「みんなおはよう!久しぶりだね!」
「「「「おはようございます!」」」」
「じゃあ席ついてー。ホームルーム始めるわよー」
と言っても毎回学園来る時はホームルームだけしかないけどね。
「今日は重大発表があります!なんでしょう?」
宿題を提出し終わったあと、サリー先生がみんなに問いかけるように聞いてきた。
「対抗戦でしょうか?」
「それしか無くないか?」
「けど重大発表とは言えないよ」
「正解は……なんと!学校対抗戦で優勝した学校及び学園にはフリーデン王国で開かれる闘技大会に参加することが決まりました!」
「それって色んな強い人が集まるってことか?」
「私はその優勝景品が気になる」
「カテリーナちゃんの言う通り!優勝チーム、生徒の場合は先生も、景品としてサンライズ西王国への3泊4日旅行券が賜れます!しかも宿、食事付き!」
「宿、食事付きだと!」
「ちなみにどこの町ですか?」
「港町ハーレです!」
「「「「海だ!」」」」
「なので皆さんには優勝していただきたいのです!」
「よっしゃー!絶対優勝するぜー!」
「楽しみだね!」
「うん!」
港町ハーレは海があるためリゾート観光地としては有名で1度は聞いたことがなきゃおかしいレベルだ。これは楽しみだ!僕がいる限り絶対に負けることはないし、このチームは全員SSランク冒険者だもんね!
「明日から学園内対抗戦、2週間後に学校対抗戦、1ヶ月後に闘技大会が行われます!まず負けないと思いますが気合入れておきましょう!」
「「「「はい!」」」」
「明日は9時に教室に来てください!今日はこれで終わります、さようなら!」
「「「「さようなら!」」」」
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次回、勇者視点に戻ります!色々伏線は立ててたつもりなのでうまく回収出来るよう頑張ります!
これからも応援よろしくお願いします!
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