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第四章 学園入学編
スライムのライ
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スライムのライ
さて昨日全ての入学試験が終わり、結果発表は1週間後だ。それまで特にこれといった用事はない。なので今日はとても暇だ。なにかないかなと思っていると国王陛下の使いが来た。どうやら陛下からお呼び出しがかかったようだ。多分魔法試験のことだろう。
特にやることもなかったので早速王城に向かった。王城につくと応接室で待たされたのでお菓子を食べて待つことにした。王城のお菓子はとても絶品である。
「失礼、待ったかいアル君。」
「いえ全然大丈夫です。早速ですがなんの御用でしょうか?」
「自覚がないのか?建物の修理代が請求されてきたんだよ!少しは自重してくれよ。」
「ああそのことですか。すみません。でも試験官が全力でいいって言うからちょっと力を出しただけですよ?充分自重してます!」
「じゃあ頼むから建物などに被害は出さないでくれよ。」
「わかりました。それで用件はそれだけですか?」
「いや、もう一つ依頼があってね。これはアル君にしか頼めないんだ。いいかい?」
「はい。」
「まずはこの国の領土から話すよ。実はこの国の領土の3分の1はまだ未開拓地なんだ。正確にはカノン森林のさらに奥側が未開拓地なんだが知ってたかい?」
「いえ今初めて知りました。カノン森林のさらに奥があるのは知ってましたが特に興味もなかったので行ってませんでした。それで依頼とはなんでしょうか?」
「そこまで知っているなら話は早い。そのカノン森林のさらに奥について色々調べてもらいたいんだ。冒険者や騎士団では森の魔物が強くて奥まで行けないんだ。だからアル君にお願いしたい。どうだい?」
「わかりました。それと1つだけ付け加えるとカノン森林のさらに奥は平原があると思われます。以前カノン森林の最深部に行った時チラッと平原が広がっているのが見えました。」
「カノン森林にはちゃんと最深部があったのか。誰も奥まで行ったことがなかったからわからなかったよ。それとアル君が言ったことが本当ならば領地にできるかもしれない。何か分かり次第報告を頼む。」
「はい。では早速行って参ります、転移。」
陛下との話が終わったので俺はフォースと出会ったカノン森林の最深部まで転移した。
「久しぶりにきたな。懐かしい。まずは進んでみるか。」
フォースと出会った所よりさらに奥に行くと予想通り平原が見えてきた。それもどこまで続いてるかわからないくらい地平線が広がっている。とりあえず風魔法の飛翔を使って上から見ることにした。
「うわー!広ー!!これじゃ国があってもおかしくないレベルだよ。とりあえず探知。」
おっ、探知には結構な数が引っ掛かったがほとんどがウルフや亀のような魔物でCランク冒険者でも狩れるレベルだ。だが1つだけ気になる反応があった。周りの魔物よりも明らかに魔力の反応が薄い。それとその反応に何匹かウルフが群がっているようだ。これは完全に弱い者いじめだな。助けてやるか。
俺は光速移動を使いその場所に一瞬でついた。そこには今にも死にそうな1匹のスライムとそれに群がる5匹のウルフだった。俺は即座に5匹のウルフの首を落とした。
俺のスキル言語理解発声はどんな生物の声も理解と発声ができるというものだ。このスキルを使ってスライムに話しかけてみた。
「あのー大丈夫かい?」
「なんで言葉話せるの?」
「俺のスキルだよ。」
「そうなの!すごい!助けてくれてありがとうなの!」
「うん!なんでこんな所にいるの?」
「それはね仲間とはぐれちゃったの。だからさびしいの。それでねあなたについて行きたいなの!」
「それはテイムするってことでいいかい?」
「いいなの!だから連れてってなの!ダメ?」
「いいよ!じゃあ早速テイムするね!絶対テイム!名前はライ!」
「ありがとなの!」
「俺のことはアルって呼んでね!それじゃちょっと俺につかまってて。」
「はいなの!アル様!」
ライは形を変えて器用に俺の腕に巻きついた。ひんやりしていて気持ちいい。
俺はまた飛翔を使って平原の探索を続けた。
結果分かったことが2つあった。1つ目は1番奥に海があったことだ。多分このラース大陸の端なんだろう。そして2つ目はどんなに移動しても平原しかなかったことだ。森もないし魔物も少ない。いたとしてもせいぜいウルフや亀の魔物くらいだ。
とりあえずこんな感じだがこれは余裕で開拓できるレベルだ。今日はもう遅いので報告は明日にしようと思う。
