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第五章 魔族編
フォヴァとカテリーナの冒険者登録
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フォヴァとカテリーナの冒険者登録
訓練所に移動したフォヴァとカテリーナは早速登録試験を行うことになった。俺は回復担当として一緒に訓練所に移動した。メアは観客席に座って見物してる。
「あなたは他の国から来た冒険者だよね?」
「そうだ!グリット帝国から来たんだ!これでも俺はグリット帝国でちょっと有名な冒険者なんだぜ?怖かったら逃げてもいいんだぜ?」
「やっぱり!だから僕のことも知らなかったんですね!それと逃げるも何も戦うのは僕じゃないし」
他の国なら俺を知らないのも納得出来る。それにしてもグリット帝国か。たしか結構短気な国で小規模な小競り合いを周辺諸国としてるんだっけ。そのことからあまり関わらない方がいいと本に書いてあった。だから冒険者の質も落ちるのか?
「お前の友達をスクラップにしたら次はお前だ!」
「そうですか。フォヴァ、本気出してあげて」
「あったりまえよ!」
フォヴァとカテリーナは基本ステータスは普通だがスキルや技術はすでにSSランク冒険者上位の実力はあるはずだ。この男がどれくらいか知らないけど多分勝てるだろう。
「それではフォヴァ君の登録試験を始めます!準備はいいですか?」
「ちょっとは耐えてくれよガキ」
「おっさんこそすぐに音を上げるなよ?」
「調子こいてんのも今のうちだ!受付!さっさと始めろ!」
「は、はい!それでは始め!」
フォヴァは最初は様子見って感じかな?動く気配がない。
「闇上級魔法 バインド!」
「うおっ!?な、なんだこれ!拘束か!」
うわっ、この男マジで汚い手使ったな。普通初手は実力が低い方に譲るのが基本だ。こいつは基本を無視して、しかもまだ温まってない状態にバインドを仕掛けるのは最低な奴がすることだ。
身なりは剣士なのに魔法も使う、魔剣士か?珍しいな。
「お、おい!あいつもしかして《闇人》ニルじゃないか!?」
「言われてみれば!帝国から追放されたって聞いたけどまさかこの国に来たとは」
「あなた達知ってるんですか?」
「はい!メア様も気をつけた方がいいですよ!あいつは実力は確かですが残虐非道で有名で《闇人》って二つ名がついたぐらいですから。」
「それに何回か殺人を繰り返していて、この間捕まったんですけど何されるか分かんなくて追放って形になったんですよ。まさかこの国に来ていたなんて」
「それは危ないですね」
フォヴァはニルとかいう奴の闇魔法をくらって動きを封じられてしまったようだ。
「どうだ!動けないだろ!このニル様の闇魔法を受けて動けるものはいない!そんじゃ終わらせてもらうぜ!」
ニルが思いっきり試験用の木剣を振り上げる。
「筋肉硬化!」
「な、なに!?馬鹿な!木剣が折れただと!?」
「そんじゃ次はこっちからいくぜ!身体強化、肉体強化、筋肉凝縮!火神流魔闘術 重拳!」
「グワッ!」
魔力操作や実戦訓練を行って行くうちに新しいスキルも覚え、火神流魔闘術も一部教えたからフォヴァは格段に強くなっている。フォヴァの重拳をくらったニルは壁に吹き飛ばされて気絶した。
「勝者フォヴァ!」
「よっしゃー!やっぱりアル師匠の技はすげーぜ!」
とりあえずニルに回復魔法をかけようとしたらメアが観客席から降りてきた。
「アル君!そいつ犯罪者だからそのまま衛兵に突き出そう!」
「えっ、そうなの?態度悪いと思ってたけど犯罪者だったんだ」
その後ニルは冒険者ギルドの方で対処してもらいフォヴァは無事SSランク冒険者になった。次はカテリーナの登録試験だ。カテリーナの相手はSランクの剣士だ。
「英雄の連れだから実力は確かなんだろ?なら最初から本気でいかせてもらうぞ!」
「望むところだ!」
「それでは始め!」
「身体強化、風魔法付与、武器強化、剣人一体!いくぞ!」
「身体強化、速度強化、高速移動、踏み込み、瞬発!火神流真剣術 6の型 神速一閃!」
「グワッ!」
勝負は一瞬で決まった。相手の方が攻撃力が高くてもスピードで負けてたら意味が無いとはまさにこのことだ。相手は気絶してその場に倒れ込んだ。
「勝者カテリーナ!」
「よし!やはり師匠の技は別格だ!」
普通はSランクに勝ったらSSランクの人と戦わなければならないがギルマスの権限で飛び級になった。理由を聞いた所、あの試験を見る限りSランク冒険者じゃもったいないからだそうだ。
受付の方に戻ってきて冒険者についての説明が終わった後2人の二つ名が決まった。フォヴァが《重拳》でカテリーナが《閃光》となった。試験で見た結果がそのまま反映された感じだ。
「じゃあまた明日」
「じゃーな!」
「うん!また明日!」
冒険者ギルドを出てフォヴァとカテリーナに別れの挨拶を言った後、屋敷にメアと一緒に転移した。
訓練所に移動したフォヴァとカテリーナは早速登録試験を行うことになった。俺は回復担当として一緒に訓練所に移動した。メアは観客席に座って見物してる。
「あなたは他の国から来た冒険者だよね?」
「そうだ!グリット帝国から来たんだ!これでも俺はグリット帝国でちょっと有名な冒険者なんだぜ?怖かったら逃げてもいいんだぜ?」
「やっぱり!だから僕のことも知らなかったんですね!それと逃げるも何も戦うのは僕じゃないし」
他の国なら俺を知らないのも納得出来る。それにしてもグリット帝国か。たしか結構短気な国で小規模な小競り合いを周辺諸国としてるんだっけ。そのことからあまり関わらない方がいいと本に書いてあった。だから冒険者の質も落ちるのか?
