62 / 114
第五章 魔族編
スタンピード
しおりを挟む
スタンピード
会議が行われてる城門の中央の方へ行ったら簡易テントが設置されてあった。
「失礼します!」
中に入ると1人は近衛騎士団長でカテリーナのお父さんのエヴァンズさんだ。もう1人は宮廷魔術師団長と思われる三十代くらいの女の人だ。そして最後にカノン王国宰相のマグナさんだ。マグナさんとエヴァンズさんは何度か会っているが宮廷魔術師団長は初めて会う。
「おお!アル君!よく来てくれた!」
「この子誰ですか?こんな緊急事態に。」
「お二人ともお久しぶりです。こちらの方は宮廷魔術師団長でよろしいでしょうか?」
「ええ。」
「初めましてアルベルト・フォン・エルフォード侯爵です。以後お見知り置きを。」
「この子が噂のアルベルト侯爵様!?すみません無礼を!私はルナです!」
「いやいや初めに名乗るべきでしたね。よろしくお願いしますルナさん。それで状況は?」
「ああ、600ほどの魔物が一直線に王都に向かってきている。中にはSランクやAランクもいる。あと15分ほどでこちらまで着くだろう。それと魔物から紫色の禍々しい魔力が出ている。報告によれば何倍にも強くなってるらしいんだ。そこでこのスタンピードの指揮官をアル君にやって欲しい。」
「なるほど、分かりました。マグナさんとルナさんはどう考えてますか?」
「私はアル君がいなかったら戦況は最悪だと思ってたよ。強化されたSランクの魔物もいるからね。」
「私もマグナ様と同じ意見です。魔物の軍勢が近くなってきたら大きな魔法を最初に打ち込んで開戦の合図にするというのはどうでしょうか?」
「それいいですね!では僕の作戦を発表します。まずこの戦いは僕以外手を出さないでください。僕の魔法に巻き込まれたら危ないですからね。それと一撃で決着をつけます!作戦は以上です!」
「いやはやアル君には驚かされてばっかですな。」
「そうですね。最初に会った時も手も足も出なくてとても驚きました。」
「ちょっとちょっと!マグナ様もエヴァンズも作戦に賛成なの!?いくらなんでも一撃は無理よ!それこそ帝級とかじゃなきゃね!」
「まあまあルナ殿は分かってないのだアル君の恐ろしさを。その気になればこの王都も一瞬で滅んでしまう。」
「うそ、、あーもう分かったわ!どうなっても知りませんよ!」
「それじゃ決まりですね!」
簡易テントから出た俺達はすぐにこの戦いに参加する者達を集めた。俺は城壁に登ってそこから作戦を発表した。
「みなさん!今回このスタンピードの指揮官になりましたアルベルト侯爵です!文句等あると思いますがあとで聞きます!ではこれから作戦を発表します!作戦は僕が最初に魔法を打ち込みます!それが開戦の合図です!以上!
それでは皆さん絶対に勝ちましょう!!」
「「「「「うおぉぉおー!!!」」」」」
それから戦いに参加する者全員城壁の外に出て開戦を今か今かと待っている。
俺はこの時を待ってたんだ!!大勢を葬るにはあの魔法しかないだろう!こ○すばのめぐ○んの爆裂魔法だ!!
あの爽快感を俺も味わってみたかったんだー!!詠唱もちゃんと忘れずに!
それから俺は探知を使って魔物の位置と数を把握して他の場所に被害が出ないように大規模な結界を張った。
ふと森の方に探知を使ってみると人影を見つけた。普通の人より魔力反応が大きい。俺は慌ててそいつの周りにも結界を張って逃げられないようにした。
これで準備は整ったはずだ!そろそろ魔物が近づいてきたので詠唱を開始した。
「我が名はアルベルト!人族随一の魔法の使い手にして爆裂魔法を操りし者!我が力、見るがいい!オリジナル魔法!エクスプロージョン!!」
この魔法のイメージは水素爆発。水素と酸素が混合したとこに極大の火魔法をぶち込めばとんでもない威力の爆発が行われるという感じだ。これは戦争時代にアメリカなどで行われていたやつで核にも匹敵する爆発力を持つ。
ボッッゴッーーン!!
「「「「「・・・・」」」」」
「さ、流石兄貴だせ!!なあみんな!」
「「「「うおーぉおー!!!」」」」
「そそそんな、何なのこの馬鹿げた威力の魔法!?ありえない!本当に一撃で終わっちゃった…」
爆発で舞い上がった煙が晴れるとそこには何も残っていなかった。肉片のかけら一つも。冒険者や騎士達は歓喜し宮廷魔術師団長は顔が青白くなってる。
「ナイス爆裂!!僕たちの勝ちだー!!!」
「「「「うぉぉおー!!」」」」
「英雄だ!」
「英雄アルベルトだ!!」
「「「「「英雄!英雄!英雄!」」」」」
スタンピードの危機を1人で葬り去ったためか、英雄コールが起こった。とても気持ちがいい!!
