猛焔滅斬の碧刃龍

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1章【巨人の湖編】

第13話・戦いの行方

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世界、爆発。
そんな突拍子もない言葉が似合ってしまう光景が、まさに今俺の目の前で繰り広げられていた。

先程まではウォームアップだったと言わんばかりの激化。
光線の発動こそ減ったものの、戦闘スピードが数倍にまで上がっている。

なんとか追えているが、一般人からしたら無数の衝撃波が不規則に空に浮かび上がっては消えている謎の光景に見えるだろうな。

さっきまでの俺の戦いが冗談だったかのような異次元っぷり。
確かにここは異世界、魔法もある。ただ『ああいうの』は無いと思ってた。アニメとか漫画の表現でよくある、空中に円形の衝撃波がドドドドーって⋯

衝撃波が発生するたびに地が揺れる。
風が吹き荒れる。2人とも高速で動いて飛行機雲の様な煙が軌跡を描いて、そして衝撃波によって掻き消される⋯


「ハハッ⋯」


笑っちまうよな。これは。
それに驚いた事もある。まぁさっきから驚きっぱなしだが⋯。

1つはこの光景を目の当たりにして『悔しい』と思った事。
何も出来なくて不甲斐ない、とか、守られているだけで情けないとかは、勿論ある。

⋯が、それよりも自分より強い存在を目の当たりにして、圧倒的な戦闘を目の当たりにして尚『あの場に入れない自分』に対して激しい悔しさを覚えた。


2つ目は『高揚感』。
なんというか、スケールの大きい話だが、あくまであのテュラングルも男も⋯そして俺も同じ世界の生き物。一体どれほどの努力やセンスが必要になるにしろ、この俺でもあのレベルを目指す事が出来るということに対しての強い高揚感。

空を飛ぶ、光線を出す、超スピードでの戦闘。
こんなのロマンじゃないか。人間と龍、種族は違えどこれらが可能。そして目の前で圧倒的な光景を見せてくれている。

やっぱり、異世界⋯最高だ。

さっきの笑いは呆れとか、諦めとかじゃない。
寧ろ、自分の可能性に気付けた事に対する喜び⋯歓喜の笑みだ。


──ッッドゴオォオオォオォォオオオォンンンッッ!!


⋯ま、道は長そうだけだな。

今のは今までより大きな衝撃波だったな⋯。
余波すら凄まじい。一体、どれくらいのエネルギーが発生してるんだ?全く。というか、あの男⋯素手だったよな?武器とか持っているならまだしも、素手てドラゴンと渡り合うって⋯