「お前の友達をスクラップにしたら次はお前だ!」
「そうですか。フォヴァ、本気出してあげて」
「あったりまえよ!」
フォヴァとカテリーナは基本ステータスは普通だがスキルや技術はすでにSSランク冒険者上位の実力はあるはずだ。この男がどれくらいか知らないけど多分勝てるだろう。
「それではフォヴァ君の登録試験を始めます!準備はいいですか?」
「ちょっとは耐えてくれよガキ」
「おっさんこそすぐに音を上げるなよ?」
「調子こいてんのも今のうちだ!受付!さっさと始めろ!」
「は、はい!それでは始め!」
フォヴァは最初は様子見って感じかな?動く気配がない。
「闇上級魔法 バインド!」
「うおっ!?な、なんだこれ!拘束か!」
うわっ、この男マジで汚い手使ったな。普通初手は実力が低い方に譲るのが基本だ。こいつは基本を無視して、しかもまだ温まってない状態にバインドを仕掛けるのは最低な奴がすることだ。
身なりは剣士なのに魔法も使う、魔剣士か?珍しいな。
「お、おい!あいつもしかして《闇人》ニルじゃないか!?」
「言われてみれば!帝国から追放されたって聞いたけどまさかこの国に来たとは」
「あなた達知ってるんですか?」
「はい!メア様も気をつけた方がいいですよ!あいつは実力は確かですが残虐非道で有名で《闇人》って二つ名がついたぐらいですから。」
「それに何回か殺人を繰り返していて、この間捕まったんですけど何されるか分かんなくて追放って形になったんですよ。まさかこの国に来ていたなんて」
「それは危ないですね」
フォヴァはニルとかいう奴の闇魔法をくらって動きを封じられてしまったようだ。
「どうだ!動けないだろ!このニル様の闇魔法を受けて動けるものはいない!そんじゃ終わらせてもらうぜ!」
ニルが思いっきり試験用の木剣を振り上げる。
「筋肉硬化!」
「な、なに!?馬鹿な!木剣が折れただと!?」
「そんじゃ次はこっちからいくぜ!身体強化、肉体強化、筋肉凝縮!火神流魔闘術 重拳!」
「グワッ!」
魔力操作や実戦訓練を行って行くうちに新しいスキルも覚え、火神流魔闘術も一部教えたからフォヴァは格段に強くなっている。フォヴァの重拳をくらったニルは壁に吹き飛ばされて気絶した。
「勝者フォヴァ!」
「よっしゃー!やっぱりアル師匠の技はすげーぜ!」
とりあえずニルに回復魔法をかけようとしたらメアが観客席から降りてきた。
「アル君!そいつ犯罪者だからそのまま衛兵に突き出そう!」
「えっ、そうなの?態度悪いと思ってたけど犯罪者だったんだ」
その後ニルは冒険者ギルドの方で対処してもらいフォヴァは無事SSランク冒険者になった。次はカテリーナの登録試験だ。カテリーナの相手はSランクの剣士だ。
「英雄の連れだから実力は確かなんだろ?なら最初から本気でいかせてもらうぞ!」
「望むところだ!」
「それでは始め!」
「身体強化、風魔法付与、武器強化、剣人一体!いくぞ!」
「身体強化、速度強化、高速移動、踏み込み、瞬発!火神流真剣術 6の型 神速一閃!」
「グワッ!」
勝負は一瞬で決まった。相手の方が攻撃力が高くてもスピードで負けてたら意味が無いとはまさにこのことだ。相手は気絶してその場に倒れ込んだ。
「勝者カテリーナ!」
「よし!やはり師匠の技は別格だ!」
普通はSランクに勝ったらSSランクの人と戦わなければならないがギルマスの権限で飛び級になった。理由を聞いた所、あの試験を見る限りSランク冒険者じゃもったいないからだそうだ。
受付の方に戻ってきて冒険者についての説明が終わった後2人の二つ名が決まった。フォヴァが《重拳》でカテリーナが《閃光》となった。試験で見た結果がそのまま反映された感じだ。
「じゃあまた明日」
「じゃーな!」
「うん!また明日!」
冒険者ギルドを出てフォヴァとカテリーナに別れの挨拶を言った後、屋敷にメアと一緒に転移した。
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