俺はライと一緒に屋敷に転移した。
さて昨日全ての入学試験が終わり、結果発表は1週間後だ。それまで特にこれといった用事はない。なので今日はとても暇だ。なにかないかなと思っていると国王陛下の使いが来た。どうやら陛下からお呼び出しがかかったようだ。多分魔法試験のことだろう。
特にやることもなかったので早速王城に向かった。王城につくと応接室で待たされたのでお菓子を食べて待つことにした。王城のお菓子はとても絶品である。
「失礼、待ったかいアル君。」
「いえ全然大丈夫です。早速ですがなんの御用でしょうか?」
「自覚がないのか?建物の修理代が請求されてきたんだよ!少しは自重してくれよ。」
「ああそのことですか。すみません。でも試験官が全力でいいって言うからちょっと力を出しただけですよ?充分自重してます!」
「じゃあ頼むから建物などに被害は出さないでくれよ。」
「わかりました。それで用件はそれだけですか?」
「いや、もう一つ依頼があってね。これはアル君にしか頼めないんだ。いいかい?」
「はい。」
「まずはこの国の領土から話すよ。実はこの国の領土の3分の1はまだ未開拓地なんだ。正確にはカノン森林のさらに奥側が未開拓地なんだが知ってたかい?」
「いえ今初めて知りました。カノン森林のさらに奥があるのは知ってましたが特に興味もなかったので行ってませんでした。それで依頼とはなんでしょうか?」
「そこまで知っているなら話は早い。そのカノン森林のさらに奥について色々調べてもらいたいんだ。冒険者や騎士団では森の魔物が強くて奥まで行けないんだ。だからアル君にお願いしたい。どうだい?」
「わかりました。それと1つだけ付け加えるとカノン森林のさらに奥は平原があると思われます。以前カノン森林の最深部に行った時チラッと平原が広がっているのが見えました。」
「カノン森林にはちゃんと最深部があったのか。誰も奥まで行ったことがなかったからわからなかったよ。それとアル君が言ったことが本当ならば領地にできるかもしれない。何か分かり次第報告を頼む。」
「はい。では早速行って参ります、転移。」
陛下との話が終わったので俺はフォースと出会ったカノン森林の最深部まで転移した。
「久しぶりにきたな。懐かしい。まずは進んでみるか。」
フォースと出会った所よりさらに奥に行くと予想通り平原が見えてきた。それもどこまで続いてるかわからないくらい地平線が広がっている。とりあえず風魔法の飛翔を使って上から見ることにした。
「うわー!広ー!!これじゃ国があってもおかしくないレベルだよ。とりあえず探知。」
おっ、探知には結構な数が引っ掛かったがほとんどがウルフや亀のような魔物でCランク冒険者でも狩れるレベルだ。だが1つだけ気になる反応があった。周りの魔物よりも明らかに魔力の反応が薄い。それとその反応に何匹かウルフが群がっているようだ。これは完全に弱い者いじめだな。助けてやるか。
俺は光速移動を使いその場所に一瞬でついた。そこには今にも死にそうな1匹のスライムとそれに群がる5匹のウルフだった。俺は即座に5匹のウルフの首を落とした。
俺のスキル言語理解発声はどんな生物の声も理解と発声ができるというものだ。このスキルを使ってスライムに話しかけてみた。
「あのー大丈夫かい?」
「なんで言葉話せるの?」
「俺のスキルだよ。」
「そうなの!すごい!助けてくれてありがとうなの!」
「うん!なんでこんな所にいるの?」
「それはね仲間とはぐれちゃったの。だからさびしいの。それでねあなたについて行きたいなの!」
「それはテイムするってことでいいかい?」
「いいなの!だから連れてってなの!ダメ?」
「いいよ!じゃあ早速テイムするね!絶対テイム!名前はライ!」
「ありがとなの!」
「俺のことはアルって呼んでね!それじゃちょっと俺につかまってて。」
「はいなの!アル様!」
ライは形を変えて器用に俺の腕に巻きついた。ひんやりしていて気持ちいい。
俺はまた飛翔を使って平原の探索を続けた。
結果分かったことが2つあった。1つ目は1番奥に海があったことだ。多分このラース大陸の端なんだろう。そして2つ目はどんなに移動しても平原しかなかったことだ。森もないし魔物も少ない。いたとしてもせいぜいウルフや亀の魔物くらいだ。
とりあえずこんな感じだがこれは余裕で開拓できるレベルだ。今日はもう遅いので報告は明日にしようと思う。
俺はライと一緒に屋敷に転移した。
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