猛焔滅斬の碧刃龍

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1章【巨人の湖編】

第16話・猛攻!ぶっちぎりバトル!

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夜空に輝く満天の星。
静かに大地を照らす金色の月を、彼方まで広がる湖⋯リーゼノールが映し出し──⋯


「グオオォアァァ──ッッ!!」


⋯──見事に爆音が情緒を破壊した。
闇夜に響いた竜の咆哮と、空を駆ける紅い閃光⋯⋯そして、それを高速で追い掛ける、無数の銀色の槍。

銀灰竜による猛攻の末、テュラングルは空中への一時退避を余儀なくされていた。そして、格下である筈の竜の攻撃によって空へ追いやられた事に、極めて憤慨していた。

向こうは翼が無く飛べない。
それでいて自分は安全な場所から攻撃する始末。まるで情けがない。これでは誇り高い龍としてのプライドが許さない⋯!!


〖⋯的なことを考えているだろうから、どんどんいこー!〗

「ッハ!」


確かに、アイツが考えていそうだ。
攻撃は荒くなって一撃一撃が強力な物へと変化しているが、狙いがロクに定まっていない。視野がかなり狭まっているらしい。

(⋯ならのは今がチャンスって事だ⋯!)

魔法で槍を操作、テュラングルを追尾させる。
魔力が溢れてくるとはいえ、それでも十分な攻撃力にはならない。だが今はそれでいい。槍を生成し、飛ばす、飛ばす、とにかく飛ばす。

ヤツの機動力はやはり凄まじく、見事に躱され、撃墜されていく。
⋯が、苛立ちが隠せていないな。一本躱すのに回避が大振り過ぎる。撃墜するだけなら、あんなに火力を出さなくてもいい⋯。腹の底が見え始めたな。

今度は外さない。
大きく踏み込み、槍を握り締め、構える。確かに空中でも機動力はあるがある程度、遠距離攻撃を連発し避けさせる。定位置に誘導し、狙いを定めれば──ッ!


「ア"ァッ!!」


一心不乱の全力投槍。
高速で放たれた槍は、摩擦により熱を帯び、赤い一筋の閃光となってテュラングルに直撃した。

そして落下。
しかし、相手も相手。地上ギリギリで体制を立て直し着地をし、それと同時に突進してきた。大きく開かれた顎。殺意剥き出しのその攻撃はあまりに直線的で躱しやすい。

左にステップし、すれ違いざまに腕刃で翼を斬り付ける。
互いの武器が触れ合うと同時に、激しく火花が散った。どうやら強度ではテュラングルの方が上らしく、見れば此方が刃こぼれを起こしていた。

まぁ特に問題は無いんだが⋯なっ!


大地を蹴り肉薄。
向こうも即座に振り向いて鉤爪を振りかざした。ここは受ける⋯と見せかけて回避。本命はテュラングルを撃ち落とした時の傷。深く刺さっていない。致命傷でもない。しかし、出血をしている。

効いている、この事実にますます笑みが零れる。
そこにダメージを上乗せし、致命傷として塗り替える。

一突き、命中。
二突き⋯は流石にさせてくれないか。まぁいい。回復は出来ないように傷口に金属を埋め込んだ。いやらしい方法だと自分でも思うが、拘っているほど余裕もないんでな。

苦悶の表情を浮かべるテュラングル。
埋め込んだのは、栗の様に球状で無数の棘を生やした物体。アレは痛いな。⋯まぁ、この腕の分って事で反撃は勘弁だ。

テュラングルがゼロ距離に張り付いた俺に鉤爪を突き立てる。
その鋭利な鉤爪が身体を貫くよりも早く離脱。その巨躯を駆け上がり、空中へ飛び出す。

それを見逃さず、テュラングルは火球を生成。
⋯俺の目論見通りに。


「頼むッ!!」

〖ほいきた!〗


空中で回避が出来ない俺に火球が命中。
夜空を照らすほど眩く、広範囲に爆発が起きる。更に追撃として火球が打ち込まれる。着弾する程に空中へ打ち上げられてゆく爆心点。

テュラングルは攻撃を止め、空高く上がった火球を見上げた。
あの質量の連撃を食らって無事なはずが無い。テュラングルは首を下ろし、深く目を閉じる。


──本気で殺す気になっていた──


本気で、魔物としても種族としても格下である筈の、しかも子ども相手にムキになり、安全な場所に逃げた。その上、そこから攻撃を加えた。⋯こんな情けない話があるか。

歯茎から出血するほど激しく歯を軋めた。
思い出しただけでも腸が煮えくり返りそうだ。あの竜の全てが気に食わない。いっそ種族ごと消してしまおうか。

そこまで考えが至り、目を開いた。
龍も君臨する者として、相応の振る舞いをしなければならない。仮に今思い立った事を実現したとして、その先に何があるのか。彼も1つの生ける物だったが故に思いとどまった。