テュラングルも機敏性が半端ではない。
尻尾での薙ぎ払い、巨体を活かした突進、的を絞った火炎⋯正確に放たれている。

流石に直撃とはいかないものの、ほぼ全ての攻撃が相殺かギリギリを掠めている。


ただ、俺の予想ではここままでは人間が負ける。
あの体格差、攻撃は一撃でも喰らえば致命傷。回復する隙なんて無いし、させる程甘くないだろう。

体力も体格=で考えてもいい。
何しろ決定打がない。お互い傷こそ負っていたものの、どこか激しく出血している箇所や弱点が見当たらなかった。

人間は素手だが、龍には牙も鉤爪も火炎もある。
いつまでこの均衡が続くか⋯    


「⋯ハッ!人間舐めんなよ?魔物風情が⋯」

「ほう⋯面白い⋯!」


止まった?
戦いが終わった訳では無さそうだが⋯

おっ、降りてきた。
少し遠くに降りたな、行ってみようか。



 
NOW  LOADING⋯  





「なんだこれは⋯」


穴、だった。
それも超広範囲の。このリーゼノールに元々あったのか?いやそれは無い。幼女から貰った地図にはこんな場所表記されていなかった。

数百メートル⋯もしかしたら1kmはあるかもしれない。
2人が降りたのは更に奥⋯丁度この穴の中心辺りか⋯?大気が揺れているのが伝わってくるな⋯

行くか⋯?こんだけ離れたらぶっちゃけ安全圏な気もするが⋯いや、あの時逃げずに留まった以上、俺は行く。魔物に二言は無い。それに、あの戦いは目に焼き付けておきたい。


俺は滑るよう穴にに突入した。
深さ自体は、広さに比べれば対してない。最深部で約50メートルってところか。

砂埃が舞っていて視界が悪い。それに地面から湯気が出ているもの謎だ。

時々遠くで発光が見える⋯あそか。
植物ナシ、魔物もいない、焦げ臭い匂いと砂埃⋯まるで違う星に来たみたいだな火星とか。⋯あ、元々地球とは違う星か、ここ。


にしても⋯本当、これなんの穴だ?
クレーター⋯じゃないよな?隕石でも落ちてきたとか⋯────














────⋯あ。
落ちてきてたじゃん。あの龍が、高速で。
あーそうだ。色々思い出してきた⋯。落下時の衝撃波、あれ多分直撃してたら死んでたな。

あの男⋯おじさん⋯と呼ぶにはまだ若いか。
まぁニイさんでいいか。

あのニイさんが俺に向かって手をかざしていたのは結界を張ってくれたのか。白い光の正体はそれか。ただ、あまりの衝撃の大きさに吹き飛ばされて⋯⋯って感じか。


傾斜を滑り終わり、駆け足で中心を目指す。

ふと、俺は新たに1つの疑問を覚えた。
それは例の2人組の男の行方だ。同じ人間として⋯いや、人間だった者としては、やはり気にはなる。

正直、殺されかけた身としては気は進まないが、そこら辺に転がってでもしたら助けてやらんことも無い。という程度だ。

心配という程深く無く、配慮という程優しくない。
今は多少機嫌がいいだけだ。仮にあの衝撃によって死んでいたら⋯





それは⋯嫌だな。

⋯いや、違う。嫌な訳では無い。良い気分にならないだけだ。
俺が魔物の感性に寄ったのか、元々こんな性格だったのかは分からないが、もしかして俺は⋯


──ドンッ!


上空に衝撃波が発生。
反射的に足を止め、空を見渡す。拳と翼でぶつかり合う2人の姿が見えた。テュラングルは人間で言う所の『裏拳』の様に翼で殴り付け、ニイさんは右の正拳突き⋯

いやまじてあの人凄いな。
何故パワー負けしないのかが不可解な程の体格差がありながら今も鍔迫り合う様にどちらも譲らず空中で留まっている。

2人を中心に稲妻の様な光が飛び散っているのは⋯ツッコま無くてもいいか。どうせ魔力の余波的なやつだろうし。

しばらく上空で睨み合った後、互いに向き合ったまま距離を取る。バチン!と何かが弾ける様な音を響かせ、ニイさんが次の行動に出た。


「☾邪悪な矢べゼ・ファル☽」


手で銃を模したような形を作り、呪文を唱えた。
指先に小さな魔法陣が出現。その直後、指先から蒼白い光が三筋、テュラングルに向けて放たれた。

龍は高速で急降下を行い、三撃全てを躱す。
抜群の機動力を見せ付け、余裕の笑みを見せる龍。しかし、男は龍を見下げながら口元を緩ませた。

龍はハッとした様子で右に急旋回。
時間にして1秒未満。先程まで龍がいた場所を高速で何かが通過した。

舌を鳴らし、今度は急上昇をする。
目を下にやると、蒼白い光が旋回して自身の方へ向かってくるのを確認した。かなりの速度がある。


加速。旋回。上昇。停止。
雲を突き抜け、尚も追尾してくる光。
不規則に空中でステップを繰り返し、躱すが、これが中々に執拗い。

背後に迫る蒼光。
急停止をし、2本の光を隙間をすり抜ける。そして急降下。


(問題無い。直接あの男を叩いてしまえば魔法の維持もできまい。)


再度雲を抜け、男を捉える。
翼をはためかせ、更に速度を上げ、突進する。

男は無表情で構えた。
超速度で蒼光との距離を突き放す。

 
(⋯勝った──⋯!)


自身の勝利を確信した龍が嗤った。
この質量の突撃を防ぐ手段は無い。仮にあったとしても無傷では済むまい。

男はこちらを見上げたまま不動。

諦めたのか、この状況を打破する事ができるのか⋯
いや!この状況を打破する事など!人間如きができる筈が無い!

狙いはあの男の更に先。
大地を貫くが如き意思で接近していく。男は通過点に過ぎず、目指すはその先──⋯


(⋯?)


