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第六章 勇者編
勇者の初戦闘
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勇者の初戦闘
今日が初戦闘ということでべヘルさんとアクさんが待ってる城門に雑談しながら向かった。
「ねぇねぇ蓮、その英雄?って昨日買った本で見たの?」
「そうだよ!信じられない事ばかりだったけど陛下も本当って言ってるし、いつか会ってみたいよね!」
「そうね!その本私にも見せてくれない?」
「俺も見てみたいぜ!」
「私も見たい」
「いいよ!じゃあ今日の夜に僕の部屋でみんなで読もうよ!多分読んだらびっくりすると思うよ」
「へぇ~!さっき陛下と話してた時は戦争?とか言ってたよね?あれってなんでなの?」
「あとで読むから内容は詳しく言わないけど、魔族と戦争があったらしいんだって。それで英雄アルベルトが活躍したことが書いてあったよ!」
「戦争か。俺達日本人には一生関わりの無い存在だと思ってたけど、やっぱりこの世界は違うんだな」
「そうね。この世界は弱肉強食って宰相様が言ってたもんね。気を引き締めなきゃ!」
「がんばる!」
話をしてたら城門に着いた。陛下が言っていた通りべヘルさんとアクさんが待っていた。2人には色々教えてもらってるから感謝しきれないな。
「「「「おはようござます!」」」」
「おはよう!では行きましょうか!詳細は森に行くまでの間に説明致します」
「「「「はい!」」」」
「強いからって油断しちゃだめですよ?今日は森の奥には進みませんが気を引き締めてくださいね」
「「「「分かりました!」」」」
僕達は森に向かって歩いてる途中に説明やルールを聞かされた。
簡単にまとめると、まず今日はレベル上げじゃなくて戦闘経験が目的のため強い魔物とは許可なく戦わないこと。
自分勝手な行動をせずパーティーとして連携を取ること。
最後に弱いからといって油断しないことだ。魔物は人と違うから何をするかわからないらしい。
説明が終わった頃にはちょうど森に着いたところだった。
「では森に入りましょう。今日はCランクぐらいを目安にして戦いましょうか。私とべヘルは危ない時以外手を出さないのでそのつもりでいてください。」
「「「「はい!」」」」
「では渚さん、探知の魔法で常に索敵を怠らないでください。今日は森の奥まで行きませんのであまり範囲を広げなくても大丈夫ですよ」
「ん、わかった。探知」
「いい感じです。おっと早速お出ましのようですよ?準備はいいですか?」
「「「「はい!」」」」
出てきた魔物の数は3体で、銀色の毛並みに鋭い牙を持っていて大きめの犬のような魔物だった。威嚇しているのかこちらに牙を剥き出してよだれを垂らしている。
「あれはDランクのウルフという魔物です!殺傷能力は低いですけど速い魔物なので気をつけてください!」
「よーし!みんな気を引き締めていこう!湊と葵が前衛で僕が中衛、渚が後衛で魔法支援よろしく!」
「「「りょーかい!」」」
「行くぞ!」
まず最初に葵が1匹のウルフに斬りかかったが普通に避けられてしまった。思っていたよりも断然速い。葵の攻撃を避けたウルフが仲間達に指示を出しているのか鳴き始めた。
その隙を逃さまいと僕は葵とチェンジして斬りかかったがまたも避けられてしまった。避けられたことで苦中を噛み締めていると、魔物もチェンジを使ってきて避けた瞬間死角から噛みつかれた。
「くそッ!ありがとう湊!助かったよ!」
「いいってことよ!でも速さが厄介だな」
噛みつかれたがそれよりも前に湊がスキル【守護】を発動してダメージを受け持ってくれた。敵の予想外の速さにどうするか考えていると渚が案を出した。
「私が敵の移動速度を30秒だけ5分の1にする魔法使うから葵と蓮は円を描きながら敵の横から攻撃して!倒せなかったやつは魔法で倒す!」
「「りょーかい!」」
「速度低下《大》!」
渚が魔法を発動したのを確認して僕と葵は左右の方向からそれぞれ円を描きながら横から攻撃した。僕達の攻撃は敵の速度が落ちているので当たった。残りの1匹は魔法を使う渚の元に走り出して行った。
「風よ、我の手に集い疾風の刃を作り出せ!風中級魔法 ウィンドカッター!!」