こうしてスタンピードは何の危険も無く幕を閉じた。
会議が行われてる城門の中央の方へ行ったら簡易テントが設置されてあった。
「失礼します!」
中に入ると1人は近衛騎士団長でカテリーナのお父さんのエヴァンズさんだ。もう1人は宮廷魔術師団長と思われる三十代くらいの女の人だ。そして最後にカノン王国宰相のマグナさんだ。マグナさんとエヴァンズさんは何度か会っているが宮廷魔術師団長は初めて会う。
「おお!アル君!よく来てくれた!」
「この子誰ですか?こんな緊急事態に。」
「お二人ともお久しぶりです。こちらの方は宮廷魔術師団長でよろしいでしょうか?」
「ええ。」
「初めましてアルベルト・フォン・エルフォード侯爵です。以後お見知り置きを。」
「この子が噂のアルベルト侯爵様!?すみません無礼を!私はルナです!」
「いやいや初めに名乗るべきでしたね。よろしくお願いしますルナさん。それで状況は?」
「ああ、600ほどの魔物が一直線に王都に向かってきている。中にはSランクやAランクもいる。あと15分ほどでこちらまで着くだろう。それと魔物から紫色の禍々しい魔力が出ている。報告によれば何倍にも強くなってるらしいんだ。そこでこのスタンピードの指揮官をアル君にやって欲しい。」
「なるほど、分かりました。マグナさんとルナさんはどう考えてますか?」
「私はアル君がいなかったら戦況は最悪だと思ってたよ。強化されたSランクの魔物もいるからね。」
「私もマグナ様と同じ意見です。魔物の軍勢が近くなってきたら大きな魔法を最初に打ち込んで開戦の合図にするというのはどうでしょうか?」
「それいいですね!では僕の作戦を発表します。まずこの戦いは僕以外手を出さないでください。僕の魔法に巻き込まれたら危ないですからね。それと一撃で決着をつけます!作戦は以上です!」
「いやはやアル君には驚かされてばっかですな。」
「そうですね。最初に会った時も手も足も出なくてとても驚きました。」
「ちょっとちょっと!マグナ様もエヴァンズも作戦に賛成なの!?いくらなんでも一撃は無理よ!それこそ帝級とかじゃなきゃね!」
「まあまあルナ殿は分かってないのだアル君の恐ろしさを。その気になればこの王都も一瞬で滅んでしまう。」
「うそ、、あーもう分かったわ!どうなっても知りませんよ!」
「それじゃ決まりですね!」
簡易テントから出た俺達はすぐにこの戦いに参加する者達を集めた。俺は城壁に登ってそこから作戦を発表した。
「みなさん!今回このスタンピードの指揮官になりましたアルベルト侯爵です!文句等あると思いますがあとで聞きます!ではこれから作戦を発表します!作戦は僕が最初に魔法を打ち込みます!それが開戦の合図です!以上!
それでは皆さん絶対に勝ちましょう!!」
「「「「「うおぉぉおー!!!」」」」」
それから戦いに参加する者全員城壁の外に出て開戦を今か今かと待っている。
俺はこの時を待ってたんだ!!大勢を葬るにはあの魔法しかないだろう!こ○すばのめぐ○んの爆裂魔法だ!!
あの爽快感を俺も味わってみたかったんだー!!詠唱もちゃんと忘れずに!
それから俺は探知を使って魔物の位置と数を把握して他の場所に被害が出ないように大規模な結界を張った。
ふと森の方に探知を使ってみると人影を見つけた。普通の人より魔力反応が大きい。俺は慌ててそいつの周りにも結界を張って逃げられないようにした。
これで準備は整ったはずだ!そろそろ魔物が近づいてきたので詠唱を開始した。
「我が名はアルベルト!人族随一の魔法の使い手にして爆裂魔法を操りし者!我が力、見るがいい!オリジナル魔法!エクスプロージョン!!」
この魔法のイメージは水素爆発。水素と酸素が混合したとこに極大の火魔法をぶち込めばとんでもない威力の爆発が行われるという感じだ。これは戦争時代にアメリカなどで行われていたやつで核にも匹敵する爆発力を持つ。
ボッッゴッーーン!!
「「「「「・・・・」」」」」
「さ、流石兄貴だせ!!なあみんな!」
「「「「うおーぉおー!!!」」」」
「そそそんな、何なのこの馬鹿げた威力の魔法!?ありえない!本当に一撃で終わっちゃった…」
爆発で舞い上がった煙が晴れるとそこには何も残っていなかった。肉片のかけら一つも。冒険者や騎士達は歓喜し宮廷魔術師団長は顔が青白くなってる。
「ナイス爆裂!!僕たちの勝ちだー!!!」
「「「「うぉぉおー!!」」」」
「英雄だ!」
「英雄アルベルトだ!!」
「「「「「英雄!英雄!英雄!」」」」」
スタンピードの危機を1人で葬り去ったためか、英雄コールが起こった。とても気持ちがいい!!