その先は無、であると理解していたからだ。
滾る炎を鎮め、己の住処に帰る為に巨翼を広げる。精神的な疲労はあったが、終わってみれば大した傷も無い。ある程度、先の戦闘で消耗してたとはいえ、第三者から見れば完勝といっても何ら問題ない結果。

割り切ることは出来ないが、既に終わった事。
そう自分に言い聞かせつつ、翼をはためかせ離陸の準備をする。その時だった『音』が耳に入ったのは。

見上げれば空から黒煙を纏い、銀色の物体が落下してくる。
亡骸か。姿を保っているとは驚きだったが、動きの一切もなくただ真っ直ぐ地に落ちるソレに龍は溜息を零した。

正直な所、腹立たしさの裏にもう1つ思いがあった。
己の中でそれが渦巻き、膨れていった。⋯それは歓喜。強敵との邂逅は魔物としての彼を常に駆り立て続けた。

今日、ここへ降り立ったのも強い魔力を感じたから。
目当ての人間には無念にも逃げられてしまったが、その人間の背後に隠れながらも、こちらに対峙した竜。

最初は単なる雑魚だと思っていた。
そしてそれは大凡正しかった。しかし、先程までのやり取りで急激な成長を見せつけられたテュラングルは、自然とあの竜の存在が自分の中で徐々に昇華していた事に気が付いていた。⋯が、それも今尽きる。銀色のソレを呆然と見つめた。

違和感。

テュラングルは目を細める。
原型を留めていない、とは違う。それならもっと歪な形になる筈だ。たが今見ているあれはなんだ?平たく、薄い。例えるのなら大盾、あの竜の身体を丸々攻撃から防ぐ事のできる──⋯

ぞわ。

龍の背後で殺気が爆発する。
頭で反応するより早く、身体がそれが発せられた方へ振り向く。

眼球数センチ前まで迫る刃。

大量の鮮血が大地に飛び散った──⋯






~時は遡る~




空中へ飛び出した銀灰竜を、テュラングルの火球が包み込む直前。


「頼むッ!!」

〖ほいきた!〗


俺の声に反応し、魔力がうねる。
練り上げた魔力を金属に変換、盾を成形し火球を防ぐ。伝わってくる衝撃は大きいが強度は素晴らしく、全く壊れる気配がない。このまま火球を横に受け流して⋯って、アイツ!

ドン、と衝撃が加わる。
まさかの連続での攻撃だった。これは不味い。打ち上げられ続ければ、かなりの高度に達してしまう。そこから落下しようもんなら間違いなくオダブツだ。

戦いの末に死ぬのならまだしも、そんなダサい死に方はしたくない。今すぐ離脱しなくては。

盾を捨て、横に飛び出す。
火球の余波を浴びたが、やはりこの身体は強い。多少の火傷と着地時の受け身失敗によるかすり傷だけで済んだ。

⋯おいそこ、ダサい言うな。


〖君は凄いことするなぁ⋯。僕なら怖くて出来ないかも。〗

(何言ってんだ。ああして無ければ死んでたもしれないんだ。これくらいどうって事ないだろ。)


反応に困った様に唸り声が聞こえた。
掴み所ない子だと思っていたので、その一面が確認できたのが少し嬉しかった。まぁ、ここは今を生きようとする魔物と、より先を生きようとする人間との考えの違いだな。

先のことを考えて行動、子どもがこっぴどく大人に言われる言葉の1つだな。あんま好きじゃないが。

⋯さてと、テュラングルはまだ気付いていない様子だな。
火球を吐き続けている。ここは傍観だな。攻撃はできる限り消耗させてからの方が良い。それに俺も体力を回復したい。身体を確認したが、目立った傷はない。温存という意味も含めて回復魔法はまだいいな。

岩陰に身を隠しながらタイミングを窺う。
極力魔力を抑え、感知されないように息を潜めた。暫くすると火球を止め、俯き目を閉じた。

ここだ!と思った俺は後脚に力を込めたが、途中で踏みとどまる。今はダメだ、そう俺の本能が警鐘を鳴らしたからだ。動かずとも分かる、尋常じゃなく怒っている。

歯軋りってしすぎると血出るんだな⋯。
冷や汗が一筋頬をつたるのを感じ取った。攻めあぐねるとはこの事か。どう向かっても叩き潰されるビジョンしか見えない。

俺は、テュラングルの気迫に圧され、ただ見ている事しか出来なかった。

しかし、このまま沈黙が続くのかという俺の考えは直ぐに消えることになった。テュラングルが目を開いた時、先程までの怒りのオーラが薄れつつあったからだ。あの目、どうもひっかかる。怒りではない、別の何かを感じている様な⋯そんな目だった。


