猛焔滅斬の碧刃龍

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1章【王都編】

第44話・再会

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銀槍竜、ゼクス一行が王都へ到着した頃。
とある場所にて、とある男が口を開いた。


「グレンデル、そういやはどうなっている?」


玉座から立ち上がり、男は部下に質問を投げる。
この男は、俗に『魔王』と呼ばる者だ。しかし、その肩書きに反して、肌が黒灰色である事を除けば、彼の見た目はほぼ人間のソレであった。


「人間側に、あのグレイドラゴンがついた様です」


グレンデルと呼ばれた者は、片手の水晶を見ながら言った。
彼は以前、銀槍竜とテュラングルとの手合わせの際、その戦いを観測していた魔王幹部の1人である。

彼も魔王と同じく、人間に近い見た目をしている。
逆に、人間との目立った違いといえば、頭部の角とその瞳だ。

魔王は、天へ真っ直ぐ伸びた一対の角が額に。
グレンデルは、内側へ大きく湾曲した角が蟀谷こめかみ付近にあった(※)。両者の爬虫類の様な瞳孔と結膜は黒く、角膜が金色という変わった瞳を持っている。

両者に違いがあるとすれば、色彩だろうか。
魔王は紫、グレンデルは蒼いという特徴がある。


「あー、アイツがそんな事言ってたな」

「白龍ですか?」

「そ、はくりゅー」


王座前の階段を降り、魔王は水晶に顔を近づける。
薄く赤色に発光するソレの中では、『銀槍竜』と名付けられた魔物が映し出されていた。

特別監視個体とはいえ、グレイドラゴンである彼がこんな連中に興味を持たれている理由は1つ。その『成長速度』だ。

実の所、魔王は銀槍竜の存在自体は前々から知っていた。
彼が転生してきたその日⋯⋯なんなら、数分後には。

だが⋯その時点の魔王では、彼に大した興味は無かった。
しかし、馬鹿げた勢いで成長をするこの魔物に、『事情』とは関係無く関心が湧いたのだった。


「⋯なんかコイツ、随分と強くなってねぇか?」

「ギフェルタにて、テュラングルが力の一部を分け与えたらしく⋯⋯」

「成程な、アイツの仕業か」


魔王は腕を組み、水晶から天井へ視線を移す。
人差し指で二の腕を叩きながら、彼は軽く唸った。


「余計な事⋯とまでは言わないが、ちょっと急過ぎるなぁ」

「いいんじゃないですか、別に」


興味が無さそうに、水晶の映像を切るグレンデル。
『あ⋯』と、水晶に掛けようとした魔王の手をヒョイとかわし、彼は溜息を零した。


「⋯の目的は、人間への攻撃ですか?」

「まぁ、威力偵察ってトコだろうな。んで、銀槍竜の到着を知ったから増援を寄越した⋯って感じか?」

「雑魚とは言え、魔物共を勝手に使われるとは⋯」

 
軽い雰囲気で話す魔王とは真逆に、グレンデルは鋭い歯を剥き出しにして不機嫌を表した。彼の魔力の暴走によって、大気が震える。天地を揺らす程のグレンデルの怒りに、魔王は腕組みを解いて彼の肩を叩いた。


「そん時が来たら、お前に任せる。⋯だから城を揺らすな、埃が舞うだろ」

「⋯⋯申し訳ありません」


グレンデルは、煮え滾る怒りで爆発寸前であった。
しかし、魔王に諭された彼は、瞬時に固めた拳を解いて謝罪を行った。

感情の起伏のみで大気を揺らす魔力の持ち主、グレンデル。
そんな彼を、冗談交じりの物言いで収める魔王⋯⋯。この事から、この男がどれ程の者であるかは簡単に察せるだろう。


「もうすぐさ。⋯ブッ潰してやろうぜ、グレンデル」


邪悪な笑みを浮かべた魔王は、静かに言う。
グレンデルは無表情を装ったが、彼もまた、僅かに笑みを浮かべているのであった──⋯



NOW  LOADING⋯



ここは冒険者ギルドのクローネ支部、集会所。
受付と、数々の依頼が貼り付けられているボートといった基本的な設備に加え、集会所内には多くの施設が備わっている。

大きな酒場、高品質アイテムの商人⋯⋯は、当たり前。
武具・防具の売り場に、オトナな遊び場まで。この集会所には様々な要素が詰まっているのだ。   

そんな集会所の酒場にて、端の小さな円卓に男が1人。
巨大な骨付き肉を片手に、1杯やっていた。
  

「おうネーチャン!もう1杯くれや!」

「はいよ!今日もよく呑むね、ザイルの旦那!」


空の樽ジョッキを突き上げ、ザイルと呼ばれた男は店員の女性へ注文を追加する。昼間から酒と聞くと、健康に悪そうな響きであるが、彼は冒険者なのだ。

肉体の酷使は勿論、ギルドランカーであれば多方面からの指図だの頼み事だのを受ける。つまり、精神的なストレスも多い。こういった息抜きは必要不可欠というワケだ。異論はきっと無いだろう。


