俺TUEEEがしたい男の転生無双!〜自重?何それ美味しいの?〜

せんてん

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第五章 魔族編

スタンピード

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スタンピード



会議が行われてる城門の中央の方へ行ったら簡易テントが設置されてあった。

「失礼します!」

中に入ると1人は近衛騎士団長でカテリーナのお父さんのエヴァンズさんだ。もう1人は宮廷魔術師団長と思われる三十代くらいの女の人だ。そして最後にカノン王国宰相のマグナさんだ。マグナさんとエヴァンズさんは何度か会っているが宮廷魔術師団長は初めて会う。

「おお!アル君!よく来てくれた!」

「この子誰ですか?こんな緊急事態に。」

「お二人ともお久しぶりです。こちらの方は宮廷魔術師団長でよろしいでしょうか?」

「ええ。」

「初めましてアルベルト・フォン・エルフォード侯爵です。以後お見知り置きを。」

「この子が噂のアルベルト侯爵様!?すみません無礼を!私はルナです!」

「いやいや初めに名乗るべきでしたね。よろしくお願いしますルナさん。それで状況は?」

「ああ、600ほどの魔物が一直線に王都に向かってきている。中にはSランクやAランクもいる。あと15分ほどでこちらまで着くだろう。それと魔物から紫色の禍々しい魔力が出ている。報告によれば何倍にも強くなってるらしいんだ。そこでこのスタンピードの指揮官をアル君にやって欲しい。」


「なるほど、分かりました。マグナさんとルナさんはどう考えてますか?」

「私はアル君がいなかったら戦況は最悪だと思ってたよ。強化されたSランクの魔物もいるからね。」

「私もマグナ様と同じ意見です。魔物の軍勢が近くなってきたら大きな魔法を最初に打ち込んで開戦の合図にするというのはどうでしょうか?」

「それいいですね!では僕の作戦を発表します。まずこの戦いは僕以外手を出さないでください。僕の魔法に巻き込まれたら危ないですからね。それと一撃で決着をつけます!作戦は以上です!」

「いやはやアル君には驚かされてばっかですな。」

「そうですね。最初に会った時も手も足も出なくてとても驚きました。」

「ちょっとちょっと!マグナ様もエヴァンズも作戦に賛成なの!?いくらなんでも一撃は無理よ!それこそ帝級とかじゃなきゃね!」

「まあまあルナ殿は分かってないのだアル君の恐ろしさを。その気になればこの王都も一瞬で滅んでしまう。」

「うそ、、あーもう分かったわ!どうなっても知りませんよ!」

「それじゃ決まりですね!」


簡易テントから出た俺達はすぐにこの戦いに参加する者達を集めた。俺は城壁に登ってそこから作戦を発表した。



「みなさん!今回このスタンピードの指揮官になりましたアルベルト侯爵です!文句等あると思いますがあとで聞きます!ではこれから作戦を発表します!作戦は僕が最初に魔法を打ち込みます!それが開戦の合図です!以上!
それでは皆さん絶対に勝ちましょう!!」


「「「「「うおぉぉおー!!!」」」」」


それから戦いに参加する者全員城壁の外に出て開戦を今か今かと待っている。
俺はこの時を待ってたんだ!!大勢を葬るにはあの魔法しかないだろう!こ○すばのめぐ○んの爆裂魔法だ!!
あの爽快感を俺も味わってみたかったんだー!!詠唱もちゃんと忘れずに!



それから俺は探知を使って魔物の位置と数を把握して他の場所に被害が出ないように大規模な結界を張った。
ふと森の方に探知を使ってみると人影を見つけた。普通の人より魔力反応が大きい。俺は慌ててそいつの周りにも結界を張って逃げられないようにした。
これで準備は整ったはずだ!そろそろ魔物が近づいてきたので詠唱を開始した。



「我が名はアルベルト!人族随一の魔法の使い手にして爆裂魔法を操りし者!我が力、見るがいい!オリジナル魔法!エクスプロージョン!!」


この魔法のイメージは水素爆発。水素と酸素が混合したとこに極大の火魔法をぶち込めばとんでもない威力の爆発が行われるという感じだ。これは戦争時代にアメリカなどで行われていたやつで核にも匹敵する爆発力を持つ。


ボッッゴッーーン!!


「「「「「・・・・」」」」」


「さ、流石兄貴だせ!!なあみんな!」

「「「「うおーぉおー!!!」」」」

「そそそんな、何なのこの馬鹿げた威力の魔法!?ありえない!本当に一撃で終わっちゃった…」

爆発で舞い上がった煙が晴れるとそこには何も残っていなかった。肉片のかけら一つも。冒険者や騎士達は歓喜し宮廷魔術師団長は顔が青白くなってる。


「ナイス爆裂!!僕たちの勝ちだー!!!」

「「「「うぉぉおー!!」」」」

「英雄だ!」

「英雄アルベルトだ!!」


「「「「「英雄!英雄!英雄!」」」」」

スタンピードの危機を1人で葬り去ったためか、英雄コールが起こった。とても気持ちがいい!!


こうしてスタンピードは何の危険も無く幕を閉じた。
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