〖⋯今かな〗

(まだだ。)


腕の刃に再度魔力を纏わせ、欠けた部分を再生。
後脚に力を込め、前脚で地面を掴む。


〖⋯⋯今?〗

(まだまだ⋯)


テュラングルが溜息をする。
つまらなかったのか、思ったより食らってショックなのか、真意は知らないが、完全に油断している。

翼を広げた。
そのまま、帰ってもらえばよかったか。⋯違うな。そうじゃない。今の半端に力を付けた俺にはテュラングルというカンフル剤が必要だ。致命的な結果になるとしても、な。

と、テュラングルが動きを止めた。
再び空を見上げ、落下してくる物体を認識。俺が作った盾だが、黒煙に包まれているので正確には何が落ちてきているかは分からないだろう。

少なくとも、色合いとサイズからして俺の身体と誤認してもおかしくない。気を取られている⋯これはチャンスか。

地面に激突し、煙が晴れる。
後ろ姿でもわかる。落下物の全貌を確認し、明らかに動揺した。

動揺を、した。


〖あっ〗

(今──ッ!!)


何も考えない。
この左手をアイツに打ち込む事以外は。殺気に反応したテュラングルが振り向き始めるが、すでに遅い。むしろ最高のタイミングでこちらを向いてくれた。⋯狙いは脳天ど真ん中。

全て、賭ける。
刃が通らない、回避される、そんな予測は殺意をぬるくするだけだ。一心、ただ一心に殺す。生命を絶つ事に躊躇をしない。俺が人間だったのは過去だ。

魔物としての生存のために殺す!──⋯




~そして今~




銀灰竜、全力の肉薄により反応に遅れたテュラングル。
その口元は無自覚の内に緩み、嗤っていた。全神経を『今』に注ぐ。銀灰竜の動きを読み、ほんの少し下がる。

動きがスローに見える程の動体視力。
加えて、並外れた集中力が合わさり、テュラングルは銀灰竜の攻撃を完全に見切った。

先程、落としてやった左腕に形成された刃。
銀灰竜が取った攻撃手段は『突き』。高速、かつ鋭利な刃がその額に到達するより圧倒的に早く、テュラングルが動く。

今度は肩から下を貰う。
自ら接近し、口を開けた。鋼鉄をも砕くアギトは、もはや銀灰竜の腕がそこに無かったかのように閉じられた。

大量の鮮血が地面に飛び散る。

大きく仰け反る銀灰竜だが、即座に自身の後ろに金属の壁を生成。
それを思い切り蹴っ飛ばし、再度突撃をする。左腕を完全に失い、それでも尚、眼前の敵へと向かっていく銀槍竜に応じる様に、テュラングルの口元に炎が揺らいだ。

ソレ、は彼なりの敬意だった。
今まで放った炎より激しく、そして紅く輝く焔だった。紅き龍の、本気の一撃。

危険を察知した銀灰竜が盾を生成する。
大きも厚さも先程とは比べ物にならない、今の彼が作れる限界の大盾。盾の縁から伸びた箇所が地面に刺さる。最大防御の固定が完了した。


──キュオ────────⋯⋯⋯⋯ッッ──⋯


まるでレーザーの様に一点に集中して放たれた焔。
テュラングルの全身より大きい盾を外側から溶かすように削ってゆく。固定が次々外れ、遂には盾の中心が抉れ始める。

すぐに貫通せずに、防がれた事に驚愕した龍だったが、1歩、また1歩と進み、盾への負荷を上げていく。そして遂に紅い焔が盾を貫いた。焔の放射を止めたテュラングルは、穴の奥に広がった広がる光景に再び驚愕した。

目に入るのはあまりの高温によってガラス化した地面だけ。
盾が倒れ、破片が飛び散る。

次の瞬間、真下に魔力を感知する。


「⋯アンタのマネさせてもらった。」

「ヌウッ?!⋯⋯クッ、同じ手は喰らわんわッ!!」


2度目の奇襲。
盾で姿を隠し、その隙に地面に潜り地中から一息に接近する。立て続けに奇襲などしないであろう、という先入観につけこんだ、彼なりの作戦だった。しかしテュラングルも1度目の奇襲をされた後、銀灰竜が盾の形成した時点で、同じ事をするのを可能性として考慮していた。

予想外だったのは、次の銀灰竜の行動。
テュラングルがバックステップする為、脚に力を込めたのを見逃さず、首元に右手でしがみつく。攻撃ではないその行為に一瞬、動揺したが速攻で持ち直す。