⋯ふと、覚えた違和感。

男の顔を見る。




男が、

表情を、

変えた。


自身が出した超速度のせいで方向転換もままならず、翼を中に打ち付け、急ブレーキをかける様に速度を落としていく。

が、間に合わない。
龍の額に冷や汗が一滴流れるより早く、男の背後から蒼白い光が飛び出してきた。

相殺するため、急いで火球を生成、発射する。

やや小さめになってしまったが、あの程度の魔力なら打ち消せるだろう。と、龍は心の何処かで安堵した。

安堵し、油断した。


蒼白い光が爆発的に⋯否、本当に爆発した。
火球は打ち消され、爆発した魔力が津波のように襲ってくる。咄嗟に翼で防御をし、ダメージを最低限に抑える。


「グオオオオォオオオオアアアァアアァッッ!!」


黒煙を払い除け、龍が吼えた。
魔物の中でも最上位に位置する龍種⋯自身の、そして種族としての一大象徴である翼が今、格下である筈の人間如き穢された。焼け焦げ、爛れ、剥がれ落ちていた。

天を貫く程の高いプライドが崩壊した。


「⋯堕ちろ。」


一言、男が発した。
龍が振り向く。そして、蒼白い光が二筋、龍の眼前で肥大化し、包み込んだ。



──ッッッ────────⋯⋯



空を覆った光は太陽より眩く輝き、大地を照らした。

光が鎮まり、空に一点の黒点が現れる。それは地に向かって一筋の軌跡を描きつつ、地に堕ちた。


「⋯っ!!」
 

やっばぁ⋯
さっきから次元が違うとは思っていたが⋯今のは更に上を行ったやり取りだったな⋯

特にニイさんが放ったあの魔法。
追尾性能も然ることながら、速度、威力⋯凄まじいものだった。テュラングルも上手く躱していたが、技術面で人間に軍配が上がったな。

アイツが雲に入ったタイミングで一つだけ蒼光を下げ、此方に突進し、勝利を確信させて加速させ、方向転換を難しくした状態で発射、そして着弾によって停止した所に後の二撃が命中⋯

少しバトルレベルが高すぎな気が⋯

そもそもの話、あの魔法⋯強力な追尾性能のせいで躱しにくく、受けようもんなら大爆発で防御不可って害悪過ぎるだろ⋯

一目見て分かったテュラングルの甲殻の堅牢さ。
それを三撃で沈める威力⋯。この世界、人間クッソ強くね?


⋯あ、降りてきた。


「おう、無事か。」

「まぁ⋯お陰様でな。強いんだな、ニイさん。」

「ニイさん?」


やべ、口走った。
⋯ま、いいか。色々聞きたい事とかあるし。

俺は少しばかり警戒しながらニイさんに近づいた。
こう見ると中々色男っぽい。⋯いや、俺にソッチの気は無いが。

整った顎髭。茶色の短髪に、赤混じりの茶の瞳。
身長は⋯100⋯180cm程か。霞んだ銀色⋯恐らく鉄をベースに魔物の皮が使われた、およそ強固とは思えない防具⋯

まじまじと観察すると、先程の予想より若く見える。


「俺の名前はバルドール。⋯だがまぁ、ニイさんの方がいいな。聞こえが良い。若くて。」

「俺は⋯」


燗筒 紅志、で行こうとおもったが⋯魔物が名前持ってるのもおかしな話だろう⋯少なくもと日本名フルネームは違和感があるだろうし⋯


「アカシだ。よろしくなニイさん。」

「名前⋯あるのか?珍しいな。魔物なのに。」


珍しい⋯ということは稀には名前を持つ魔物が居るという事か。変に思われなくて良かったな。幸い、人の良さそうな男だし、上手く説明して街にでも連れてって貰えないだろうか?

俺はベルトンという街に行きたいという事、この世界についての知識、そして空の飛び方、魔力の扱いなど、マシンガンのように質問を重ねた。


「待て待て⋯一度に聞くな⋯ハァ。」


バルドールは溜息を零し、言葉を続けた。

ややこしい回答になったが、何となく理解はできた。

要約すれば『街に連れてってやる事は出来ない』らしい。

その他は難しかったり、この正解の専門用語的なので説明されて何言ってるか分かんなかった。


街へ行けない理由は三つある。
1つは至極当然過ぎてグゥの音も出なかった。
『街に竜種の魔物が出たら混乱する』だと。そりゃそうだな。

2つ魔物が街中に出現する事態ですら異常なのに、人為的に招いた事だとバレたら俺の冒険者人生が危ういと。これも当然。


 
⋯そして3つ


「銀灰竜。お前は俺の獲物だ。その強さ、成長力。そして今回の件で分かった知性⋯素晴らしいぞ。街に連れて行って捕獲されでもしたら、逃してしまうだろう?」

「⋯え。」


どうやら俺を狩りたいらしい。
話を聞けば、俺の名『銀灰竜』というのは既に冒険者と呼ばれる人間たちを束ねる組織『ギルド』の中では有名になっているらしい。

そして、冒険者中に提供された報告書?か何かで俺の姿を見た時に、俺を獲物として確定させたらしい。

⋯なにそれ、つまりバルドール以外にも俺を狙う輩が現れるって事か?


「えーっと⋯」

「まぁ、今すぐという訳じゃあ無い。言ったろ?お前の成長性⋯そしてその知能⋯伸び代の塊みてぇな存在だ。考えてもみろ。幼体の魔物が成体の、それも1つの群れを束ねる長を殺したんだぞ?」


⋯確かに。
でも、分からないな。戦闘狂という様な理性がトんでる男にも見えない。強い相手を求めるなら、俺でなくともテュラングルのような奴に喧嘩を売ればいい⋯

なぜ俺なのか?聞いてみた。


「⋯確かに、それは考えた事なかったな。思えば、初めて姿を見た時、その瞬間に何か湧き上がってきたというか⋯?」

「なんだよそれ⋯」


いや本当に。
その紙に変な細工でもされてたんじゃないのかそれ⋯


「まぁどうでもいいさ。銀灰竜、お前は。例えば、俺が今すぐお前を殺そうとして、極限状態になってお前が何らかの力に覚醒する⋯かもしれん。⋯が、」


⋯ふむ。
今俺が手を出すにしろ、放置するにしろ、伸びるって事かぁ⋯
って納得できるかい。元とは言え、俺は人間と殺し合いはしたくないし、あんな戦い見せられておいて、やりあおうなんて考えんだろ⋯

勘弁⋯はしてくれないだろうな。
こーゆー雰囲気の男は。頑固というか意志を曲げないというか。

⋯⋯。


どうしたものか。


「⋯わかった。それじゃあこうしよう。提案だ銀灰竜。」

「提案?」

「そう、提案。」


提示された内容はこう。
『魔力の扱い方の基本を教える。その代わり俺との勝負を約束して欲しい』というものだった。

成程、今まで火力は膂力のみで生きてきた俺からしたら、魅力的だ。

まぁここで断ったとして、どうとなる状況でもない。
⋯ヤケだな。こりゃ。


「わか─った。」

「おーし。よく言った。それじゃあ教えるぞ。」

「え、今?今すぐ教えるって事か?!」


いやいや⋯『そうだ』じゃなくて⋯
もう少し手順を踏むだろ普通。後日来る⋯とか、説明しやすいよう紙とかに書くとか⋯口説明なのかよ⋯

く⋯何かに記したいが、手帳は家か⋯
この男を連れて家まで行くか⋯?俺だけ一度帰るのも明らかに不自然だしな⋯

チラっとバルドールの顔を見上げる。
⋯まぁ⋯何かやらかしてくれる男でもなさそうだし⋯虎徹も人懐っこい所あるし⋯⋯いいか。うん。


俺は事情を説明し、一緒に家まで行く事にした。
魔物が家を作り、そして住んでいる。これには流石に目を見開いて驚いていたが、すぐさま笑いに変わり、内容を飲み込んだ。

俺も『普通有り得ないよなー』的な事をいって笑った。
⋯なんとなく、人と笑談するのが久し振りで、いずれ殺し合うという事を理解しながらも、嬉しさのあまり涙が出そうになったのは秘密だ。

⋯ぶっちゃけ、魔法の扱い方教わったら全力で姿をくらます手段を考えるつもりだが⋯


「お、お前変わり者にも程があるだろwッハw」

「お互い様だろ⋯全く⋯フフッ」


ま、今はいいよな──⋯









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