渚が放った疾風の刃は見事敵の首を落とし、俺たちの初戦闘が終わったのだった。
今日が初戦闘ということでべヘルさんとアクさんが待ってる城門に雑談しながら向かった。
「ねぇねぇ蓮、その英雄?って昨日買った本で見たの?」
「そうだよ!信じられない事ばかりだったけど陛下も本当って言ってるし、いつか会ってみたいよね!」
「そうね!その本私にも見せてくれない?」
「俺も見てみたいぜ!」
「私も見たい」
「いいよ!じゃあ今日の夜に僕の部屋でみんなで読もうよ!多分読んだらびっくりすると思うよ」
「へぇ~!さっき陛下と話してた時は戦争?とか言ってたよね?あれってなんでなの?」
「あとで読むから内容は詳しく言わないけど、魔族と戦争があったらしいんだって。それで英雄アルベルトが活躍したことが書いてあったよ!」
「戦争か。俺達日本人には一生関わりの無い存在だと思ってたけど、やっぱりこの世界は違うんだな」
「そうね。この世界は弱肉強食って宰相様が言ってたもんね。気を引き締めなきゃ!」
「がんばる!」
話をしてたら城門に着いた。陛下が言っていた通りべヘルさんとアクさんが待っていた。2人には色々教えてもらってるから感謝しきれないな。
「「「「おはようござます!」」」」
「おはよう!では行きましょうか!詳細は森に行くまでの間に説明致します」
「「「「はい!」」」」
「強いからって油断しちゃだめですよ?今日は森の奥には進みませんが気を引き締めてくださいね」
「「「「分かりました!」」」」
僕達は森に向かって歩いてる途中に説明やルールを聞かされた。
簡単にまとめると、まず今日はレベル上げじゃなくて戦闘経験が目的のため強い魔物とは許可なく戦わないこと。
自分勝手な行動をせずパーティーとして連携を取ること。
最後に弱いからといって油断しないことだ。魔物は人と違うから何をするかわからないらしい。
説明が終わった頃にはちょうど森に着いたところだった。
「では森に入りましょう。今日はCランクぐらいを目安にして戦いましょうか。私とべヘルは危ない時以外手を出さないのでそのつもりでいてください。」
「「「「はい!」」」」
「では渚さん、探知の魔法で常に索敵を怠らないでください。今日は森の奥まで行きませんのであまり範囲を広げなくても大丈夫ですよ」
「ん、わかった。探知」
「いい感じです。おっと早速お出ましのようですよ?準備はいいですか?」
「「「「はい!」」」」
出てきた魔物の数は3体で、銀色の毛並みに鋭い牙を持っていて大きめの犬のような魔物だった。威嚇しているのかこちらに牙を剥き出してよだれを垂らしている。
「あれはDランクのウルフという魔物です!殺傷能力は低いですけど速い魔物なので気をつけてください!」
「よーし!みんな気を引き締めていこう!湊と葵が前衛で僕が中衛、渚が後衛で魔法支援よろしく!」
「「「りょーかい!」」」
「行くぞ!」
まず最初に葵が1匹のウルフに斬りかかったが普通に避けられてしまった。思っていたよりも断然速い。葵の攻撃を避けたウルフが仲間達に指示を出しているのか鳴き始めた。
その隙を逃さまいと僕は葵とチェンジして斬りかかったがまたも避けられてしまった。避けられたことで苦中を噛み締めていると、魔物もチェンジを使ってきて避けた瞬間死角から噛みつかれた。
「くそッ!ありがとう湊!助かったよ!」
「いいってことよ!でも速さが厄介だな」
噛みつかれたがそれよりも前に湊がスキル【守護】を発動してダメージを受け持ってくれた。敵の予想外の速さにどうするか考えていると渚が案を出した。
「私が敵の移動速度を30秒だけ5分の1にする魔法使うから葵と蓮は円を描きながら敵の横から攻撃して!倒せなかったやつは魔法で倒す!」
「「りょーかい!」」
「速度低下《大》!」
渚が魔法を発動したのを確認して僕と葵は左右の方向からそれぞれ円を描きながら横から攻撃した。僕達の攻撃は敵の速度が落ちているので当たった。残りの1匹は魔法を使う渚の元に走り出して行った。
「風よ、我の手に集い疾風の刃を作り出せ!風中級魔法 ウィンドカッター!!」
渚が放った疾風の刃は見事敵の首を落とし、俺たちの初戦闘が終わったのだった。
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