振り払うまでもない、左手は既に削っている。
空中で体勢を入れ替え、地面にぶつければそれだけでダメージになると踏んだデュラグルは勢いよくバックステップした。

ぐん、と銀灰竜の身体も浮かび上がる。
そしてテュラングルが身体を捻る直前、銀灰竜の口が動く。


「☾能力略奪クラフト・ラオプ☽」


魔法。
銀灰竜が何度も強引に接近した事も、簡単に腕を喰われた事も。すべては『直接触れている相手』の能力を奪う魔法であるこれを発動する為の布石だった。油断させ、接触を許させる。


「「グオォオオオオオオオ────ッッ!!」」


体力、魔力、一気に吸収していく。
力を奪われているテュラングルはもちろん、膨大すぎるエネルギーを吸収している銀灰竜の身体は、負荷の限界が近付き、内側から爆発してしいそうなほどの激痛に襲われていた。


「グゥ⋯馬鹿め。我の力は貴様にとっては強大過ぎる。逆に貴様の肉体を破壊する猛毒となるのだ⋯!!」

「⋯だ⋯カラ⋯なンだ⋯?」


全身のいたる所から激しい出血。
美しい碧色の瞳は充血で赤く濁り、鼻からは異常なほどの血が流れ出ていた。

意識を失いかけている銀灰竜を見たテュラングルは即座に体勢を入れ替え、銀灰竜を突き飛ばす。背中から激しく地面に激突し、激しく吐血した。

が、決して離さない。

そのあまりの執念深さにテュラングルは再び嗤ってしまった。それには呆れも含まれていたが、本質は伝わってくるこの圧!特にこの目だ。殺意に淀んだこの目!⋯悔しいが認めざるを得ない。この竜は『敵』として認識するに値する⋯!

自身の何倍も小さな肉体を、幾度も地面へと叩き付ける。
肺が圧迫された事により押し出された空気が、血液と共に銀灰竜の口から吹き出た。既に見るに堪えない有様だが、それでも尚この目が、この意思が、全くブレない。もはや格下と呼ぶのは嫌気がさす程、テュラングルにとって銀灰竜は特別な相手になっていた。


「グルオォアアッ!!」


短く竜が吼えた。
それと同時に両後脚を地面に向かって突き出し、踏み込む。力を奪い、膂力が格段に上昇した肉体によって、テュラングルの動きを完全に止めた。満身創痍のその先、限界に達した肉体⋯。銀灰竜は鈍重に首を上げた。

目の前のテュラングルですら、意識があるのか分からない程に虚ろな表情を浮かべながら、ゆっくりと左腕を上げる。肩から下が無い左腕で振りかぶる。

既に自分すら認識していない。
敵を殺す。それだけが今、この竜を動かしている──⋯











⋯──と、テュラングルは勘違いをしていた。


「トドメ、刺さないでいてくれてありがとうな。」


発せられた言葉。
それも流暢な、先程までの銀灰竜と変わらない声色。テュラングルがそれにリアクションを起こすより早く、銀灰竜が動く。左腕の傷口が赤色に光り、テュラングルがリアクションする直前、光が巨大な左腕の形に変化、そして凝縮。


「貴様──」


撃。


顎を撃ち抜き、かち上げた。
その威力により、頭から後ろへ倒れるテュラングル。口から血を吹き出し、その目を閉じた。


「俺の演技力も捨てたもんじゃないな。ははっ」


奪った魔力は腕の再生、そして今の一撃のエネルギーに変えた。
疲労、痛みのらどちらも無い。身体の傷もいつの間にか全て治っていた。

俺が正気を取り戻したのは、何度も地面に打ち付けられたあの時。
テュラングルの力を奪った時はその量に意識が潰されそうになってやばかった。というか潰されてたんだが⋯。

頭をぶつけたお陰で酔いが覚め、そこからは油断させるために軽く演技を挟んだ。それは見事に功を奏し、おかげでテュラングルをあの有様に出来たわけだ。

⋯恐らくだが、あの魔力を克服できたんだと思う。
テュラングルの魔力が、俺の魔力と同調し、1つの魔力となって左腕の再生を可能にしてくれた。


〖せいかーい⋯⋯〗

(なんだ、眠そうな声だな。)

〖んーぅ⋯ちょっと、がんばりすぎちゃった。僕、しばらく起きられないよぅ⋯〗

(⋯そうか。ありがとうな、助けられた。)

〖⋯⋯⋯⋯。〗


やれやれ。
一件落着だな。ってもう日が登り始めてる。虎徹が腹を空かせてるころだな。さっさと帰っ──




そこで彼の意識は途切れのだった──⋯



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