上 下
71 / 114
第五章 魔族編

久しぶりのテンプレ

しおりを挟む
久しぶりのテンプレ



謁見が終わって応接室に戻ったきた俺と陛下は、早速領地の事を発表するビデオを撮った。領地に関して陛下と話し合って決めた事はいくつかある。
まず俺の領では獣人や亜人の差別をしない。この大陸は少なからずそういう事があるので俺の領では見つけ次第厳しく罰する事を約束した。

2つ目は家の保障。移り住んでくれる場合はトイレ、台所、寝床、洗面所がついてる家を無料で与えるということ。

3つ目は安全を保障すること。この領土にいる限り身の安全を保障するということ。

4つ目は3ヶ月間税金を取らないということ。引越しや仕事探しで費用がかかるし新しい仕事が見つかるまで収入がない。そのため町ができてから3ヶ月間は税金を納めなくていいということ。


以上の4つと、どのような領地にしたいかということをビデオで撮って発表した。今考えてる限りでは海に面してる港町、ダンジョン作って町の近くに設置して迷宮都市なんてのも作ろうと思ってる。
ちなみにこの世界にはダンジョンというものが無いらしい。ファンタジーなのにダンジョンが無いのは少しがっかりした。俺が作ろうと思ってるのは、死んでも生き返る感じのやつだ。

そんな感じで忙しい日々が終わった。





それからちょっと経って今日は第1回目の定期テストの日だ!ここ数週間はフォヴァとカテリーナに勉強とそれぞれの戦い方を教えた。あとは【ゲート】と同じ効果の魔道具を作ったりした。
Sクラスの教室に転移して先生が来るのを待つ。

「みなさんおはようございます!久しぶりですね。アル君の活躍には感動しました!SSSランク昇格おめでとうございます!とまあそんな話は置いといて今日は定期テストです。みんな勉強してきた?」

「「「「してきました!」」」」

「よし!じゃあ早速テストを始めよう!教科は数学、歴史、魔法知識で時間は3時間です!準備はいいですか?」

「「「「はい!」」」」

「じゃあ始め!」

5分後…

うん、嫌な予感してたんだよね。入学試験も超簡単だったのに他の人から見たら激ムズらしいしね。わかってたよ。わかってたけどこれは無いだろ!こんな簡単なの普通に勉強してたら余裕で100点取れるレベルだそ?他の子達って一体どんな勉強方法してるんだろ。
結局10分で終わってしまった。メアはともかく、フォヴァとカテリーナも俺が教えたから30分程度で終わったようだった。

「ん?あれ?みんな終わってるの?早くない?」

「こんな簡単な問題10分で終わりますよ」

「そう?みんな終わったなら回収しちゃって自由時間にしたいと思いまーす!」

そのあとサリー先生がテストを回収して、みんなで雑談した。あっという間に時間は過ぎてホームルームの時間になった。


「試験結果は明日貼り出されます。クラス落ちする人はいないと思いますけど見といてくださいね!それではさようなら!」

「「「「さようなら!」」」」

「帰りに冒険者ギルド寄ってかない?そろそろフォヴァとカテリーナも登録しといた方が便利だと思うし」

「俺は賛成だ!」

「私も自分の力を試してみたい」

「私はアル君が行くなら行く!」

「よし決まり!」

学園を出ると校門の前に人だかりができてた。なんだなんだ?事件か?

「英雄だー!」

「英雄が出てきたぞ!」

「きゃー!かっこいい!」

「こっち向いてくれー!」

「握手してください!」

えっ用件俺かよ。ここはファンサービスをしながら早歩きで。

「握手ありがとうございます!この手一生洗いません!」

「いや洗って大丈夫だよ!」

つ、疲れたー。やっとのことで冒険者ギルドに着いたけどなんでこんな人気なんだ?どんどんファンが増えてる気がする…

「ねね、なんでこんな人気になってんの?」

「え!本人が知らないのかよ!今『アルベルトの英雄譚』って本が売られてて凄まじい人気なんだよ。ついには国外にまで売れていて、今じゃこの大陸のどこに行っても売ってると思うぞ」

「は!?なにそれ!?聞いてないよ!著作権は?国外ってどんだけ話広まってんだよ!」

「まあ気にすんなって」

「気にすることではあるまい。むしろ誇っていいことだ」

「そうだよアル君!」

「はぁ…わかったよ。じゃあ冒険者登録済ませちゃおっか」

話が終わって受付に向かおうとしたら1人の冒険者が歩いてきた。またテンプレか?俺のこと知らないのか?


「おい!クソガキ共!痛い目見たくなかったら金置いて帰りな!どうせ貴族のボンボンだろ?女は置いてってもいいぜ?ガハハッ」

はいテンプレきました。この国で俺を知らないってことは成り立ての冒険者か?それとも違う国から来たのか?
まあどっちにしろいい相手が見つかったじゃん!

「あいつ死んだな」

「英雄に喧嘩売るとはな」

「物好きもいたもんだぜ」

周りの冒険者が冷たい目をこっちに向けている。

「いい度胸じゃねぇかおっさん」

「おっさんじゃねぇ!俺はまだ25だ!てめー舐めた口聞きやがって!余程痛い目みたいようだな!」

「舐めた口聞いてんのはそっちだろ。まあいい。この子がお前の相手をしてくれる。受付さん、この2人の冒険者登録お願いします!」

「はい!わかりました!では訓練所に移動してください!」


こういう冒険者はこの国に入れないで欲しいね。







ご要望などあったら気軽に書いてくださると助かります!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

帝国の第一皇女に転生しましたが3日で誘拐されました

山田うちう
ファンタジー
帝国の皇女に転生するも、生後3日で誘拐されてしまう。 犯人を追ってくれた騎士により命は助かるが、隣国で一人置き去りに。 たまたま通りかかった、隣国の伯爵に拾われ、伯爵家の一人娘ルセルとして育つ。 何不自由なく育ったルセルだが、5歳の時に受けた教会の洗礼式で真名を与えられ、背中に大きな太陽のアザが浮かび上がる。。。

「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした

御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。 異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。 女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。 ――しかし、彼は知らなかった。 転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)

丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】 深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。 前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。 そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに…… 異世界に転生しても働くのをやめられない! 剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。 ■カクヨムでも連載中です■ 本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。 中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。 いつもありがとうございます。 ◆ 書籍化に伴いタイトルが変更となりました。 剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~ ↓ 転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る

世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜

ワキヤク
ファンタジー
 その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。  そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。  創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。  普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。  魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。  まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。  制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。  これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

ダブル魔眼の最強術師 ~前世は散々でしたが、せっかく転生したので今度は最高の人生を目指します!~

雪華慧太
ファンタジー
理不尽なイジメが原因で引きこもっていた俺は、よりにもよって自分の誕生日にあっけなく人生を終えた。魂になった俺は、そこで助けた少女の力で不思議な瞳と前世の記憶を持って異世界に転生する。聖女で超絶美人の母親とエルフの魔法教師! アニメ顔負けの世界の中で今度こそ気楽な学園ライフを送れるかと思いきや、傲慢貴族の息子と戦うことになって……。

処理中です...