「⋯ん??」


酒を待つ間、ザイルは肉にかぶりつこうと口を開いた。
しかし、骨付き肉の後ろに見えた影に、彼はピタリと動きを止める。集会所の入口をじぃっと見つめて数秒、勢い良く席を立ったザイルは、肉を持ったまま大きく手を振った。


「ジィーール!!久し振りだなぁ!!」

「⋯⋯!!」 


笑顔で手を振り返す人物の後方⋯⋯遅れて集会所の大扉から入ってきた銀色の竜は、2人のやり取りに首を傾げたのだった──⋯



~ちょっとだけ前~



「広場から見ても目立っていたが、随分とデカいな⋯⋯」

「だろ?」

「いやだから、お前ん家かって」


王都に到着した俺は、ヴィルジールと共にギルドへと向かっていた。ヴィルジールは、知り合いの冒険者が王都に住んでいるらしく、再開を楽しみにしている様だ。

『どうせ、いつもの席にいる』と言っていた事から、かなり慣れ親しんだ相手なのだろう。久し振りに合う知人に、テンションが上がるのはよく分かる。

⋯⋯とはいえ、懸念が1つあるんだよなぁ。


「どうした、浮かない顔して?」

「⋯いや、なんでも無い」
 

⋯と、言って誤魔化したものの、実際はなんでもある。
だってさ、ヴィルジールとその人は仲良いワケだろ?んでもって、俺とその人は知り合いじゃないと⋯。

ヴィルジールが手洗いで居なくなったりしてみろ?
ぜってー気まずくなるぜ、コレ。


「もうすぐ着くぞ」

「あぁ、もうか⋯」


そんなこんなでやってきました、王都クローネのギルド会場。
高さは⋯⋯そうだな、目測で30mって所か。それに、ここまで接近して気が付いたが、横幅もかなりのものだ。

50⋯⋯いや、60mはあるだろう。
外観としては、ホント『ギルドハウス』って感じだな。赤レンガで造られているからか、かなり写真映えしそうだ。

多分だが、真横にある王宮の景観を損ねない様に⋯的な事情があるんだろう。


「⋯こっからは、俺から離れるなよ?」


俺が観光気分で建物を観察していると、ヴィルジールは真剣な声色で俺に言った。『何故?』と、俺は質問しようとしたが、数秒だけ考えた後、今の言葉の意図を理解した。

この大扉の向こうから感じる魔力量、上の窓からの冒険者の視線、そして今のセリフ⋯⋯。此処は、厳しいであろう試験を突破し、好き好んで冒険者やっている連中が集まっている場所だ。

各々の因縁はどうであれ、魔物に対して良い印象を持っている奴の方が珍しいってものだろう。例えば、『魔物殺し専門の人間が大勢いる場所で、1匹ウロチョロしている魔物』なんかがいたら、結果なんて⋯⋯なぁ?

ひぇ~怖。


──ギギギィ─⋯ッ


「行くぞ」

「っス⋯」


鈍く軋む音を奏でながら、ギルドの大扉が開いてゆく。
漂ってくるのは、酒と血と汗⋯鉄の匂いだ。たまに、何かが焦げた様な匂いも混じっているが⋯⋯割と悪くないかもしれん。


「ほっ」


短い掛け声の直後、ヴィルジールは扉へ力を加えた。
濃くなる匂いと、徐々に見えてくる集会所の中。扉の隙間から見える先はやや暗く、少々見えづらい。

だが、俺が目を凝らすより、ヴィルジールが扉を開き切る方が早かった。


「さて⋯⋯」


集会所内へ歩き出したヴィルジールに、俺も続く。
中へ入って最初に目がいったのは、その広さだった。横への広さは、概ね想像通りだったが⋯⋯コレは凄い。

真っ先に意識の向いた正面の階段は、横幅が3m程もある。
見た所、3階まで吹き抜けになっているらしい。⋯まぁ見えているのは3階までで、建物の外観的に的には更に上の階もあるんだろうが。縦に広いとは、想定外だったな。

陽の光を上手く取り込んでいる構造で、手元にある本の文字程度なら問題無く読める明るさだ。


「ジィーール!!久し振りだなぁ!!」


俺がギルド内を見回していたその時、集会所の右奥から声が響いた。ジールってヴィルジールの事だよな、と、俺は横にいる本人へと首を動かした。


「⋯⋯!!ザイルさん!!」


コチラに手を振る男に、手を振り返すヴィルジール。
あの人が、ヴィルジールの言っていた冒険者なのか。⋯なんというか、予想通り56歳には見えないな。

ざっと、40半ばといった所だ。
焦茶色の髪な雑なオールバックにし、右頬には古い斬り傷が。整えられた顎髭と、先程の渋い声から察するに⋯あの男、相当モテるな?主観的に見て、結構イイ顔してると思う。


「この野郎、活躍してるんだってなぁ~?」

「お陰様で⋯⋯って、いてぇッス!」


ザイルはニヤニヤしながら、ヴィルジールの首に腕を回す。
ギュウ~⋯という、ギャグみたいな音が聞こえてくる辺り、相当な力でホールドされているんだろう。大袈裟なリアクション⋯とも言いきれない顔で、ザイルの腕を叩いている。

 
「⋯それで、コイツが例の銀槍竜か?」

「えぇ。⋯コッチにも話は流れてるんですか?」

「そりゃ、テュラングルとのタイマンの話は有名だぜ」


野郎同士のじゃれ合いを眺めていると、ふと俺を見たザイルがヴィルジールの拘束を解いた。俺について話している様だが、王都の冒険者の中でも俺が有名とは意外だな。⋯まぁどちらかと言うと、有名なのはテュラングルなんだが。

アイツは超強いし、ギルドに目を付けられてるからな。
必然的に俺との戦いも観測されていたってだけで、メインはテュラングル。あくまで俺はオマケよ。


「前に報告書で見た時より、随分とデカくなってるな?」

「そうなんスよ。コイツ、成長速度が尋常じゃないらしくて」


うわうわ、話題を広げるなよヴィルジール。
王都連中に目を付けらるのは、流石に嫌だぜ?


「⋯まあ、それはいいとして。この後1杯どうです?今回の迎撃戦について、色々助言が欲しいんですが」


俺の念が通じたのか、ヴィルジールはさらっと話題を変える。
目線は送っていたが、アイツと目が合う事は無かったし、単なる偶然だろう。だが、ラッキーだったな。

俺の想定では、ヴィルジールはバルドール並に強い。
そんな奴を、片腕でホールドできる冒険者がいる王都に目をつけられるのは避けたい。

⋯⋯今は、な。


「そういえば、お前達が王都に来た理由はソレだったな。⋯大丈夫なのか?」

「なんとかしますよ、俺達で」

「⋯⋯スマンな、手を貸せなくて」

「いいんですよ、全然」


席に戻ったザイルは、ゆっくりと腰を下ろす。
暗い表情の彼に対し、ヴィルジールは声色を明るくして返答した。⋯まぁその理由に関しては、大体検討がつくな。

まず、『対魔王』を想定しているギルドは、出来るだけ人員の消耗を避けたいという思惑があるらしい。

特に、『ギルドランカー』と呼ばれる冒険者は、上に行く程に数が少ないって話だ。そこでギルドが取ったのが、『万が一』を極限まで小さくするという策。

内容は、ギルドランカー達の受けるクエストの制限なんだと。
彼らが高難度クエストを受ける際には、強制的にギルドの検査が入り、参加の可否を判断されるらしい。

そして今回の迎撃作戦も『大規模クエスト』という扱い。
という訳で、ギルドランカー達がどれだけ迎撃作戦に志願しようと、参戦は不可能。そんでもって、このザイルという冒険者はギルドランカーだとヴィルジールが言っていた。

イコール、彼が謝罪を入れる必要は無いって訳だ。


「対応に当たるのが俺達『フィーア』だったら、お前達の労力も減らせてやれるんだがなぁ⋯」


樽ジョッキを片手に持ったザイルは、溜息を零した。
彼の言う『フィーア』とは、ヴィルジール達『ゼクス』より2個上のランクの事だ。この2つのギルドランカー達は、ここ王都で起こった『とある事件』がきっかけで、関係は深いらしい。


「⋯⋯スマンな、お前達ばかり」

「仕方ないッスよ、こればっかりは」


⋯⋯シリアスだな、雰囲気。
外野って程遠くは無いが、会話に交じる程の距離感でも無い。あー、気まずい。


「あ、あー⋯ヴィルジール?」

「ン?どうした?」


取り敢えず、この場を離れたい。
魔導列車で聞いたが、どうやらギルドの中に宿泊施設があるらしいし、向かおうかな。眠いし。


「俺、先に行って休ませてもらうわ」

「おん、分かっ──」

「ゴフッ!ゲフッ!⋯⋯あぁ?!」


その瞬間、目の前のザイルが酒を吹き出した。
俺の言葉にヴィルジールが返答するより早く、酒の霧が発生して⋯⋯って、きたねぇな。こっちくんな。


「⋯大丈夫ッスか?」

「⋯今、喋ったのは、か??」

「あー、コイツ喋れるんですよね。なぁ、銀槍竜?」

「前にもこの流れやったろ、ヴィルジール」


というかツッコミが遅いな、このオッサン。
最初にヴィルジール話し掛けた時、やたらキョロキョロするなと思ったが、声の主を探していたのか?

えぇ、俺です俺俺。
背が低くてすみませんねぇ、もう。


「喋る魔物って、そんなに珍しいモンなのか?」

「⋯⋯グレイドラゴンが喋っているのを見るのは、初めてだ」


髭をさすりながら、興味津々な目で俺を覗き込むザイル。
⋯近くで見ると、やはりイイ顔してるなぁ。俺が女なら惚れてるなコリャ。


「はぁ~、通りで⋯⋯」

「通りで?」

お前銀槍竜が王都に来る事は、噂で聞いていた。だが、流石にエスツー個体だ。何処に『保管』するのか気になっていた所だったが⋯⋯」


ははぁ、成程。
そりゃあ、詳しい話なんてザイルには聞かされていないだろうし、気が気ではなかったハズだ。自分でいうのはなんだが、俺は強い魔物だし。そんなヤツを、まさか『野放し』だなんてのは、彼は考えてもいなかったのだろうな。

安心しろい、目の前のグレイドラゴンの前世は人間だぜ。
暴れたりなんて、理由が無ければしないしない。


「これなら、普通に此処で過ごせそうだな」

「そりゃどうも。⋯それで、」

「あぁ、休みたいんだったな。俺が案内しよう」


デカい肉を一瞬で平らげ、勢いよくザイルは立ち上がった。
一瞬、断ろうとも思ったが⋯まぁいいや。どうせならコミュニケーションは多く取っておきたい。良い人そうだし、王都の冒険者に好感を持たれていれば、面倒事も避けれるかもだしな。


「お前も来るか?ジール」

「あーそうッスね。久し振りの王都なんで、色々見たいッス」



代金を円卓に置いたザイルは、親指で階段の方向を差した。
誘導する様に歩き始める彼の後に続こうと、1歩踏み出すヴィルジール。だが、その途中で動きを止めた。

理由は、俺がヴィルジールの肩を尻尾で叩いたからだ。
さっきから気になっていたんだが、ザイルも少し離れた事だし、言ってやろう。


「アンタ⋯⋯敬語とか似合わないね」

「バカにしてんのか」

「ふへへへw」


片眉を吊り上げ、呆れた顔で俺を見るヴィルジール。
なんとも言えない表情が笑えるし、『そんな変か⋯?』と独り言を言っているのも面白い。


「早く来いよー!」


先を歩くザイルの呼び掛けに、俺は片手を上げて返答した。
そして素早く駆け寄り、何事も無かった様に後ろのヴィルジールに手を招く。後頭部をポリポリと掻き、ヴィルジールは鼻で溜息をついた。

階段を登りながら、指で俺を小突くヴィルジール。
俺も尻尾で応戦し、耳を澄ますとペチペチと音が聞こえる。


「お前ら何やってんだよ⋯」


と、音に気づいたのか、ザイルが振り返った。
笑いを含んだツッコみに、ヴィルジールは照れた様に目を逸らす。ここぞとばかりに、俺は尻尾でヴィルジールの頬をつついた。


「おまっ、やめ⋯⋯やめろぉ!」


眠いからだろうか、不思議とリアクションが面白い。
⋯アレだ、深夜テンションってヤツ。


「ハハッ、面白ぇグレイドラゴンだなぁ」


顔をしかめながら尻尾を振り払うヴィルジールと、それを見て大笑いするザイル。部屋に着く頃には、リアクションに疲れたヴィルジールは、俺の尻尾を肩に乗せたまま。

そして俺は、長旅の反動で睡魔に襲われ、ザイルにおぶられていた。ふわふわとした意識の中、ボフンと柔らかい布団に投げられた俺は、数秒も経たずに夢の中へ。

意識の最後に、ヴィルジールの『やれやれ⋯』といった溜息が聞こえた俺は、気分良く眠りについたのだった──⋯


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