こうしてスタンピードは何の危険も無く幕を閉じた。
0
お気に入りに追加
891
あなたにおすすめの小説
異世界悪霊譚 ~無能な兄に殺され悪霊になってしまったけど、『吸収』で魔力とスキルを集めていたら世界が畏怖しているようです~
テツみン
ファンタジー
『鑑定——』
エリオット・ラングレー
種族 悪霊
HP 測定不能
MP 測定不能
スキル 「鑑定」、「無限収納」、「全属性魔法」、「思念伝達」、「幻影」、「念動力」……他、多数
アビリティ 「吸収」、「咆哮」、「誘眠」、「脱兎」、「猪突」、「貪食」……他、多数
次々と襲ってくる悪霊を『吸収』し、魔力とスキルを獲得した結果、エリオットは各国が恐れるほどの強大なチカラを持つ存在となっていた!
だけど、ステータス表をよーーーーっく見てほしい! そう、種族のところを!
彼も悪霊――つまり「死んでいた」のだ!
これは、無念の死を遂げたエリオット少年が悪霊となり、復讐を果たす――つもりが、なぜか王国の大惨事に巻き込まれ、救国の英雄となる話………悪霊なんだけどね。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
破滅する悪役五人兄弟の末っ子に転生した俺、無能と見下されるがゲームの知識で最強となり、悪役一家と幸せエンディングを目指します。
大田明
ファンタジー
『サークラルファンタズム』というゲームの、ダンカン・エルグレイヴというキャラクターに転生した主人公。
ダンカンは悪役で性格が悪く、さらに無能という人気が無いキャラクター。
主人公はそんなダンカンに転生するも、家族愛に溢れる兄弟たちのことが大好きであった。
マグヌス、アングス、ニール、イナ。破滅する運命にある兄弟たち。
しかし主人公はゲームの知識があるため、そんな彼らを救うことができると確信していた。
主人公は兄弟たちにゲーム中に辿り着けなかった最高の幸せを与えるため、奮闘することを決意する。
これは無能と呼ばれた悪役が最強となり、兄弟を幸せに導く物語だ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
魔神として転生した~身にかかる火の粉は容赦なく叩き潰す~
あめり
ファンタジー
ある日、相沢智司(アイザワサトシ)は自らに秘められていた力を開放し、魔神として異世界へ転生を果たすことになった。強大な力で大抵の願望は成就させることが可能だ。
彼が望んだものは……順風満帆な学園生活を送りたいというもの。15歳であり、これから高校に入る予定であった彼にとっては至極自然な願望だった。平凡過ぎるが。
だが、彼の考えとは裏腹に異世界の各組織は魔神討伐としての牙を剥き出しにしていた。身にかかる火の粉は、自分自身で払わなければならない。智司の望む、楽しい学園生活を脅かす存在はどんな者であろうと容赦はしない!
強大過ぎる力の使い方をある意味で間違えている転生魔神、相沢智司。その能力に魅了された女性陣や仲間たちとの交流を大切にし、また、住処を襲う輩は排除しつつ、人間世界へ繰り出します!
※番外編の「地球帰還の魔神~地球へと帰った智司くんはそこでも自由に楽しみます~」というのも書いています。よろしければそちらもお楽しみください。本編60話くらいまでのネタバレがあるかも。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
身体強化って、何気にチートじゃないですか!?
ルーグイウル
ファンタジー
病弱で寝たきりの少年「立原隆人」はある日他界する。そんな彼の意志に残ったのは『もっと強い体が欲しい』。
そんな彼の意志と強靭な魂は世界の壁を越え異世界へとたどり着く。でも目覚めたのは真っ暗なダンジョンの奥地で…?
これは異世界で新たな肉体を得た立原隆人-リュートがパワーレベリングして得たぶっ飛んだレベルとチートっぽいスキルをひっさげアヴァロンを王道ルートまっしぐら、テンプレート通りに謳歌する物語。
初投稿作品です。つたない文章だと思いますが温かい目で見ていただけたらと思います。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
成長チートと全能神
ハーフ
ファンタジー
居眠り運転の車から20人の命を救った主人公,神代弘樹は実は全能神と魂が一緒だった。人々の命を救った彼は全能神の弟の全智神に成長チートをもらって伯爵の3男として転生する。成長チートと努力と知識と加護で最速で進化し無双する。
戦い、商業、政治、全てで彼は無双する!!
____________________________
質問、誤字脱字など感想で教えてくださると嬉しいです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる