俺TUEEEがしたい男の転生無双!〜自重?何それ美味しいの?〜

せんてん

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第五章 魔族編

発生

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発生



王城の応接室に転移した後、ギルドマスターから聞いた今回の件を陛下に報告した。

「なるほど。それは急を要するな。よし騎士団を派遣して森を封鎖する。森の原因がわかるまで誰1人として通さないようにしよう。それと私にも原因が分かり次第報告してくれ。」

「はい、わかりました。では早速調査に行って参ります。」

「良き報告を待ってるよ。」


森に転移した俺はまず森のおかしな気配にすぐ気がついた。静かすぎる。まるで何も生物がいないかのように音がしないのだ。とても不気味だ。そう思って探知を使ってみたら予想は的中した。本当に魔力反応が一つもない。いっせいに森の生物が姿を消したのだ。

それからあちこちいろいろなところを探したが何も見つからない。平原の方にも行ってみたがやはり何もない。おかしすぎる。これ以上探しても何も見つからないな。

もう一度王城に転移してこのことを陛下に報告したあと屋敷に帰った。
何が原因なのだろうか?いっせいに魔物がいなくなったことから考えて転移で別の場所に移動したとか?誰が何のために?そもそも魔物を何に利用しようとしてるのかさえ分からない。ただ妙な胸さわぎがする。
これ以上考えても無駄だと思った俺はフォース達に聞くことにした。


「って話なんだけどどう思う?」

「我が考えるには戦争か実験、もしくはその両方だと思うぞ。人間は貧弱だ。だから魔物の力を使って戦争しようとか考えてるんじゃないかと思うぞ。」

「なるほど!フォースの意見は当たってる気がする!実験ってどんな?」

「それは主の話にもあった魔物の力が何倍にも増幅してるというやつだ。何を使ってるか分からんがその効果を試す実験体にしたのかと思われる。」

「そういうことか!他のみんなはどう思う?」

「我も竜王の意見は当たってると思う。どこのどいつか知らんが主殿に喧嘩を売るとは馬鹿な奴だ。」

「そうだよ!アル君に喧嘩売ったのが馬鹿だね!」

「バカなの!」

「俺はよく分からねえが楽しいことが起きそうな予感がするぜ!」

「みんなありがと!引き続き調査してみるよ!何かわかったらみんなにも伝えるね!」


みんなに聞いてよかった!意見をまとめると、原因は戦争に使うためか実験の効果を見るためってことになる。戦争であるならば違う国?いやこの大陸の国は比較的友好なはずだ。ならば違う大陸か?
実験にしても効果を見るってことは戦わせるってことか?ならば近々スタンピードが起こる可能性が高くなるはず。



それから次の日また次の日と1週間も調査してるが1日目と同様何の反応もない。陛下に今日の成果を報告するために王城に転移した。

「陛下、今日も何の反応もありまーーー」


ブオォォォオン!

陛下に今日の成果を報告していると、王都の警報が鳴った。緊急事態のみに発せられるものだ。

「スタンピードが発生!町の住人は家の中で待機!戦える冒険者はすぐに城門へ集まれ!もう一度言う!スタンピード発生!!」

町の中を走りながら複数の騎士が警告を大声で叫んでいた。


「陛下!行って参ります!」

「うむ!武運を祈る!」

城門に転移したらすでに100人程度の冒険者と1000名ほどの騎士達が集まっていた。周りを見渡しているといつもみている顔を見つけた。メアやフォース、ライにシロ、クロノさん達だ。

「みんな!状況はどんな感じ?」

「敵の数は600程度だけど中にはAランクやSランクもいる!」

600か。俺達がいなかったら不味かったかもしれない。だけどこちらには狼王と竜王と魔王がいるからな!とても心強いぜ!

「分かった!」

俺はメア達と別れてスタンピードについて話し合いが行われている城門の中央の方へ向かった。
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